2dを振って、生まれてくる子供の性別を決定します。
任意で性別を選びたいところですが、ここはダイスで決定しましょう。基本的に生まれながら強い(はず)の二世キャラの、数少ないデメリットです。
2dの出目 | 性別 |
2 | 一卵性双生児(さらに2dを振り、性別決定) |
3〜6 | 女の子 |
7〜11 | 男の子 |
12 | 二卵性双生児(女の子と男の子) |
男の子になる可能性の方が、若干、高いです。
なお、一卵性双生児になって、さらに2dを振った結果がまた「一卵性双生児」だった場合、その子は三つ子ということになります。さらに2dを振ってください。その結果、また「一卵性双生児」だったら、四つ子です。以降、1人ずつ増えていきます。
性別が決まるまで、2dを振り続けてください。
また、一卵性双生児になって、さらに2dを振った結果が「二卵性双生児」だった場合、その子は四つ子で、半数が女の子、半数が男の子という状態になり、判定は終了です。
三つ子の状態で「二卵性双生児」が出た場合は、六つ子です。四つ子だったなら、八つ子となります。
兄弟が何人いようと、1つの冒険でプレイヤー・キャラクターとして扱えるのは、プレイヤー1人に対して1キャラクターだけです。
二卵性双生児のときは、プレイヤーが任意でプレイヤー・キャラクターの性別を選んでかまいません。
生まれてくる子供の副能力値(A〜H)を決定します。
この作業には、両親の副能力値(A〜H)が必要です。
もし、親が経験点を使って能力値を上昇させていても、扱うのは副能力値です。親の後天的な能力値は、子供の能力値には影響しないとします。
注意)
両親ともに同種族(ハーフエルフ同士を除く)である場合は、このまま子供の副能力値の決定を行えます。
しかし、人間×エルフ、人間×ハーフエルフ、エルフ×ハーフエルフ、ハーフエルフ×ハーフエルフの場合は、特殊な準備が必要です。先に『2. 異種族間の処理』を行ってください。
子供の副能力値を決定するには、2dを振り、出目によって以下の処理を行います。
2dの出目 | 処理 |
2 | 両親のどちらか低い方の数値を記入 |
3 | ダイスを振って、新たに副能力値を求める |
4〜5 | 母親の数値を記入 |
6〜7 | 両親の平均値を記入(端数切り捨て) |
8 | 両親の平均値を記入(端数切り上げ) |
9〜10 | 父親の数値を記入 |
11 | ダイスを振って、新たに副能力値を求める |
12 | 両親のどちらか高い方の数値を記入 |
A〜Hまで8回ダイスを振り、各副能力値を決定します。
生まれてきた子供は、親の冒険者技能を継承している可能性があります。冒険者技能が継承されているかどうか、判定します。
用意するものは、両親がそれぞれ持っている冒険者技能とそのレベル、6面ダイス2個です。
まず、両親の冒険者技能を、各技能ごとに合計します。(合計して得られた数値を、とりあえず『継承レベル』と称しておきます)
例1)
父親がファイター技能3レベル、母親がファイター技能5レベルなら、その子のファイター継承レベルは、3+5で8となります。
例2)
父親がレンジャー技能4レベルで、母親にレンジャー技能がない場合、その子のレンジャー継承レベルは、4+0で4です。
プリースト技能の場合、両親が同じ宗派のプリーストなら、上の方法でプリースト技能の継承レベルを求めてください。
両親が異なる宗派のプリースト技能を持っている場合は、父親か母親か、どちらか任意のプリースト技能レベルを、その子のプリースト技能の継承レベルとしてください。
もちろん、子供のプリースト技能の宗派は、継承元の親の宗派と同じになります。
子供に親と異なる宗派のプリースト技能を習得させたい場合は、プリースト技能の継承作業は行わないでください。
準備が整ったら、継承判定を行います。
2dを振り、その出目と『継承レベル』を足して、継承値を求めます。
継承値が13以上に達しているなら、生まれてきた子供は、親が持つ冒険者技能を継承していることになり、その技能を1レベル保有します。
なお、ソード・ワールドRPGの常として、達成値を求める際の2dの出目が1ゾロだった場合、継承は自動失敗となります。(子供の初期経験点に10点を加えるのも有りだと思います)
この作業は、各技能ごとに繰り返し行われます。
例1)
ファイター継承レベル8を持つ子供が、継承判定で出目7を出しました。
継承値は15で、13以上に達しているので、継承は成功です。
その子は、初期状態でファイター技能を1レベル保有します。
例2)
さらにその子は、レンジャー継承レベル4を持っているので、継承判定を行いました。
2dの出目は7で、継承値は11。目標値13に届いていないので、継承は失敗です。
その子は、初期状態でレンジャー技能を保有しません。
注意)
両親ともに習得していない技能(継承レベル0の技能)は、継承判定の対象になり得ません。
子供がバード技能を継承して1レベル保有した場合、親が持っている呪歌の中から、習得する呪歌を1つ選びましょう。
バード技能による言語の習得も、親が習得しているものの中から1つ選びます。
子供自らの経験点でバード技能を上昇させたときは、任意の呪歌・言語を習得できます。
セージ技能を継承した場合、1レベルセージの言語習得ルールに従うことになります。
なお、親が[怪物判定]に成功したモンスターを『モンスター・チェック用紙』に記入していた場合、親が書き記した『モンスター・チェック用紙』を、怪物図鑑という形で、そっくりそのまま継承しても良いと思います。(まめなプレイヤーへのご褒美です(笑))
初期経験点は、一律2500点です。親から継承した冒険者技能の数は関係ありません。最悪の場合、冒険者技能なしで初期経験点2500、ということも有り得ます。
継承判定での1ゾロの経験点があるなら、それを加えてかまいません。
初期の所持金は、一律2d×200ガメルです。親の身分や財産などは、関係ありません。
『1-5. アイテムの継承(後述)』で金銭を継承しているときは、その分を加えてかまいません。
初期に覚えている言語は、共通語の会話、(子供の)母国語の会話、父の母国語の会話、母の母国語の会話です。
初期状態での共通語・(子供の)母国語の文字の読解については、ソード・ワールドRPGの『言語修得ルール』に基づいてください。
両親の母国語の文字の読解は、知力14以上で可能です。
生まれてきた子供に、親が保持するアイテムを継承させることができます。
ただし、この作業にはGMの許可が必要です。最初に、アイテム継承の可否の判断を、GMに下してもらいましょう。
アイテム継承のチャンスがあれば、以下の判定を行います。
親が子供にアイテムを渡せる数は、1d÷3(端数切り捨て)個とします。出目が1か2だと、アイテムを継承させることはできません。
アイテムの種類によっては、ゲームを壊してしまうかも知れません。子供にアイテムを継承させるときは、GMの判断を仰ぎ、その決定に従いましょう。
あまりに強力なアイテムは、親が大事にしまって、家宝にしておきましょう。
アイテムではなく金銭を継承させたい場合、子供に渡せるアイテムの数1つにつき、親が有する財産以内で2000ガメル以下の金額を譲渡できるとします。
金銭を継承させたら、アイテムを譲渡する権利を失います。
渡せるアイテムの数が2つのときは、2000ガメル以下の金銭と、1つのアイテムを継承させるということもできます。
注意)
アイテム継承の判定は、必ずGMの許可を得てから行いましょう。
なお、シナリオの都合上、GMがプレイヤー・キャラクターに特定のアイテムを継承させておきたい場合があるかも知れません。
そのとき、GMが『1-5. アイテムの継承』の作業を全部無視して、任意のアイテムを好きなだけ継承させられるのは、当然のことです。プレイヤーには、その権利はありません。