▽ 新たな発病者 | ▽ 頼りないスティンク | ▽ 毒素検出 |
【ヨッヘン】 ゼノに聞いてみよう。「ゼノさー、工事遅れたら嬉しい?」
【GM】 「え〜? 遅れたらエリック(隊長=彼氏)なかなか帰ってこないじゃん」
【ヨッヘン】 嫌か、やっぱり。
【GM】 でも、期間長くなったら、もらえるお金も増えるねんけどね。
【ヨッヘン】 あ、そうなんや。
【セフィーロ】 日当なんや。
【リーディス】 でも、それだけのために1人ずつっていうのも――
【ヨッヘン】 なあ。
【GM】 そんな感じで話してると、カリンとカトレアの2人も来る。ご飯、作りに。
【ヨッヘン】 「やあ。また会いましたね」って言う。
【GM】 「肉、入れますからね」て言われる。
【ヨッヘン】 「今日も肉ですか」
【リーディス】 労働者には、肉、いるだろ。
【GM】 今日はハンバーグ。
【ヨッヘン】 「ハンバーグですか」
【リーディス】 やったー。
【ヨッヘン】 「じゃ、タマネギだけでハンバーグを作ってください」
【GM】 「ムリ」って言われる。「自分で抜いてください」
【ヨッヘン】 「頑張ります」
【リーディス】 抜くんや。めちゃめちゃ至難の技やで(笑)
【セフィーロ】 付け合せだけ食べてろよ。
【GM】 じゃ、5時半に、普通に仕事が終わって。
【ヨッヘン】 うん、セフィーロたち、あがって来るかね。
【リーディス】 「疲れたぁ」
【GM】 ハンバーグが出て。
【リーディス】 やったー。
【GM】 で、ご飯が終わったら、まかないの2人が帰って、んで、奥さんと子供も帰る。
【セフィーロ】 「ばいばーい」
【GM】 で、後は隊員がみんなでお爺ちゃんとお婆ちゃんが持ってきたソーセージとか、クッキーとか食いながらくつろいでる。ソーセージもクッキーも、ひと晩でなくなっちゃいました。
【セフィーロ】 やろな。
【ヨッヘン】 ちなみにゼノは差し入れとか持ってこないの?
【GM】 たまに、買ってきたポップコーンとか持ってくるけど。「売ってたよ〜」って。
【リーディス】 ジャンクのやつ?
【ヨッヘン】 すでにもう開いとんやろ、しかも。
【GM】 そうそうそう、半分ぐらい減ってんねん。
【セフィーロ】 ところで隊員たちってどんな話してんの? 今。
【GM】 家族の話とか、適当に。「シュウさん、工事やめさせてくれよ」みたいな話も出てる。
【ヨッヘン】 「あの人に任せとけば、もっと良くなるかもよ」って言う。
「あの人はね、まず現場の雰囲気を良くしようという。ここだけの話、スティンクよりいいかも」言うてるで。
【GM】 「それは俺も思うけども!」
【ヨッヘン】 思ってるんや、みんな。
【GM】 「思うけども、王様命令だから、しゃあない」
【リーディス】 じゃあ、スティンクはどうなんやろ。
【ヨッヘン】 その人がじつは犯人とかな。
【リーディス】 意図的にだらしない役をしてるのかも知れない。
【ヨッヘン】 なるほど。
【セフィーロ】 裏の顔やねんな。
【ヨッヘン】 怪しいかもね。今日来た?
【GM】 スティンクは今日は来てないよ。
【ヨッヘン】 あれっ、来てへんの?
【GM】 うん、来てないよ。いつも来ないもん。いつも来るのは、シュウさん。
【リーディス】 スティンクって前、いつ来たよ?
【GM】 前はキミらと一緒に。
【ヨッヘン】 その前。
【GM】 「1週間に1ぺん来たらいいほうじゃねえ?」って隊員談。
【リーディス】 そんな頻繁に来ない、と。
【ヨッヘン】 1週間に1ぺんいうことは、俺らの前に来たのは、その1週間前ってこと?。
【GM】 「えー、10日ぐらい前に来た……気がする」
【ヨッヘン】 『気が』
【GM】 来ても、何もせずにコソコソ帰って行くから、あんまりわからへんって。
【ヨッヘン】 ふーん。でもスティンクは地元人やしなぁ。地元人で敵に協力するか?
【セフィーロ】 わからへん。わからへんけど、疎まれてるから。
【ヨッヘン】 「恨みを晴らそう」って?
【セフィーロ】 よその国で、買収されてるんかも知れへん。「こっち来たら、もっと重用したげる」とかって。
【ヨッヘン】 給料上がるし。妻子持ちらしいもんな。
【セフィーロ】 奥さんに頭が上がらへんみたいやけどな。
【ヨッヘン】 子供が病気とかは?
【GM】 んーん、元気。
【ヨッヘン】 奥さんが病気とか。
【GM】 んーん。
【ヨッヘン】 病気のお母さんがいるとか。
【GM】 いや、とくにないみたいやけど? そういうのは。
【ヨッヘン】 じつは暗黒神の信者やったとか。
【GM】 そういうことは聞いてない。誰に聞いたんか知らんけど。
【ヨッヘン】 じゃ、あの、首に聖印――
【GM】 いや、そういうのはなかった。
【ヨッヘン】 なかった。
【GM】 見た感じ、そういうのはなかった。
【ヨッヘン】 誰やろ。何やろ。何が目的なんやろ。ま、いいか。じゃ、今日、1日休んでみるか。
【リーディス】 んー。次の犠牲者を待って。
【GM】 じゃ、朝にするよ?
【ヨッヘン】 うん、して。ちなみに今日も食事見張ってたから。
【GM】 べつに、食堂には何も出なかったけど――
【リーディス】 出なかった。
【GM】 犠牲者が、1人、出た。
【ヨッヘン】 およー!? 出た。
【GM】 発症したのはゼノ。
【ヨッヘン】 ゼノ?
【GM】 うん。
【ヨッヘン】 ゼノが犠牲者? どうなったん。熱出た?
【GM】 うん。他の5人と同じ症状。熱も出てるよ。隊長はかなり心配してる。
【ヨッヘン】 おやー。何でゼノ? 隊長の心配は本気の心配?
【GM】 本気。今日は、隊長が仕事の指揮を放棄するぐらい心配してる。
【ヨッヘン】 代わりにセフィーロが指揮しそうな気がする。「みんな、今こそ力を合わせるときだ!」とか言いそう。
【セフィーロ】 うん、そうそう。
【リーディス】 「立ち上がれ」
【GM】 隊員は、「ええ〜? お前、隊長じゃないし」って言ってる。
【ヨッヘン】 「サボろうよ〜」
【GM】 うん、そう、そんな感じ。
「バレねーって。シュウさん来たときだけ、仕事してるふりしようぜ」
【セフィーロ】 「進んでないの、丸わかりや。今日中に貫通させるぞ」とか言うねん。
【GM】 ムリ。ムリ。
【リーディス】 「いやッ、俺たちならできる!」とかって。
【セフィーロ】 ぐらいの勢いで。
【GM】 「1人でやれよ」つってる。
【セフィーロ】 「うん、1人でやるよ」
【ヨッヘン】 やんのかいな。
【セフィーロ】 「1人でもやるよ」
【ヨッヘン】 キミ、冒険者の本業忘れてない?
【リーディス】 なんか、燃えてしまったんやな。
【セフィーロ】 そう。火がついたんや。スイッチ押したんや。
【ヨッヘン】 にしてもゼノが。なんでや。昨日、何した、こいつは。
【GM】 え〜? ご飯食べて、隊長と一緒に――。
【セフィーロ】 泊まった。
【リーディス】 ホンマに無作為なんかな。ここにいる人全てがターゲット。誰がなるかは、わからへん。
【セフィーロ】 ゼノに聞く。「なんか、変なもん食べた?」
【GM】 食べてない。晩ご飯とか差し入れとか。
【ヨッヘン】 俺らが食ったもんだけ?
【GM】 うん。
【セフィーロ】 なんか、変なもんに触ったとか?
【GM】 いや、ない。
【セフィーロ】 初めて女性の被害者が出たで。
【ヨッヘン】 ホンマや。しかも、外部の人間を。ここで働いてないもんな。
【リーディス】 毒をご飯に混ぜるんやったら、外部の人と、内部の人を選べないから……やっぱりこの手段かな?
【ヨッヘン】 まかないの2人か?
【リーディス】 もともと混ぜて持って来てるってことやろ、ここで入れてないんやったら。
【ヨッヘン】 そういうことや。
【リーディス】 ご飯が原因やったとしたら、来たやつ、全部一人が食べるとか。
【GM】 そんな事したら怒られる。
【ヨッヘン】 「今日だけは特別なんだ。みんな、捜査に協力してくれ」
【GM】 「嫌だよ!」
【ヨッヘン】 「というか、むしろ俺たちもチャレンジャーだ」
【セフィーロ】 違う意味で倒れそうや。喰いすぎで。
【リーディス】 毒か食いすぎか何が原因かわかんなくなる。
【ヨッヘン】 「苦しいよ。ダメだ、苦しいっ!」
【GM】 と、君らが騒いでると、また、奥さんと子供の2人と、お爺ちゃんとお婆ちゃんと、シュウさんがいつもどおりの時間に来るけどね。老夫婦と親子は昨日と同じような物を持って。クッキーとかソーセージとか。ノーチラス先生も来てゼノを見て、「
【ヨッヘン】 「そうですね、今日から外部の人間は、我々以外入れないことにしましょう」
【GM】 「おまえらも入るな!」
【ヨッヘン】 きぃー。
【GM】 「俺からすれば、おまえらがいちばん怪しいような気もせんでもない」
【リーディス】 こいつ嫌や〜。
【ヨッヘン】 「そう思いますか」
【GM】 「とくにおまえ」
【ヨッヘン】 「この耳が?」
【セフィーロ】 「大丈夫。ヨッヘンはそんなことするような奴じゃないと思う」
【リーディス】 『と思う』
【GM】 『と思う』
【ヨッヘン】 じゃ、エルフ・スマイルを見せとく。このカリスマ24の。
【GM】 見てない。
【リーディス】 「きっと、大丈夫」と生温くフォローしとくわ。
【ヨッヘン】 でも何か入れたとしたら、まかないの2人かな、やっぱり。と、シュウに言ってみる。
【GM】 「ならば、店を変えてみればいいじゃないか」
【ヨッヘン】 そうやね、しばらく取り引き中止でしょう。食中毒起きてるもんね。
【リーディス】 うん。
【ヨッヘン】 「じゃ、スティンクさんにそう言うといて。シュウさん」
【GM】 「いいよ」
【セフィーロ】 スティンクさんは、何してんの? ちなみに。
【GM】 あの人はデスクワーク。
【セフィーロ】 そうなんや。いちおう偉い人なんやな。
【GM】 いちおう偉い。書類がなかなか終わんないから、現場には出て来れないみたいやけど。
【ヨッヘン】 このカリンとカトレアにライバルおれへんの? レストラン関係の。
【セフィーロ】 この2人に疑いかかったら、ライバルが先に昇進というか。
【リーディス】 あー、そうか。そういうことか。この2人を狙った。
【ヨッヘン】 でも、それはないかな?
【GM】 シュウさんは、「そんなことは知らん」ってさ。
【リーディス】 そらそうやな。興味ないわな。
【GM】 「とりあえずレストランは、今日、変えさせる」って帰ってった。
【ヨッヘン】 でさ、2人にライバルはいるの?
【GM】 それ、誰に聞いたん? まだ来てへんで、カリンとカトレア。
【ヨッヘン】 ん。じゃ、店に行こう。
【GM】 ほい、行った。普通に料理作ってるけど。2人とも。
【ヨッヘン】 「ライバルいる?」
【GM】 「は? 強いて言うなら、カリンが」
「強いて言うなら、カトレアが」
【ヨッヘン】 それだけ?
【GM】 うん。
【ヨッヘン】 お互い以外に外部に。
【GM】 べつに。
【リーディス】 張り合ってる店があるとかは? 自分の店が、よその店と競争してるとか。
【GM】 トップやからな、このレストラン。
【リーディス】 ふーん。
【ヨッヘン】 本人らは気づいてへんけど、勝手に妬まれとるかも知れへんから――
【リーディス】 ああ、そうか。
【ヨッヘン】 それをシーフギルドで聞いて来て欲しいんや。100フィスあげるから。
【リーディス】 じゃ、ギルド行って、そのナンバー1のレストランを妬んでるレストランがないか聞く。
【GM】 「そら、あるんじゃないの、この業界は」
【リーディス】 どこ?
【GM】 「いろいろあるっしょ。ナンバー1以外のレストランが」
【リーディス】 全部?
【GM】 「だいたい」
【ヨッヘン】 カリンとカトレアを妬んでるような人は? 個人的に。
【GM】 「個人的にはいないんちゃう?」
【ヨッヘン】 いないんかいな。
【GM】 「その2人狙うぐらいなら、店長狙わへん?」
【ヨッヘン】 「そうかね」
【GM】 うん。
【ヨッヘン】 んー。この予想ははずれっぽいなぁ。やっぱりこの2人は、関係ないかね。
【GM】 あるにしろ無いにしろ、今日は工事現場には違う店の人が来るけどね。
【リーディス】 あの2人かわいかったのにな。
【GM】 次は中華レストランの男の子が来る。今日の晩ご飯はエビチリ。
【ヨッヘン】 エビチリか。「エビチリ……エビは大丈夫だよ。魚介類はOKさ。むしろ俺はキミを歓迎するよ」
【GM】 また無視される。
【ヨッヘン】 後ろでブツブツ言ってるだけ……ああ、そんなん、嫌。
【リーディス】 密室におったら、人間変わっていくからな。
【ヨッヘン】 な。やっぱ外出なアカン、外。人と人の触れ合いこそが大切や。ということを学んだで、このエルフは。
【GM】 あと、今日はスティンクさんも来るけど。
【リーディス】 おっ、来た。久しぶりや。
【GM】 「また、倒れたんですか?」
【ヨッヘン】 「うん、外部の人間がね」
【GM】 「どうしましょ、どうしましょ」
【ヨッヘン】 「そら、ま、あんた、責任を取って」
【GM】 「えーっ!? だから、あなたたちがなんとかしてくださいよー!」
【リーディス】 ふ〜って感じ。
【ヨッヘン】 「なんとかするけどさぁ」
【GM】 「成功報酬、王様がいっぱい払ってくれますよ」
【ヨッヘン】 「マジ?」
【GM】 「マジ」
【ヨッヘン】 「なんぼぐらい?」
【GM】 「さあ?」
【ヨッヘン】 「4万?」
【GM】 「4万はないと思う」
【セフィーロ】 スティンクさん自身のポケットマネーから出す気はないん?
【GM】 「えーっ!? 少ないですよ、少ないですよ。給料日前だから、少ないですよ」
【セフィーロ】 そういうもんなんや。
【GM】 なんか、くしゃくしゃの10フィス札とかをぽあーって出す。「あああぁ〜」って。
【リーディス】 必死や。タバコも買えないって感じ。
【ヨッヘン】 「これだけ?」
【GM】 「盗らないでくださいっ」
【セフィーロ】 かわいそうに。
【リーディス】 大丈夫、私、25フィスしかないから(笑)
【GM】 「なんか、レストランも変えられちゃったし」
【リーディス】 しゃあないやろ、それは。
【ヨッヘン】 それはしゃあない。食中毒が6人目やからね。ま、食料が原因かどうかもまだわからへんけど――被害が外部まで来てしまったからなぁ。
【GM】 スティンクはヨッヘンの話は無視して、「今日のは、おいしいんですか」って料理をつまみ食いしてる。
「ああ、おいしい。ここでもいいや」って思ってる。
【リーディス】 なるほどね〜。
【セフィーロ】 「あとさ、あの医者の爺さんの腕は、確かなのか」
【GM】 「昔は確かでしたよ」
【セフィーロ】 今。
【GM】 「人件費が切迫してましてね、あんまりいい人は雇えないんですよね」
【ヨッヘン】 俺らの報酬より高いの? ノーチラス先生は。
【GM】 『元名医』やから。
【リーディス】 何もかも過去形らしい。
【ヨッヘン】 どうするよ。
【GM】 「だから、頑張ってくださいよ〜。じゃないと私、クビになっちゃいますよ〜」
【ヨッヘン】 頑張るけどさぁ。
【セフィーロ】 とりあえず、ゼノの可能性が消えた。
【ヨッヘン】 ゼノも、精霊力おかしくなってんの?
【GM】 ゼノも、他の5人と一緒。
【ヨッヘン】 一緒やったら仮病じゃないな。
【セフィーロ】 スティンクさんがクビになったら、誰が得するの?
【GM】 シュウさんかな。一応地位的にはスティンクのほうが現場総指揮ってことで上やから。シュウはただのスティンクの監視役。
【ヨッヘン】 シュウかな。やりたいことあるみたいやけども。
「スティンクさん、あんたは、シュウさんの意見は聞かへんの?」
【GM】 「あいつは、偉そうだから、怖いよね」
【リーディス】 苦手なんや。
【ヨッヘン】 「いや、でも、まっとうなこと言ってるよ? 見てみ、ここ、ゴキブリおるし」――
【GM】 「ここの現場は俺のだーっ!」
【ヨッヘン】 「ゴキブリおるでしょ!」
【GM】 「そんなんいるに決まってるじゃないですか! うちのキッチンにもいますよ、そんなん!」
【ヨッヘン】 「それに、1日2食でしょ!?」
【GM】 「だって、お金ないもん」
【ヨッヘン】 「いや、あの人、3食にするって言ってるよ」
【GM】 「そんなお金、出るわけないじゃないですか」
【ヨッヘン】 「いや、やりくりヘタなんじゃない? キミ」
【GM】 「うるさーいっ」
【ヨッヘン】 「ちょっと帳簿、見せてよ」
【GM】 そんなん、とってないみたい。
【ヨッヘン】 えぇー。
【リーディス】 どんぶり勘定。
【セフィーロ】 おかしい。質を下げて、3回にしたらええだけの話やん。
【GM】 そんなこと思いつかないみたい、困ったことに。
【ヨッヘン】 シュウさんの人付き合いってどうなってるんやろ。
【GM】 王様とか、偉い人じゃないの?
【セフィーロ】 てか、シュウさんの意見で店を勝手に変えれるんやからそれなりの地位なのは確かやね。
【GM】 「先に、王様に話を通されてしまったんですよ〜」ってスティンク。
【リーディス】 ほぼ、シュウさんが仕切ってる。
【ヨッヘン】 そろそろ、入れ替わりそうやな、トップ。
【GM】 「えぇーっ! 早く、頑張ってください」
【セフィーロ】 シュウさんの意見を取り入れて、職場環境を改善すればいいねん。
【ヨッヘン】 「働かないと、あんた、ホンマに、クビになるよ」
【GM】 「うん、だから、あんたたち頑張ってぇ〜」
【ヨッヘン】 「そら、俺たちも頑張るけどぉ〜」
【セフィーロ】 だから、頑張ってこう提案してるんやから、その提案を呑んでくれ。
【GM】 「だから、レストラン変わったじゃないですか!」
【ヨッヘン】 キレてる。
【セフィーロ】 もっと!
【ヨッヘン】 やめとこ。だんだん爆発しだすで、こういう手合いは。
【リーディス】 物、投げてくるで。
【ヨッヘン】 椅子が飛んでくるよ。
【リーディス】 涙目になって。
【GM】 メガネも飛んでくるかも知れへん。
【リーディス】 怖い、怖い。
【ヨッヘン】 靴とか投げてくるで。最後は、高いとこ行って、「死んでやるーっ」とか言うで(笑)
【リーディス】 あーあ。
【セフィーロ】 患者も、一度ちゃんとしたお医者さんに見せなきゃ。ノーチラス先生が本当にちゃんとしてたらそれでいいんやけどな。
【GM】 「してると思います!」
【セフィーロ】 いや、お、おも……。
【ヨッヘン】 どうするよ、これ(笑)
【セフィーロ】 神殿から神官は呼んで来られへんの?
【GM】 そんなこと考えてない。「先生のプライドが傷つくんで」
【セフィーロ】 「もうプライドうんぬんの話じゃないんや」な。「事件は現場で起きてるんだ」
【GM】 「考えときますよ、考えときますよ」
【リーディス】 実行力ねえな〜。
【ヨッヘン】 ま、実行力あったら、俺たちの出番はないね。どうしてやろう。わからへんな。何やろ、目的は。遅らせる、ゆうのはわかるんやけど。誰が得すんねん。
【セフィーロ】 可能性としては、シュウさんぐらいしか残ってないやろ?
【リーディス】 シュウさんが上にあがってしまえば、病気の人は出なくなるかも知れない。
【セフィーロ】 そ。上にあがって職場環境が改善されて。確実にシュウさんの株が上がる。
【リーディス】 そうそう。
【リーディス】 てか、ゼノをどっかの高名な医者に連れて行きたいな。
【ヨッヘン】 1人ぐらいやったら鉱山の外に連れ出してもいいよな。診察は俺らのマネーでしてもらうし。「どうかね、隊長?」
【GM】 うん、隊長は「いいよ」って言ってる。
【ヨッヘン】 じゃあ、ノーチラス先生ジュニアの病院に行こう。
【GM】 ノーチラス先生の息子の医者ね。で、どうやってゼノを連れ出すの? ノーチラス先生がいない夜にやったら、連れ出せれるけど。
【ヨッヘン】 あー、そうか。
【セフィーロ】 夜でええやん。
【GM】 なら夜にしていい?
【ヨッヘン】 その前に、今日の差し入れは何やったん?
【GM】 差し入れは、クッキーとソーセージ。昨日と一緒。
【ヨッヘン】 よし、シュウさんに頼んでそれをちょっと差し押さえてもらおう。これも外部からの物やからね、いちおう。
【GM】 「食べさせないだけでいいのか? それとも持って帰ってもらうかね?」って。
【ヨッヘン】 うん。持って帰らせるんじゃなくて差し押さえるだけ。返すんちゃうよ。これも一応調べなアカンでしょ。
【リーディス】 うん。
【ヨッヘン】 没収ていうことやね。ボッシュート。
【セフィーロ】 念のため。
【GM】 いいけど、せっかく作った老夫婦と奥さんが、「えぇ〜」って感じで見てる。
【セフィーロ】 気の毒やけど協力してよ。明日はまた作ってきてくれていいからさ。
【ヨッヘン】 もう、夜になっていいかね?
【セフィーロ】 いいんじゃない。
【ヨッヘン】 じゃ、夜にしてしまうか。
【GM】 うん、夜にした。
【ヨッヘン】 やることはゼノを連れ出すのと、クッキーとソーセージの検証か。
【GM】 検証って、自分で食うの?
【リーディス】 全部?
【ヨッヘン】 どうしよう、これ。魔術師ギルド持ってったら、毒とか調べられんの?
【GM】 うん、してくれるんちゃう?
【ヨッヘン】 じゃあギルドに頼むか。なんぼかかるんか知らんけど。
【GM】 それは後で請求するわ。かかった日にちとかによって。で、何を調べんの。クッキー?
【リーディス】 クッキーとソーセージ。
【GM】 「では検査結果がわかったらお知らせします」
【リーディス】 よろしくね。じゃあ次はゼノを搬送しよう。背中に担いで走って行くで、ノーチラスの息子の病院まで。「急患ですっ」
【ヨッヘン】 「昨日倒れた急患ですっ」(笑)
【リーディス】 いや、すでにそれ急患と違う。
【GM】 まあ、診てくれるけど。 (ころっ)
「これは普通じゃないですよ」
【リーディス】 お〜。
【GM】 「何でしょうねぇ。病気のことしかよく知らないんですけど、とりあえず、こういう症状はないですよ」
【リーディス】 ない!?
【ヨッヘン】 病気じゃない。呪いか、やっぱり?
【セフィーロ】 でも、魔法でもないんやろ?
【リーディス】 こうなる、原因というのは――
【GM】 「自然現象の病気では、起こりません。薬出すにしても普通の薬じゃムリですねぇ」
【リーディス】 報われない爺さんが、1人。
【GM】 「とりあえず、こっちでなんかしてみますわ」
【ヨッヘン】 「お願いします」
【GM】 「彼女、ここで預かっておいていいですか? 採血とかして調べないと、今の段階ではまだ何とも言えませんので」
【リーディス】 被験体になる。
【ヨッヘン】 「いいけども彼女がここにいるのは内緒にしといてね。とくにノーチラス先生には」
【GM】 あ、はいはい。
【ヨッヘン】 「あの人には、ゼノは『両親のもとに帰った』と言うときますんで」
【セフィーロ】 「じゃ、頼みました」
【リーディス】 さて、これで全部結果待ち。ゼノもクッキーも何もかも。
【ヨッヘン】 それはもう待つしかない。
【リーディス】 穴、掘って待つ。
【GM】 はいはい。次の日は、犠牲者は出てません。
【ヨッヘン】 「今日は、検査結果が出るなぁ」とか決め付けてみるけど。
【GM】 うん、医者からは検査結果がでて、病院に呼ばれる。君らが行くと、ノーチラス先生ジュニアが困り顔で「毒っぽいんですけどね」つってる。
【リーディス】 お!?
【ヨッヘン】 「毒ですか、やはり。毒の成分わかった?」
【GM】 「それは私、毒の専門家じゃないんでわかんないですけど、とりあえず毒です。熱が出る毒です」
【ヨッヘン】 解熱剤も効かない?
【GM】 「今、作ってますので」
【リーディス】 おー、助かりますねぇ。じゃあここはジュニアに任せて、鉱山に戻ろうか。
【ヨッヘン】 うん。にしてもやっぱり毒か。誰か入れたんや。
【リーディス】 どこで入ったん?
【ヨッヘン】 どこか、やな。問題は。やっぱ晩飯が一番怪しいけどな。
【リーディス】 でも今朝は起きてないよね。それは昨日レストランが変わったからかな。
【ヨッヘン】 その新しいレストランはこれからずっと来るの?
【GM】 とりあえず、事件が解決するまではね。あと、お婆ちゃんが、「今日はソーセージ入れてもいいんですか? 頑張って作ったんですよ」――
【ヨッヘン】 「ああ、よろしいですよ。クッキーもいいよ〜」
【GM】 「ああ、よかったぁ。どうかなー、って思ったんですけど、焼いて来たんですぅ」
【ヨッヘン】 「タンポポもウェルカム♪」
【リーディス】 このキャラ、どんどん壊れていくで。
【セフィーロ】 おかしいな。
【ヨッヘン】 もういいよ。壊れてからもう、だいぶ経ってるもん。
【ヨッヘン】 じゃ、カリンとカトレアを探ろう。料理に毒を入れるならこの二人しかないやろ。
【リーディス】 でも前にシーフギルドで聞いてみたけど何もなさそうやったやん。あれの結果はどうやったんやろ。クッキーとソーセージ。
【GM】 まだ来てない。
【ヨッヘン】 ならそれを待つか。
【リーディス】 結果出るまでどれくらいかかりそう?
【GM】 今日は来ないっぽい。
【リーディス】 じゃあもう翌朝にしちゃってよ。
【GM】 翌朝になったら、犠牲者が1人いるけど。鉱山の隊員。
【セフィーロ】 え? 毒は晩御飯が原因じゃないってこと? なんやろ。
【ヨッヘン】 中華に変えたのに。これでカリンとカトレアも走査線上から消えたぞ。
【セフィーロ】 差し入れか?
【リーディス】 差し入れ止めたのは一昨日だけで、昨日のは食べてたんやな。
【セフィーロ】 うん、食べてた。
【GM】 じゃあ、昼頃に差し入れの検査結果が来るよ。クッキーに1個だけ毒が入ってた。
【セフィーロ】 なんちゅう結末。
【ヨッヘン】 奥さんと、子供さんや。
【リーディス】 犯人は奥さんや。
【ヨッヘン】 これはもう妻と子供を探ってみましょう。