【GM】 では今回予告行きまーす。
「エレと呼ばれる街に伝わる一つの伝承がある。
ここは、水竜の加護を得た聖域だった。
しかし、一つの事件が聖域を外界から隔離した。
止められた時間と忘れられた記憶の中、永久に生き続ける二つの命。
彼女の名は『守護者』
彼の名は、『破壊者』
そして今、悠久の時を越えて聖域は再び開かれる。
ひとつの思いと引きかえに。
アリアンロッド第一話
『時の彼方に眠る夢』」
【一同】 おお〜!(拍手)
【GM】 「…キミは刻の涙を見る?」
【プレイヤー1】 なんじゃそりゃあ!! ガンダムやんか(笑)
【GM】 何か付け加えたくなってん、不意に。
【プレイヤー1】 加えるな!(笑)
【GM】 ちなみにエレと言う街は勝手に作った街なのでそのへんヨロシクっす(笑)。
【GM】 そーゆうわけで、キャラを作って下さいな。
【プレイヤー2】 私、エルフにしようかな〜。クラスはメインもサポートもメイジで。
【プレイヤー1】 ああっ、しまった!! 考えてたキャラのデータを持ってくるの忘れた!!
【GM】 やーい(酷)。
【プレイヤー3】 完璧に作ってたのにな(笑)。
【プレイヤー1】 くそう(笑)。
【GM】 じゃあみんながキャラ作ってる間にダンジョン作っとくわ。
【プレイヤー4】 はい? それって今日使うダンジョンですか?
【GM】 うん。
【プレイヤー4】 って!! 大丈夫なんですかあ!!?
【GM】 だいじょぶだいじょぶ。
【プレイヤー4】 ……(不安そう)。
【プレイヤー2】 外見年齢は22にしよう。
【プレイヤー3】 僕はHBのエルダナーンにするから。クラスはアコライト/モンクね。
【プレイヤー2】 ところでこの所持品の「冒険者セット」って何?
【プレイヤー3】 それは持ってたら便利やから持ってたほうがいいで。
【プレイヤー2】 中身何が入ってるん?
【GM】 …ちくわ?
【プレイヤー3】 何で数ある物の名前の中からそれが出てくるねん!!
【プレイヤー2】 ザリガニ釣りに便利やで〜(笑)。あ、私、「フライト」のスキル取ったから飛べるよ。
【プレイヤー1】 何ぃ! 俺の特徴がなくなる!(←ドゥアンの有翼族)
【プレイヤー3】 ドゥアンは素で飛べるからいいやん。
【プレイヤー2】 獣と一緒にしないで(笑)。
【プレイヤー4】 私、ライフパスで「喪失」振っちゃいました。
【GM】 またすごいもん振ったなぁ。
【プレイヤー4】 過去の記憶がないことにしよう。自分は何者なんだろうか。それを知るために旅に出たことにします。考えてくださいね?
【GM】 ええっ!!?
【プレイヤー4】 名前をつけてくれたのは育ての親…義理の父親ということにします。
【プレイヤー2】 こっちは「眉目秀麗」とか出たで。支援者がいるらしい。
【プレイヤー3】 パトロンや。いいな(笑)。何かアイテムもらったことにしていいねんて。一番高いのもらっとき。
【プレイヤー2】 じゃあ一番高いのもらって売ろう(笑)。GM、プレイトメイルもらったことにして、速攻売ってもいい?
【GM】 パトロンなんやったらいいよ(笑)。
【プレイヤー2】 いえ〜い!
【プレイヤー1】 「神の恩恵」にするわ。何か妖魔から追われてるらしい。
【プレイヤー3】 僕のは「神の子」やから、神殿からの依頼は断れない(笑)。
と、こんな調子で1時間が経過。4人のキャラが完成しました。
プレイヤー3→シヴァ=アクアマリン
性別:男 年齢:23 種族:人間(ハーフブラッド/エルダナーン)
クラス:アコライト/モンク
【GM】 じゃあ始めようか。
シヴァはまだ自分の故郷の村にいてるところから始まります。
【シヴァ】 ほう。
【GM】 今日はキミの村のお祭りです。
【シヴァ】 やったぁ。
【GM】 そんなでかくない村やねんけど、屋台とかも出て、腕相撲大会が開かれます。友達とかが来て、「おいシヴァ、一緒に出ようよ」とか誘ってくるけど。
【プレイヤー2】 賞品目当てやな、そいつ(笑)。
【GM】 そう、賞品目当て。シイタケ一年分(笑)。
【プレイヤー2】 そんなんがほしいんや(笑)。
【シヴァ】 まぁ、賞品は置いといて、力自慢と聞いたら出場するよ。
【GM】 で、キミは村人を軽々と負かしていくわけです。
【シヴァ】 そんな強くないで?
【GM】 だって小さな村やもん。出場者、おじいちゃんとかもいてるし(笑)。
【プレイヤー1】 おじいちゃん!!? それは別の意味で危険やぞ! 手がプルプルしてショックで心臓が…!(笑)
【GM】 そんな腕相撲大会で難なく優勝してしまったキミは、優勝賞品のシイタケ一年分を貰いながらどこか物足りなさを感じるわけですよ。
【プレイヤー2】 シイタケは本当やったんや(笑)。
【プレイヤー1】 「二年分は欲しいよな」って?(爆笑)
【シヴァ】 いやいやいや、そっちの物足りなさじゃないやろ?(笑)
【GM】 当然(笑)。
で、そんなときにふと思い出したのが、子供のときに一緒に遊んだ近所のインドラ。
【シヴァ】 ほう。そんな友達がいたのか。
【GM】 キミよりひとつ年上のドゥアン(有角族)やねんけどな。そいつとは昔から腕相撲でも何でも互角に戦えたな、と。そいつともう一度、勝負してみたいなと思ったわけですよ。
【シヴァ】 そのインドラはこの村にはいないの?
【GM】 うん。彼は一年ほど前に旅に出てしまって、今はこの村にはいません。キミはそのインドラに会いたいと思いました。会って、力比べをしてみたい。
【シヴァ】 なるほど。ライバルってわけか。
【GM】 そ。で、インドラがどこに行ったかは知らないけど、子供の頃、君がインドラと二人で出かけた街があるわけよ。エレという街。
【シヴァ】 ほう。
【GM】 そこに行けば会えるかもしれない。根拠はないけど漠然とそう思ったキミは、エレの街を目指すことにしました。と、言うところでシーンを切ります。
プレイヤー2→フィーヌ
性別:女 年齢:不詳(外見年齢22) 種族:エルダナーン
クラス:メイジ/メイジ
【GM】 フィーヌは魔術結社に勤務してるねんけど、もうそろそろ50年も続けたこの仕事に飽きてきました。
【プレイヤー1】 50年?!
【フィーヌ】 だってエルダナーンやもん。
【GM】 そろそろ金儲けできるほかの仕事がしたいなぁ…とか思いながら、ついに辞表を出してしまいました。
【フィーヌ】 出してしまったんや。
【GM】 今日が最後の出勤日です(笑)。
【プレイヤー1】 早!(笑)
【フィーヌ】 花束貰わなきゃ(笑)。
【プレイヤー1】 定年退職?
【フィーヌ】 違うで。
【シヴァ】 自己都合や。
【GM】 で、夕方の5時になって業務が終わると、同僚たちがキミにお別れを言いにやってきます。
「フィーヌさん、今日で終わりなんですよねぇ」
【フィーヌ】 「50年も勤めたわよ」
【GM】 「そんなにいてはったんですか! 確かあたし入社した時からいてましたもんねぇ」
【フィーヌ】 「あの窓際にいるバーコードのおっさんと同期なのよね〜(笑)」
【プレイヤー1】 最初の上司とかもう死んでそうやんな(笑)。
【GM】 「それにしてもフィーヌさんも辞めちゃったら寂しくなりますねぇ」
【プレイヤー4】 「フィーヌさんも」 ってことは他にも辞めた人いるんですかね。
【フィーヌ】 いるの?
【GM】 うん。つい最近、エイクっていう男も辞めたらしいね。
【フィーヌ】 同僚?
【GM】 入社したのはキミよりかなり後やけどね。隣の部署やから、顔くらいは知ってるし、お茶を入れてくれたりコピーとってくれたりしたこともある。
「エイクさん、結構かっこよかったじゃないですか〜。あたし密かに狙ってたんですよ。もう、超残念!(笑)」
【フィーヌ】 それは何で辞めたん?
【GM】 「何か、でっかいことするって言って辞めちゃいましたよ」
【フィーヌ】 「やっぱここって給料安いもんね〜」
【GM】 「ですよね〜。あたしもそれは思ってるんですよ〜」
【フィーヌ】 「あなたはまだ若いじゃない。何でもできるわよ〜」
【プレイヤー1】 何だこの会話は(笑)。
【GM】 「でね、エイクさん、辞める前にエレって街についていろいろ調べてたんですよ。何かあるんですかね?」
【フィーヌ】 金儲けか?
【プレイヤー4】 何か儲かる話でもあるんですかね、その街に。
【GM】 フィーヌはその街については何も知りません。でも、何となく気になります。
【フィーヌ】 うん。ちょっと行ってみたいかもね。
【GM】 どうせ明日から暇なんだし、行ってみよう。キミはそう思いながら、同僚が開いてくれた送迎会に出かけて行きました。
プレイヤー4→ルーア
性別:女 年齢:21 種族:ヒューリン
クラス:シーフ/アルケミスト
【GM】 次はルーアね。キミは今日もシーフ仲間が集う酒場にいてます。何か面白い話がないかなーと、人々の話を聞いていると、シーフの友達が1人、ビラを片手に酒場に入ってきました。
【ルーア】 はい。
【GM】 彼は、キミを見つけると隣の席に座り、「何か最近儲かる話とかあった?」って聞いてきます。
【ルーア】 「そんなんあるわけないでしょ〜」
【GM】 「だよなぁ。俺も最近仕事してなくてさ〜。財布が寂しいぜ」
【ルーア】 ちなみに今いてる街の名前は?
【GM】 ……。
【ルーア】 あ、考えてないならいいっすよ。
【シヴァ】 どうせすぐ旅立つんやろ? ここは。
【GM】 うん。そういうわけなので考えてなかったり(笑)。
【ルーア】 それならいいや。
【GM】 で、「さっき道を歩いてたらこんなビラ拾ってさぁ」
【ルーア】 ビラ? それ、受け取ってみる。
【GM】 見た? そこにはこんなことが書かれている。
「エレの街に咲く幻の花!
これを手に入れれば高値で売れる! キミもお金持ちになろう!!」(爆笑)
【フィーヌ】 うさんくさー!!(笑)
【GM】 ビラ持ってきた奴も、「これどうよ? うさんくさいよなぁ」って言ってる(笑)。
【ルーア】 でもあたしは最近収入もなかったので、これ見てエレに行ってみようと思います。
「今暇だし、行ってみるわ」
って言ってビラを手に立ち上がります。
【GM】 「マジで?!」
【ルーア】 「なら言うなーーー!!(笑)」
【GM】 「いや、俺は行きたくないけど、お前なら行くかな〜って思って声かけてみたんだけどさ。本当に行くとは思わなかったぜ」
【ルーア】 …マスケット銃をそいつの頭に向けて、「行くからどいて」って言う。
【GM】 こわ! そういうキャラなんか!?(笑) じゃあ飛びのきます。
【ルーア】 で、エレの街に向かいます。
プレイヤー1→リット
性別:男 年齢:12 種族:ドゥアン(翼)
クラス:ウォーリア/レンジャー
イメージキャラは星野鉄郎
【GM】 で、最後はリットね。キミは南の島に住んでたんやけど、一生この島にいるのも嫌やなぁと思って旅に出ました。それで大陸に渡って海辺を歩いていると向こうから嫌な感じの人影が近付いてきました。まぁ、分かりやすく言えばチンピラね。
「ようドゥアンのガキ。どこに行くんだよ〜。羽根なんか生やしてんじゃねぇよ〜」
【リット】 俺はどこに行こうと思ってんの?
【GM】 それはキミが考えて。
【リット】 う〜…ん。「機械の体を手に入れようと」
【GM】 は? そんなわけの分からんことを言ったので、チンピラは怒って飛び掛ってきます(笑)。
【リット】 うお!
【GM】 キミが「殴られる!!」と思ったとき、チンピラとキミの間に入ってキミをかばってくれた人がいます。
【リット】 助かった!!
【GM】 その人は海賊ですね、見た目が。髑髏の入った服とか着てるし。年齢は…お兄さんって呼べばいいのかおじさんって呼べばいいのか微妙な年頃。
【ルーア】 どのへんの年代かよく分かりました(笑)。
【GM】 もう1人ヴァーナのウサ耳女海賊も従えてたりするけどね。で、その男の方がチンピラを華麗な剣さばきで追い払ってくれて、「少年、こんなところを1人で歩いていたら危ないぜ」
【リット】 「いや、見てみたかったんだけど」
【GM】 え? 何を?!
【リット】 「大陸を!」
【フィーヌ】 喋り方おかしいで(笑)。
【GM】 「しかもそんな丸腰じゃあな。この槍をやるから使え」って言って、海賊はキミに一本の槍を手渡しました。
【フィーヌ】 おお〜。いい槍や。
【GM】 見た目は普通の槍やけどね。
「これは俺の死んだ親友の形見なんだ。だがお前なら使いこなせるだろう」(笑)
【シヴァ】 ちょっと待てよ(笑)。
【GM】 「俺の名はキャプテン・グラッド。また会う日もあるだろう」
そう言って海賊は去って行きました。
彼がくれた槍には何か意味があるのか、それともただの気まぐれなのか。それは分からないけど、キミはその槍を持って進むことにしました。
【リット】 かっこええ〜!! って思ってるで、俺。
【GM】 それはよかった(笑)。 そしてキミは、キャプテン・グラッドみたいにかっこよく、強くなりたいと思って旅をしているうちに、とある街で「エレの街には水竜がいるらしい」という話を聞きます。で、「そいつと戦ったら強くなれるかも!」と思い込んだキミは
【シヴァ】 いやいや、殺されるから(笑)。
【ルーア】 勝てませんよ(笑)。
【GM】 でもリットはそう思ってん(笑)。
【リット】 思ってしまったん?! なら仕方がない、そう思うで〜。
「いつかあの人みたいになりたい!」
【GM】 と、無茶な思い込みを胸に
【リット】 無茶って言うな!! 勝手に決めたくせに!(笑)
【GM】 (無視)キミはエレの街を目指しました。