【GM】 えっと、次のシーンはヤマグチさん。
【ヤマグチ】 俺か。
【GM】 辺境の村の前を通りかかったところで、ベスパのタイヤががパンクする。ボコン!
【ヤマグチ】 ほんなら、後ろからスペアタイヤを出して……
【GM】 ない(笑)
【ヤマグチ】 ないんか(笑) じゃあ、しゃあないから押しながら村に行って、バイク屋を探すしかないな。
【GM】 その横を通りかかったペルゼンさんも、同じ目に遭う。いきなりタイヤが破裂して、転がり落ちる。
【ペルゼン】 ウソっ!? ええー!「カエルめ!!」
【GM】 カエル男のせいじゃないやん(笑)
【ペルゼン】 修理してもらわなあかん。遅れたら怒られる。もう遅れてるねんけどな(笑)
【ヤマグチ】 ここまで遅れたら一緒や。
【GM】 ついでに、カエル男を助けとけばよかったのに。
【ヤマグチ】 でも、言い訳が出来たからいいやん。「カエルがね!」
【GM】 遅刻とかいう以前に、アル中と認定されるで。
【ペルゼン】 朝すでに遅れてたしな。村の中に入っていくで。
【GM】 じゃあ、ヤマグチさんがベスパ押してる。
【ヤマグチ】 「あっ」
【アルカミル】 仲間がおった。
【ペルゼン】 「お前もカエル?」
【ヤマグチ】 「いや、俺はイヌ」
【ペルゼン】 分からへん(笑)
【ヤマグチ】 イヌがシートに乗っとるねん。
【ペルゼン】 「お前、犬飼ってたっけ?」
【ヤマグチ】 「……まあね」
【ペルゼン】 ペルゼンは、サクラの事知らんもんな。
【GM】 うん。
【ペルゼン】 変な奴やから、犬でも飼ったんかなぁって思いながら、バイク屋に向かう。
【GM】 見た感じ、バイク屋なんか無さそう。
【ペルゼン】 ……タイヤ落ちてへん?(笑)
【GM】 無さげ。
【ヤマグチ】 「キミの後輪くれない?」
【ペルゼン】 なんで? 前輪にするん?
【アルカミル】 ベスパとパンツァーやったら、全然サイズちゃうやん(笑)
【GM】 大昔の自転車みたいになるで。
【ヤマグチ】 しゃあないな、村長の所に行って、タイヤの在り処を聞くか。
【GM】 村長。 「修理屋はないが、ヨーゼフ爺さんなら治せるかもしれん」元帝国軍勤務とか何とからしい。
【ヤマグチ】 場所を紹介してもらわな。
【GM】 教えてもらった。
【ヤマグチ】 行ってみる。
【GM】 ガラクタが散らばってる民家を発見する。
【ペルゼン】 お爺さんを探そう。
【GM】 庭先で作業してます。「何か用か?」
【ヤマグチ】 「実は、ベスパの前輪がね」
【ペルゼン】 「パンツァーの前輪がね」
【GM】 「はぁ、それは揃いも揃って間抜けな事で」
【ヤマグチ】 「で、修理してほしいが為に、村長から紹介してもらったんだが」
【GM】 「見せてくれ」
【ヤマグチ】 座席からモップを降ろして。
【GM】 「ほうほう、これなら治せるぞ。専用の工具がないから、1時間ほどかかるだろう」
【ペルゼン】 「あぁ、全然構いませんよ」
【GM】 「暇つぶしに裏の祠でも見てくるといい」
【ヤマグチ】 ほう(笑) じゃあ、行こうかな。
【ペルゼン】 これ、追い付けんのかな〜って思いながら(笑)
【GM】 如何する?
【ヤマグチ】 俺は行くで。
【ペルゼン】 一時間、やる事ないからな。ちょっと見に行く。
【GM】 では、そこを通りかかったおじさんがキミらを見て、「ハヤテとかいうニンジャが、そこらへんでマキビシを投げる訓練をしてなぁ」
【ヤマグチ】 「あいつか!」
ハヤテ
目的の為なら仲間にも平気でウソをつき、罪をなすりつける天然暴走ニンジャ。そもそも仲間意識があったのかどうか微妙。
前回クエストに失敗し、失意を背負って放浪の旅に出た矢先の事である。
【ペルゼン】 「あの野郎!」
【GM】 「ヤケっぽかったし、1個ぐらい拾い忘れてても仕方ねぇな」
【ペルゼン】 2個や(笑)
【ヤマグチ】 後で請求書送ったろ。
【ペルゼン】 全部アイツのせいにしたろ。
【GM】 とくにペルゼンさんは一番の被害者やったもんな。
【GM】 次はアルカミルです。
【アルカミル】 ん。
【GM】 遺跡のある村に到着しました。
【アルカミル】 「着いたー!」
【GM】 普通の平和な感じの村やね。ヘレンも怪訝そう。「こんな所に、本当に奈落のドラゴンなんているのかしら……」
【アルカミル】 「いやいや、意外とこういう所にこそ……いる、かも」
【GM】 「何言ってんの?」(笑)
【アルカミル】 「まあ、聞いてみようや」ここは、村長さんやろ。
【GM】 村に入ると、庭先で見慣れたベスパと帝国軍のパンツァーを修理してるお爺さんを発見する。
【アルカミル】 ほう。
【GM】 でも、見慣れたベスパの荷台が変なことになってる。
【アルカミル】 「えっ!?」
【GM】 全てのキーワードが当てはまる。
【アルカミル】 「これか!! これなのかー!?」(笑)
【GM】 「ど、どうしたの?」
【アルカミル】 「モップを連れ去った犯人が乗ってたっていうバイクが、これに似とるねん」
【GM】 「えっ、そうなの!? 乗ってた人を捜さなきゃ!」モップはどこ?
【ヤマグチ】 一緒に連れてったよ。
【アルカミル】 お爺さんは修理をしよるんやな。
【GM】 うん。
【アルカミル】 お爺さんに聞くわ。「このベスパの持ち主は、どこへ行きましたか?」
【GM】 「ああ、祠を見に行っとるんじゃないかな」
【アルカミル】 「祠? なんの祠?」
【GM】 「言い伝えでは、神様を祀ってあるとか。ワシも、ひいじいさんから聞かされたぞ」
【アルカミル】 「その人が行ったの、どれくらい前ですか?」
【GM】 5分。
【アルカミル】 おお、そんなに直前なんや(笑)
【ペルゼン】 その辺にいそうや。
【アルカミル】 「じゃあ、その修理は後回しにしてください!」
【GM】 「何故だ?」
【アルカミル】 「犬の誘拐犯を捜しているんで」
【GM】 「犬ぅ? そういや、長い犬を連れてたな」
【アルカミル】 「そうなんスよ。俺の知り合いの飼い犬なんですけど」
【ペルゼン】 でも、盗んだ奴も知り合いや(笑)
【ヤマグチ】 ごっつい見慣れたベスパやで。
【アルカミル】 イヤ〜な予感はしてんねんけど(笑)
【GM】 「じゃあ、修理ほっといていいんだね?」
【アルカミル】 「いいっすよ」(笑)
【ペルゼン】 パンツァーは直してや。
【アルカミル】 「そっちのパンツァーを先に直したらどうですか?」パンツァー乗りとしては、黙って見過ごす訳にはいかんやろ。
【ヤマグチ】 なるほどな。
【GM】 「分かったよ」
【アルカミル】 じゃあ、ヘレンに「犯人は遺跡に行ってるらしいから、俺たちも行こう」
【GM】 「そうね。急ぎましょう」
【GM】 次のシーンです。祠の入り口なんやけど、遺跡というか、見た感じ洞窟みたいになってる。
【ヤマグチ】 入り口やな。
【GM】 岩盤に巨大な穴が開いてるような感じ。
【ヤマグチ】 ペンライトをつける。
【ペルゼン】 付いて来たで。
【GM】 ヤマグチさんとペルゼンさんがいる所に、アルカミルが来る。
【アルカミル】 追いついた。
【ヤマグチ】 モップは俺に付いて来よるで〜。懐いたから。
【アルカミル】 「見つけたー! やっぱり!!」
【ヤマグチ】 「やあ」
【ペルゼン】 「うわ、アルカミルや!」幸せそうな奴が来た(笑)
【GM】 青い芝生や。
【アルカミル】 「“やあ”じゃないっすよ! モップを返して下さい」
【ペルゼン】 「あれ、お前の犬じゃなかったのか? “飼った”って言ってたじゃないか」(笑)
【ヤマグチ】 「俺に懐いたんだよ。だから俺のペットと言っても過言ではあるまい」
【アルカミル】 「いやいやいや!」……モップは?
【GM】 おとなしいで。べつに首振ったりとかはしてない。
【ヤマグチ】 振ってんのは、尻尾やで。
【アルカミル】 誰にでも付いて行きやがって。
【GM】 飼い主のサクラがいたら、モップがいかに口が悪いか分かるんやけど、終始普通の犬やから。
【アルカミル】 「姐さん(サクラ)のとこに返さなくちゃいけないんで」
【ヤマグチ】 「そうか、残念だ」
【アルカミル】 「返して下さい」
【ヤマグチ】 「キミはそれでいいのかい?」
【GM】 「わん」
【ヤマグチ】 「“わん”らしいから、返すわ」
【アルカミル】 返してもらった。
【GM】 「くーん」って懐く。
【サクラ】 誰にでも懐くんや(笑)
【ヤマグチ】 じゃあ、傷ついとく。
【ペルゼン】 ちょっと笑う(笑)
【アルカミル】 まだ、こっちの方が付き合い長いからな。
【ヤマグチ】 じゃあ、こっそりドッグフードを手に握りしめて。
【GM】 「ふん」
【ヤマグチ】 なんでや!
【アルカミル】 もっとええモンじゃないとあかんのや。
【GM】 そうそう。
【アルカミル】 携帯か何かで、サクラと連絡つかへんの? 張り紙に連絡先書いてなかった?
【GM】 携帯の番号が書いてありましたよ。
【アルカミル】 そこへ、かけてみる。
【GM】 繋がった。「もしもし〜?」
【アルカミル】 「姐さんっスか?」
【GM】 「あぁ、アルカミル? 久しぶりー! どうしたの?」
【アルカミル】 「モップ見つけました」
【GM】 「えっ、マジ!? あんたが?」
【アルカミル】 「捕獲しました」(笑)
【GM】 「ありがと〜。助かったよ」
【アルカミル】 「どうでもいいっスけどね、ちゃんと捕まえといて下さいよ」
【GM】 「えー? モップに言ってよ」ごっつい投げやり。「ついでにあと一週間ほど預かっといてくれない?」
【アルカミル】 「はぁ!?」
【GM】 「今、コールドベリーにいるから」ラスベガスみたいな所ね。遊びか仕事か分からんけど。
【アルカミル】 「借金増やさないようにして下さいね」
【GM】 「大丈夫! もう失うものは無いから。モップも抵当に入ってるし」
【サクラ】 やっべー!(笑)
【ヤマグチ】 それで逃げたんか(笑)
【アルカミル】 「それでかぁー!!」モップと通じ合った目をするわ(笑)
「お前も大変やなぁ」
【GM】 「くぅ〜ん」
【ペルゼン】 ウルウルしてるんや。
【GM】 ご利用は計画的に。
【アルカミル】 ヘレンに、「モップ見つかったから、あとはドラゴンだけや! よかったよかった」
【GM】 「すごいわね」ちょっと尊敬してる。
【アルカミル】 ある意味ヤマグチさんのお陰でもあり、ある意味ヤマグチさんのせいでもある。
【ヤマグチ】 なんでや。
【GM】 自分のモンにしようとしたくせに。
【アルカミル】 差し引きゼロということで。
【GM】 「お友達なんでしょう?」
【アルカミル】 「………うん」
【ペルゼン】 間があったで(笑)
【GM】 溜息混じりやし。
【アルカミル】 「腐れ縁ってやつかな。キミと一緒さ☆」言うたらシバかれるから、やめとく(笑)
「キミと……ううん、何でもない」
【GM】 「今日、変よ?」
【アルカミル】 「陽気のせいかな」(笑)
【ヤマグチ】 春やからな。
【アルカミル】 「で、ヤマグチさんとペルゼンさんは、こんな所で何してるんスか? 足がパンクして動けないのは分かりましたけど」
【ペルゼン】 「……俺、大変やねん」(笑)
【アルカミル】 「ペルゼンさん、ヒマなんスか?」
【ペルゼン】 「ヒマじゃねえよ! 置いてかれてさぁ」
【GM】 お寝坊さん。
【ペルゼン】 「俺、明日生きてると思う?」
【アルカミル】 「明日になれば分かりますよ」
【ペルゼン】 「……軍、辞めようかな」
【アルカミル】 「
【GM】 ステキな支部長が法律やからな。軍の方が優しいで。
【ペルゼン】 「やめとくわ」(笑)
【アルカミル】 「そうっスか?」
【ペルゼン】 ペルゼンから見たら、キツそうに見えへんのやけどな。「今日も女連れで来やがって」
【アルカミル】 「たんなる幼馴染みっすから」
【ペルゼン】 「そんなのも、いねぇよ!」
【GM】 いちいち勘に障るよな(笑)
【ペルゼン】 「早くバイク直んねぇかな」
【アルカミル】 「大丈夫、パンツァーを先に直すように言っときましたから」
【ヤマグチ】 「困るよ、アルカミル」
【アルカミル】 「で、こんな所で何してんの?」
【ヤマグチ】 「遺跡の見学にね。このペンライトを見て分からないかい?」
【アルカミル】 「いや、全然」
【ヤマグチ】 「キミも付いて来るかい?」こんなキャラやったっけー?
【ペルゼン】 明らかに違う(笑)
【GM】 あんた、そんな事ばっかり言うてるな。ロッコウブレンドや。
【ヤマグチ】 春やからね〜。
【アルカミル】 「ウチらは、ドラゴンの調査をしに来た訳ですけども」
【ヤマグチ】 「ドラゴンがいるのかね」
【アルカミル】 「知らん。一応この辺で、ドラゴンの伝承があったりなかったり、ということを聞いたんで、ここに来てみたんやけどね」
【ヤマグチ】 「ほう」
【アルカミル】 「そしたら、あなた達に出会った、と」
【ペルゼン】 「俺はバイクが直るまで、する事ないし。落ち着かへんし、遺跡に行こっかな〜と」
【アルカミル】 「やっぱ、ヒマなんスね」
【ペルゼン】 「ヒマじゃねえ! こんなに慌ててるのに!」
きっと、一生で一番慌ててるで(笑)
【ヤマグチ】 「じゃあ、そのドラゴン探しとやらに付き合ってやろうじゃないか。ヒマだし。(ペルゼンを見て)なあ?」
【ペルゼン】 「ヒマじゃねえ!!」
【アルカミル】 「ヤマグチさんもヒマなんスね」
【ペルゼン】 「ヒマヒマ言うな!!」(笑)
【アルカミル】 「で、やっぱヒマなん?」
【ヤマグチ】 「今はヒマだよ。なあ、ペルゼンくん?」
【ペルゼン】 「うがぁー!!」そこらへんの棒きれ拾って暴れだす(笑)
【アルカミル】 キャラ的には、二人とも用事があるのは知らんからな。「ヒマじゃなかったら、なんでこんな辺境に」
【ペルゼン】 「こっちが聞きたい!」
【ヤマグチ】 「ベスパが直らんことには仕事にならへんからな。ヒマだし」
【ペルゼン】 「ヒマじゃねえー!!!!」
【アルカミル】 「お二人さん、仲良しっすね」
【ペルゼン】 「良くねえよ! この野郎!!」
【アルカミル】 反感受けてるぅ、と思う。
【ペルゼン】 いつかドツく! と思う。
【ヤマグチ】 「じゃあ行こか」信頼しきっとるから。
【ペルゼン】 それ、間違ってる(笑)
【アルカミル】 「なんか、神様が祀ってあるらしいっスけど」
【ヤマグチ】 「じゃあ、お参りに行こうじゃないか」
【アルカミル】 「ちょっとぐらいは、ドラゴンに関わるかもしれへんし、行ってみるか」ヘレンに。
【GM】 さっきから、ずっと待ってるんやけどな。「ヒマな軍人なんて構ってないで、早く行きましょう」
【ペルゼン】 きいっ!(笑)
【アルカミル】 「じゃあ、行こう」