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§Aphelion〜深遠の使者〜§

ミドルフェイズ・1

著:真柴悠

−ミッションJ-116−

【GM】 では、ミドルフェイズに入りますね。最初のシーンプレイヤーはティアナ。
 G=M社に籍を置くこととなった訳ですが。いつもは、どこにいてんの?
【ティアナ】 どこやろ。
【GM】 一番奥のロッカーに収納されてるとか。
【ティアナ】 情報処理部やろ。一応ジェスターの部下になってる。
【GM】 じーっと座ってるんや。
【ティアナ】 あんまり仕事してないねん。
【GM】 速達専門やからな。
【ティアナ】 そうそう(笑)
【GM】 では、ウォン部長から呼び出しがあります。
【ティアナ】 部長室に行ってみる。
【GM】 「やあ、ティアナ。悪いんだけど、急の仕事が入ってね」
【ティアナ】 「はい」
【GM】 「この箱を、ティガーという人に届けてほしいんだ」
【ティアナ】 「ティガーさんですか」
【GM】 ウォンは、いまいち乗り気じゃない。
「持ち込まれた、というよりカウンターに置いてあったんだ。差出人の名前も住所も、送り先の住所も分からない。せめてフルネームで書いて欲しいよねぇ」
【ティガー】 フルネームも何も、偽名やしな(笑)
【ティアナ】 ティガーという人を捜して、そこへ持って行かなあかん訳?
「どこにいるかも分からないんですね?」
【GM】 「会社の信用にかかわる事だし、やれるだけの事をやってほしいんだ」
【ティアナ】 「了解しました」
【ティガー】 厄介ごとを押しつけられてしまった(笑)
【GM】 「な〜んか、イヤな予感がするんだよ。当たらなきゃいいけどねぇ」
【ティアナ】 「微力を尽くします」
【GM】 では、クエストです。『ティガーに箱を届ける』
【ティアナ】 箱には、なんか特徴があったりせえへん?
【GM】 普通の木箱。そんなに大きくなくて、15センチ四方ぐらい。
【ティアナ】 ちょっと、開けてみてええ?
【GM】 聞かれても(笑)
【ティアナ】 開くの?
【GM】 密封されてる。釘が打ち付けてある。
【レイク】 中身が何なのか、すごい気になる(笑)
【ティアナ】 箱を振ってみる。
【ティガー】 爆発する。
【チャンドラ】 嫌がらせや(笑)
【GM】 「カラカラ」という乾いた音がする。
【ティアナ】 とりあえず、受け取った。
【ティガー】 キミは人捜しが多いな。
【GM】 使役される為の存在やからな。

−峠の武装集団−

【GM】 次のシーンプレイヤーは、レイクです。
【レイク】 はーい。
【GM】 女王様の神託に従って、旅立ちました。
【レイク】 神託なんや。
【GM】 神託じゃなかったら「女王様の電波に従って」になるだけやけど。
【ティガー】 劇場版やからな。
【GM】 街道とかがある訳じゃないので、ひたすら地形が目印ですね。
【レイク】 マックに乗って。
【GM】 丘陵地帯のようで、勾配があって、木々に囲まれた林のような所を歩いています。
 いい天気ですねぇ。
【レイク】 のんびりと。
【GM】 そんなあなたの目前が、なにやら騒がしい。
【レイク】 そっちの方に、マックを走らせる。
【GM】 いきなり現場に行くの?
【レイク】 う〜ん……遠目で見たら?
【GM】 林があって邪魔になってますね。ざわざわ、ガヤガヤ。
【レイク】 人のガヤガヤ?
【GM】 うん。
【レイク】 ざわめきのような?
【GM】 時々、金属質なものが擦れるような音とか、動力系の重低音とかも聞こえる。
【レイク】 とりあえず、見える所まで近寄ってみる。
【GM】 真帝国軍の歩兵やら戦車やらが、どこかに向かって進んでいるのが確認できます。長い隊列の途中って感じかな。
【レイク】 気になるからつけてみたい気もするが、女王陛下の命令は絶対。てゆうか、やらなければ殺される。
【GM】 は? 解雇されるだけやろ。「役立たずに用はありません」って。
【レイク】 解雇はイヤだ。行き先は、どっちに向かってるんですか?
【GM】 あなたは、このへんの地理は詳しくないので、よく分からないですね。
【レイク】 東か西か。
【GM】 右から左へ(笑)
【レイク】 ん〜、追わないで進もうかな、っていう気がするけど。カイザーと相談しようかな。
【GM】 じゃあ、そのへんで出て来れそうな人。チャンドラぐらいかな?
【チャンドラ】 出る。パンツァーとばしながら(笑)
【GM】 林と荒野のまだらやから、そんなにスピード出せませんね。
【チャンドラ】 できる限りの最速で。
【GM】 眼前に、ダチョウ兵が一匹。
【レイク】 ダチョウ兵!?
【チャンドラ】 無視する。通り過ぎるで(笑)
【レイク】 今のは何ですか? という感じで見てから。そっちの後を追った方が確実かな。
【チャンドラ】 でも一応、帝国軍の格好なんやけど(笑)
【レイク】 一人だったら、なんとかなるかな。
【チャンドラ】 まだ女の子やで。
【GM】 オープニングから間もなくなんや。
【チャンドラ】 うん。
【GM】 男装してないんや。
【チャンドラ】 まだ軍服着てる。
【レイク】 とりあえず、パンツァーで走っていった女の人の顔が、すごい必死そうやったから、そっちの跡をつけていく。
【GM】 チャンドラは、目前のガヤガヤを警戒しない訳やね。
【チャンドラ】 いや、帝国軍やろ? 多分、自分と同じ所に向かってると思ってるから、追い越そうとしてる。
【GM】 (ころ)「おい、向こうに何かいるぞ」「敵だ! 武装集団が我々を狙っている!」
 気付いた兵士が出てきて、レイクとチャンドラは囲まれる。
【チャンドラ】 ええ〜?
【レイク】 マジで!?
【GM】 とくに隠れてなかったし。ぬう、一人は他国の兵士、もう一人は帝国兵に扮したスパイと見た。
【レイク】 隠れるって言えばよかった。こんちくしょう(笑)
【GM】 モブ6グループ。どんどん増えていくからね。1ラウンド経過するごとに、3グループずつ増えていくことにする。
【チャンドラ】 範囲魔法や。
【GM】 ヤツらのエンゲージは離れています。
【チャンドラ】 どっか一点だけ壊して、突破しようと試みる。
【GM】 ふむ。
【チャンドラ】 もう側にいてんのやんな? じゃあ、一番進行方向に向いてるグループを倒そうとする。
【GM】 ほい。
【チャンドラ】 で、ダチョウ兵に「隣のヤツをやってほしい」
【レイク】 やれんことはないですよ。
【GM】 彼女は帝国兵やで?
【チャンドラ】 チャンドラは、自分の服装のこと忘れてるから(笑)
【レイク】 女性は大事にする人だから。
【ティアナ】 むしろ敵やで。
【レイク】 でも、どのみち自分も道を作らなきゃいかんから、自分の前にいるグループを突破する。
【GM】 無視されたでぇ〜。
【チャンドラ】 ん? って思ったけど、とりあえず自分の狙ったグループを。
【GM】 モブAグループね。
【レイク】 ごめんなさい(笑)
【チャンドラ】 じゃあ、Aに〔隻眼獣の視線〕を。
【GM】 サイ振りねえ。
【チャンドラ】 おお、6ゾロ。

−呼ばれざる使徒−

【GM】 では、呼んだはずの隻眼獣の反応がありません。
【チャンドラ】 「なにー!?」
【GM】 そのかわり、あなたが開いたゲートから、壮年の剣士が飛び出してくる。
【チャンドラ】 ええ!?(笑)
【ティガー】 じゃあ、周りを見てみる。
【GM】 黒服の女と、モコモコのダチョウに跨った兄ちゃんが、黒いのに囲まれてる。
【ティガー】 自分も囲まれてんのか。
【GM】 もちろん。
【ティガー】 どうしよっかな〜。この段階では状況が掴めんよな。自分に対する敵意は感じる?
【GM】 周りの黒いのはね。二人はどうなん?
【チャンドラ】 「なんだ貴様! 呼んでないぞ!!」(笑)
【ティガー】 「そっちこそ何だ! ……てゆうか、ここ、どこ?」(笑)
【チャンドラ】 無視する(笑)
【ティガー】 じゃあ、自分に対する敵意に対して、ツヴァイハンダーを抜くね。
【GM】 その上空を、ティアナが通りかかる(笑)
【ティアナ】 飛んできた。なんか喧噪が聞こえたから、そっちに行ってみたら……
【GM】 変わった方々が帝国兵に囲まれてる。
【ティアナ】 そっちに向かう。
【GM】 帝国軍の部隊が列を為してどこかに向かってる途中のようですが、その真ん中あたりで、獲物を見つけた蟻のように固まってる感じ。
【ティアナ】 ほう。
【ティガー】 「うちの城、こんなんやったかな」って悩んでる。シルビーが何かしたんかな、って思っとく(笑)
【GM】 沙羅双樹の庭のようや。
【ティガー】 処女宮の裏になってしまった。いつの間にか庭が出来てるねん(笑)
 そっか、その庭でシルビー死ぬんや。
【GM】 シルヴィアなんや(笑)
【ティガー】 こんな事すんの、シルヴィアしかおらへんもん。
【GM】 どうする?
【ティアナ】 どうしよう。
【GM】 今、艦載兵器ぶっ放したら、全員いい感じに葬れるで。
【ティアナ】 そやな(笑)
【レイク】 やめてくれぇー!
【GM】 周りで囲んでるのが帝国兵だというのは分かる。
【チャンドラ】 囲まれてる中にも、帝国兵が一人(笑)
【ティアナ】 なんか悪さしたんやろな、ぐらいに思っとこ。「これやから帝国兵は」(笑)
【GM】 追われてる人数からいって、相当悪いことしてるで。
【ティアナ】 皇帝を暗殺しかけたとかな。
【ティガー】 えらい誤解を受けとるで。
【チャンドラ】 全然ちゃうで(笑)
【ティアナ】 「ティガーという人を知りませんかぁー!?」
 見かけた人に尋ねていく。今まで、そうやって来たんや(笑)
【ティガー】 「俺、知ってる」って答える。
【ティアナ】 「じゃあ、救助しますんで、そっち行きますね」
【GM】 来た。また変なのが増えた。
【ティガー】 てゆうか、敵意を感じてる人たちは、どうしてるのかね。
【GM】 そりゃもう、大変なことになってる。
【ティガー】 ふーん(笑)
【GM】 幸い、周囲が林なので、鬼ごっこならキミらの方が有利ですね。
【レイク】 とりあえず、鬼ごっこを仕掛けようと思うんだが、徒歩の人?
【ティアナ】 ティガーだけやで。ヴァルキリーは、飛んで人運べるん?
【GM】 オヤジを抱きかかえるんやろ? 美しくないからダメ(笑)
【レイク】 じゃあマックに乗せて。同じ方向に逃げた方がいいかもしれない。別々に逃げるのも手やけど。
【ティアナ】 どうせ、すぐに追い付けるわ。
【ティガー】 ティガーはアホやから、なんか行けそうな気分になってる。レムリアでの感覚やから(笑)
【GM】 レイクの後ろに逆向きで乗って、剣振り回すんやろ?
【ティガー】 「来るなら来い!」とか言うてるで。帝国の武器を見ても理解できへんやろ?
【GM】 そうやね。
【レイク】 マックの脚力を信じて逃げる。
【チャンドラ】 うん。突っ切る。
【GM】 同じ方向へ行きますか?
【チャンドラ】 チャンドラは、向かう方向が決まってるけど。
【ティガー】 逃げやすそうな方向でええんちゃう?
【ティアナ】 ティアナは、ティガーを知ってるって言った人の方について行く。
【GM】 「待てー!」やな。(ころころ)じゃあ、うまいこと逃げ切れました。
【チャンドラ】 走り続けるよ。自分の村に向けて。
【GM】 シーンプレイヤーはチャンドラなので、別行動になるのであれば、いったんシーンを切ります。

−偽名の男と謎の石−

【GM】 チャンドラ以外の人ですね。
【ティアナ】 「どこに向かってるんですか?」
【レイク】 「ティシュリの村なんですけど、すいません、この人勝手に乗せてしまって」
【ティガー】 じゃあ降りる。しゅたっ。
【ティアナ】 「ティガーという人は、どこにいるんですか?」
【ティガー】 フッ、て笑う。「俺は知っているぜ」って答えるでー。
【GM】 勿体つけて。
【ティガー】 「俺の名はゲイル」って、わざわざ盗賊ギルド用の偽名を言うで。「ほんまの偽名はティガーいうねんけどな」
【ティアナ】 「は?」
【GM】 ほんまの偽名?(笑)
【ティアナ】 「あなたがティガーですか?」
【ティガー】 「そう呼ばれている」フッ、て笑うで〜。
【ティアナ】 「あなたにお届け物です」箱を渡す。
【ティガー】 じゃあ受け取る。
【GM】 カラカラ。
【ティアナ】 「開けてみてください」(笑)
【ティガー】 じゃあ、開ける。
【GM】 拳より少し小さいくらいの石ころが入ってますね。
【ティガー】 石ころ。手に取ってみる。「これ、なに?」(笑)
【ティアナ】 「さあ? 送り主も不明なんで。受領書にサインを」
【ティガー】 “てぃがあ(はぁと)”って書くで。
【ティアナ】 「ちなみに、それは何なんですか?」
【ティガー】 じゃあ、「セージ判定」って言ってみるけども、何も反応が起きないから、ちょっとビビる(笑) 判定はできんの?
【GM】 [理知]で。
【ティガー】 13。
【GM】 自分のいた世界のもののような気がします。
【ティガー】 気がする。魔晶石かな?
【ティアナ】 ファイアクリスタルや。
【GM】 アナザーディメンションな発言は控えたまえ(笑)
【ティガー】 ただの石ころか?
【GM】 えっと、これはプレイヤー情報ということで。(ティガーのハンドアウトの裏に、「ミーアの欠片です」と書く)
【ティガー】 あぁ。その知識は、ティガーにはあるのかな?
【GM】 どうなんやろ? 異世界やから、べつに害はないと思うけど。
【ティガー】 セージ判定を要求しても、しゃあないねんな。レムリアに帰ったらやろう(笑)
【GM】 分からない、ということで。自動成功なしの[理知]で15が出たら分かるけど。
【ティガー】 じゃあ無理や。見た事もなさそうやからな。とりあえず、捨てたらあかんような気がして、江戸の服の、袖の下に入れとく。
【チャンドラ】 無くしそうや(笑)
【ティガー】 ツヴァイハンダー振り回したら、飛んでいくねん。
【ティアナ】 届けたから、後はどうでもええねん。仕事終わった(笑)
【GM】 もう1個のクエストが大変やで〜。
【ティアナ】 こっちは永遠のテーマやから(笑)
【ティガー】 「ここ、どこ?」って聞くけど。「うちの宝物倉やんな?」
【ティアナ】 「は?」ティアナの分かる範囲で、教えてあげるわ。ティガーが分かるかどうかは別の話や。
【ティガー】 適当に、深く頷いとく。
【ティアナ】 座標も言うたるわ(笑)
【ティガー】 知らない地名がいっぱい出てくる。「城に帰りたいんやけど」
【ティアナ】 「何という城ですか?」
【ティガー】 「だから、カルファンのシュヴァンガウの城やがな。アイネヴァルキュリア城」
【ティアナ】 データベース検索してみるけど、ヒットせえへんのやろ?
【GM】 うん。
【ティガー】 普段は、住所書いた札を首から下げとるんやけどな。
【GM】 迷子札?
【チャンドラ】 どんだけダメな大人やねん!(笑)
【ティガー】 シルビーに持たされてるからね。
【ティアナ】 「私が知る限りでは、そんな城は存在しませんが」
【レイク】 「迷子ならば……」迷子って言っていいのかな(笑)
【GM】 オヤジやな。
【チャンドラ】 なんか、ただの頭おかしい人や(笑)
【GM】 呼び出した本人は、さっさと逃げたしな(笑)
【ティガー】 それは、説明してもらってないな。
【レイク】 じゃあ、あなたが出てきた時の状況を説明する。「あの麗しい女性が」とか、いっぱい形容詞をつけて(笑)
【ティガー】 無駄な部分は全部削除して、あの人に会ったらレムリアに帰してもらえるんかな、ってティガー脳で解析する。
【レイク】 はうっ(笑)
【ティガー】 やっとシノプシスが繋がった。「じゃあ、あの人に会いたいんやけど」
【ティアナ】 「会えば?」(笑)
【ティガー】 この男(レイク)は、あの女と知り合いっぽかったからな。「あの女はどこへ行った?」
【レイク】 「僕の目的地と同じ方向に行っているようなので、ご一緒しますか?」
【ティガー】 「よし、案内せい」って言うでー。偉そうに。
【チャンドラ】 何コイツ(笑)
【GM】 国王の貫禄で。
【レイク】 あ、多分レイクは誤解する。「これは失礼致しました」(笑)
【ティアナ】 おかしいな〜。そんな城なかったのに、って思っとくわ(笑)
【レイク】 「どこか遠い異国の御方ですね?」
【ティガー】 ヤシマの方やと思われるかもしれんな。
【GM】 ショーグンや。
【レイク】 「ヤシマの方でしたか。わたくしは……」って自己紹介する。
【ティガー】 その半分以上分からんけど、「うむ」って言うとくで。「我が名はティガー」
【レイク】 「そちらの、ヴァルキリーの御方は、どうなさいますか?」
【ティアナ】 どうしてくれようかな(笑) 目的意識が必要や。
【レイク】 「目的がないようならば、ご一緒なさいませんか?」
【ティアナ】 ヒマやしな。
【GM】 えぇ? 親を探せよ(笑)
【ティアナ】 会社に、「荷物届けました」という連絡を入れとくわ。
【GM】 「早かったねぇ」
【ティガー】 というか、「よく届けられたねえ」やろ(笑)
【チャンドラ】 ほんまや(笑)
【GM】 G=M社のエージェントに失敗など有り得ぬ。
【ティアナ】 「私にかかれば、ちょろいもんです」
【GM】 「これからも期待してるよ。仕事入ったら呼ぶからさ」
【ティアナ】 「了解」
【GM】 ティガーにクエストです。『レムリアに帰還する』
【ティガー】 よかった。『残る』じゃなくて(笑)
【ティアナ】 次の仕事が入るまでは、ティガーに付いて行こうかな。
【レイク】 とりあえず、マックは引いて歩く。
【GM】 では、シーン替えますね。

−宿命を背負う者−

【GM】 次のシーンプレイヤーは、ティガーにしましょう。続きの人。
【ティアナ】 ん。
【レイク】 はーい。
【GM】 目的の村が見えてきました。遠目ですが、まだ襲撃されていないようです。
【チャンドラ】 あ、じゃあ間に合ってるんや。
【GM】 合流してもらおうかな。
【チャンドラ】 え?
【GM】 おかしいな(笑)
【チャンドラ】 みんな歩いてたのに(笑)
【GM】 パンツァー取り上げる。前のシーンを退場した直後に壊れた。
【ティガー】 プスンプスン。
【ティアナ】 ガス欠や(笑)
【チャンドラ】 じゃあ、村に向かって走ってる。

――いい人たちです、ホント(笑)

【GM】 ちょうど同じタイミングで着いたということで(笑)
【ティガー】 「おい、そこの女」
【チャンドラ】 「黙れ!!」
【ティガー】 黙る。
【GM】 黙るんや(笑)
【ティガー】 「てゆうか、俺を帰せ!」
【チャンドラ】 「知らん! そっちが勝手に出てきたんだろ!?」
【レイク】 「とりあえず、友好的に……」
【チャンドラ】 「それどころじゃない!」
【ティガー】 「じゃあ、どれどころなん?」
【チャンドラ】 無視する(笑)
【ティガー】 事情を話せ、言うとんのに。ティガー語でな。
【GM】 語尾が“オムレツ”になる。「そうオムレツ」
【ティガー】 「話してみろオムレツ」
【チャンドラ】 聞いてないで(笑)
【レイク】 「もしよかったら力になりますので、どうか落ち着いてください」
【チャンドラ】 「落ち着いてられるかー!」って言って、村に向かう。
【ティガー】 〈サニティ〉をかけようとする。
【チャンドラ】 かからない。
【ティガー】 寂しそうな顔する。
【ティアナ】 「何してるんですか?」(笑)
【GM】 そんなキミらの背後から、帝国軍の部隊が近付いてくる訳ですけども。
【ティガー】 さっきの奴ら?
【GM】 多分ね。キミらの前で止まる。
【ティアナ】 到着したんや。「弱りましたね」
【GM】 では、部隊のほうから一人の男が近付いてくる。チャンドラは、相手が誰なのか、すぐに分かる。
【チャンドラ】 カーバッシュ?
【GM】 うん。こちらも、あなたに気付く。
「お前は……! 我ら真帝国を裏切ったそうだが、こんな怪しい集団に身を置いているとはな」失笑。
【ティガー】 あーあ。
【チャンドラ】 置いてるのは違う(笑)
【ティアナ】 もう一緒にされとるんや。
【ティガー】 可哀想に。敵認定された。
【チャンドラ】 えぇー? 裏切ったのは、そうやけどね。
【GM】 あなたがいなくなった事は知ってますので。いなくなった理由も、だいたい分かってる。
【チャンドラ】 「申し訳ありません。でも、こうするしかなかったんです」……銃を抜く。
【GM】 「そんなもので阻止するつもりか?」
 キミらを値踏みするように一通り見てから、ティガーに視線を戻す。
【ティガー】 おっ。
【GM】 「貴公、なかなかの使い手と見受ける」ニヤリと笑って、真っ黒な剣を構える。
【ティガー】 剣か。剣やったら、コイツも武器やということが理解できる。じゃあ、ニヤリと笑ってツヴァイハンダーを抜くで。
【GM】 「俺はこういう性格でね。強い相手を見ると、衝動が抑えられんのだ」
【ティガー】 「俺も、強い奴は好きだ」
【GM】 来るでー。
【ティガー】 行くでぇ。ジャーンプするで。
【GM】 20メートルぐらい跳躍する。
【ティガー】 そうそう。何の為に剣抜いたんや(笑)
【GM】 交錯する一瞬の間に、互いの剣が狙いを定めて一閃する。
【ティアナ】 立ち位置が入れ替わるように着地して。
【ティガー】 お互いの髪の毛が数本パラパラってなるねん。
【GM】 男はニヤリと笑って、「これほどゾクゾクする手合は初めてだ!」
【ティガー】 「我が部下に加えてやってもよいぞ」
【GM】 部下になったら、アンタと戦えない。「断る」
【ティガー】 「それは残念だ」
【GM】 ちょっと考え事をしてから、剣を仕舞う。「……よかろう、この場はいったん退くとしよう」
 そして男はチャンドラを振り返る。「我と共に来い。月は闇にこそ輝くものだ」
【チャンドラ】 「お断りします」
【GM】 即答かね(笑)
【ティアナ】 月?
【GM】 チャンドラというのは、サンスクリット語で「月」という意味だそうですね。
【チャンドラ】 そうですね。
【ティアナ】 大層な名前や。
【チャンドラ】 大層な名前つけてくれてん。長女やったから(笑)
【ティアナ】 実は月曜日に生まれただけやってん。
【チャンドラ】 「今日は月曜だしな〜」やろ(笑)
【GM】 では、男は「……いつか、手に入れる」と呟いて去っていきました。
【ティガー】 名前聞くのを忘れてた。
【チャンドラ】 恋心を捨てよう。
【GM】 そんな遠慮せずに。家族も村人も犠牲にして、一緒に堕ちようよ〜。
【レイク】 怖い(笑)
【GM】 ティガーのクエストは……名前を聞かなかったので『さっきの男を倒す』
【ティガー】 聞けずやったな。ちょっと残念がってるで。「また会いたいものだな」
【ティアナ】 チャンドラの知り合いなんやったら、聞いたらええんちゃうん?(笑)
【ティガー】 シノプシスが繋がってなかったんや(笑)
【GM】 衝動にまかせて剣を抜いただけやもんな。
 チャンドラには『家族を守る』というクエストを。

−家族に乾杯−

【GM】 続きなので、全員登場です。シーンプレイヤーはチャンドラです。
【チャンドラ】 帝国兵は退いたんやんな?
【GM】 そうですね。近くまで来ていたらしい戦車部隊が退いていく音。それを引き継ぐように、村から次々と悲鳴が上がります。
【チャンドラ】 なに!? 駆けつける。
【レイク】 同じく。
【ティガー】 ティガーも剣抜いたまま行くで。
【ティアナ】 とりあえず、ついて行く。
【GM】 先ほどまでは、何もなかったようです。散らばった洗濯物と桶の隣に倒れ伏した女性から、ゆっくりと赤い水たまりが広がっていく。
【チャンドラ】 なにぃ!?
【ティガー】 助け起こす。
【GM】 すでに事切れています。
【ティガー】 ポーション効きそうにないか?
【GM】 手遅れですね。
【チャンドラ】 自分の家に向かって走る。
【ティガー】 ポーションは、持ってていいの?
【GM】 ツヴァイハンダーと江戸の服だけなんやろ?
【ティガー】 着の身着のままやったもんな(笑)
【GM】 お金も使ってもたし。
【ティガー】 使い果たしたからな。うまいことゼロになったもん。てゆうか足りてなかったしな。
【GM】 メイユール怒ってるで。いつまでたっても届かんし、城に行ったらティガーおらへんし。「出てこないなら、いぶし出せ!!」
【ティガー】 城攻めになってる(笑)
【GM】 チャンドラの家は無事だったようですね。部屋の隅に集まっていた8人の弟妹たちが、あなたに駆け寄ってくる。
【チャンドラ】 何があったのか聞く。親もいてんの?
【GM】 じゃあ、母親。「チャンドラ! 無事だったんだね」
【チャンドラ】 「うん。急いで来たんだけど、何があったの?」
【GM】 鍬を持った父ちゃんが「突然、変な姿の魔物が現れて、村はこのザマだ」
【チャンドラ】 魔物? それは帝国兵とかじゃないんやんな?
【GM】 兵士の姿は見なかったそうです。弟妹たちの目が期待に満ちてるで〜。
【ティガー】 キラキラ。
【チャンドラ】 「ここは自分に任せろ」
【GM】 じゃあ、一番上の弟が「みんなは僕が守るから!」
【チャンドラ】 頑張れよ(笑)
【ティガー】 何歳ぐらいや?
【チャンドラ】 20歳は越えてるやろ。
【GM】 親の仕事を手伝って、畑耕したりしてる。
【チャンドラ】 じゃあ男共に「お母さんと妹を頼むよ」って言って、外に出る。
【ティガー】 爺ちゃんが「すまねえなぁ」って付いてくるで。
【チャンドラ】 「危ないから家に入っとき!」(笑)
【ティアナ】 「ワシも頼む」って(笑)
【チャンドラ】 とりあえず、生き残ってる村びとを一ヶ所に集めようかな。
【レイク】 お手伝いします。
【チャンドラ】 じゃあ、頼む。
【ティガー】 ティガーも事情は分かっていいのかな? 外をウロウロして、村の様子を見てるやろ。
【GM】 何かに襲われたんやろな、ってのは分かる。少なくとも夫婦喧嘩ではなさそう。
【ティガー】 あぁ、そういうのは分かったんやな(笑)
【GM】 向こうの方には、遊んでいたと思われる数名の子供が地面に転がっています。
【ティアナ】 可哀想に。
【レイク】 あ、お土産屋さんってないのかな?
【GM】 ……へ?
【ティガー】 今、この段階でか?
【レイク】 商店でもオッケー!
【ティガー】 今やったら火事場泥棒できるぞ?
【レイク】 でも、それは出来ないからお店を探す。
【GM】 お土産屋さんのような建物はあるけど。
【チャンドラ】 おばちゃんがオロオロしてるんちゃう?
【ティアナ】 もう店にいてないやろ。
【レイク】 なんか、女の子に手頃なプレゼント……髪飾りでもいいや。
【チャンドラ】 そのへんに落ちてるんちゃう?
【レイク】 髪飾り、あります?
【ティガー】 だから、今の段階でする事じゃないと思うで。
【チャンドラ】 チャンドラは無視して先に行った(笑)
【ティガー】 じゃあ、ティガーも人の集まる所に行こっかな。
【GM】 一般人の惨殺死体が転がってる所でお土産買おうとする奴、初めて見た。
【チャンドラ】 すごいよね(笑)
【GM】 死体の描写をもっとどぎつくすればよかったかな。
【チャンドラ】 ドリアン事件みたいに(笑)
【GM】 ……それは、通じない可能性もあるって事やな。
【ティガー】 ……(なまぬるく笑う)
【GM】 今はチャンドラのシーンやから、あとでね(←泣きそう(笑))
【レイク】 は〜い。
【GM】 ティガーは、人を集めてるチャンドラを見つける。
【ティガー】 「だから、帰してほしいんやけど」(笑)
【チャンドラ】 「黙れ」(笑)
【ティガー】 黙っとく。
【GM】 そんな事をしてますと、路地から黒い霧を纏った異形の生き物が飛び出して、襲いかかってきます。
【ティガー】 おっ、敵の匂いがする。
【GM】 戦闘になりますが、参加する人。
【ティアナ・チャンドラ】 もちろん。
【ティガー】 率先して行くで〜。
【レイク】 僕は、それ分かって行けるのかな。
【GM】 さあ? ………走り回っていれば分かるけど。
【レイク】 じゃあ、走り回ってるので、見て駆けつけるでしょうね。
【GM】 ふーん? お土産を探して走り回ってるん?

÷÷ つづく ÷÷
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