≪REV / EXIT / FWD≫

§忍び寄る闇はひそやかに§

オープニングフェイズ

著:笹本ユーリ  イラスト:八木みか

■ プリプレイ ■

【GM】 じゃあ始めようか。今回予告いきまーす。
「昨日に置き忘れた夢がある。
明日、叶えたい夢がある。
いつか未来を手に入れるために、今を生きる少年と少女。

そして、舞い降りる夕闇。
それは小さな夢を消し去る闇だった。
狂気の炎の中で、狂った魔術師が低く笑う。
この世を暗黒に塗り変えるために。
今、崩壊への序章が始まる。

アリアンロッド第2話
『忍び寄る闇はひそやかに』
・・・そして少年は大人になる!」
【リット】 おお〜っ! って、最後の一行は何や(笑)。
【GM】 今度は銀河鉄道999で(笑)。じゃあ今回からギルド使うから、ギルドスキル取ってな〜。
【リット】 何にする? 自爆?
【シヴァ】 そんなんないやろ。どんなんやねん(笑)。
【フィーヌ】 [限界突破]ってのが名前的に惹かれるな。
【リット】 これ行きたい? じゃあこれにしてみよう。
【GM】 了解〜。じゃあオープニングに行く前にちょっと状況説明入れます。
前の事件から2週間くらいたってるねんけど、1週間前からエレの街にサーカスが2個来てます。
【リット】 2個も来てんの?
【GM】 うん、2個。片方は一週間前から公演が始まってる。もう片方はまだ準備中やけどね。

■ オープニング 01 ■___リット

【GM】 今回はハンドアウト作ってきました。

コネクション:ウサ耳女海賊  関係:憧れ?
 キャプテングラッドから託された一本の槍。この槍が自分に託されたことには何か意味があるのだろうか。それとも、海賊のただの気まぐれだったのだろうか。
一見普通にしか見えない槍は、いまだ何も語ることはない。
 そんなある日、キミはエレのメインストリートに見覚えのある女性を見つける。彼女は、キャプテングラッドとともにキミの前に現れた、あの女海賊だった。

【フィーヌ】 槍って「コヌモドラグーン」やっけ、名前(笑)。
【GM】 嫌な名前やな(笑)。
【リット】 俺は駄菓子屋行ってキャプテングラッドの缶バッジを買ってるから。
【フィーヌ】 あっははは(爆笑)。
【シヴァ】 どんだけ憧れてんねん(笑)。
【GM】 つーかそんなもん売ってねえ!(笑)
【リット】 いや、それが売っててん。駄菓子屋の隅っこにホコリかぶってるところをな、俺が発見したんやね〜。
【GM】 ええ?! じゃああることでいいわ(笑)。
駄菓子屋のおばちゃんが「やっと売れたわ、あのバッジ」とか言ってる。
【フィーヌ】 「誰が仕入れたかも分からなかったわ」とか言ってたりしてな(笑)。
【リット】 「おばあちゃんの代からあったわ〜」やろ(笑)。
【GM】 キャプテングラッド何歳やねん!(笑)
【リット】 俺はそれを買って、シャツの胸に付けてるから。
【フィーヌ】 嬉しそうやなぁ。
【リット】 で、嬉しがって歩いてたらウサ耳女海賊見つけてん。
【GM】 あ、そうなん? じゃあ彼女は街のメインストリートをぶらぶらと歩いてるよ。
【リット】 何してんねんやろ。声かけるで。「やあ」
【GM】 振り返る。
【リット】 胸のバッジを誇らしげに見せるで〜。キラ〜ン!(一同爆笑)
【GM】 ウサ耳は呆れたように「何、そのバッジ・・・。うちのキャプテン? そういえばキミ、あの時キャプテンが槍をあげた子じゃない」って言う。どうやら覚えててくれたみたいやで。
【リット】 「おう。あの槍、使ってるで〜」
【GM】 「そう。その槍は大切にしなさいね」
【リット】 「何で俺にくれたんやろ?」
【GM】 「私に聞かないで。キャプテンは気まぐれだから」
【リット】 「キャプテンどこにおんの? 会いたいねんけど」
【GM】 「今は一緒じゃないわ。別行動しているの。私がこの街にちょっと、用事があってね。キャプテンは海の上よ。会えないわ」
【リット】 「キミは船に帰るん?」
【GM】 「そりゃ、用がすんだら帰るわよ。でも、しばらくは無理ね」
【リット】 「じゃあ帰る時声かけてよ。俺も行く」
【GM】 「嫌よ。キミを船に乗せる約束なんかしてないじゃない」(笑)
【リット】 おかしい、キャプテンハーロックなら「俺の船に乗れ」とか言うのに(笑)。
【GM】 そいつとは別人じゃ!(笑)
【リット】 残念や(笑)。
【GM】 「・・・まぁ、キミがうんと強くなったらキャプテンが認めてくれて船に乗せてくれることもあるかもしれないけど・・・・・・。私には分からないわ」
【フィーヌ】 めっちゃ遠まわしや(笑)。
【リット】 「よし、じゃあ俺、強くなる!」
【GM】 単純やな(笑)。「キミ、この街にいてるの?」って聞いてみようか。
【リット】 「うん。この街で冒険して、こないだ水竜を・・・」 ・・・倒してないよな?
【フィーヌ】 倒してない(笑)。
【リット】 「ところでキミはどこの宿に泊まってんの?」
【GM】 特に決めてないけど・・・じゃあ教えてくれた。メインストリートに面した、ちょっと高めの宿。
【リット】 じゃあ俺は自分の宿に帰って冒険を探すで〜。強くなっていつか認めてもらって船に乗せてもらうねん。
【GM】 そんなキミを見た宿屋のおっちゃんが、「少年、そんなに生き急ぐなよ」って言う(一同爆笑)。
【リット】 「・・・・・・(言葉になってない)!!」(爆笑)
【GM】 じゃあそんな感じでシーンを切ります。
【リット】 ええ?!(笑)

■ オープニング 02 ■___フィーヌ

コネクション:ギア  関係:(ギアからの一方的な)相談相手
 力を求め、キミ達の前で破滅した魔法結社の同僚エイク。それに加担した兄・ギアは、その後キミのもとをよく訪ねるようになった。彼はキミに結社でのエイクの様子を聞き、在りし日の弟の姿を懐かしんでいるようだった。
 そして今日もキミのところにやって来たギア。だが、何か様子がいつもと違う。聞けば、相談があるようだが・・・?

【GM】 というわけで次はフィーヌです。フィーヌ、今どこにいてる?
【フィーヌ】 酒場でぼーっとしてる。
【GM】 じゃあ、酒場のドアが開いていつものようにギアが入ってくる。
【フィーヌ】 「ああ、また来た・・・」
【GM】 「ちょっといいかい、フィーヌ」
【フィーヌ】 「何よ、毎日毎日。あんたもヒマね。私もヒマだけど」(笑)
【GM】 「じゃあいいじゃねぇかよ」(笑)
【フィーヌ】 「もっと実りのある話題ないわけ?」
【GM】 「あるんだよ、今日は。俺、ドキドキしてんだよ、今」
【フィーヌ】 「(素で)はぁ?! 心筋梗塞?」(笑)
【GM】 違うわ!(笑) 「心の病。恋してるんだ」(一同爆笑)
【ルーア】 来たー!(笑)
【フィーヌ】 ギアって何歳やっけ?
【GM】 27歳。「サーカス来てんの知ってるだろ? 今、公演中の方、見に行った?」
ちなみに公演中のほうのサーカス団の名前は『ローゼンメイデン』って言います。
【フィーヌ】 そうなんや。「見に行ってないわよ」
【GM】 「そうか・・・。あそこにめちゃくちゃ可愛い女の子がいるんだよ!」
【フィーヌ】 「知らんやん〜!!」(爆笑)
【GM】 「金髪のショートカットにきれいな青い瞳をしてるんだよ! もう俺、どうしたらいいか!」(爆笑)
【フィーヌ】 惚れたんや。 「で、あんたその子と何か喋ったりしたわけ?」
【GM】 「全然」(一同爆笑)
【フィーヌ】 見ただけか(笑)。
【ルーア】 片想いだ〜(笑)。
【GM】 「でも俺、毎回最前列で公演見に行ってるから、あの子もきっと俺のこと覚えてくれてるぜ」
【リット】 「こないだ目が合ったし〜」やろ?(笑)
【フィーヌ】 それってアイドルコンサートの観客と同じやん(笑)。サーカスって公演いつからやってたっけ?
【GM】 ローゼンメイデンは一週間前から。ギアの惚れた子は、どうやら寸劇みたいなのに出演してるらしい。空中ブランコとかはまだできないらしいね。
【フィーヌ】 「名前とかは知ってんの?」
【GM】 「知らねぇよう。聞けるわけないじゃんか!」(笑)
【フィーヌ】 「何でそんなことを私に言いに来たのよ?!」(笑)
【GM】 「いや、あの子のサーカス、あと一週間しかこの街にいないから、今度告白しようと思うんだよ」
【フィーヌ】 「知らんやん、だから何?!」(爆笑)
【GM】 「というわけで、長生きなエルダナーンのお姉さんはこれに関して何かアドバイスはありませんか?」
【シヴァ】 何やそれは(爆笑)。
【フィーヌ】 「ない!」(笑)
【GM】 「まぁ、今度一回見に行ってみてくれよ。すげえかわいいんだ」
【フィーヌ】 「行ってもいいけど、私がかわいいと思うかは別やで?」
【GM】 15歳くらいらしい。その子。
【フィーヌ】 そうなんや。「がんばれ」
【GM】 そのあともギアはキミの隣でその子について喋り続けます。表情はずっと緩みっぱなしやね。で、キミはうんざり聞いてる・・・という所でシーンを切ります(一同爆笑)。
【リット】 おい、さっきから変なとこでばっかり切ってないか?!(笑)

■ オープニング 03 ■___ルーア

コネクション:コト  関係:友人
 花を守る使命を終えたコト。それは、彼女に新たなる生き方を提示した。
「これからは花のためじゃなく、自分のために毎日を過ごそうと思うの」
そういった彼女の顔は、嬉しそうだった。
 キミは、今日も彼女と街を歩いている。あの日以来、キミはコトとよく出かけるようになった。
 喫茶店で紅茶を飲みながら、コトは、今夢中になっているものがあると言った。

【GM】 次はルーア。何してますか?
【ルーア】 あたしはお金がないから、お仕事探すために宿に行ってるかな?
【GM】 じゃあ、仕事探しをしてる所にコトがやって来ます。
【ルーア】 「あれ? どうしたの?」
【GM】 「ちょっとお茶しない?」
【ルーア】 「あたし、お金ないよ・・・」(笑)
【GM】 「私がおごります」
【ルーア】 「じゃあ行く(即答)」(一同爆笑)
【フィーヌ】 コトって確か10代前半くらいやんな、年齢。
【ルーア】 はうっ、あたし21だ(笑)。
【シヴァ】 年下におごってもらうんや(笑)。
【リット】 金なくても見栄張らな(笑)。
【ルーア】 そんな見栄は張りません(笑)。「じゃあ一緒に行こうか〜」ってついて行く。
【GM】 コトはケーキ屋さんに入っていくけど。
【ルーア】 あたしは甘いものが苦手なんで、紅茶を飲む。
【GM】 そうなんや。コトは苺のケーキセットを食ってます。で、おもむろに「ねぇ、サーカス見た? 今来てるじゃん?」・・・・・・って、こんなキャラやったっけ、こいつ。
【リット】 全然違うぞ(笑)。
【GM】 (思い出し中)「・・・今、来てるじゃないですか」こんなんか?
【シヴァ】 ちょっと近付いたかも。
【ルーア】 「まだ見てないけど?」
【GM】 「すごいんですよ!」ってコトは目を輝かせて話し出す。どうやらコトは空中ブランコとかピエロとか、サーカスを見るのは生まれて初めてのことで、すごく興奮しちゃってるみたい。ギアと違って、ちゃんとサーカス全体が好きになったそうです。
【ルーア】 サーカスって珍しいもんなの?
【GM】 コトが生まれた以降では、この街にサーカスが来たのはこれが初めてらしいよ。
【ルーア】 「じゃあ今度あたしも行ってみようかなぁ」
【GM】 「あ、是非見てください! 私も毎日行ってるんです。昨日なんて楽屋まで押しかけちゃいました」
【フィーヌ】 アクティブや。
【シヴァ】 ギアも見習え。
【GM】 「そしたら、団長さんともお話できて・・・すごく楽しかったんです」
【フィーヌ】 すげえや。
【ルーア】 「団長さんってどんな人?」
【GM】 「50代くらいのおじさんです。すごく優しい人でしたよ。それで、一週間後にサーカスがこの街を去るとき、最後の公演で団長さんに花束を渡す役を私がやらせてもらえることになったんです・・・!」
コトはすごく嬉しそうに言いますね。
【ルーア】 「それはすごいじゃない。おめでとう!」
【GM】 コトはキミにチケットを一枚渡して、
「これ、最終公演のチケットなの。きっと、見に来てね?」
【ルーア】 「ありがとう」って言って受け取ります。

■ オープニング 04 ■___シヴァ

コネクション:アーケンラーヴ神殿司祭アスカ  関係:上司
 いつものように神殿の掃除をしていたキミを呼び止めた人物がいる。キミは彼女を知っている。彼女はアーケンラーヴ神殿の高司祭、アスカ=ヴァイツデルファーだ。
 司祭としての地位に関係なく、神殿内の全ての人間と親しく接する彼女は、神殿内でも人気の高い女司祭だ。
 そんな彼女が、キミに頼みたいことがあるという。

【GM】 じゃあ最後はシヴァ。何してますか?
【シヴァ】 いや、掃除しとんやろ? ハンドアウトに書いてある(笑)。
【GM】 あ、ほんまや(笑)。
【シヴァ】 めっちゃ掃除しとんで。ピカピカやで。
【リット】 磨きすぎて床がへこんでるからな(笑)。
【GM】 それ、掃除じゃないやん。破壊やん(笑)。
【シヴァ】 すみっこのホコリが気になってしゃあないねん(笑)。
【GM】 ってな感じで雑巾と格闘してると、背後から女の人が声をかけてくる。
「今日も熱心ねぇ」
【シヴァ】 「おはようございます」
【GM】 そこに立っているのはこの神殿のトップ5に入るくらいの偉い司祭、アスカさん。年齢は30代前半。
【GM】 「掃除が終わったら話があるんだけど、私の部屋に来てくれない?」
【シヴァ】 「わかりました」って言って、また掃除に専念する。まだ汚れが気になるねん(笑)。
【GM】 「ああっ、雑巾絞る時はもっと優しくね。破けちゃうわよ」(笑)
【リット】 (ボディビルダーみたいなポーズで)ビリビリッ!
【シヴァ】 おかしいな、そんなキャラじゃなかったはずやのに(爆笑)。
【リット】 何たってサポートクラスが[モンク]やからな。しゃあない。
【シヴァ】 エルダナーンのHBやねんけどな。
【リット】 モンクの時点で俺にはドゥアンしか想像できへん(笑)。
【シヴァ】 じゃあ、適当に掃除を終わらせてアスカさんの部屋に行くわ。
「今日はこのくらいにしといてやる」
【フィーヌ】 磨きすぎて柱傾いてるねんな(笑)。
【GM】 神殿壊れるぞ。
【リット】 「クエスト:神殿をなおせ」(一同爆笑)
【シヴァ】 そんなんで経験点もらえるならええけどな(笑)。
【GM】 あげません(笑)。
で、アスカの部屋に行くと、彼女はふかふかのソファーでくつろいでる真っ最中。紅茶を出してくれた。
【シヴァ】 やった。「ありがとうございます」
【フィーヌ】 優雅やな。
【GM】 「実はあなたに頼みたいことがあるのよ。本当ならもっと上層部が対応しなきゃならないんだけど、あいにくみんな今忙しくて。悪いけど、頼まれてくれるかしら?」
【シヴァ】 「なるほど。構いませんよ」
【GM】 「ありがとう、助かるわ。この一週間で、神殿内で放っておけない事件が起こっているみたいなの」
【フィーヌ】 柱が傾いてるとか。
【ルーア】 床がへこんでるとか。
【シヴァ】 それやったらここ一週間じゃなくてもっと前からや(笑)。
【GM】 そんなに前から壊し始めてるんかい!(笑)
「一週間の間に、若い女の子のアコライトが4人、姿を消しているの。それで、あなたにはこの事件について調べてもらいたいんだけど・・・」
【シヴァ】 「いいですよ」
【GM】 「ありがとう。こちらでも情報はいろいろ集めておくから、何かあったら報告するわ」
【シヴァ】 「わかりました」
【GM】 ではそんな感じでシーン切ります。

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©2005 Yu-ri Sasamoto
Illustration ©2005 Mika Yagi
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