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§時の彼方に眠る夢:第7話§

クライマックスフェイズ

著:笹本ユーリ

■■クライマックスフェイズ■■

【GM】 ではクライマックスフェイズです。
奥の部屋に入ると、部屋の中央に青く輝く巨大なクリスタルがあって、そのクリスタルの中にさっきの少年と同じ外見をした男の子が眠ってます。
で、そのクリスタルに巻きつくような感じで水色の竜がいる。竜の外見は、日本昔話のOPに出てくるようなやつを想像してください(笑)。
【リット】 めっちゃよく分かったわ(笑)。
【GM】 それで、見たら分かるねんけど、竜の体にはあちこち剣で切られた傷があるね。
【ルーア】 どうしたんでしょう? 怪我を治すのって無理かな?
【シヴァ】 竜は起きてんの?
【GM】 うん、竜は起きてて、キミ達の方を見てる。でも、もう動く気力もないみたい。
【フィーヌ】 かなり弱ってるんや。
【GM】 それで、竜の背後には悪魔に羽根が生えたような外見の石像が2体と、茶髪の男が立ってます。
【ルーア】 その人は・・・?
【GM】 フィーヌはその男に見覚えがあります。
【フィーヌ】 誰? エイク?
【GM】 その通り。
【フィーヌ】 会社の同僚がこんな所でボスちっくに立ってる〜(笑)。
【シヴァ】 話しかけてみ?
【フィーヌ】 「あんた、何でこんなところにいてんの? 会社やめて何するのかと思えば、これ? こんなことして儲かんの?」
【シヴァ】 「儲かる」って言われたらどうすんの?(笑)
【フィーヌ】 え? 寝返るかも(笑)。
【GM】 「金? そんなものに興味はありませんよ、先輩。俺は力が欲しいんです・・・!!」
【フィーヌ】 「で、ここで何してんのよ」
【GM】 さっきの通路での少年との話、さすがにエイクにも聞こえてるからなぁ。
「さすが先輩、その様子だと全てもうご存知ですね。ここで俺が水竜に襲われているフリをして、竜を倒してもらおうかと思ったが・・・計算が狂いましたよ」
【フィーヌ】 そんなことまで白状しなくても!(笑)
【シヴァ】 ギアも共犯?
【GM】 「ああ、あのバカ兄か。暇そうだったから誘っただけだよ」(一同爆笑)
【フィーヌ】 ダメやん、ギア(笑)。
【ルーア】 インドラは?
【シヴァ】 インドラは騙されただけやろ?
【GM】 「インドラ? ああ、あのドゥアンか? あいつを騙して水竜を倒してもらおうと思ったんだが、力不足で逃げ帰って行ったよ」
【フィーヌ】 「ふうん。人の手を借りてばっかりのようだけど、自分ではできないわけ?」
【GM】 「さすがに古の竜相手では俺も手が出ませんよ。まぁ、待っていればいずれ水竜は力尽きて死にますが、・・・力は早く欲しいじゃないですか?」
【フィーヌ】 ・・・・・・。
【GM】 「ギアの奴、よりにもよってこんな奴らをここにおびき寄せるとは・・・余計な邪魔が入ってしまったよ」
【フィーヌ】 「でもマスターシーンで喜んでたで、ギア」(一同爆笑)
【GM】 「あの無能がーッ?!!」(笑)
「貴様らを倒して戻ったら、あの兄貴を締め上げてやる!!」
【リット】 可愛そうに。じゃあ俺らがギアを守ってやらんとあかんわけや。
【シヴァ】 そうなんか?(笑)
【ルーア】 どっちにしろエイクをしばきあげなきゃいけませんね、今は。
「ところであのビラはあんたが配ったの?」
【GM】 「ああ、あれか。あれは花のありかが分からなくてね。ビラをまけば誰かが見つけるかと思ったんだか・・・その前に俺が自分で見つけてしまったのさ」
【ルーア】 そんなのに巻き込まれたのか、あたしは(笑)。 もうこいつ締め上げる!
【GM】 「そんなことができるかな?」
【シヴァ】 「できるんちゃう?」(笑)
【GM】 言ったな(笑)。エイクが合図すると、二体の石像も動き出します。
【ルーア】 エネミー識別していいですか〜? 11!
【GM】 じゃあ分かった。ガーゴイル。
エンゲージは、ガーゴイル2体と、エイクは別々で、まだキミらには接触してません。
【フィーヌ】 行動値はまた私が一番?
【GM】 ガーゴイルが同じやけど、フィーヌ先でいいよ。ちなみにエイクは5ね。
【フィーヌ】 じゃあ[ファイアボルト]をエイクに。可愛い後輩やったはずやから、嫌々撃つで〜(笑)。
【GM】 お茶とか入れてくれてたかも知れへん後輩(笑)。
【フィーヌ】 まだ最近のことやからよく覚えてるで(笑)。当たって、ダメージは〈炎〉の17発。
【GM】 うお、結構来たなぁ。じゃあ次はガーゴイル2体やね。あ、ルーアに2匹とも行ったわ。回避してちょ。
【ルーア】 2匹も?! 回避は16と11!
【GM】 11のほうだけ当たりね。9発ダメージ。
【ルーア】 よし、2点だけ通った。まだまだ元気!
【リット】 じゃあ俺か? 飛んでエイクにエンゲージして攻撃。あ、出目がヘボい。
【GM】 (ダイス目を見て)そんなん当然避けたわ(笑)。
【シヴァ】 僕も攻撃・・・っと、出目が3や(笑)。
【GM】 それも楽々回避〜。ではエイクの番やけど・・・当然目の前にやって来た奴に攻撃するよな。
【リット】 俺か?!
【GM】 他にいないやん。リットに[ファイアボルト]。14の〈炎〉ダメージね。
【リット】 痛いって! 魔法は禁止にしようや(笑)。
【GM】 そんなんエイク何もできなくなるやん(笑)。
【リット】 男なら拳で語り合おうぜ。
【GM】 断る(笑)。
【ルーア】 ガーゴイルに攻撃。ああ、へちょい。9・・・。
【GM】 それは避けた。じゃあ2ラウンド目ですよ〜。
【リット】 どうでもいいけど、1ラウンド目、フェイト使うの忘れてたな(笑)。
【GM】 そのまま思い出さなかったらよかったのに(笑)。
【フィーヌ】 じゃあ私はマイナーアクションで[マジックフォージ]。魔術ダメージに2D6が追加される。
【GM】 あ、それ、さっきエイク使うの忘れた・・・(死)。
【フィーヌ】 [ファイアボルト]のダメージが5Dやで〜。
【GM】 げ。
【シヴァ】 エイク殺してまうかも知れんで。
【フィーヌ】 ほんまや。泣きながら撃つで。可愛い後輩やった頃を思い出しながら(笑)。お、5がいっぱい出た。ダメージは28〜。
【GM】 28?! だいぶ焦げたけどまだ生きてる。よかった〜(笑)。
ガーゴイルが次ですか? じゃあシヴァとルーア、一回ずつ回避してちょ。
【ルーア】 フェイト使う! 19!
【フィーヌ】 そろそろインドラが助けに来てくれへんの?(笑)
【GM】 まだ2ラウンド目やろ? まだまだ来ない(笑)。
【シヴァ】 今、洞窟の入り口あたりやから(笑)。回避は15ね。
【GM】 で、途中の水溜りで溺れてるから(笑)。二人とも回避は成功です。
【リット】 じゃあエイクを攻撃。命中判定にフェイトを2個使って・・・11? 二個使ってこれかよ(笑)。
【GM】 でも当たってるけどな。
【リット】 ならダメージにフェイトを3個使って・・・
【シヴァ】 ははは(笑)。まだガーゴイルがいるの知ってるか?
【ルーア】 ガーゴイルは無傷ですよ。
【リット】 そうなん? じゃあフェイトは残しておいて、[バッシュ]使って攻撃な。ダメージ10点!
【GM】 じゃあエイクは死にました。
【シヴァ】 フェイトを2個使ってガーゴイルに攻撃。19やわ。
【GM】 見事に当たったで。
【シヴァ】 で、ダメージに残り3つのフェイトを使って・・・28点。
【リット】 死んだ?
【GM】 まだ平気・・・やけど、もっと敵を強くしておけばよかった(笑)。
【ルーア】 あたしは傷ついた方のガーゴイルを狙います。命中は15です。当たって、ダメージ16点。
【GM】 まだ生きてるよ〜。では3ラウンド目。
【フィーヌ】 傷ついたガーゴイルに[ファイアボルト]。ダメージにフェイト5個使って(笑)。ダメージは27ね。
【GM】 死にました! 残ったガーゴイルは・・・ルーア回避して。
【ルーア】 フェイト1点使う。15!
【GM】 残念ながら当たりです。13点ダメージ。
【リット】 行くで〜。命中判定にフェイト3点使って・・・当たり! ダメージに[スマッシュ]と[バッシュ]を使って、さらに[ヴォルテクスアタック]で30発!!
【GM】 うい。
【ルーア】 まだ生きてんの?
【シヴァ】 僕の攻撃は7で(笑)。
【GM】 当たるわけない(笑)。
【ルーア】 フェイト使って攻撃! 14!
【GM】 当たった。
【ルーア】 ダメージにもフェイトを使って・・・21点!
【GM】 あ、ぴったり死んだ。
【ルーア】 よっしゃ〜!
【フィーヌ】 今頃インドラ来るんちゃうん(笑)。必死で走ってるから(笑)。
【GM】 うん、もうじき来るから(笑)。で、水竜がキミらの方をじーっと見てる。
【シヴァ】 それ、どうしたらええ?
【ルーア】 何とかして元に戻せないのかな。
【GM】 そしたら、さっきの少年がキミたちの後ろにまた現れる。
「僕を殺せばすむことじゃないか」
【リット】 殺せるのか?
【フィーヌ】 今喋った少年には実体がないんやろ? 殺しようがない。
【シヴァ】 もう水晶砕いてしまったらええんちゃうん?
【GM】 少年は水竜を指差して「アオが死んだら、僕の邪悪な心が解き放たれるよ。そうなる前に僕を殺して」
【フィーヌ】 今はまだ水竜生きてるから、それは抑えられてるんやんな。
【シヴァ】 でももう弱ってるんやろ? 時間の問題やで。今のうちに水晶を砕いてしまわなあかん。
【GM】 「僕は、多分キミ達が『悪魔』って呼んでる存在の良心の部分だと思う。僕は、アオのことが好き。封印されて眠ってる間、心の中でアオといろんな話をしたんだ。だから、アオが死ぬなら、僕も一緒に行こうと思う」
【フィーヌ】 おお〜。
【GM】 「でも、本当の僕が目覚めてしまったら、ここにいる僕はきっと消えてしまうから・・・」って、水晶の中で眠る同じ姿の少年をじっと見つめている。
【リット】 今のうちに・・・ってとこやな?
【シヴァ】 じゃあみんなでがんばって水晶を壊そう。
【フィーヌ】 うん。
【リット】 やるかね。じゃあ、行くぜ。
【GM】 ・・・って言ってる時にインドラが(一同爆笑)。
【リット】 遅いわ!(笑)
【GM】 手には赤い花を持ってます。
【シヴァ】 誰へのプレゼント?(一同爆笑)
【リット】 (フィーヌとルーアを指して)どっちや?(笑)
【GM】 違うわー!!(笑)
「ところであの魔術師はどうした?」
【ルーア】 「あたしたちが倒しました!」
【GM】 「そうか・・・。俺は恥ずかしながら奴に騙されて危うく水竜を殺すところだったよ。まぁ、俺の力では敵わなくていったん街に戻り、水竜を倒すためにいろいろ調べていたんだが・・・そうしたら偶然本当のことを知ってしまった。俺が騙されていたこともな」
【リット】 「で、あの水晶の中の奴が、自分を殺せって言ってるんやけど」
【GM】 「それは、彼を水晶から出して、その胸にこの赤い花を突き立てればいい」
【フィーヌ】 そういうことか。
【シヴァ】 じゃあ・・・やるか。水晶壊すか。
【フィーヌ】 ここまで来てしまったからな。
【GM】 ではみんなでがんばって10分ほど水晶に攻撃したら、やっと壊れました。少年は水晶から解き放たれて床に転がるけど、まだ意識はないね。
【フィーヌ】 じゃあ、花を・・・
【GM】 そんなキミたちを見ながら、実体のないほうの少年は寂しそうに笑って消えていく。
「頼んだよ・・・」
【リット】 頼まれた。
【フィーヌ】 「誰がやる?」 
【シヴァ】 「花を持ってきた人が」
【ルーア】 「うん。インドラさんがいいと思う」
【GM】 あ、そうなん? じゃあ、「分かった、ここは俺が・・・」

そうして、少年の胸に赤い花が静かに刺さった。

【GM】 すると、少年の体は灰のようになって崩れていきます。
【リット】 これで世界が救われたんやね。
【GM】 まぁ、世界っていうか、とりあえずはこの街が。
【シヴァ】 よかった。
【ルーア】 あ! ガーゴイルのドロップ品忘れてた!
【GM】 ・・・拾う?
【ルーア】 拾う!
【リット】 俺達が感慨にふけってる後ろでやるのか?(笑)
【ルーア】 拾いますよー!
【フィーヌ】 こっちで泣き入ってんのに全く無視やねんな(笑)。
【ルーア】 (聞いてない)がさごそがさごそ〜♪

ドロップ品:ガーゴイルの翼×2 ゲット

【ルーア】 大満足♪
【フィーヌ】 それを生暖かく見てるわ。
【リット】 俺らがおる所と温度が違うな(笑)。
【ルーア】 放っておいってよ〜!(笑)
【GM】 で、少年が消えたのを見届けたのか、水竜もそこで静かに息を引き取ります。
【シヴァ】 ちゃんと弔ってあげよう。
【リット】 きっと今頃少年と二人であの世に旅立って行ってるで。・・・あ、日本昔話のOP(笑)。
【シヴァ】 あの子供が少年なんや(笑)。じゃあみんなで墓を作ろうか。
【GM】 水竜でかいから、巨大な墓になりそうやな(笑)。
【シヴァ】 がんばるわ(笑)。
【ルーア】 お墓作り終わったら街に帰ってコトちゃんに報告しなくちゃ。
【GM】 じゃあそこでシーンを切ります。

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©2005 Yu-ri Sasamoto
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