≪REV / EXIT / FWD≫

§Aphelion〜深遠の使者〜§

ミドルフェイズ・2

著:真柴悠

−郷土を求めて−

【GM】 シーンプレイヤーはレイクにしよう。モブが3グループほど。
【レイク】 うん。
【GM】 その後ろから、見た目は同じようやけど一回り大きいやつが現れます。
「クエスターだ! ステラ様に報告しろ!」
【レイク】 ステラ!?
【GM】 で、そいつは左手で少女を抱えています。
【ティガー】 見覚えはあるかな? ……俺はないよな。
【チャンドラ】 絶対ない(笑)
【GM】 「シナイ姫です」やったら知らんけど。
【ティガー】 娘やったら命懸けで助けに行くで。
【GM】 村の少女のようやね。少女はキミらの方を見て……「騎士様! お助け下さい!」
【レイク】 僕か。
【GM】 一番、助けてくれそうや。
【レイク】 「その子を離せ!!」って抜刀する。
【GM】 じゃあ、ボスっぽいのが少女に軽く拳を入れて、気絶させる。それを無造作に背後に転がすと、キミらに向かって襲いかかってきた。
【レイク】 それは逆上する。「何てことするんだ!」
【ティガー】 盾にされんかったから、やりやすいぜ。
【GM】 ……なあ(笑)
【ティガー】 ティガーのシャードは、どうなってんのや?
【GM】 虹色のツノ型、っていうかシャード自体なんやけどな、ティガーはアクセサリーが勝手に増えても気ぃ付きそうにないねん。
【ティガー】 ほんまや。気付かんやろな。
【GM】 なので、ティガーはシャードという存在を知らずにいるという事で。加護はいつでも使えます。
【ティガー】 ふむ。

 前回のキャンペーンで貯めた経験点を使ったクエスターどもは9レベル。
 江戸の服のティガーが軽くダメージを受け、多少ボスっぽいのに手こずったものの、魔物軍団はあっさりと倒されてしまった。

【GM】 敵は全滅しました。
【レイク】 じゃあ、カイザーを鞘に仕舞う。
【GM】 レイクの剣は、もっと高級な獲物が斬りたいって言うてます。
【レイク】 マジで!?
【GM】 「この程度の雑魚、何体喰ろうたところで錆にもならぬわ!」
【チャンドラ】 怒ってる(笑)
【レイク】 「ごめんなさい。後で強い獲物を斬らせてあげるから」
【ティアナ】 そうなん?(笑)
【GM】 「渇く! 渇く! 我に獲物を与えよ! 隣にいる男を斬れッ!!」ハアハア。
【チャンドラ】 すごいな(笑)
【レイク】 「それは駄目!」
【GM】 抗うなら[意思]じゃっ。失敗したらティガーを襲う。
【レイク】 11。
【GM】 じゃあ、なんとか抑えられた。
【ティアナ】 大変や。
【チャンドラ】 使うたびに判定すんの?
【GM】 ううん。魔剣の気分次第(笑)
【チャンドラ】 じゃあ、女の子のとこに駆け寄ろう。
【GM】 気絶中。
【レイク】 抱き上げて、お母さんを探す。
【ティガー】 避難所に持って行くやろ。
【GM】 では、避難所ですね。母親が名乗り出る。気絶したままやな?
【レイク】 うん。
【GM】 「どうしたんですか!? ……この子に何を?」(笑)
【レイク】 「いや、何もしてませんから!」(笑)
【ティガー】 チャンドラが村の出身やから大丈夫やろ。
【GM】 彼女は帝国兵やもん。ちょっと戸惑い気味。
【チャンドラ】 上着だけ脱いどこ(笑)
【ティガー】 私服に着替えたら?
【チャンドラ】 今はそんな場合じゃない。魔物に襲われてたことを言う。
【GM】 「そうですか。助けていただいて、ありがとうございました」
【ティガー】 ……さっきの魔物はデーモンかな。自分の知識で考えとくで。頭の良さそうなヴァルキリーに聞いてみよ。「さっきの、デーモン?」
【ティアナ】 何やったん?
【GM】 えーっとねぇ……先に調べろよな(笑) [理知]で振るがよい。
【ティアナ】 (ころころ)8しかない。
【ティガー】 そんなに低いんや(笑)
【GM】 バリバリのファイターやもん。チャンドラが高い筈や。
【チャンドラ】 ボーナス+5もある。
【GM】 それ以前に〔クリーチャー知識〕がないとあかん筈やねんけど、ヴァルキリーが知ってることにしよう。
【ティアナ】 昔、戦ったことがあったんかもしれん。
【GM】 オークです。奈落の影響によって変異したゴブリンだそうです。ボスっぽいのはハイオークで、一回りでかくて力も強い。見た目はゴブリンっぽい。
【ティガー】 うちのオークとえらい違いや、思とこ。「という事は、ここは異世界か!」(笑)
【チャンドラ】 遅っ!(笑)
【ティガー】 じゃあ、どうしよう。避難所に来たし、ここを護衛しときゃええ訳やな。
【チャンドラ】 他に何かおらんかな。
【レイク】 見回りに行く。
【GM】 魔物の姿は見あたりません。
【チャンドラ】 じゃあ避難所に戻って。死者はどのくらい?
【GM】 運悪く数名ってとこかな。15人くらい。
【チャンドラ】 けっこう死んだな。
【ティガー】 今のうちに埋めとくか。
【ティアナ】 埋葬する。
【GM】 村びとたちも手伝いますよ。
【チャンドラ】 ……死んだ中に、幼馴染みの男の子がいたことにする(笑)
【ティアナ】 どうするん?
【ティガー】 モチベーションにするんやろ?(笑)
【チャンドラ】 うん(笑)
【レイク】 じゃあ、死んだ人の中に、女王陛下と同じくらいの少女がいたら、こいつは燃える。
【ティガー】 じゃあ、死んだ人の中に、娘と同じ年頃の少女が……
【GM】 少女殺しまくりや(笑)
【ティガー】 15人もおるから大丈夫!
【GM】 ほー。
【レイク】 さっき、ステラって名前を聞いたから……
【GM】 お土産は?
【チャンドラ】 あはは(笑)
【ティガー】 もう買いに行っても大丈夫やで。
【レイク】 じゃあ、お土産屋さんを探して。
【チャンドラ】 みんな、店の片付けしてるけど(笑)
【GM】 では、店のおばちゃんが「これ持って行きな」って、適当に何か渡す。
【ティガー】 何やろ。
【レイク】 「ちゃんと、お支払いを……」
【GM】 「いいよいいよ! 助けてもらったし」
【レイク】 髪飾りゲット。
【ティガー】 まだ、ちゃんと見てないで。
【GM】 木彫りの人形。
【レイク】 待ってー(笑)
【ティアナ】 お土産やからな。
【GM】 チャンドラは、それ家に飾ってあるねん。
【チャンドラ】 魔除けや。
【GM】 ティガーはな、それがニョムヒダに見える。
【ティガー】 それは知識あるで。「あっ、ニョムヒダの像や!」
【チャンドラ】 「なに?」って顔する。「そんな名前じゃないで」(笑)
【レイク】 木彫りの人形ゲット。
【ティガー】 「それ、ニョムヒダの像やで。背中のボタン押してみ」
【レイク】 ボタンある?
【GM】 ある。
【ティアナ】 あるんや(笑)
【レイク】 でも、これは女王陛下へのお土産やから、僕は押さない。
【ティガー】 じゃあ、俺が押す。
【GM】 「にょ〜」って泣く。
【ティガー】 「こうなるねん」
【ティアナ】 「間違いない!」って(笑)
【レイク】 これで、『お土産を買う』っていうクエストは達成したんかな?
【ティアナ】 分からへんで。
【ティガー】 気に入られなあかん。
【レイク】 ……もう1個ぐらい探す(笑)
【女王様】 多分、気に入らない(笑)
【レイク】 女の子らしいお土産ないですか?
【GM】 紅茶ぐらいしか思い付かなかったんやけど。
【チャンドラ】 そんなもんやろな。
【レイク】 紅茶セットなるものを買う。
【GM】 女王様やから、植民地にしてそうや。「この土地、気に入ったわ」
【女王様】 「地元民を奴隷として働かせるのよ!」
【ティガー】 オンボロ王国のくせに(笑)
【ティアナ】 一定量の紅茶を年貢として納めたら、攻めないとか。
【ティガー】 「怖ぁないわ!」って言われるわ。
【レイク】 紅茶セット、なんぼですか?
【GM】 カップとソーサー込みで6ゴルト。
【ティガー】 避難してた人たちは、みんな家に帰ったん?
【チャンドラ】 帰りつつあるんちゃう? 「見て回ったけど、いなかった」
【GM】 村びとやな。「じゃあ、もう家に帰っていいんだね?」
【ティガー】 俺は反対するで。
【チャンドラ】 どうしよっかな。また夜になったら集まってきてほしい。
【GM】 「倒してくれたんじゃないのか?」
【レイク】 まだ、黒幕がいる筈です。
【ティガー】 ステラとかいう奴やな。「とりあえず、飯食いたい」
【GM】 大衆食堂みたいな所やな。問答無用でカレー。「手で食え」って。
【チャンドラ】 慣れてるから食べる。
【ティガー】 手で食う。「シルビーに何も言われん。手で食える!」(笑)
【GM】 40歳が。
【ティガー】 内心な。見た目は渋く食ってるで〜。
【レイク】 周囲を警戒しながら、自分の食料を出して食う。
【GM】 (ティアナを見る)……いらんな(笑)
【ティガー】 「食わへんの?」って聞いたるわ。分からへんから。
【ティアナ】 「いりません」
【ティガー】 ダイエットしとんや、って思っとこ。「じゃあ、もらうで」
【ティアナ】 「どうぞ。好きなだけ食べてください」
【ティガー】 “好きなだけ”とか言わん方がええで。
【レイク】 めちゃくちゃ食われるんや。
【ティアナ】 食い放題の払い放題。
【ティガー】 払い放題なんや(笑) 

−昏き星が謳う−

【GM】 マスターシーンです。
 広大な広間のような場所です。天井は高く、どこまでも闇が続いているように見える。

 時を経た計器が並ぶ制御盤。その隣にあるサブモニターのような場所に座り、剣の手入れをしているのは帝国仕官カーバッシュ。
 そこへ、漆黒のローブを纏った女性が音もなく現れる。
「サンプルの確保に失敗したようです。“これ”の起動実験をしておきたかったのですが……」
 カーバッシュが曇りのない刃を満足げに眺め、鞘に戻す。
「どっちだっていいさ。俺の趣味じゃない」
「……珍しく機嫌がいいようですね」
「久々に好敵手と呼べる者に出会ったのだ」

【ティガー】 ふふーん。
【レイク】 好敵手(笑)
【GM】 なんで笑うね〜ん。

 ローブの女性が、次々と計器を立ち上げていく。
「どうして、あの村を焼き払わなかったのですか?」
「あの村だけじゃない。どうせ、全てが“こいつ”の餌食になるんだろう? 焼くだけ無駄だ」
「それもそうですね」

【ティアナ】 物騒な会話や。
【GM】 貴様らに言われたくない(笑)

−安らかに眠り給え−

【GM】 続きです。全員登場ね。どうする?
【ティガー】 カレー食ったし。
【チャンドラ】 家族のとこにいよう。私服に着替える。
【ティガー】 どうしよっかな。また外を見回っとこ。
【GM】 何事もなく日が暮れます。
【レイク】 マックの手入れをしとこう。
【ティアナ】 「……なんで、この村が狙われたん?」
【チャンドラ】 「……知らない」(笑) この村には何もない筈やねんけど。
【GM】 帝国軍は、領土拡大の為にやって来てました。
【チャンドラ】 魔物が襲ってきた理由は分からへんのやな?
【GM】 うん。
【ティアナ】 どうしますか?
【レイク】 また来そうな気がしなくもないんですけど。
【チャンドラ】 夜が怪しい気もすんねんけど。
【ティアナ】 見回りでもしますか?
【チャンドラ】 うん。泣いてる子供をなだめた後に、見回りする。
【GM】 夜になってもいいですか?
【チャンドラ】 避難所に戻って、起きてる。
【レイク】 避難所の入り口の所で見張ります。
【ティガー】 避難所の中で、毛布借りて、くるまっとこ。寝てる間に剥いでまうんやけどな。
【GM】 寝相も悪い。前の道を通りかかった行商のおっちゃんが、「もう」言いながらティガーを道の脇に退ける。
【ティガー】 道かよ(笑) もう、そこまで行ってんのや。
【ティアナ】 ティアナは寝る必要ない。
【GM】 全部ティアナに任せといたら? 24時間見張りに立てるで。
【ティガー】 すごいな。
【ティアナ】 村の中を巡回する。
【GM】 では、何事もなく一晩たちましたよ。
【ティガー】 朝起きて、また「ここ、どこ!?」言うとるで。建物の中で寝とった筈やのに(笑)
【チャンドラ】 「困った大人」って思ってよう。
【ティガー】 食べ物の匂いのする方向に行くで。
【GM】 じゃあ、朝からカレー。
【ティガー】 じゃあ、カレーを食おう。何カレーかな?
【GM】 超激辛。1D振ってみよう。
【ティガー】 1。
【GM】 じゃあ、〈炎〉1点ダメージ。ボンッ!
【ティガー】 それは防御できへん。燃えたでぇ〜。
【チャンドラ】 「うちの村の自慢なんだ」って笑う(笑)
【GM】 普通の朝です。いい天気。
【ティアナ】 「一晩見回った分では、特に何も起こりませんでしたよ」
【チャンドラ】 もう避難解除して大丈夫かな?
【レイク】 周囲を見回ってみますか?
【チャンドラ】 村の外に出てみよっか。
【GM】 いつもと変わらない景色です。荒野が広がってて、所々に林があったり丘があったり。
【チャンドラ】 魔物がいたりとかしない?
【GM】 のどかやね〜。強いて言うなら、キミらが一番怪しい感じ(笑)
【レイク】 やっぱり(笑)
【ティアナ】 いや、それほどでも。
【ティガー】 空飛んどる奴が何を言うか。
【レイク】 警戒を怠らないようにして……ていうか、居所が分からないから迎え撃つしかないんですよね。
【チャンドラ】 そうそう。村人には、もうちょっと辛抱しといてもらう。
【GM】 「えー?」
【チャンドラ】 避難所から近い人は帰っていいよ。
【GM】 レイクの剣も文句たれてる。「うぬは一体何をしておる。我らは僻地の農村の自警団か!?」
【レイク】 「ちょっと我慢して」
【GM】 そのうち、「うぬを斬らせろ」言い出すから。
【レイク】 待ってぇ〜!
【GM】 村民も不満げ。「何も出なかったじゃないか」
【レイク】 う〜ん。
【ティアナ】 一番事情を分かっとるのはチャンドラやな。
【チャンドラ】 敵が来ない保証がないからな。
【ティアナ】 顔見知りなんやろ?
【チャンドラ】 でもカーバッシュは一回退いたから、奈落と関係あるかどうか分かってないやろ。
【GM】 なんの為のコネクションだね?
【レイク】 さすがに女王陛下の所まで戻って情報を得るのは……
【GM】 カッコ悪いよな。「出戻り騎士と呼んで差し上げますわ」
【レイク】 ひぃ〜(笑)
【チャンドラ】 軍には戻れへんからな。無線機は持ってんの?
【GM】 持ってきてなさげ。
【ティガー】 村長の家に、1個だけ古い電話があるとか(笑)
【GM】 う〜ん、じゃあチャンドラ、[幸運]で振ってみて。
【チャンドラ】 9。
【GM】 なかった。
【ティガー】 どうしたもんか。
【GM】 馬で半日ぐらいの所に、近所の村がある。
【ティガー】 近所の村の様子を見に行ってみるか。
【チャンドラ】 うん。
【ティアナ】 他の村も襲われとるかどうか、ついでに見て。
【チャンドラ】 一番上の弟に言付けて。
【GM】 カイトラくん。
【ティガー】 どういう意味なんかな?
【GM】 1月。
【チャンドラ】 1月生まれや(笑) じゃあカイトラくんに、「今日一晩だけ、村びとを避難所で守っといて」
【GM】 「分かったよ!」自信満々やけど、あなたに殴られたら、即、抜け殻になる一般人ですので。
【チャンドラ】 帝国軍の武器……ピストル渡しとこ。
【GM】 「どうやって使うの?」銃口を覗き込む。
【チャンドラ】 「そっち向けちゃダメ!」(笑)
【GM】 では、簡単な扱い方を教えてもらった。
【チャンドラ】 「頼んだよ」
【ティガー】 馬を借りな。おる?
【レイク】 レアミューに乗せますけど?
【ティガー】 全員やで。大八車や。
【ティアナ】 引っ張ってもらうんや(笑)
【GM】 ローマの戦車やな。……牛は聖なる生き物やから、乗ったらあかんな。
【チャンドラ】 畏れ多いで。
【GM】 ゾウや。
【チャンドラ】 おお、カッコいいな。
【GM】 村長さんがゾウのつがいを貸してくれる。
【ティガー】 じゃあ、隣村に行くでー。

−迷走の果て−

【GM】 ゾウを駆るオヤジとアネゴ、ダチョウ兵と浮遊物体の一行は、隣村に着きました。
【ティガー】 村の様子はどうかね。
【チャンドラ】 何事もない?
【GM】 うん。観光客と認識された。入り口で、お姉さんが首にレイを掛けてくれる。
【ティガー】 今度はハワイになったで。
【チャンドラ】 隣村で起こったことを説明して、「気をつけろ」とだけ言っとく。
【GM】 平和ボケ真只中ですけど。
【レイク】 騎士やから、威厳をもって説得できません?
【GM】 ウェストリとは全然関係ない村やから、そういう知識はなさそうやなぁ。重そうな鎧着込んだダチョウ乗り。「そんな重そうな格好してると砂に埋もれちまうよ」はっはっは(笑)
【レイク】 「ごめんな、マック。お前はこんなに可愛いのに、ダチョウに間違われて……」
【GM】 ゾウの方が人気やな。
【ティガー】 子供たちが集まっとるで。「乗りたい奴は並べ!」
【チャンドラ】 「何しに来てん!」(裏拳)
【ティガー】 へぶっ。
【レイク】 「チャンドラさん、仮にも異国の王様ですぞ」
【チャンドラ】 「知らん! 勝手に来ただけやん」
【レイク】 「あなたが呼び出したんや! あなたが!!」(笑)
【ティガー】 村長に警告だけしとく。隣村であった事を話して。
【GM】 村長じゃないな。大王や。「うむ、分かった」
【ティガー】 (渋い声で)「よろしくな。くれぐれも気をつけるんだぞ」
【GM】 「遠路はるばるかたじけない」
【ティアナ】 電話を探さな。
【ティガー】 あ、ほんまや。
【ティアナ】 この村にはないん?
【GM】 じゃあ、今度はティガーの[幸運]判定で。
【ティガー】 お、15。
【GM】 ある。「ティシュリには、こんなものもないのか」(笑)
【チャンドラ】 ちょっとムカっとしながら。
【ティガー】 電話を見に行く。質問したんはええけど何やろ? 思いながら。
【レイク】 使えるのは、チャンドラさんですか?
【GM】 そうやね。
【チャンドラ】 ペルゼンの個人の通信機に連絡を取ろうとする。
【GM】 何度かコールが鳴ってから繋がります。「悪ぃ、今、外せねぇんだ」
【チャンドラ】 「外してくださいよ」
【GM】 BGMが、明らかに居酒屋やねん(笑)
【ティガー】 「こんな酒、注文してねぇよ!」
【レイク】 飲んでるぅー!(笑)
【ティガー】 受話器押さえてないから、声が丸聞こえやねん。
【GM】 口の方じゃなくて、耳の方押さえてるからな。
【ティガー】 もう酔ってんのや(笑)
【チャンドラ】 とりあえず、見逃してくれた事にお礼を言って。
【GM】 「おうおう! また飲みに行こうなぁー!」……あ、劇場版やったのに!(笑)
【ティガー】 あーあ、もう限界やったんや。
【チャンドラ】 「……また、お会いした時には」で、カーバッシュの部隊が戻ってきてる情報があるかどうか。
【GM】 ペルゼンさんも参加してたからね。「途中までは行ったんだが、いきなり“後退する”って命令がきて、そのまま引き返したんだ」
【チャンドラ】 あ、ちゃんと帰ったんや。
【GM】 「どうやら指揮官の独断らしくてな。中佐は査問への出頭を命じられたそうだぜ?」
【チャンドラ】 なんや、やっぱりいい人やったんや、って思い直す。お礼言って、切ろっかな。
【GM】 「うまくやったみたいじゃねぇか! はーっはっはっは!!」
【チャンドラ】 「……軍曹、飲み過ぎないように」(笑)
【GM】 (裏返った声で)「飲んでねぇ〜よ!」
【チャンドラ】 「飲んでます!!」(笑)
【GM】 通信切ったつもりが、繋がったままやからな。「ねえちゃん、ゲソまだかよ! それでよぉ、中尉がさぁー……」フェードアウト。
【チャンドラ】 中尉の気持ちが分かった(笑)
【レイク】 ティシュリに戻りましょうか。
【GM】 大王の4人の奥さんが見送ってくれる。
【ティガー】 偉そうやな、村のくせに(笑)
【GM】 ゾウの背中に揺られて戻ってきたよ。
【チャンドラ】 無事やった?
【GM】 うん。
【レイク】 待ち受けるしかないのかなぁ。でも、カーバッシュの居所さえ分かったら、絶対そこにステラもいる。
【チャンドラ】 え?
【ティアナ】 それはまだ繋がってないやろ?
【ティガー】 ステラと手を組んでることは、こっちは知らんからな。
【GM】 レイクは、カーバッシュなんかどうでもいい筈や。
【チャンドラ】 軍は都市に戻ったから、カーバッシュはいい人やったと思ってる。
【ティガー】 俺としては、“さっきの男”を倒したいので、会うのを楽しみにしてるで。久々に素振りしとこ。
【GM】 小さい子供が、後ろで真似してる。
【ティガー】 おっ、じゃあ振り方を教えてやる。ツヴァイハンダーの使い方やから、あんまり役に立たへんで(笑)
【GM】 横に払うから、いろんな物にぶつかる。えらい迷惑や。
【ティガー】 敵が出てくるのを待つしかないかな。
【チャンドラ】 避難してる人、家に帰してもいいような気がするな。
【レイク】 夜ごとの警戒を怠らないように。
【ティガー】 それは万全のような気がするで。寝んでいい人(ティアナ)がおるし。
【レイク】 僕らはどこに寝泊まりすれば……
【チャンドラ】 あ、じゃあ泊めたげる。どうせ入るやろ。大家族やし。
【GM】 今さら2、3人増えたところで、何も変化しない(笑)
【チャンドラ】 そうそう(笑)

 そして、紅茶を飲んだり、民族楽器を奏でたり、牛の世話をさせられたりと異国情緒を満喫しながら、また無駄に一晩過ごす(笑)

【GM】 翌朝です。特になにも起こりませんでした。
【ティガー】 困ったね。
【チャンドラ】 今んとこ、何もないしな。
【ティアナ】 帝国に乗り込んだら?(笑)
【チャンドラ】 だって、カーバッシュは悪くないと思ったもん(笑)
 今、カーバッシュに会いに行く意味がないやん。
【レイク】 手詰まりですねぇ。
【GM】 国に戻る? 「ステラ、いませんでした」(笑)
【ティガー】 ミッション失敗や。
【ティアナ】 ……会社に定期連絡でも入れとこか。「ちなみに、今日はこんな事がありました」
【GM】 牛の世話の事とか。
【チャンドラ】 日記や(笑)
【ティアナ】 「帝国軍が攻めてきたけど、何もせずに帰っていった」と。
【ティガー】 ステラについて聞かれへん?
【ティアナ】 聞いてみたろか? “ステラ”しか分からんの?
【ティガー】 奈落と関わってそうな感じやったやろ? あの会話からすると。
【ティアナ】 ホットラインに繋ぐ。
【GM】 では、直属の上司であるジェスターが出る。「ティアナか。用件は?」
【レイク】 (縋るような眼差しで)ステラについて聞いて(笑)
【ティアナ】 「ステラという女性について」
【GM】 「どこにでも、いるんじゃないのか?」
【ティアナ】 「奈落のクリーチャーが、ステラという名前を言うてましたけど、何か心当たりはありませんか? もしかしたら、帝国軍ともかかわりがあるかもしれません」
【GM】 「了解。ちょっと調べてみるよ。何か分かったら連絡しよう」
【ティアナ】 「お願いします」
【GM】 (ころころ)……6ゾロや(苦笑)
【一同】 おおー(笑)
【レイク】 すごーい。
【GM】 あーあ。
【チャンドラ】 どっかの飲んだくれとは違うな(笑)
【GM】 では、すぐに分かってしまったので、連絡が入りますね。
【ティアナ】 “受信中”。
【GM】 ……6ゾロなんか出すなよ(笑)
【ティガー】 全部分かってもた。
【レイク】 さすが、ジェスターさん。
【GM】 「ウィンカスター在住のステラさん。職業は保育士。ご主人の名前は……」
【ティアナ】 全てのステラさんが分かったんや。どれが目的のステラか分からへん(笑)
【ティガー】 6ゾロの意味がない(笑)
【GM】 ジェスターの情報によりますと、ニザフィヨルと呼ばれる遺跡に、黒い剣を持った帝国仕官と一緒に潜伏しているらしい、ということが分かりました。
【レイク】 黒い剣?
【チャンドラ】 ピキーン(笑)
【GM】 「私でなければ、この情報は得られなかった」とジェスター・アクアマリンは強調してます。
【ティアナ】 「さすが、私の上司です」(笑)
【GM】 「分かっているじゃないか、ティアナ」(笑)
【ティガー】 アクアマリン対決やで。
【GM】 誉め殺しオーバーキル。
【ティアナ】 その遺跡の場所は分かるの?
【GM】 「もちろん。この私に抜かりはない」
【チャンドラ】 “剣を持った”の辺りで、ちょっと思い当たることがあるけど、「違うやろ」って思って、潔白を信じる。
【ティガー】 では、そこへ行こう。
【レイク】 「あなた方も、行かれるんですか?」
【チャンドラ】 確かめたいねん。カーバッシュじゃないかどうかを。
【ティガー】 確かめたいねん。“さっきの男”じゃないかどうかを。
【GM】 もう“数日前の男”な(笑)
【ティガー】 またゾウ貸してな。
【GM】 村長さんは渋る。「あんた方、生きて帰ってこないかもしれないんだろう?」(笑)
【ティガー】 「その時は……」フッ、て笑うで。
【GM】 じゃあ貸さない。帰って来ないのは困る(笑)
【ティガー】 ありゃ。
【GM】 かわりに竹馬を貸してくれる。
【レイク】 たけうま!?(笑)
【GM】 インターバルが長くなるから、歩くよりは早いで。
【ティガー】 借りる! カッカッカッて走っていくでぇ。めっちゃ得意やから。
【レイク】 「レアミューの後ろでよかったら、お乗せしますよ」
【ティガー】 ほんなら、大八車を。
【レイク】 待てや!
【GM】 背中に3人も乗れません。
【ティガー】 じゃあ、ローマの戦車にしよか。
【GM】 スペクタクルな感じで。
【ティガー】 無駄に大観衆が見送ってくれるんや。
【レイク】 ……やめて(笑)
【チャンドラ】 じゃあ、ガラゴロと。
【レイク】 レアミューの後ろに付けれるの?
【GM】 ええんちゃう?
【ティアナ】 無理矢理で(笑)
【GM】 レアミューは不機嫌になるけど。
【レイク】 「ごめんね、マック。後でちゃんと遊ばせてあげるから、今はちょっと頑張ってね」
【GM】 「俺は荷馬かよ、はっ!」
【ティガー】 笑いだしたで(笑)
【レイク】 「明日、早駆けに行こうね」
【GM】 馬も剣も、態度悪っ。
【ティアナ】 可哀想に。
【レイク】 「可哀想に思うな! 一人背負え!!」
【ティガー】 合理的な答えや(笑)
【GM】 では、そのへんでシーンを替えます。

÷÷ つづく ÷÷
©2005 Haruka Mashiba
▼ もしよろしければ、ご感想をお聞かせください ▼
お名前
ひと言ありましたら
 
≪REV / EXIT / FWD≫