≪REV / EXIT / FWD≫

§Orbit〜終焉を抱くもの〜§

クライマックスフェイズ−1

著:真柴悠

対決 ―リアーネ=ダーインスレイヴ―

【GM】 クライマックスフェイズになります。
 入り組んだ通路を通り抜け、広大な円形の空間に出る。その中央に、黒い剣を持ったリアーネが立っています。
【ペルゼン】 カーバッシュを探す。
【GM】 壁際で意識を失っています。
【ペルゼン】 あ、よかった。まだいる(笑)
【ティガー】 白い子犬がカーバッシュの横にいるとか。
【GM】 いない(笑)
【レイク】 「リアーネ! こっちに来るんだ!!」
【GM】 「我は貴様に用など無い」
【ティアナ】 捨てられた(笑)
【ティガー】 ぷっ(笑)
【GM】 カーバッシュを気にしたペルゼンに「その男は死なぬ。我をもって心の臓を突かぬ限りは」
【ペルゼン】 そういえば、言ってたな。
【レイク】 「リアーネの魂はリアーネのものだから、こっちに戻って来るんだ!」
【GM】 リアーネの顔に、彼女らしき表情が出る。「……短い間だったけど、楽しかったわ。でも、もう私にはダーインスレイヴがいるから。こんな辛い思いをするものがたくさん残された世界なんか、私が壊してあげるの」
【ティアナ】 (ぼそっと)「ふられましたね」(一同爆笑)
【GM】 痛ぇー(笑)
【ペルゼン】 グサッ、やろ(笑)
【ティガー】 いろんな意味でダメージ受けとるで〜。
【GM】 では、ティアナに。「あなただって、勝手なアルフに造られて、一方的に捨てられたんでしょう!? 憎くはないの? 何を糧に生きているの?」
【ティアナ】 「さあ?」
【ペルゼン】 あれ?(笑)
【ティアナ】 「そんな事は、どうでもいいんです」
【ティガー】 流されて生きとるようなモンやからなぁ。
【ティアナ】 「一日一日を精一杯に生きるのが、私の目的です」
【GM】 お寺の掲示板に貼りだしてありそうや(笑)
【ティガー】 それを覚えてきたんや。
【ティアナ】 愉快な仲間もおる事やし。
【GM】 いろんな意味で。
【ティアナ】 有能な上司とか。
【GM】 貴様という奴は(笑)
【レイク】 ……ちょっと、汚名返上してみよ。
【GM】 うん?
【レイク】 「今までの事は消せないけど、これからの事は作っていくことが出来る! だから、こっちに戻ってこい!!」
【GM】 「駄目よ。私には、しなければならない事があるの。……あなたは逃げていいのよ。目の前の敵から。果たすべき義務から。世の中の全てのしがらみから。全てが終わるまで、隠れて震えていればいいわ」
【ティガー】 玉砕や(笑)
【GM】 リアーネの表情が消える。「その男(カーバッシュ)は、我が知る限り最高の使い手だ。負けてしまったのは、我の力が不足していたことにほかならぬ。我は強くならねばいかん。我が内に捕えらた魂は、さらなる苦痛を知らねばならん」
【レイク】 んー。
【GM】 「だから、私がダーインスレイヴの代わりに“強い者”を集めていたのよ。極限の憎悪に耐えられる、強い魂を持つ者をね」
【ペルゼン】 「ダーインスレイヴは中佐の物だから、お前には渡さない。お前に全てを背負うのは無理だ!」
【GM】 「やってみなければ、分からないわ」
【ペルゼン】 「お前は中佐とは違う」
【レイク】 「リアーネを取り戻さないと、今までリアーネを育ててくれた人たちに顔向けが出来ない」
【GM】 孤児ですよ。
【レイク】 孤児院とかあるんでしょ?
【GM】 施設のような所はね。ちゃんと育ててもらったかどうか分からないし、幸せやったどうかも分からない。
【レイク】 「これからが幸せじゃない保証はどこにもない!」
【GM】 「そうよね。あなた、彼女がいるものね」
【ティガー】 あ〜あ。アレがあかんかったんや。「キミも彼女だ!」(笑)
【GM】 ロートシルトや(笑)
【レイク】 「僕を憎むなら、それでもいい。それでも、一緒に生きよう!」
【GM】 なんで、憎い奴と一緒に生きなあかんねん。「あなたの都合なんて知らないわ。邪魔をしないで!」
 リアーネが剣を構え、それから何か呼び出す。ぼろを纏った人間のようなものを4体。
【レイク】 何だろう。
【GM】 セットアッププロセスです。《フレイヤ》使います。
【ペルゼン】 こっちも《フレイヤ》をレイクに。
【レイク】 《フォルセティ》使います!
【GM】 リアーネからですね。《グラビティブラスト》使います。対象はティアナで(ころころ)〈闇〉の26。あと、「重圧」と「麻痺」と「毒」を受ける。
【ティガー】 バッドステータスが付いてくるのか。

 サポートスペルや回復、蘇生が一切使えないパーティにとって、長期戦は不利である。おまけにリアーネが呼び出したぼろ――レイスは物理攻撃が一切効かず、もちろん誰の攻撃も効かない(OLたちは、ぼろの正体を知らない)。しかし、リアーネはレイスの後方にいる為、諸兄はレイスのエンゲージを突破しなければならない。
 早々にレイスへの攻撃を見限ったティガーとペルゼンのうち、ペルゼンが最初にリアーネとエンゲージを果たした。

【GM】 セットアッププロセスになります。《フレイヤ》使います。
【ティアナ】 ペルゼンに《フレイヤ》。
【GM】 こちらからですね。目の前に来たペルゼンを攻撃します。〈闇〉21。
【ペルゼン】 うわぁ。
【GM】 次はあなたの攻撃です。
【ペルゼン】 クリティカル攻撃やからダイス1個増えて、《トール》使う。


【ティガー】 こっちの《トール》も乗せる。
【ティアナ】 《トール》使う。
【GM】 32D。
【レイク】 どうしよう。僕も《トール》持ってるんですけど。
【ペルゼン】 10個ずつ振ろ。(じゃらじゃらじゃら)
【ティガー】 レイクは乗せてへんの?
【レイク】 乗せてないです。
【ティガー】 もったいない。
【GM】 ナメられると腹が立つので、容赦はしません。
【ペルゼン】 えーと……〈斬〉119。
【GM】 おおー。それには《タケミカヅチ》。
【ティガー】 どうする?
【ペルゼン】 食らうしかないやろ? ブレイクした。

 ちくちくとレイスにHPを削られつつ、様々な方法でレイスに攻撃を試みるティアナとレイク。バッドステータスを受けまくって身動きの取れないティアナは「毒」によって地味にブレイク。自分は加護を使わないのに、ペルゼンに“カエル男の召喚カード”の使用をしつこく迫るレイク。
 リアーネとエンゲージするペルゼンとティガーのうち、ブレイクして後がないペルゼンは《タケミカヅチ》の反撃を恐れて《トール》を使えず、ティガーの攻撃が当たれば《トール》を使用するという散漫な戦いが続いた。

【ティガー】 〈斬〉123。
【GM】 すげー。……でもまだいける。《タケミカヅチ》。
【ティガー】 来ると思ったでぇ。
【GM】 リアーネはティガーを狙う。斬りますよ。〈闇〉21ぃ?
【ティガー】 21ぃ? それは死ぬので、《ガイア・ユピノス》でダメージを0にしたい。
【GM】 《ティール》相当ね。オッケー。通常ラウンドに入ります。
【ティガー】 リアーネの様子はどうかね?
【GM】 かなりやばい。もうフラフラ。「カエル男を呼べ」言うてる。
【レイク】 早く呼んでよー!
【ペルゼン】 自分のターンが来たら考える。
【GM】 ティガーからね。
【ティガー】 (ころころ)1ゾロや! 〔切り返し〕は出来るかね?
【GM】 出来ますよ。
【ティガー】 19だ。
【ペルゼン】 召喚の呪文は唱えたくないぞ!(笑)
【GM】 リアーネは回避した。
【レイク】 うわぁー!!
【GM】 リアーネの攻撃です。対象はティガー。
【ティガー】 ヤバいじゃないか。(ころころ)23だ。
【GM】 それは回避した。次はペルゼンさんです。
【レイク】 絶対カエル男出してくださいよ!
【GM】 呪文を大声で叫ぶのだ。
【ペルゼン】 それがな(笑)
【レイク】 背に腹は替えられないって言葉知ってます?
【GM】 何もしてない貴様が言うな。
【ペルゼン】 「全員耳ふさげ!!」(笑)
【GM】 どんな戦闘や(笑)
【ペルゼン】 じゃあ……「一生あなたの奴隷です!」
【GM】 カードが、ぺかーっと光る。
【ペルゼン】 魂抜けた(笑)
【GM】 はい、真の力。(カエル男のスペックを出す)

 カエル男ペルゼンは、上位精霊の精霊獣ケルピーのデータを持っている。
 もちろん諸兄が見たこともない巨大な数値であり、それに加えて12レベル分のホワイトメイジの特技を所持している。

【レイク】 うわぁ!
【ペルゼン】 おお!? すごいぞ!
【ティガー】 すごいな。有り得へん数値が書かれてるで(笑)
【レイク】 解説役くらいかなーとは思ってたんですけど。
【ペルゼン】 攻撃系かなーと思ってた。
【ティガー】 俺、お笑いやから全部1やと思ってた(笑)
【ペルゼン】 ……すごいな。え、使えんのは次のターンから?
【GM】 どっちにしてほしい?
【ペルゼン】 う〜ん。
【ティガー】 ブレイクを解消してほしいな。
【GM】 そんな特技ある?
【ペルゼン】 蘇生はあるけどな。でも2ラウンドだけやからな。
【GM】 「やあ。どうしたの?」
【ペルゼン】 「どうしたの、ってゆうか……何も聞かないで」(笑)
【GM】 「爪、大丈夫?」
【ペルゼン】 「まだ剥がれてない」
【GM】 「ふーん。なかなかやるじゃん」
【ペルゼン】 だいぶ落ち込んでるで(笑) 次のラウンドから2回にしとく。
【ティガー】 あと一押しっぽいけどな。
【GM】 レイスがどう動くか分からへんで。
【レイク】 カエル男が魔法攻撃できそうですけど。
【ペルゼン】 そうやけど、ヘタにここで動かしてしまって、カエル男が帰った後に誰か死んだら、元も子もない。
【GM】 「俺様を利用しようってのかい? アンタ下僕だろ?」
【ペルゼン】 うおー!(笑) じゃあ、次のターンから行ってもらおうかな。
【GM】 「人にものを頼む時は、どうするんだったかな?」
【ペルゼン】 サティールが入ってるんちゃうん?(笑)
【ティアナ】 まだメジャーアクション残ってるんちゃうん?
【ペルゼン】 あ、そや。攻撃する。おお、クリティカルや。
【ティガー】 八つ当たりが行くで。
【ペルゼン】 しょぼいで。〈斬〉23。
【GM】 おお。でもまだいける。次はレイク。
【レイク】 どうしよっかな。突破しよっかな〜。
【ペルゼン】 突破した方がいいんちゃう?
【レイク】 突破します! 20。
【GM】 行けた。次はティアナ。
【ティアナ】 やっと動けるようになった。〔飛行状態〕でリアーネにエンゲージする。
【GM】 メジャーアクションを使うんやったら行ける。
【ティアナ】 メジャーを使うんやったら、〔ハードワイヤード〕にしようかな。
【GM】 次のラウンドです。
【レイク】 どうしよう。《フォルセティ》が1個残ってます。
【ティガー】 残すぐらいやったら使ってまえ。
【ペルゼン】 カエルの行動値が高いんやけど。
【ティガー】 遅らしとこ。何が起こるか分からへん。
【GM】 「まだー?」
【ペルゼン】 「最後」
【GM】 「もう帰っていい?」
【ペルゼン】 「ダメ!」
【ティガー】 「帰る! カエルだし」
【GM】 「そこ、笑えよ!」
【ペルゼン】 「俺!?」(笑)
【GM】 ティアナから。
【ティアナ】 20。
【GM】 当たる。
【ティアナ】 フォルセティの3D6と、〔猛攻〕使って……(ブツブツ)
【GM】 「退屈だなぁ。テレビねーの?」
【ペルゼン】 「ない!」
【GM】 「しけてんなぁ」
【ペルゼン】 ……こんなに態度大きかったっけ(笑)
【ティアナ】 (まだ何かブツブツやっている)
【GM】 「……帰っていい?」
【ペルゼン】 「ダメ!」
【GM】 「帰ったら、普通の態度になってやるよ」
【ペルゼン】 「何っ!?」(笑)
【ティアナ】 〈神〉37。
【GM】 リアーネがその場に倒れ、黒い剣が音をたてて床に落ちた。レイスはまだ残ってんねんけど。
【ティアナ】 カエルが食べられるんちゃうん?
【ティガー】 「食べなよ」
【GM】 「えー? ……仕方ねえな」
 吸い込むようにして、ぼろ4体を完食しました。げぷ。
【ペルゼン】 お礼言っとこか。カエルに。
【GM】 「アンタのシャードでいいよ」
【ペルゼン】 「それは勘弁」(笑)
【GM】 「なんだよー。進歩ねえな」
【ペルゼン】 いやいやいや(笑)
【GM】 カーバッシュが、体を起こす。「その娘に、とどめを刺せ」
【ペルゼン】 それは……レイク。
【GM】 「リアーネと名乗った娘は、ダーインスレイヴの依代として選ばれ、奴によって一方的な洗脳を受けた。このまま目を覚ませば以前の状態に戻るだろうが、因子が消えた訳ではない。殺さなければ、何かのきっかけで再び依代となる可能性がある」
【レイク】 「でも、それでもリアーネが大事です」
【GM】 「ならば俺が殺す。女一人守れないような甲斐性のない男を連れてきたことが、こいつの不運だったな」
【レイク】 「リアーネの命は、僕が背負います」
【GM】 「生涯、二度とこいつの心を飢えさせないと誓えるか?」
【レイク】 「もちろんです!」
【GM】 「おめでたい奴だ」笑う。
 ではそこで、床に落ちた黒い剣が淡く輝き始めます。いったんシーン切ります。

÷÷ つづく ÷÷
©2005 Haruka Mashiba
▼ もしよろしければ、ご感想をお聞かせください ▼
お名前
ひと言ありましたら
 
≪REV / EXIT / FWD≫