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§Circumpolar star〜荒野の群雄〜§

エンディングフェイズ

著:真柴悠

―策謀の銀糸―

【GM】 戦闘直後で、全員登場です。
【ヤマグチ】 ソバを渡すで。魔法瓶の中身をドボドボと入れて、揚げをポンと置いて。
【GM】 支払いはカードで。
【ヤマグチ】 リーダーにピッと通すで。「ご利用いただき、ありがとうございます」
【GM】 「さすがはゼネラル=マテリアルだな。いっそ補給部隊をやめて、企業を導入する手もあるか……」
【ヤマグチ】 「その時には、ぜひ」
【GM】 「お前の上司は、許すかな?」
【ヤマグチ】 ああ、反帝国寄りやもんな。
【アルカミル】 ええんちゃう? 軍人が大量にリストラされるで。
【GM】 なるほど。こちらとしても、使えない奴が減るのは有難い。無駄死にも減るし。
【ペルゼン】 「俺、使えるっスよ」
【GM】 「ほーう……」
【ペルゼン】 あぁ、怖い(笑) でも、ちゃんとドラゴン倒したし。
【ヤマグチ】 見てなかったんや。モップに夢中で。
【GM】 「さっさと、部下と上官に顔を見せてこい」
【ペルゼン】 びしっと敬礼して、逃げるように去る。
【アルカミル】 中間管理職も大変や。
【ペルゼン】 中間管理職かなぁ?
【ヤマグチ】 軍曹やから、だいぶ下の方やで。
【GM】 もう、部下の目が温かいからな。
【ペルゼン】 可哀想に見られてるんや(笑)
【ヤマグチ】 「また、あの人っすよ」とか言われとるんや。
【アルカミル】 一部は期待しとるんやで。「あの人よりは、偉くなれるかも」(笑)
【GM】 希望の星やん。
【ヤマグチ】 バカにされとるでぇ。
【ペルゼン】 「今日も、あの軍曹いなかったなぁ」
【GM】 「ついに消されたか」
【ヤマグチ】 「でも、いなくても……」(笑)
【ペルゼン】 だいぶ言われてそう。「どうせ、飲んだくれてるんだろ?」
【ヤマグチ】 当たってるし。
【GM】 「あの軍曹だから、二日酔いに決まってるじゃん」
【ペルゼン】 当たってるし。
【GM】 神妙に沙汰を待つがよい。
【ペルゼン】 やばい。怖っ(笑)

―愛を届けます―

【GM】 ヤマグチさんから一人ずつエンディングしていきましょう。
【ヤマグチ】 帰って来た。
【GM】 会社ですね。ウォンがペルシャ猫に餌をあげてる。
【アルカミル】 ほんまに、おったんや(笑)
【GM】 「ほら、八十八(やそはち)、好き嫌いは駄目じゃないか〜」
【ペルゼン】 やそはち!?(笑)
【GM】 米飯が好きな猫やねん。
【アルカミル】 庶民的なんや。
【ヤマグチ】 「ただいま、戻りました」
【GM】 「やあ、ご苦労様。どうだった?」
【ヤマグチ】 「カマボコ2枚乗せたところが良かったようです」
【GM】 「なるほどねぇ。さすがはヤマグチくん」
【ヤマグチ】 「あ、もしかしたら、軍の補給の仕事が取れるかもしれません」
【GM】 「ふーん。ま、お客さんがいないことには、商売も成り立たないからねぇ。相手次第ってとこかな」
【ヤマグチ】 モップも渡したし、そんなもんかな。「次の仕事があるんでしょ?」
【GM】 「僕のセリフを取らないでくれよ」
 というわけで、ウォンが仕事の内容を語り始めたところで切りましょうか。
【ヤマグチ】 おう。

―見よ、勇者は還る―

【GM】 次のエンディングは、アルカミルです。
【アルカミル】 「今日も一仕事終えたっす!」
【ヤマグチ】 マッチポンプやったな。
【GM】 戦士の宿命やで。
【ヤマグチ】 今日は『ヘレンを守る』……あんまり危ない所がなかったな。
【アルカミル】 側に置いとったさえ大丈夫なんや。
【ペルゼン】 目を離したら、何するか分からへん。
【アルカミル】 ドラゴンやからな。さらわれるとかいうレベルじゃないで。
【ペルゼン】 食べられてしまうで。
【GM】 ヘレンが自分から突っ込んで行くし。
【ヤマグチ】 モップを押しつけとったんが良かったんやな。
【アルカミル】 それが、今回の勝利の鍵や(笑)
【ヤマグチ】 それがなかったら、前へ前へ出て来るから。
【GM】 「使えないわね! 私が行くわよ!」ファイターでも何でもないくせに。
【ヤマグチ】 エンゲージを突破するからな。
【GM】 では。「いろいろ助かったわ。私一人じゃ、ドラゴンを倒すことは出来なかったし」
【アルカミル】 「そら、そうやろ。挑んじゃダメやで」(笑)
【GM】 「次も頼りにしてるから」
【アルカミル】 「それなりにね。何かする時は、黙ってやらないように」
【GM】 「うん」
【ヤマグチ】 分かってんのかな。
【ペルゼン】 きっと分かってないな。
【アルカミル】 「せめて俺には、一言連絡を」
【GM】 「分かってるわよ。心配性ねぇ」
【ヤマグチ】 連絡があった時には、もう事が起こった後やからな。
【ペルゼン】 「今、大変やねん」とか(笑)
【GM】 全然信用されてないし(笑)

―酒と泪と男とアイツ―

【GM】 最後はペルゼンさんね。
【ペルゼン】 あーあ(笑)
【GM】 前線基地まで後退した部隊と合流しましたよ。
「隊長どの〜!」と、部下が手を振ってます。
【ペルゼン】 「振るな!」(笑)
【GM】 「あれ? 酔っぱらってないですねぇ」
【ペルゼン】 「酔っぱらっててんけどな」
【GM】 「やっぱり!」
【ペルゼン】 とりあえず、上官の所に大急ぎで行く。
【GM】 指揮系統のような書簡を眺めていた上官が振り返る。キラーン。例の“中尉”です。

中尉
 ペルゼン軍曹の上官。殺人機械と呼ばれて恐れられているが、ペルゼンの素行が悪すぎて、良識ある一般人に見えてしまう。
 いつか、毒素の溜まったペルゼンの脳みそに風穴を開けてやりたいと思っていたりいなかったり。

【ペルゼン】 うわぁー!!(笑) 「………ただいま、到着しました」
【ヤマグチ】 消え入りそうな声やで。
【GM】 すごい怖い顔で睨んでる。
【ペルゼン】 「この前の異動で別れた筈なんじゃ……」
【GM】 「ケッセルリンク少佐のご厚意で、こちらに移ってきたんだがな。就任そうそう、貴様もやってくれる」
【ペルゼン】 「……まさか、あんただとは思いませんでしたよ」
【GM】 目立つ所に付けられた十字章を顎で指して、「その勲章はオモチャか?」
【ヤマグチ】 言われてもた。
【ペルゼン】 あんたは持ってないから悔しいんでしょう、とは言えない(笑)
【ヤマグチ】 言えばええのに。
【ペルゼン】 おとなしく縮こまっとく。
【GM】 「貴様は“ブレイク”とかいうのをするそうだから、撃つなら人のいないところで撃てと少佐から伺っている」
【ペルゼン】 「いや、ちょ、ちょっと待って下さい!」(笑)
【GM】 無表情。「俺の言葉を忘れるなよ、クソ軍曹(はぁと)」
【ペルゼン】 きゃあー! って思ってる(笑) 部下をいびりに逃げる。
【ヤマグチ】 最低人間や(笑)
【GM】 「来たよ!」「やっぱりな。逃げろ!!」
【ペルゼン】 酒瓶持って、追い回す。「俺の気持ちを知れー!!」
【ヤマグチ】 “俺の気持ちを知れ”って、おかしいで。自分のせいやん、全部(笑)
【ペルゼン】 八つ当たり。
【GM】 みんな慣れっこやから、「きゃあ」って笑いながら逃げていく。
【ペルゼン】 俺だけ本気やねん。
【GM】 酒に始まり、酒に終わる。
【アルカミル】 ほんでまたヤケ酒するねん。
【ペルゼン】 ほんでまた怒られるねん。
【ヤマグチ】 ええ加減クビにしろよ。そんなに人手不足かね、帝国軍は(笑)
【GM】 さっき、奈落ドラゴンで減ったしな。
【アルカミル】 実力と実績はあるねん。それを損なって余りあるぐらい素行が悪い。
【ヤマグチ】 悪運の強いヤツめ。
【ペルゼン】 よかったよかった(笑)
【GM】 では、そういう感じでおしまいです。

÷÷ おわり ÷÷
©2005 Haruka Mashiba
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