▽ エルフVS蛙 | ▽ 桶の中の異物 | ▽ 広間の雑魚戦 |
【セフィーロ】 おとなしく捕まるん? 暴れるん?
【ヨッヘン】 暴れたい?
【GM】 ホンマにやんねんな? 瞬殺かも知れへんけどな。
【リーディス】 それは痛いな。
【ヨッヘン】 捕まった人が帰って来ないのが気になるよな。死体はどうなん、見かけたん?
【GM】 死体は上がってないよ。とか言ってたら、早速シュウが来て、「この町出身の人が1人いたから、連れてきたよ」
【セフィーロ】 ほうほう。
【GM】 「聞きたいことがあったら、聞いて」
【ヨッヘン】 「2週間前に何があったん、あの町で」
【GM】 その人はエストリアのほうに行ってて、そこから一週間くらい前に帰ってきたんだけど、町が変になってて入れずに困っている。
【ヨッヘン】 入られへんのか。
【GM】 この人がこの町を出たのは3ヶ月ぐらい前。
【ヨッヘン】 パティ・パトリシアは今年のいつ頃領主になったん?
【GM】 今は冬で1月半ばなんだけど、領主交代が行われるのは年が変わるタイミングやね。
「で、また来年の正月になったら、ノエル・パトリシアのほうに代わる」って。
【ヨッヘン】 ってことは2週間くらい前か……やっぱりパティが来てからやな。
【リーディス】 うん。
【GM】 「2年前に統治されていた時はパティ様はいいお方でしたよ。パティ様は元気で明るい方で、ノエル様はは物静かな方なんです」ちなみに年齢は2人とも20代前半。
【ヨッヘン】 双子やからな。
とりあえずパティを何とかしないと。交代前は普通やったってことは、静養地で何かあったんや。パティが操られたか――。
【リーディス】 元々、怪しい人物リストに入ってたやん。
【ヨッヘン】 ふーん。元々裏切りそうな人やったんかな。
【リーディス】 裏切り者リストがいつ作ったとかはわからへん? 日付とか入ってない?
【GM】 入ってることにしようか? 去年の秋。だから、3ヶ月か4ヶ月ぐらい前。
【リーディス】 そのとき既に悪者やった、ってことやな。
【ヨッヘン】 自分の意思で裏切ったのか、操られたのかは知らんけど。
とりあえずパティを何とかしないと。
【リーディス】 領主の館にさえ入ってしまえたら、彼女は中にいるんやろ。
【GM】 いると思うよ。
【ヨッヘン】 問題はどうやって入るかや。
【リーディス】 パティは普段、出てきて買い物したりとかすんの?
【GM】 キミらが話を聞いたおっさんがまだ町にいた時代は普通に外に出てたらしいけど、今はわからへん。
【リーディス】 領主の館の裏側ってどうなってたんやっけ?
【GM】 裏が森で、横側が民家。
【リーディス】 森って、街の外からずーっと続いてる?
【GM】 うん、外から続いてる。
【ヨッヘン】 あ、続いてんの。なんや、じゃあ川じゃなくて森から入りゃよかったな。
【リーディス】 ええやん。水の旅も楽しかったやろ。カエルの気分になれた。
【ヨッヘン】 じゃ、森の側から行ってみるか。
【リーディス】 今から?
【ヨッヘン】 今、何時?
【GM】 長いこと宿営地で話し聞いてたから、夜になった事にしよう。
【ヨッヘン】 夜か。このまま行くか?
【リーディス】 うん。
【セフィーロ】 いいんじゃない。
【ヨッヘン】 じゃあ、森に行く。それで館に近寄って、木に登って、ちょっと建物のほうを見てみる。
【リーディス】 カエルも一緒に、ヨッヘンの頭に乗せて。
【GM】 建物は普通の城みたいな感じやね。城壁があって、3階ぐらいの塔とかあったりして、小さなヨーロッパのお城みたいな感じ。
で、廊下とかたまに人が通ってるのが見える。
【リーディス】 それは見張りみたいな感じ?
【GM】 そこまでは分からないな。夜だし、距離もあるし。
【セフィーロ】 イヤやな。
【ヨッヘン】 ちょっと〈トンネル〉で中を覗きに行きたいな。中、土の地面くらいあるやろ?
【GM】 知らんよ、そんなこと。
【リーディス】 石畳だったら剥がすしかない。
【ヨッヘン】 どうしたものかな。とりあえず〈トンネル〉掘ってみる。石畳で出られなかったら帰ってくるだけやし。
【セフィーロ】 じゃ、それで。
【GM】 振ってください。
【ヨッヘン】 (ころっ)
【GM】 はい、出れた。ポコっ。
【リーディス】 どこへ?
【GM】 塀のすぐ向こう。中庭みたいなとこに出たよ。
【リーディス】 外は誰もいない?
【GM】 庭に面している外にある廊下には人影が見えるけど、中庭には誰もいないよ。廊下の人も、遠くてまだキミらには気付いてないみたい。
【ヨッヘン】 〈インビジビリティ〉も唱えとこ。
【リーディス】 自分だけ〜?
【ヨッヘン】 ちょっとでも見つかる可能性を減らさな。レンジャー技能しかないのに、俺。
(ころっ)姿を消した。
【セフィーロ】 さあ、どっからどういうふうに忍び込んでいくかやね。
【ヨッヘン】 どんな感じなん? この建物は。
【GM】 見える範囲では中庭の向こうに外付けの廊下があって、廊下の端にはドアがある。で、この廊下に人がいる。ちょっとうろうろしたりしてるけど。
【ヨッヘン】 こっちに気づいてはないねんな? このドアまで行ける?
【GM】 キミ、消えてるんやろ。行ける、行ける。どこでも。
【リーディス】 カエル連れて行って。
【ヨッヘン】 え? あ、偵察かよ。
【セフィーロ】 【リーディス】 うん。
【ヨッヘン】 ほんなら、偵察行ってくる。ドアのとこまで。
【GM】 ドアは閉まってて、上にある窓からは窓からは光が漏れてる。
【ヨッヘン】 中、覗く。
【GM】 中はね、広めの廊下みたいな感じでメイド服着た人が1人バケツ片手に歩いてるよ。
【ヨッヘン】 ぼ〜っとしてる?
【GM】 ぼ〜っとしてるかわからんけど、片付けをしてるような感じでただ歩き回ってる。
【ヨッヘン】 じゃあ、1人いるいうことをセフィーロたちにジェスチャーで教える。
【GM】 暗いし見えないと思う。
【リーディス】 見えない!
【ヨッヘン】 カエルがこう――。
【GM】 余計に見えない!
【ヨッヘン】 というか、カエルを通したらわかるやん。
【リーディス】 そうや。
【ヨッヘン】 カエル……あ、ほんなら、窓をパーンって割って――。
【GM】 ガラスはないから、開いてる。
【リーディス】 にゅるっと入ってみ。
【GM】 カエルはにゅるって入れるけど、人間は無理。
【ヨッヘン】 エルフは?
【GM】 無理! 人間サイズやったら無理っ。
【リーディス】 関節はずして。
【GM】 頭の関節もはずさなアカン。頭がまず入らへん。猫サイズ以下なら入れる。
【ヨッヘン】 じゃあ、アマガエルを入れてあげるけども、帰って来れるかね?
【GM】 カエルに根性があれば。あと、ドアが開けば。窓は高いからね。
【ヨッヘン】 ドア、開く?
【GM】 鍵はかかってないよ。でも、開けたらばれるよ、きっと。
【ヨッヘン】 「なんだ、カエルか」で済むやん。
【GM】 済まへんわ! どこに自分でドア開けるカエルがおるねん。
【ヨッヘン】 カエルどうする? 片道切符の偵察、行ってくるか? 飼い主が決めて。
【リーディス】 それはイヤや。しかもカエルが「ヨッヘンに命令されるのがイヤや」って言ってる。
【ヨッヘン】 なんじゃそりゃ! カエルのくせに! 仕方ないから俺が見てこようか?
俺だけなら普通にドア開けて入ってもいいような気がするねんけどな。ドア開いたのに気付かれても俺の姿がないから気のせいだと思われるかも。
【セフィーロ】 「閉め忘れたかな」ぐらいに思ってくれるでしょう。
【ヨッヘン】 でも1人で行っても、敵を追い詰めても何もできないから結局はみんなが入れる方法を考えなアカンねんけどな。
【リーディス】 誰もいなくなってたら入れるよ。
【ヨッヘン】 まだおる?
【GM】 廊下の人はいるよ。
【セフィーロ】 メイドさんは?
【GM】 メイドさんは用事が終わったらどっかに行くかもね。
【ヨッヘン】 問題は廊下の奴か。1人ぐらいやったらリーディスの魔法かセフィーロの剣でなんとかなりそうやな。
【リーディス】 一発でカタがつきゃいいけど。〈スリープ・クラウド〉かけま〜す。(ころっ)
【GM】 (ころっ)11以上やったら寝るよ。
【リーディス】 無理やった。やる気なかった。
【GM】 あ、じゃあ、気づくよね。
【ヨッヘン】 気づいたな。
【GM】 当然そいつはキミらの方に近づいてくるよ。見張りの兵士だったらしく槍を持ってます。
【ヨッヘン】 最後の手段か、セフィーロ君。
【リーディス】 ゴー! ずば〜っといこう、ずば〜っと。
【セフィーロ】 一撃ではきっと無理やで。
【GM】 こっちの敏捷は14。能力値全部14。
【ヨッヘン】 じゃあ、全員勝ってるわ。
【セフィーロ】 高品質なグレート・ソードで斬る予定。
【ヨッヘン】 俺は見張りが仲間を呼ばないように〈ミュート〉を準備する。姿を出すのは仕方ないよな、こうなったら。(ころっ)成功。
【リーディス】 私は〈エネルギー・ボルト〉! (ころっ)14。
【GM】 (ころっ)あ、かかった。
【セフィーロ】 俺は斬りに行ける?
【GM】 行けるよ〜。
【セフィーロ】 じゃ、斬りに行く。
【リーディス】 笑いながら。
【セフィーロ】 いや、普通に。
【リーディス】 首を狙え、首を。
【セフィーロ】 (ころっ)んーっと、16や。
【GM】 (ころっ)じゃあ、当たり。
【セフィーロ】 5ぐらいが出ると思う。(ころっ)あっ、7や、13点。
【GM】 (ころっ)じゃあ、倒れた。
【ヨッヘン】 悲鳴も上げずにな。
【GM】 〈ミュート〉かかってるしね。かかってなくても、上げたかどうかわからんけどな。
【ヨッヘン】 どうする、この兵士の格好したい? セオリーどおり。
【GM】 1人だけ?
【リーディス】 意味ないやん。このまま行こうよ。ドアから侵入〜。
【GM】 侵入〜、どやどやどや。中は通路になってて、入ってすぐにドアが一つあるのが見える。さっきのメイドは通路を進んでいってて、小さくなった背中が見える。そしてそのメイドの行く先にもドアがある。
【ヨッヘン】 向こうに行ってるんやな? じゃ、ほっといていいか。
【セフィーロ】 【リーディス】 うん。
【ヨッヘン】 では、ドアを聞き耳して欲しいんやけど。
【リーディス】 じゃ、する。(ころっ)12。
【GM】 とくに音がしないっぽい。
【リーディス】 ゼノも振っていいの?
【GM】 うん。
【リーディス】 (ころっ)んー、14。
【GM】 うん、しないっぽい。
【ヨッヘン】 じゃ、開けてみる?
【セフィーロ】 開けてみな。
【GM】 鍵かかってないよ。
【ヨッヘン】 何? 中は。
【GM】 ここも中庭みたいな感じで、かなり大きな井戸がある。ただ、今キミらが来た中庭と比べると明らかに狭いし、草木も植わっていない。井戸のためだけの中庭みたい。
【セフィーロ】 井戸にはちゃんとつるべとかあるん?
【GM】 あるよ。他にも桶とかいっぱい置いてあるけど。
【ヨッヘン】 いっぱい置いてあるんや。
【GM】 桶はかなり多いね。
【ヨッヘン】 『桶が多い』? これはなんか……伏線?
【リーディス】 雨漏りするとかな、この家。
【セフィーロ】 普通に水汲んで持って行くんやと思うんやけど。
【GM】 いや、でも多い。
【ヨッヘン】 それでも多い。
【GM】 それでも多い。
【セフィーロ】 コレクションしてんねん。
【GM】 桶コレクション。
【リーディス】 桶マニア。
【セフィーロ】 何かの記念があるごとに作ってるとか。
【リーディス】 作った年号が入ってるかも。
【ヨッヘン】 見てみる。
【GM】 見てみる?
【ヨッヘン】 うん。外は暗いから部屋の中に戻って。
【GM】 じゃあね、桶に何か変な液体みたいなのが凝固してこびり付いてて、水じゃないものを入れたような跡が残ってる。
【セフィーロ】 おっ、こいつは怪しいな。
【ヨッヘン】 ちょっと調べてみよか。セージ。
【リーディス】 セージ? レベル1やで。(ころっ)ん〜、11。
【セフィーロ】 (ころっ)全然ダメ。リーディス以下。
【GM】 なら分からないね。「薬っぽいな」って思ったくらい。
【ヨッヘン】 いざとなったら持って帰ってシュウに見せるか。あいつセージだけ異様に高かったし。にしても何の薬やろ?
【セフィーロ】 怪しいな。
【GM】 色は赤茶色っぽい。
【セフィーロ】 液体だけ採取して持って帰って調べてもらおうよ。こびり付いてる奴持って帰るくらいできるやろ。その辺の桶にちょっとずつ残ってんのを寄せ集めていったら、そこそこの量になるんちゃうん。
【GM】 うん、けっこうな量になるね。
【ヨッヘン】 他の桶にもこびり付いてんの?
【GM】 付いてるよ。
【ヨッヘン】 ほな、ちょっと井戸から水を汲みたい。
【GM】 どうぞ。
【ヨッヘン】 そ〜っと汲む。
【GM】 水は普通の水やけど、ちょっと色ついてるようにも見えるな〜って感じ。最初に潜った川よりは、明らかに濁ってる……っていうか茶色っぽい。
なんか、たまに水道捻ったら茶色っぽいのが出てくるやん。あんな感じ。
【リーディス】 休み明けとか。
【GM】 そう、あんな感じ。
【ヨッヘン】 川はきれいやったんやな? てことはこの井戸が民家の井戸に地下で繋がってんのかな。
【セフィーロ】 そしてこの井戸から薬を混ぜてるのかも。
【ヨッヘン】 とりあえずこれ採取して、後でレベル7に調べてもらお。町の人がおかしくなってるのはこれのせいやと考えていいよな。
【セフィーロ】 よいでしょう。
【ヨッヘン】 問題は誰がこれをやったか、やな。
【セフィーロ】 うん。
【ヨッヘン】 パティか、パティを裏切り者にしたかった誰かか……。まあ、いいや。パティのとこまで行きゃあ、わかるか。じゃあメイドが行った先のドアに入ろう。
【GM】 そっち行くの? メイドはもうそのドアの向こうに消えていったあとみたいで、いなくなってるよ。で、ドアの方に進むと、途中の右側の壁にもドアがあるね。
【ヨッヘン】 右から調べるか。メイドの方は今行くと確実に人がいそうやし。
【リーディス】 うん、じゃあ聞き耳。(ころっ)普通やな。12や。
【GM】 音はしません。
【ヨッヘン】 いちおうゼノも。
【リーディス】 ゼノ〜。(ころっ)やる気ねえー。11。
【GM】 音しないよ。
【ヨッヘン】 じゃあ、リーディスかゼノかどっちか開けてみ。
【GM】 鍵もない。
【リーディス】 そろ〜っと開けてみる。
【GM】 真っ暗だよ。ま、廊下の明かりが漏れるからちょっとは見えるけど、物置になってるみたい。
【ヨッヘン】 物置か。
【GM】 壺とかいらなくなった肖像画とかが詰め込まれてる。
【ヨッヘン】 『いらなくなった肖像画』……寂しいな、それは。
【GM】 いるんかも知れんけど、ただの「どうでもええわ」と思われた肖像画とか。錆びた槍とかもある。
【セフィーロ】 入って、扉閉めて家捜ししよう。〈センス・マジック〉も使おう。
【ヨッヘン】 もしかしたら、魔晶石が40個!
【GM】 なかった! めぼしいものはとくにないよ。ガラクタばっかり。
【ヨッヘン】 じゃあ、廊下に戻るから廊下の外をゼノを聞き耳してみて。あ、もうゼノは俺がやるわ。
【リーディス】 こっち? あーい、(ころっ)ん〜っと、14。
【ヨッヘン】 (ころっ)12、あー、負けてる。
【GM】 静か、静か。
【ヨッヘン】 じゃあ、出て、ここ行くか。
【リーディス】 そろっと開けてみる。
【GM】 誰もいないよ。
【ヨッヘン】 じゃあ、メイドが入っていったドアの前まで行ってもっかい聞き耳。
(ころっ)12。
【リーディス】 (ころっ)私も12。
【GM】 足音がする。こっちに来るっぽい。
【セフィーロ】 やばいっ。
【リーディス】 物置に隠れよう。
【セフィーロ】 戻ろう。
【GM】 じゃあ、しばらくしてドアが開く音がして、足音が物置の前を通っていった。
【ヨッヘン】 んじゃ、そろっと開けて、ちょっと見てみる。
【GM】 男の人が桶を持って歩いてる。
【セフィーロ】 あっ。井戸に行くんかも知れへん。井戸に投薬しに行ったんかも知れへんで。
【ヨッヘン】 桶の中は見えへんかった?
【GM】 うしろ姿やから見えへんかった。
【セフィーロ】 薬が入ってるかどうかはわからないんやな。
【ヨッヘン】 井戸から戻って来るときに尾行してみる?
【GM】 たぶんそのうち帰って来るよ。はい、戻って来ました。
【ヨッヘン】 そいつはぼ〜っとしてる?
【GM】 ぼ〜っとしてるかどうかわからへんけど、とりあえず、一点を見て歩いてる。桶は持ってない。
【ヨッヘン】 持ってない?
【リーディス】 置いてきた。
【セフィーロ】 置いてくるんや。
【GM】 お手伝いさんの男版みたいな感じやね。
【セフィーロ】 使用人ってやつ。
【リーディス】 ほっといてもええんちゃう? ほっといたら、また戻っていくやろ。
【GM】 うん。出てきたドアに帰っていった。
【ヨッヘン】 しばらくしたら尾行しようか。じゃ、ゼノがもっかい聞き耳するか。(ころっ)おっ、16。
【GM】 男の使用人が入ってしばらくしてから聞き耳したんやね? なら、トポトポトポっていう水の音はしてるけど、人の音はしてないよ。
【セフィーロ】 ちょっと開けて覗いてみよ。
【リーディス】 そ〜っと開けてみる。
【GM】 そっと開けてみる? するとL字型の部屋になってて、入って正面の壁にドアがある。そして、キミらが入ったドアの右側の壁に水汲み場みたいなのがあって水が出てる。桶もいっぱい置いてあるよ。
で、L字の曲がった先はまだ見えないからわからない。ちなみに水は茶色いよ。
【ヨッヘン】 茶色い! 水源どこやろ?
【GM】 なんか壁に穴があって、そこから――。
【ヨッヘン】 ライオンの口。
【GM】 ライオンの口じゃないけど、竹の筒みたいなやつから、トポトポって出てきてる。で、下にだんだん溜まっていってる。
【ヨッヘン】 その溜まってるやつは、どうなってんの? 溢れて――。
【GM】 まだ溢れてない。
【リーディス】 これがいっぱいになったら――。
【ヨッヘン】 ――さっきの人が捨てにくるんかな?
【リーディス】 帰ってきた奴って、桶を持ってなかったんやんな。
【GM】 持ってない。
【ヨッヘン】 ほな、この桶は――。
【リーディス】 ――使い切り?
【GM】 まあ、井戸の所に溜まったら持って帰って来るかも知れんよ。
【リーディス】 これが溜まったら、また誰か来るってことやんな。
【ヨッヘン】 溜まりきる前になんとかしないと。先、進むか。
【リーディス】 ドアに聞き耳(ころっ)12。
【GM】 人の音がする。ガチャガチャゆってる。
【ヨッヘン】 ガチャガチャ?
【GM】 かちゃかちゃかも。
【ヨッヘン】 皿、洗ってる音か。
【GM】 そっち系。
【ヨッヘン】 台所っぽいぞ。メイドがいるのかな。鍵穴から見てみる。
【GM】 ん……ちょっとわかんない。
【ヨッヘン】 そっと開けて覗いてみる。
【GM】 見た感じで見えるのは食堂かな。メイドも何人かいるよ。
【リーディス】 ふ〜ん。
L字の曲がった先は何?
【GM】 こっちは通路がある。ずーっと通路が続いてて、この通路には照明がないから先の方は暗くてよく見えないね。
【ヨッヘン】 今、ランタンはシャッター閉めてる。
【GM】 うん、この屋敷にある光源しか使われてないんやんな、今は。だから奥のほうは暗くてわからん。
【リーディス】 音する?
【GM】 いや、この水の音しかしてない。
【リーディス】 とりあえず何かが見えるとこまで行きたいな。
【ヨッヘン】 ほな、行くか、みんなで。
窓とかある?
【GM】 んーっとね、ないね。通路を行くと右の壁にドアがあって、照明無しだとそろそろ真っ暗になるけど、まだ行く? 行くかね?
【リーディス】 待って、いちおうドアに聞き耳してみる。(ころっ)しょぼいな、11。
【ヨッヘン】 (ころっ)ゼノは13。
【GM】 だったら物音がする。こっちもかちゃかちゃガサガサ言ってる。あと、鍵がかかってます。
【セフィーロ】 誰かが捕まってるんかも知れへん。逃げられなかった商人の3人とか。
【リーディス】 こんな狭いところに?
【ヨッヘン】 「助けてくれ〜」
【GM】 そんな声は聞こえないよ。
【リーディス】 なんか、作業してるんじゃない?
【GM】 あ、そんな感じ。
【ヨッヘン】 さっきの男かな。
【リーディス】 溜まるの待ってるの?
【セフィーロ】 わざわざ鍵しめて? 別の人じゃないか? 鍵が掛かってるってことは、入ってこられたら困るんか、出てこられたら困るんか。
【リーディス】 中に、見られたら困るものがあるとか。
【ヨッヘン】 まあ、いいか。ここは後回しにしよう。
【リーディス】 先へ行ってみよう。暗いからランタンのシャッターちょっと開けて進む。
【GM】 ならば扉が右と左の壁に1つずつ見えてくる。
【ヨッヘン】 じゃあ、手前からやな。ゼノが(ころっ)ん、10て〜ん。
【リーディス】 (ころっ)13。
【GM】 巡回してるような足音がする。見張りがいるかもね、みたいな。
【ヨッヘン】 がしゅん、がしゅん、がしゅん、がしゅん……。
【リーディス】 じゃあ、その正面。(ころっ)10。
【ヨッヘン】 (ころっ)12。
【GM】 物音がしてる。
【ヨッヘン】 じゃ、物音がする方をそっと開けてみる。ゼノが。
【GM】 「なんであたしが開けなきゃいけないのさ!」とか言いながら開けるよ。開けると、使用人が数人いる。
【リーディス】 何かしてる?
【GM】 いや、普通に掃除したりしてる。全員で4〜5人いるけど、誰もしゃべってないね。
【ヨッヘン】 ぼ〜っとしてるんやろ?
【GM】 ぼ〜っとしてるというか、黙々と掃除してると言うか。この部屋には他にドアはないよ。
【ヨッヘン】 仕方ないなあ、巡回してる足音の方に行くしかないのか。そっと開けてみよ、とりあえず。
【リーディス】 向こうへ足音が行ったときに、そっと開ける。
【GM】 足音が遠ざかったときに開ける? うん。
じゃあ、えっとね、広い廊下になってて、中央に階段がある。その階段の前に兵士が2人立ってて、もう1人の兵士が廊下をうろついてる。中庭で倒した奴よりは明らかに鎧の質がいい感じ。
【ヨッヘン】 ミスリル?
【GM】 いや、ミスリルじゃないけど、偉そう。
【リーディス】 偉そうな鎧らしい。
【ヨッヘン】 3人かぁ。その階段、上がらなアカンねんな。もう、音を立てずに、はちょっと難しいやろ。
【セフィーロ】 それは厳しいやろ。
【ヨッヘン】 〈サイレンス〉は空間やけどな。いつもどおり〈スリープ・クラウド〉をかけて、失敗したとき〈サイレンス〉をかける。
【リーディス】 ――で、セフィーロを放り込む。
【ヨッヘン】 ん、最終的にはな。
空間的にはどうなん? その3人がいるところを円で描くと。
【GM】 階段わきの2人の感覚は結構広くて15メートルくらいありそう。
【ヨッヘン】 広いな。〈サイレンス〉、半径5メートル、直径10メートルってことは、全然ダメじゃん。
【GM】 うん、全然ダメじゃん。
【ヨッヘン】 あ、〈スリープ・クラウド〉もダメやん。範囲一緒からな。じゃ、もうセフィーロが力技で行くしかなさそうやな。
【セフィーロ】 3人は厳しいと思うで。
【ヨッヘン】 〈スリープ・クラウド〉拡大してかけるか、もう始めっから特攻するか。
【リーディス】 かけてみよ、とりあえず。
【GM】 ん、どうぞ。
【リーディス】 拡大ってどれぐらいでいけるって?
【ヨッヘン】 3人がいちばん固まったときを狙って。
【GM】 そんなら、2倍ぐらいで。
【リーディス】 (ころっ)
【GM】 2人寝た。1人起きてる。
【ヨッヘン】 気づかれるわな、それは。
【GM】 うん、そら気づくな。こっち来るで。
【セフィーロ】 じゃ、斬りつける。 (ころっ)11。
【GM】 当たってないよ、そんなん。
【セフィーロ】 にゃー。
【ヨッヘン】 ヨッヘンが、弓矢を撃ちたい。ロードオブザリングのレゴラス風に、こういう感じでな(と、弓を撃つ真似をしている)。(ころっ)11だ。
【GM】 はい、無理。
【ヨッヘン】 ゼノも行け。特攻するわ。(ころっ)13。
【GM】 (ころっ)避けた。
【セフィーロ】 次、そっちの番やで。
【GM】 じゃあ、 (ころっ)ゼノ、10で避けて。
【ヨッヘン】 (ころっ)13。
【GM】 避けた。
次のラウンド〜。
【リーディス】 んーっとね、残り精神点が5か。シーフで殴ったほうがよさそうや。(ころっ)えーっと、13。
【GM】 (ころっ)避けた。
【セフィーロ】 (ころっ)16。
【GM】 (ころっ)それは当たった。
【セフィーロ】 ダメージは12。
【ヨッヘン】 弓を構えたまま待機。誰か倒れたら発射するから。
じゃ、ゼノ。(ころっ)12。
【GM】 (ころっ)はずれ。
じゃあ、(ころっ)セフィーロに、13。
【セフィーロ】 (ころっ)13は……13や、回避。
【GM】 じゃあ、避けた。では次ラウンド。不思議とこの兵士は騒がないよ。仲間を呼んだりとかする気配はない。
【ヨッヘン】 またこいつもぼ〜っとしてんの?
【GM】 うん。襲いかかって来るだけで、叫ばない。
【リーディス】 最初の中庭の人も、沈黙させなくても叫ばなかったんじゃないかな。
【ヨッヘン】 じゃあ、次からは敵の音はあんまり気にしなくていいみたいやな。
【リーディス】 殴る。(ころっ)9。
【GM】 (ころっ)9は、受動有利。避けた。
【リーディス】 しょぼ〜い戦いや。
【セフィーロ】 (ころっ)当たった。ダメージは15。
【GM】 あ、倒れた。
それで、階段の横を見たら扉がある。大っきい扉。階段は上だけ。
【セフィーロ】 その扉、屋敷の正門ちゃうん。
【ヨッヘン】 そうやな。
【GM】
【リーディス】 あ、そうなんや。お玄関や。
【ヨッヘン】 寝てる兵士はロープで縛っとこ。で、閂はそのままにしとこう。
【GM】 OK〜。
【ヨッヘン】 じゃ、上に行きますか。
【GM】 ――ってしてるとな、上から「騒がしいな」って男の声がする。「何してるんだ?」っていう声が、上からかかるけど。
【ヨッヘン】 それは聞かれてるふう?
【GM】 聞かれてるふう。下にいる人たちに聞かれてるふう。
【ヨッヘン】 「ナンデモアリマセン」
【GM】 喋ったな?
【リーディス】 喋ったらやばいんじゃないの? ここの人、ぼーっとしてて誰も喋らないんやったら……。
【セフィーロ】 あ! やばい。隠れよう!