≪REV / EXIT / FWD≫

§忍び寄る闇はひそやかに§

ミドルフェイズ03

著:笹本ユーリ

【GM】 では、夜が明けました。
【ルーア】 またアイゼンリッター見張ってみる。
【GM】 うい。じゃあ、ローゼンメイデンの朝一番の公演に合わせて、ローブが2人出かけて行くけど。
【フィーヌ】 また?! マメやな〜(笑)。
【ルーア】 あたし、また尾行する。相手は二人だから、もう一人来て欲しいです。
【リット】 それやったら俺が行こう。
【GM】 じゃあローゼンメイデン行くのはリットとルーアでオッケー?
【シヴァ】 うん。
【GM】 キミらがローゼンメイデンのテントまで行くと、ローゼンの団長さんが困り顔でうろうろしてる。
【ルーア】 二人のローブはどうしてるの?
【GM】 そいつらは普通に中に入って行ったよ。
【リット】 団長に声かけたい。「どうしたん?」
【GM】 「いや、ちょっとね・・・」って、かなり困った顔をしてるけど、客のキミに悟られたくないのか、頑張って平静を保とうとしてる。
「も、もう本番が始まりますんで、これで・・・」って戻って行った。
【ルーア】 あたし、また立ち見で見とく。ローブAを見張りながら。
【リット】 じゃあ俺はBの近くにいるで〜。団長も気になるけど、しゃあない。
【GM】 了解。ちなみにコトと女海賊も見に来てるから。で、しばらくすると公演が始まるけど、今日は何故かシエラが出てきません。
【リット】 それで団長困ってたんか。
【フィーヌ】 あーあ、ギアが落ち込むで〜(笑)。
【GM】 うん、めっちゃ落ち込んでる(笑)。まぁ、シエラがやってた役は他の団員が急遽代役に立ってるねんけど、かなり下手くそですな。
【リット】 ふうん。コトとウサ耳海賊はどの辺におんの?
【GM】 コトは前の方、ウサ耳は後ろの方やね。
【ルーア】 ローブの様子は?
【GM】 昨日ルーアが見たのと一緒。きょろきょろしたりしてる。
【リット】 コトとウサ耳の様子は?
【GM】 リットはどの辺に座ってんの? 立ち見やっけ?
【リット】 いや、座ってるで〜。ローブBの後ろの席。
【GM】 じゃあ真ん中へんかな。コトはうしろ姿しか見えないのでよく分かりません。ウサ耳は・・・どうやろ、分かるんかな。
まぁいいや、彼女は最初は普通に見てたけど、シエラが出てこない寸劇が始まってからはちょっと不安そうな顔をしている気がする。
【リット】 ・・・・・・シエラがウサ耳の弟やったんか?
【フィーヌ】 かも知れへん。女装?
【ルーア】 ハスキーボイスだって言ってたしね。でさ、公演終わったらどうしよう? ローブを尾行するかどうか。
【シヴァ】 やることなかったら尾行したらいいんちゃう?
【リット】 俺はもう他の事に気を取られたから、あかんで。シエラ出てこないし、ウサ耳姉ちゃんあんな顔してるし。
「ヤバイで〜、ピンチやで〜!! 何か起きないの?!」
【フィーヌ】 何じゃそれ!(笑)
【GM】 公演中は静かにしてください!!(笑) 取り立てて何か起こったとすれば、ショックのあまりギアの顎が外れたくらいやな。
【フィーヌ】 それは大ピンチや(笑)。
【リット】 じゃあ公演終わったら何か起きる?
【GM】 さあ。キミらはどうすんの?
【リット】 ローブBの様子は?
【GM】 (ダイスを振って)Bはどっか歩いて行った。観客席の前の方に向かってる。
【リット】 尾行したい。
【GM】 じゃあ[敏捷]で振って。
【リット】 うわ、3とか出たし(笑)。
【GM】 だったら人が多くて見逃した。
【リット】 俺、背が低いしな(笑)。
【ルーア】 飛べばよかったのに。
【シヴァ】 もう遅い(笑)。
【ルーア】 ローブAは?
【GM】 (ダイスを振って)そいつもどっかに歩いて行ったよ。観客席の真ん中に向かってると見た。尾行するなら[敏捷]振ってちょ。
【ルーア】 フェイト使っていい? 13!
【GM】 それやったら、女の子に声をかけてるのが見える。
【シヴァ】 バレバレやん(笑)。
【ルーア】 女の子の様子は?
【GM】 不思議そうな顔でローブAを見上げてる。で、その後、ローブは女の子を一番人気が少ない出口に連れて行く。
【ルーア】 もちろんついて行く。
【GM】 すると二人はサーカスを出て、木陰みたいな人目につきにくい所に向かいます。
で、そのそばにはマンホールがあるわけですよ(笑)。
【ルーア】 来たー!(笑)
【GM】 マンホールのそばまで来ると、ローブは少女の鳩尾に一発食らわせて気絶させてから、その子を引きずって中に入って行った。
【ルーア】 マンホールに入る!!
【フィーヌ】 いいの?
【シヴァ】 キミがそんなことしてる事は誰も知らんから、助けに行けないで?
【ルーア】 リット、この近くにいる?
【リット】 俺は・・・いないよ。
【ルーア】 空砲を撃って合図するとか・・・。
【シヴァ】 いや、それ、何の合図よ(笑)。
【GM】 今度こそ捕まるぞ(笑)。
【ルーア】 そっかぁ。じゃあシヴァさんとフィーヌさんの所に戻る。さすがに一人は危険や。で、二人に見たことを話す。
【フィーヌ】 「それはいいんだけど、貴女、何か忘れ物してない?」
【ルーア】 ん? 
【フィーヌ】 「貴女、一人でサーカスに行ったっけ?」(笑)
【ルーア】 「・・・・・・ああっ!! リット!!」(爆笑)
【シヴァ】 「監督不行き届きやな」
【フィーヌ】 「貴女が連れて行ったんでしょう?」(笑)
【ルーア】 「い、いや、あ・・・あう〜」(しどろもどろ)
【フィーヌ】 こっちで説教始まってるから(笑)。
【ルーア】 「くぅ〜ん」(笑)

■■■

【GM】 一方その頃、忘れられたリットはどうしてる?
【リット】 ウサ耳姉さんに話しかけてるで〜。「今日、シエラおらんかったなぁ」
【GM】 「そうね、いなかったわ」ってかなり心配顔。
【リット】 「どうしたんか聞きに行こうや。団長に」 手を引っ張って楽屋に向かうで。
【GM】 いいよ。キミ以外にも何人かシエラファンが団長に詰め寄ってて、団長は対応に追われています。
【フィーヌ】 その中にギアはいないん?
【GM】 アイツはショックがでかすぎてまだどっかで放心してるから(笑)。
【フィーヌ】 ヤバイやん、そのうちどっかのビルの屋上とかに立ってるんちゃうん(爆笑)。
【リット】 たった一回おらへんかっただけで、えらいことになってるな(笑)。俺は団長の服を引っ張って、「シエラどうしたん? さらわれた?」って聞く。
【GM】 同時にウサ耳も「私の弟はどうしたの?」って言う。
【リット】 「え?」(笑)
【GM】 「シエラは男よ!!」(笑)
【フィーヌ】 この展開、ギアが一番かわいそうや(笑)。
【リット】 プレイヤーは気付いてたけどな、途中から。 
【GM】 シエラはあんまりにも女顔なもんで、はまり役がいなかったお姫様の役をやらされててん。
【フィーヌ】 それが一人の運命を狂わせてしまうことになるのにな(笑)。
【リット】 ギア一人ですんでんのか?(笑)
【GM】 ウサ耳が、「最終日にあの子がはじめて空中ブランコのショーに出演するって聞いてたから、楽しみにして毎日見に来てたのよ」って言うと、団長がキミら二人を楽屋の中に大慌てで連れ込みました。
【リット】 連れ込まれた。「で、シエラはさらわれたん?」
【GM】 「・・・昨日の公演が終わってすぐ、シエラは楽屋に戻らずに、裏に出してあった空中ブランコの所に向かったんです。たぶん、まだ上手にできないので不安になって練習をしに行ったんだと思うんですが・・・・・・、戻って来なかったんです」
【リット】 「一人で行ったん?」
【GM】 「私も他の団員も、楽屋に来てくれたお客さんの相手をしてまして・・・」
【フィーヌ】 あちゃ〜・・・。
【リット】 じゃあウサ耳姉ちゃんに言う。「きっとアイゼンリッターの仕業だ」
【GM】 「本当?!」
【リット】 「今から俺の仲間とそこに踏み込むから、一緒に行こう。俺に任せろ!」 胸の缶バッジがきら〜ん☆(一同爆笑)
【フィーヌ】 ピエロのサインもな(笑)。
【リット】 どうや、説得力あるやろ?
【GM】 ないない(笑)。
【リット】 「このコヌモドラグーン(槍)にかけて!」
【GM】 いや、ないから。
【リット】 何がないねん、持っとるわ!!!(一同爆笑)
【GM】 間違えた、つられてしまった(爆笑)。
【リット】 せっかくかっこよく決めたのに!!(爆笑)
【シヴァ】 あーあ(笑)。
【GM】 ごめんな(笑)。で、ウサ耳も一緒に来るけどどうする?
【リット】 じゃあみんなの所に連れて行って合流する。
【GM】 あ、楽屋から出ようとしたら、あわてた団員が一人駆け込んできます。
「団長、約束してたコトさんが来てないんです!!」
【リット】 え?
【GM】 どうやら、今の公演が終わったあと、コトと最終日の花束贈呈式の打ち合わせをする予定にしてたようです。でも、約束の時間になってもコトが来ない。
【リット】 さっき観客席にいたよな? ・・・あ! 俺が見失ったローブの奴か?!
俺、ウサ耳の手を引っ張って駆け出すで。みんなのとこに急ぐ!!

■■■

【GM】 仲間の所に戻ったら、怒られてるルーアがいます(笑)。
【リット】 「何してるんやろ?」 って首をかしげる。
「そんな事より、シエラとコトがさらわれた!」
【ルーア】 コトの名前を聞いて、あたしは顔が真っ青になる。
【フィーヌ】 ルーアが見た女の子とは違うんやんね?
【GM】 うん、あれは知らない子やった。
【シヴァ】 どうする? マンホールに潜ってみるか?
【GM】 いいけど、中は下水道なので通路が縦横無尽に入り乱れてますが?
【リット】 ・・・それは、地下からは無理ってことかね?(笑)
【GM】 そうとも言う(笑)。
【シヴァ】 おい(笑)。じゃあもう、アイゼンリッターに直接踏み込もう。
【ルーア】 うん。アイゼンリッターのテント行く。
【GM】 どうぞ。
【ルーア】 もうざっくり踏み込む?
【GM】 ていうか、昼間やから外にローブ着てる人が出てきたりしてるけど。二人。団長ではない。
【リット】 どうする?
【シヴァ】 普通に踏み込んだらいいんちゃうん? 団長は外にはおらんの?
【GM】 うん。
【シヴァ】 じゃあ、ローブの奴に「団長に会いたいんやけど」
【GM】 「団長はテントの中にいるんじゃないか?」
【ルーア】 「勝手に中に入って会ってもいいの?」
【GM】 「いや、それは困る。呼んで来るから待ってろよ」
【シヴァ】 「入られてまずいことでもあるのか?」
【GM】 「な・・・何もねぇよ」
【リット】 ってシヴァとローブがもめてる隙に、俺、こっそりテントの中に入るから(笑)。
【GM】 入るのかよ!!(笑) じゃあ、中にいた5〜6人がリットを見て驚いて振り返る。
【リット】 「団長どこ?」
【GM】 見た感じ、今はいないみたいやで。
【フィーヌ】 ローブの奴、嘘つきや(笑)。
【GM】 外にいるから中のことはよく知らんねん(笑)。
【リット】 で、それ以外はどんな感じ? 中は。
【GM】 机が中央にあって、箱がいくつか積まれてるね。
【フィーヌ】 その箱は結社が運んだやつやな。
【GM】 あと、隅っこにマンホールがある。
【リット】 ここか! 開けてみていい?
【GM】 それをするなら団員が止めに行くけど?
【リット】 それは困る。じゃあ子供っぽく無害な顔してきょろきょろしとくで(笑)。
俺は中で頑張ってるから、外の3人も頑張って入ってきてや〜。
【フィーヌ】 無責任な(笑)。「身内が中に入ったみたいやから、連れ戻したいねんけど」
【ルーア】 強行突破します。ばさっ(←テントの入り口を開けた)。
【フィーヌ】 ええっ? 大丈夫なんかな。
GM、外の2人と中の6人って、何か心得ありそうな感じ?
【GM】 いや、どっちかって言うと街のごろつきって感じ。
【フィーヌ】 ふ〜ん。
【リット】 じゃあ行けるんちゃうか? 俺、試しに暴れて一人どついてみる。
【GM】 俺のほうが強い! って思った。
【リット】 行けるぜ!
【フィーヌ】 それっぽいな。「お前たち、やっておしまい!」(笑)
【シヴァ】 キミはやらへんのか(笑)。
【フィーヌ】 私無理やもん。魔法で燃やしていいなら燃やすけど(笑)。
【ルーア】 あたし、銃で殴る〜。
【シヴァ】 まあ待てよ(笑)。戦闘する前に事情説明くらいはしといてあげようや。
【リット】 分かってるんちゃうん?
【シヴァ】 心当たりはあるやろうけどな。
【GM】 あるけど、キミらが踏み込んできた理由が分からんと思うで。
【シヴァ】 「さあ、さらった女の子を出してもらおうか」
【GM】 「な・・・何のことだよ?!」
【ルーア】 「とぼけんじゃないわよ。サーカスでここの団員が女の子さらうの見たんだからね!」
【GM】 そしたらそいつらは身内で「・・・だれがそんなヘマしたんだよ」「俺じゃねぇよ」とか囁きあってる。
【フィーヌ】 囁くんや(爆笑)。
【リット】 「邪魔するなら戦うぜ?」
【GM】 「俺達の方が数が多いぜ!」
ちなみに、こいつらはエキストラなので宣言だけで倒せます(笑)。
【ルーア】 一番近い人の後頭部を銃で殴る!
【GM】 うい。一人倒れました。
【シヴァ】 「・・・まだやるかね?」
【GM】 ちょっとびびってる。一人がどっかからナイフを見つけてきて、震える手で構えたりする(笑)。
【リット】 それを手刀で叩き落す!
【GM】 「な・・・何だこいつら!」「強い!」「俺達じゃ無理だ〜!!」(笑)
【フィーヌ】 全員縄でしばっておく。
【シヴァ】 「素直に吐けば、悪いようにはしない」
【ルーア】 何かシヴァさん悪役っぽい(笑)。
【フィーヌ】 怖いよ〜(笑)。
【ルーア】 全員縛ったら、箱の中を開けてみる。
【GM】 今は空っぽです。
【フィーヌ】 じゃあそこに入れといたらいいやん、縛った奴を(笑)。
【シヴァ】 入れてもええけど、こっちが聞きたいこと聞いてからにしてや(笑)。
一人ずつ座らせて、吐くまで尋問しよか。
【GM】 それ、拷問って言わへんか?(笑)
【シヴァ】 「さらった女の子たちはどこにやった?」
【GM】 「お・・・俺達は頼まれただけなんだ!!」
【シヴァ】 「誰に?」
【GM】 「アルバートさんだ」
【ルーア】 が〜ん(笑)。
【フィーヌ】 「あんた達はどこまで関わってるの? さらって連れてくる所まで?」
【シヴァ】 「女の子の居場所を教えろ」
【GM】 「それを言ったら俺、殺される・・・」
【フィーヌ】 「じゃあ今ここで死ぬ?」(笑)
【GM】 「・・・・・・」
【リット】 「俺達がアルバート倒したら、お前は死ななくて済むぜ?」
【GM】 「・・・そ・・・そうだけど・・・」
【リット】 「もうキミらはそれに賭けるしかないんだよ。分かるね?」
【GM】 ていうか!! お前らどんな悪党やねん!!(爆笑)
「俺達が頼まれてるのは、サーカスに行って魔法とか戦いの心得がありそうな女の子とか、可愛い女の子がいたらさらってくるだけだ」
【フィーヌ】 かわいいだけでもいいんや(笑)。動機が不純やで(笑)。
【GM】 「いや、俺達、素質とか言われてもあんまりよく分からんから・・・(笑)。神官服とか着ててくれたら分かるんだけど」
というわけで、最終的には判断基準が「かわいい」になったらしい(笑)。
【ルーア】 「連れてきた子は、どこ?」
【GM】 マンホールを指差す。「この下に、アルバートさんのアジトがあるんだ。そこで箱に入れてどこかに持っていくらしい」
【リット】 「ほう。じゃあそこまで道案内してもらおうか」
【GM】 「俺がっすか?!」
【フィーヌ】 「うん。貴方は選ばれたのよ」(一同爆笑)
【GM】 そんなん選ばれたって嬉しくないし!(笑)
「行ったら団長がいるじゃねえかよ! 俺、殺される!!」
【フィーヌ】 「大丈夫やって、私らも一緒やし」
っていうか、今団長、そのアジトにいるんや。
【GM】 「ああ、団長以外にも二人いるはずだぜ」
【フィーヌ】 「その二人は強いの? それとも貴方と同じレベル?」
【GM】 「一人は俺と同じような感じだよ。でももう一人は心得があるはずだ」
【シヴァ】 「今まで何人さらった?」
【GM】 え? 「20人くらいかなぁ」
【リット】 「それ、生きてんの?」
【GM】 「俺達はそこまでは知らねぇよ。アジトに運ぶまでは生きてるけど、その後は関与してねぇから」
【シヴァ】 そんなもんかな、聞きたいことは。「さあ、案内してもらおうか」
【フィーヌ】 ウサ耳姉さんはどうすんの?
【GM】 どうしよう? ついて行こうか?
【リット】 弟おるんやろ? 一緒に行こうや。
【シヴァ】 ていうか、シエラが男だと言うことに気付いてないんや、こいつらも(笑)。
【リット】 みんなギアと同レベルやな(笑)。それか、みんなが騙されるほどシエラが女顔やということや。
【フィーヌ】 そっちかもな。ハスキーボイスなだけで可愛い顔なんやろ?
【GM】 うん。
【ルーア】 取りあえず案内してもらって行こう。案内する人以外は縛って箱の中に入れておく。
【シヴァ】 箱に「悪者」って書いておこうか?(笑)
【GM】 箱に入れるんなら、そいつらを衛兵にでも引き渡しに行ってくるわ、ウサ耳が。
【フィーヌ】 そうなんや。「お願いね」
【GM】 「そっちも頼んだわよ」
【ルーア】 で、地下潜る。
【GM】 うい。じゃあ、暗い地下道を15分くらい行ったら、上に上がる階段の前に出る。
「この上だよ。俺は行きたくないんだけど・・・」(笑)
【リット】 「お前が先に行けよ。罠があるかもしれない」
【GM】 「ないない!!」
【フィーヌ】 「貴方はこの中に入ったことあんの?」
【GM】 「あるよ。階段の先は廃屋の中に繋がってる」
【フィーヌ】 「ふーん。見張りとかは?」
【GM】 「それはいないと思うぜ。廃屋だし、誰も入ってこないから必要なかったんだ」
【リット】 なるほどな。マンホールが直接廃屋の中に繋がってるんやな?
「廃屋の中はどうなってんの?」
【GM】 「マンホールを出たら2階に上る階段があって、たぶん団長は2階にいてると思うぜ」
【リット】 「で、お前はどうすんの?」
【GM】 「俺? 団長に見つかると怖いから、ここにいてもいいかなぁ・・・?」
【リット】 シヴァが縛って転がしておくか?
【シヴァ】 いや、そんなことはしないよ。もう戦意喪失してるやろ? 雑魚やし、放っておいてもええやろ。
「あとは好きにしたらいい。官警に捕まるなり逃げるなり」
【フィーヌ】 「貴方の仲間はみんな今頃捕まってるだろうけどね」
【GM】 芋づる式にこいつもすぐに捕まりそうやな(笑)。
【シヴァ】 捕まるやろ。「さらった女の子の命が無事やったら、罪も軽いと思うで」
【GM】 「・・・・・・ど・・・、どうだろう??」
【フィーヌ】 自信ないんや(笑)。
【GM】 「廃屋に運んだあとのことは知らねぇんだ・・・」
【シヴァ】 「ま、これに懲りたらもう悪さはしないことやな。まっとうに生きなさい」
【GM】 「そ・・・そうするよ!」って言って逃げていく。
【リット】 あ、その逃げていく背中をポンって叩いて、その時に「アホ」って書いた紙を貼り付ける(一同爆笑)。
【GM】 何すんねん!!(笑)
【ルーア】 リット、子供すぎや〜(笑)。じゃあ、中に入りましょう!

■■■

【GM】 ではマスターシーン挟みます。
廃屋の中、揺れる薄明かり。そこで蠢く、二つの影。
影は、低い声で笑うように呟きます。
「くくく・・・。もうすぐだ。この実験が成功すれば、私はあのお方に認めてもらえる!」

【シヴァ】 ごっつい悪役や(笑)。
【フィーヌ】 あの方って誰?!(笑)

【GM】 で、横に控えたもう一人が言います。「そうですね、アルバート様なら必ずや・・・」

【ルーア】 ああ〜・・・。団長さん〜(泣)。せっかく好みのタイプだったのに〜・・・。
【GM】 残念でしたな(笑)。

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©2005 Yu-ri Sasamoto
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