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§狂信者たちの宴:第7話§

長寿命は孤独を誘う

著:林田ジュン イラスト:りょこ 地図:林田ジュン
▽ シルファス司祭の家へ ▽ エルフの苦悩 ▽ そして回りだす歯車

シルファス司祭の家へ

【キロロ】 「ルカのことはウィルに報告……しなくていいか。入信って、エルフの救出が成功したら、やんね?」
【GM】 「もちろん」
【トウキ】 「ところでスクロールは使っちゃっていいのか?」
【キロロ】 「ウィルはスクロールを取り返してほしいんじゃなくて、犯人に会いたいだけなんやろ? だったら別に使ってもいいんじゃないの?」
【ウル】 「それにスクロールがないとやりにくそうだし」
【キロロ】 「っていうか、そのエルフは何で捕まってるの?」
【GM】 「何かね、死者復活って言うか、ネクロマンサーみたいな研究をしてたのがシルファスに見つかって、軟禁されてる、と。でも、シルファスなんかに軟禁されたら研究続けるなんて無理やん? だからルカは、外に出してあげたいと思ってる」
【ウル】 「それってどのくらい前から捕まってるの?」
【GM】 「1年くらい前かららしいよ」
【ウル】 「つーか、レイの目的も怪しいよな。ネクロマンサーやろ? 何考えてるんだ?」
【ネイビー】 「いいなー。NPCにしたいなー。シュバルツより欲しい」
【キロロ】 「シュバルツ、役に立たへんもんな」
【GM】 「ひでーな。で、何とかレイを逃がしたいと思ってたルカは、ナザレの店がクートラと裏で繋がっているという情報をどこかでふと耳にしたんよ。『クートラ神殿になら、レイを逃がせそうなものが置いてあるかもしれないと思ってさ』」
【ウル】 「なるほど。そんなにレイが好きなのか」
【ネイビー】 「それで、ルカはどんな計画立ててんの? もしかして全く立ててないとか言う?」
【GM】 「立ててることは立ててるけど。『次にレイの部屋に行ったときに、ディメンジョンゲートのスクロール使おうかな……って』
ちなみにルカが次に屋敷に行くのは明後日ね」
【ネイビー】 「じゃあ明後日まで待つ?」
【ウル】 「っていうかさ、ルカがレイを好きだってことは、屋敷の人に気づかれてたりするわけ?」
【GM】 「それは分からない」
【ウル】 「もし気付かれてるなら、ルカが行く前に俺たちがやったほうが良くない? 司祭の家を爆破しようか?」
【GM】 「それじゃレイも死ぬっつーの(笑)」
【キロロ】 「レイはこの計画のこと知ってるの?」
【GM】 「前に行ったときに話したらしいよ」
【ネイビー】 「そうか。……どうしようね? 私は別に明後日を待ってもいいと思うんだけど」
【キロロ】 「レイって1年間もずっと軟禁されてるんでしょ? 別にいきなり処刑されるってこともなさそうやし」
【ウル】 「分からんぞ」
【ネイビー】 「いや、大丈夫だろ。じゃあ、明後日を待ちます。別に、ルカがすんなり中に入れたら、私ら何もしなくていいよな」
【GM】 「そんなつまらんことはしねーよ(笑)。当然、ルカは屋敷に入れません」
【ネイビー】 「何で?」
【GM】 「前回行った時に、レイに計画を話してたのを偶然屋敷の人に聞かれちゃったんですな」
【トウキ】 「あーあ」
【GM】 「だから門の所で追い返されちゃいました」
【ウル】 「それだけで済んだの? 相手はシルファスなのに」
【GM】 「だってまだ未遂だもん。それに、人殺しとか企ててるわけじゃないし」
【ネイビー】 「じゃあ、ルカの肩を叩いて言おう。『……あきらめろ!(笑)』」
【GM】 「『やだよ!』」
【ウル】 「じゃあ俺たちで忍び込むか? ルカって何か技能持ってるん?」
【GM】 「シーフ1レベル」
【ウル】 「弱! でも一応シーフなんや。シルファスのところで働いてんのに」
【GM】 「シーフは、ナザレの店で習ってん」
【ウル】 「悪い遊びを覚えたんだね」

 一同爆笑。

【トウキ】 「なんじゃそりゃー!」
【ネイビー】 「じゃあ、早速行くか?」
【GM】 「ルカは、自分もついて行くって言ってるよ」
【ウル】 「来るな、邪魔」
【GM】 「むか。『うるさいな! お前より役に立つよ! お前、鍵開けられないだろ!』」
【ウル】 「できるもん。爆破してやるから(爆笑)」
【トウキ】 「それ、開けるって言わない」
【ネイビー】 「じゃあまず夜を待って、忍び込みやすそうな所から入ろう。この屋敷って、塀とかある?」
【GM】 「あるよ。ついでに入り口は、正面と裏口の2つね」
【ウル】 「行くなら裏口だな。中はルカに案内してもらおう」
【GM】 「おっけー。中の地図はルカが知ってるから、書くね」
【ネイビー】 「(地図を見ながら)レイは地下にいるのか」
【トウキ】 「裏門から入って、使用人の部屋の窓から中に行こう」
【GM】 「決行は夜やんな? じゃあ、裏門には見張りはいないから、すんなり入れたよ」
【キロロ】 「使用人の部屋は? 電気ついてる?」
【GM】 「電気はついてないけど、中を覗くと寝てる奴が一人いるのが分かる」
【ネイビー】 「よし、こっそり入ろう。(コロコロ)16。こっそり入れた?」
【GM】 「うん、大丈夫」
【キロロ】 「それ、あたしらも判定するの? 平目だぞ」
【GM】 「入るならやってな。ルカは技能あるから成功」
【ウル】 「平目で9」
【トウキ】 「11」
【キロロ】 「ぎゃー、6!」
【GM】 「でも大丈夫、相手は所詮一般人やし。みんな入れたよ」
【ネイビー】 「で、この寝てる奴殺してから行く? どっちがいいかな、殺すのと放っておくの」
【ウル】 「じゃあ、蹴飛ばして、起きた所に剣を突きつける。『静かにしろ!』」
【ネイビー】 「ええ!? マジでやったの?」
【ウル】 「え? やっちゃ駄目だったの? 殺せって言うからさ」
【ネイビー】 「言ってない! どうする? って聞いただけ!」
【トウキ】 「しかもわざわざ起こしてから殺さなくても(笑)」
【ウル】 「しょーがないから、そのまま頚動脈切っちゃっていい? 悪く思うなよー(笑)」

 思うわ。

【GM】 「はい、死にましたよ」
【トウキ】 「あーあ、ウルが起こすから(笑)」
【GM】 「ルカも、『バカ! 殺すなよ!!』って言ってる」
【ネイビー】 「『うるさいわね。そんな甘っちょろいこと言ってると大人になれないわよ』」
【GM】 「なれるわっ! 『やっぱりクートラ嫌だよー』」
【ネイビー】 「『大丈夫、こいつはザンナールだから(笑)』 じゃあ行こうか。廊下を覗いてみる」
【GM】 「今は誰もいないね。でも、書斎からごそごそ物音がするけど」
【ネイビー】 「……夜にごそごそ? 何をやってるのかしら(爆笑)」
【キロロ】 「おっさん!」
【トウキ】 「よし、ウル! ナイトゴーグル使うんだ!(笑)」
【ウル】 「任せろ!(笑)」
【GM】 「(何やってんだよ)ドア閉まってるから見えませーん」
【ウル】 「破壊しよう!(爆笑)」
【ネイビー】 「……じゃあ、地下に降りようか」
【ウル】 「え? 破壊しなくていいの?」
【ネイビー】 「お前はひとりで覗きでも何でもやってろ(笑)」

 おい、ネタ振ったのお前だろ、ネイビー。


エルフの苦悩

【GM】 「じゃあ、地下に下りる前にルカが言うけど、レイのいる部屋の前には見張りがいるらしい」
【ウル】 「もう毒は残ってないしな」
【トウキ】 「見張りさぁ、居眠りとかしてそう?」
【GM】 「いや、起きてそう」
【ネイビー】 「なら、殺すか」
【GM】 「すると、それを聞いたルカが『ええ? 殺しちゃうの?』って言う」
【ネイビー】 「『あんたはどうしたいの?』」
【GM】 「『だって、一応顔見知りだし……。それに、人殺しは嫌だよー!』 ……つーか、さっき殺した奴もルカの顔見知りやってんけどな(笑)」
【ネイビー】 「『殺さずにどうするつもり? 愛する人を助けるためにはつらい決断も必要なのよ』」
【GM】 「何語ってんだよ。胡散臭いな、お前(笑)」
【ネイビー】 「ひどいこと言うな、GM(笑)」
【ウル】 「顔見知りなんだったらルカが一人で行けば?」
【トウキ】 「でも彼女、ここ追い出されてるから無理やろ」
【ウル】 「かわいく『忍び込んじゃったんだけどさ☆』って言えば」
【キロロ】 「それがオッケーなら見張りの意味ないと思うぞ(笑)」
【ウル】 「で、どうする? こんな所でのんびりしてたらシルファスの司祭が起きてくるかもよ」
【ネイビー】 「ルカ的には見張りを殺して欲しくないんやんな」
【ウル】 「でも殺すしかないやん」
【ネイビー】 「私も殺したい。気絶させるだけだって言ってルカを騙そう」
【GM】 「『本当だろーな?』じろり」
【ネイビー】 「『本当よ、信じなさいよ』」
【ウル】 「『でも、はずみで殺っちまうかもな』」
【ネイビー】 「(爆笑)」

 と、いうわけでルカを騙して(騙せたのか?)戦闘です。ここで、なぜかパーティ全員がウーンズで攻撃するという謎の行動に出ます。普通に殴ったほうが強いのに……。
 おかげで戦闘は長引き、たった一人、しかもレベル下の相手に2ラウンドもかかってしまいました。
 もちろん、ルカは見ていただけですが。

【GM】 「で、当然2ラウンドも戦闘してたから、その騒音を聞いて上の階が騒がしくなってくる。どうやら、さっき殺した死体も見つかったようだ」
【トウキ】 「ヤバ! 早くレイの部屋に入っちゃえ!」
【GM】 「ちなみに鍵がかかってるぞ」
【ネイビー】 「開けるぞ。(コロコロ)おお! 6ゾロ!」
【GM】 「何じゃそりゃー! 開いたよ。中は、ベッドと机しかない簡素な部屋で、目つきのあんまり良くないエルフが一人いるけど?」
【トウキ】 「そりゃあ、死者復活の研究してるぐらいだもんな」
【ウル】 「でも、俺らも人のこと言えんけどな(笑)」
【GM】 「エルフは君らを見て不審そうな顔をしてるよ。さっきの戦闘の音も聞こえてたし」
【キロロ】 「でもルカのことは分かるよね?」
【GM】 「そりゃ、当然。ルカは、『レイ! 一緒に逃げようよ!』って言うんだけど、レイはどうも渋ってる感じがするね」
【トウキ】 「何で?」
【GM】 「理由? 理由は……ちょっと、ルカには聞かれたくない感じ?」
【ネイビー】 「じゃあルカの耳ふさいでおくから聞かせてよ。聞きたい」
【ウル】 「そんなもん後でいいから外に出ようよ。理由は外で聞くから。スクロール使うぞ?」
【ネイビー】 「なら、レイに言う。『ルカの気持ちを無駄にしないで! せっかくここまで来たんだから』」
【GM】 「『……わかった』」
【キロロ】 「『もしかして、外に出たくないの?』」
【GM】 「『いや、出たい気持ちに変わりはないんだが……』」
【ネイビー】 「気になるなぁ。ま、とりあえずここから出よう。この屋敷の外でいいよな、出口」
【トウキ】 「そうだね。さっさと逃げちゃえ」
【キロロ】 「逃げろ逃げろ〜♪」
【ネイビー】 「それで、レイが渋っていた理由が聞きたい」
【トウキ】 「じゃあとりあえず酒場にでも行って聞いてみよう」
【ウル】 「クートラ神殿の近くの酒場に行く」
【GM】 「あ、そう。それなら同じ酒場にサーラと、もう一人の女魔術師がいるから」
【ウル】 「うそ! すごい偶然。どうしよっか」
【トウキ】 「知らないフリしてようね」
【ウル】 「声かけたらヤバイ?」
【キロロ】 「やめたほうがいいと思うな」
【ネイビー】 「そんなことより私はレイの理由が聞きたい。何で外に出るのを一瞬渋ったのか」
【キロロ】 「ルカが聞いてなかったら教えてくれるんだよね?」
【ネイビー】 「じゃあルカに『レイの飲み物取ってきてあげてよ』って言って席を外させる」
【GM】 「うん。ルカは『わかったよ』って何も疑わずにカウンターに向かった」
【ネイビー】 「さぁ、聞かせてもらいましょうか」
【GM】 「っていうか、レイは別に外に出るのを渋ったわけじゃないよ。ルカと一緒に行くのをためらっただけで」
【キロロ】 「何で? 嫌いなの?」
【GM】 「その逆」
【ウル】 「ならいいじゃん」
【キロロ】 「ルカもレイの事が好きなんだから問題ないじゃん」
【GM】 「ところがレイにとってはそうでもないんですな。問題ありまくりやねん。もちろん、ルカの気持ちにはレイも気付いてるよ。
『あの屋敷で、下働きのルカがたまに食事を運んで来てくれるくらいの付き合いなら、深い気持ちにならずに留めておく事も出来たんだが……』」
【トウキ】 「『もう出れたんだから、遠慮しなくてもいいんだよ?(笑)』」
【GM】 「『確かに。けれど、それは言い換えれば今まで以上に深い付き合いになるということだろう? それだと……苦しむのはいつもこちらなんだよ、君にならいずれ分かるかもしれないが、若いハーフエルフ君。ルカは人間で、私はエルフだ。この意味が分かるかね?』」
【トウキ】 「え?」
【ネイビー】 「耳の長さが違うことですかな(笑)」
【GM】 「ちがうわ(笑)。生きる長さが違うんだよ」
【トウキ】 「当然、ルカが先に死ぬわな」
【ウル】 「そんな深いことまで考えてんのか」
【トウキ】 「『それじゃ、もしかして死者復活の研究って……』」
【GM】 「うん。昔一緒に冒険してた仲間がいたんだけど、みんな人間で先に逝ってしまったから、また若い時の姿で復活させて一緒に旅をしたかったらしい」
【ウル】 「なんだ、それじゃあこいつ、結構いい奴だったんだ」
【キロロ】 「でも今はルカの事が好きなんだよね? それで一緒に行くかどうか悩んでるんだよね?」
【ネイビー】 「そっか……。『あなたが愛しているのはルカの外見なの? それとも心なの?』」
【GM】 「くっさー(笑)。お前本当にクートラか?」
【ネイビー】 「いや、ちょっと聞いてみたいねん」
【GM】 「ふぅん? じゃあ『もちろん心だが?』って答えよう」
【ネイビー】 「『中身だね? だったらうちの宗教に入ったら……』」

 一同爆笑。

【ネイビー】 「『いくらでも生き返らせることが出来るわよ。エリアみたいに(爆笑)』」
【ウル】 「そうだよ。何もそんな研究しなくてもクートラ神が、ねぇ(笑)」
【GM】 「いやいや(笑)。一応エルフだし、神様の力は借りたくないんじゃないか? しかも暗黒神だし(笑)」
【キロロ】 「何か人生相談みたいになってきたな(笑)」
【ウル】 「俺ら、いい奴みたいやな」

そして回りだす歯車

【トウキ】 「おかしいなー(笑)」
【ネイビー】 「そうだ、だったらレイが人間になればいい。耳、切ってやろうか(笑)」
【GM】 「そんなもんでなれるか!」
【トウキ】 「それで、レイって今何歳なん?」
【GM】 「250くらい」
【トウキ】 「エルフって1000年くらい生きたよな」
【ネイビー】 「ルカもあと450年くらい生きるわよ、とか言っとこうか(笑)」
【GM】 「ルカは妖怪か(笑)」
【ネイビー】 「じゃあルカにソーサラーを極めさせてポルモリフを使い続けるのはどうだろう? 永遠に若いまま生きられるよ。でも、難点はディスペルマジック食らったら一撃老衰(笑)」
【ウル】 「それかルカにスリープかけておいて、喋りたくなったら起こすとか」
【キロロ】 「それ、根本的に何か違う(笑)」
【GM】 「とか言ってるうちにルカが戻ってきたよ。レイの飲み物持って」
【ウル】 「ああ、じゃあもらおうか」
【GM】 「『お前のじゃないよ! 返せ!』」
【ウル】 「うわーい、間接キスだ(爆笑)」
【GM】 「……レイと?」
【トウキ】 「やだなー(笑)。とりあえず、ルカは入信だよ? 約束だから」
【GM】 「ルカは仕方なさそうに同意するね。『いいよ、約束しちゃったもんなー……』」
【ネイビー】 「よし、ついでにレイも入ろ?」
【ウル】 「(レイのキャラシートを見て)すげぇ! 7レベル! 来いよ!」
【GM】 「レイは神を信じる気はないんだってば」
【ネイビー】 「来たら気が変わるって。楽しいとこだよ(笑)」
【ウル】 「ザンナールも面白いよ(笑)」
【ネイビー】 「とりあえず、ルカが入信するから行こう。レイも着いて来て、気に入ったら入りなよ」
【GM】 「じゃあまぁ、二人ともついて行くよ」
【ネイビー】 「……すごいな。宗教勧誘ってこうするんや(爆笑)」
【キロロ】 「何か違う気がするぞ、それは(笑)」
【ウル】 「ところでサーラたちはどうしてるの?」
【GM】 「(コロコロ)君たちには気付いてないよ」
【ネイビー】 「今のうちに殺しておくか?」
【ウル】 「じゃあ、近付いて『よう』って言う」
【GM】 「マジで? そりゃあ、振り向くぞ?」
【ウル】 「『ふっふっふ。また会ったな』 ……ちなみに今、ゴーグル外してるから(爆笑)」
【キロロ】 「えーーーっ!? ……サーラの反応は?」
【GM】 「もう一人の女魔術師、名前をリディアって言うねんけど、そいつに向かって『リディア! 見つけたよ、こいつらだ!』って言う」

 一同沈黙……。

【ネイビー】 「……は、はははっ! ウル、任せた! がんばれっ(逃走)」
【ウル】 「俺はもちろん……逃げるっ!(爆笑)」
【トウキ】 「何がしたいんだよ、お前はーーー!」
【GM】 「逃げるの? じゃあ後ろからライトニングが一発飛ぶから抵抗してよ」
【ウル】 「え〜っ、俺?」
【GM】 「あんた以外に誰がおるねん」
【ネイビー】 「もう知らん(爆笑)」
【トウキ】 「クートラ神殿に駆け込むぞ、僕は」
【ウル】 「(コロコロ)抵抗は成功。よかった、死ぬとこやった(笑)」
【トウキ】 「もー、余計なことばっかりして」
【ウル】 「遊びは命がけだからな」

 一同爆笑。無駄にかっこいいな、お前。

【ネイビー】 「じゃあ神殿に戻ろうか。ルカは入信できた?」
【GM】 「うん。しちゃったよ。かわいそうに」
【ネイビー】 「だったらルカを連れてウィルの所に行こう」
【ウル】 「起きてるかな?」
【GM】 「寝てるさ。夜だもん(笑)」
【キロロ】 「起きろよー」
【ウル】 「『依頼どおり連れてきたよ。ちゃんとクートラにも入信させたし』」
【GM】 「それじゃあ起こされたウィルは、『結局そいつだったんだ』って言うけど、こんな女の子がやったなんて聞いてちょっとびっくりしてる。『やるなぁ、お前』」
【ウル】 「『エルフもおまけだよ』」
【ネイビー】 「『ネクロマンサー(志望)だよ』」
【GM】 「『本当か? すごいじゃないか!』」
【ウル】 「ところで報酬は?」
【GM】 「エルフも連れてきたし、ウィルはご機嫌で一人3000フィスくれる。経験点は1500ね」
【キロロ】 「それで結局レイはこれからどうすんの?」
【GM】 「クートラに入信はしない。けど、今後はルカのために不老不死の研究をするらしいよ」
【ウル】 「おお! 方法が分かったら俺にも頼むよ」
【ネイビー】 「私も」
【GM】 「それで、ウィルも頼みたいから、レイに研究の場としてクートラ神殿の一室を貸すことにしました(笑)」
【キロロ】 「また自己中な(笑)」
【トウキ】 「じゃあレイも結局神殿にいることになったのか」
【GM】 「クートラは信じないけどね。ところでお前(ウル)、さっき余計なことしたやろ? サーラが乗り込んできて、ウィルの部屋の扉を勢いよく開けるんやけど」
【キロロ】 「ウルのバカー! っていうか、サーラは入れるの?」
【ネイビー】 「だってさっき入信してたもんな、サーラ。そりゃあ、入れるやろ」
【キロロ】 「え? 何のために信者になったん?」
【ウル】 「だから、サーラの村で俺らがやったのと同じ手だろ? 侵入するため」
【GM】 「サーラは君らを指差して『やっぱりここだったのね! リナはどこよ!』って言うけど?」
【ウル】 「つーか、よくウィルの部屋まで来れたな。見張りは?」
【GM】 「夜だから寝てるもん(爆笑)」
【ネイビー】 「やっぱりアホな神殿や」
【ウル】 「それでサーラはどうするの?」
【GM】 「え? 何かいっぱい人がいたから、『覚えてらっしゃい!』って逃げてく」

 一同爆笑。

【トウキ】 「たった2人で来たのかよ。他に味方雇えよ!」
【GM】 「いや、リディアも来てないからサーラ1人。リディアは、今はやめろって言ったらしい」
【ネイビー】 「熱血少女やな」
【ウル】 「『待ってくれ、サーラ!』」
【GM】 「そんなこと言うの? 『何よ!』」
【ウル】 「よし、取り押さえた!」
【GM】 「え? そうなん?(判定してないのに……) で?」
【ネイビー】 「殺そう」
【ウル】 「耳元で優しく囁く。『また会おうな』」

 一同爆笑。

【ウル】 「そしてそっと離してやろう(爆笑)」
【ネイビー】 「災いの種は早めに摘んだほうがいいのでは?」
【GM】 「もうサーラ逃げちゃったよ」
【ウル】 「(嬉しそうに)これで向こうに俺らのことバレちゃったね」
【トウキ】 「お前がバラしたんだろ!(笑)」
【GM】 「ちなみにサーラの存在はウィルにもバレたからな。予定外のことしやがって。シナリオ変えなきゃいけないやんか!(爆笑)」
【ウル】 「してやったり(笑)」
【GM】 「この野郎!(笑) まぁいいや、どうしてくれよう」
【キロロ】 「……その割には嬉しそうやん、GM。なんか顔が邪悪(笑)」
【トウキ】 「何考えてるんだろう。怖い怖い(笑)」

÷÷ つづく ÷÷
©2005 Jun Hayashida
Illustration ©2005 Ryoko
Map ©2005 Jun Hayashida
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