≪REV / EXIT / FWD≫

§時の彼方に眠る夢:第5話§

ミドルフェイズ04

著:笹本ユーリ

■■ミドルフェイズ04■■

【リット】 じゃあみんなでギアの家に行くで。
【フィーヌ】 アパートの場所知ってるから連れて行く。
【GM】 行った? ギアの部屋には電気がついてるよ。
【フィーヌ】 帰って来たんや。
【ルーア】 何か今とてつもない名案を思いついた。リットに窓から覗いてもらう!
【リット】 え、俺? いいけど、部屋どこなん?
【フィーヌ】 2階の端の部屋。
【ルーア】 リットに窓から覗いてもらって、どういう人が中にいるのか見てもらう! ・・・けど、リットに任せるの何かものすごい不安〜(笑)。
【リット】 俺じゃなくてもフィーヌが[フライト]使ってもできるで? フィーヌのほうがいいんじゃないか? ギアの顔知ってるし。
【ルーア】 「だったらフィーヌさんにちょっとお願いしてもいいですかねぇ?」
【フィーヌ】 「いいよ」
【ルーア】 「お願いします!」
【フィーヌ】 「いくら出す?」(一同爆笑)
【ルーア】 「所持金10しかないんですけど」(笑)
【フィーヌ】 ウソやって、仲間にたかっても仕方ないし(笑)。「それに私、金持ちだから」(笑)
【リット】 そうや、忘れてた(笑)。
【シヴァ】 パトロンがおったんやな(笑)。
【フィーヌ】 じゃあ[フライト]使って見てみる。
【GM】 窓から覗いたら、窓に背を向けているギアっぽい後姿が見える。
【フィーヌ】 ほう。
【ルーア】 一人?
【GM】 見えてるのはその一人だけやね。
【フィーヌ】 他に誰もいてない?
【GM】 誰もいてない。
【リット】 で、ギアは何のテレビ見てるん?
【GM】 テレビは見てないけど、何か調べ物っていうか・・・本を読んでるみたいやね。
【リット】 本の内容までは見えへんか。
【GM】 それはちょっと見えないな。
【ルーア】 どうしよ、踏み込む? それはちょっと危険?
【フィーヌ】 その前に管理人のおっちゃんに聞きたいことがある。
「ギアの家って、毎日誰か訪ねて来てた?」
【GM】 「毎日ってわけじゃないと思うよ。頻度は高いけどね」
【フィーヌ】 そうか〜。ってことは外れの日もあるってことか。
「それって、相手はギアと一緒に来るの? それとも後から一人で来るの?」
【GM】 「ああ、来る時はギアと一緒だよ」
【リット】 ってことは今日は誰も来ないってことやな。
【ルーア】 あと、ギアがどこに出かけていくのかも知りたいですよね。昼間来た時いなかったじゃないですか。
【フィーヌ】 じゃあそれも管理人に聞いてみようか? 「ギアって毎日出かけてる?」
【GM】 「毎日ってわけじゃないけど、けっこう出かけてるね。あの人は魔術師学園の学生さんらしいから、学校に行ってるんじゃないかな」
【フィーヌ】 それってあの魔術師学園やんな? 受付がじいさんの。
【GM】 うん。
【フィーヌ】 まぁ、学園に行ってみるのは明日でいいや。
【ルーア】 じゃあ今日のところは帰りますか?
【シヴァ】 「もう気が済んだ?」(笑)
【リット】 何や、そのやる気のない発言は!(笑)
【シヴァ】 だって積極的にここに来たわけじゃないから(笑)。
【フィーヌ】 何ー?!(笑) じゃあ無駄に回復魔法唱えてみるとかどうよ? 達成感出るで〜(笑)。
【リット】 「(わざとらしく)ああ〜っ、そういえば俺、まだダメージが2点残ってる!!」(笑)
【シヴァ】 いやいや、たった2点やし(笑)。どうせ寝たら回復するやろ?
【リット】 するけどさ!(笑)
【ルーア】 じゃあ帰りますか。フィーヌさんを宿まで送って、神殿に戻ります。
【シヴァ】 僕も神殿に帰るわ。「また明日〜」
【フィーヌ】 「おやすみ〜」
【リット】 GM、俺、この宿からインドラのいてる宿に宿泊先変えてもいい?
【GM】 いいよ。
【リット】 宿の親父に、「インドラが帰ってきたら教えて」って言って寝る。
【GM】 了解。他の3人も寝るの?
【フィーヌ】 寝る〜。
【シヴァ】 僕も寝るよ。
【ルーア】 あたしも、歯を磨いてから寝ます。

■■■

【GM】 では深夜。えーっと、リットですね。他の人は登場できません。
【リット】 なぬ?
【GM】 リット。キミは夢を見ます。
【リット】 夢を見た?
【フィーヌ】 おお?
【GM】 夢の中に、男の子が出てきます。
【リット】 男の子? どんな?
【GM】 見た目はキミよりも年下に見えるね。
【リット】 12歳以下か。何歳くらいに見える?
【GM】 そうやなぁ・・・。見た目は8歳くらいかなぁ。でも、キミは直感でその子が人間ではないと思った。
【リット】 それははっきり分かってもいいの?
【GM】 いいよ。
【リット】 顔は見えるん?
【GM】 見えるよ。色白で、水色の髪の少年。瞳は赤です。少年はキミを見つめ、「アオを殺さないで・・・」って言います。
【リット】 アオ? 青い花のことかな。
「あの花のことを言ってるのか?」
【GM】 少年はそれには答えず、「僕を殺して・・・」とだけ呟いて消えていきます。
【リット】 「待ってくれ!!」
って叫んで自分の声で起きる(笑)。何やったんや? 花の精霊かな。
【GM】 さあ? という感じで、シーンを切ります。

■■■

【GM】 では朝になりました。
【リット】 さて、どうしようかな。夢のせいで早起きしてしまったので、宿のおっちゃんにインドラが昨日帰って来たかどうか聞く。
【GM】 「ああ、夜遅く帰ってきたよ。キミに言おうかと思ったけど、あまりにも夜遅かったから声をかけなかったんだ」(笑)
【リット】 そこは気を使わなくていいのに!(笑)
【GM】 「でも今日はまだ起きて来てないみたいだから、ここで待ってたらそのうち下りてくると思うけどね」
【リット】 じゃあ朝飯食いながら待ってる。夢のことも忘れないように反芻しながら。赤い髪の青い目・・・
【フィーヌ】 変わってるで、逆、逆!(笑)
【シヴァ】 さっそく記憶があやふややな(笑)。
【ルーア】 あたしは早起きしてギアのアパートに行ってみる。
【GM】 いいよ。一人で行くの?
【ルーア】 フィーヌさん誘いたいんだけど、朝は寝起き悪そうで起こすのちょっと怖いから・・・(笑)。
【フィーヌ】 普通に起きるけど、私。
【リット】 そういうイメージやねん、きっと(笑)。
【フィーヌ】 そうなん? じゃあびびりながら起こしてよ(笑)。
【ルーア】 「(震える声で)フィーヌさん、起きて〜・・・」
【フィーヌ】 わざと機嫌悪そうに起きるで(笑)。
【ルーア】 いやぁん(笑)。
「今からギアさんのところに行ってみようと思うんですけど、ついて来ませんか?」
【フィーヌ】 「ギアのところ・・・って、家?」
【ルーア】 「うん、アパート」
【フィーヌ】 「私は魔術師学園に行きたかったんだけど・・・」
【ルーア】 「じゃあそっち先に行きますか?」
【フィーヌ】 「別に、一緒に行かなくても大丈夫でしょ。あんたはアパートに行けばいいじゃない」
たぶんまだ単独行動してても危なくないやろ?
【ルーア】 それもそうですね〜。じゃあ一人で行きます。
【シヴァ】 僕はインドラの宿を訪ねてみるよ。
【GM】 キミが宿に入ったらリットがいてるよ。
【リット】 「よう」
【シヴァ】 「何してんの?」
【リット】 「インドラ待ってるねん。今、部屋で寝てるらしいからそのうち下りてくると思って」
【シヴァ】 「そうなんや。じゃあ僕もここで待つわ」

■■■

【GM】 さて、3つに別れたんやなぁ。どこから行こうか。じゃあギアの家に行ったルーアから処理します。どうする?
【ルーア】 明かりは?
【GM】 まぁ、朝やからなぁ。ついてないよ。
【ルーア】 そっかぁ。管理人さんに、「ギアさんってもう出かけられましたか?」
【GM】 ていうか管理人も起きたばっかりやで。「わしはギアの監視じゃないぞ、そんなこといちいち知らんわ〜。ふわ〜」ってあくびしてるわ。
【ルーア】 仕方ないなぁ。じゃあ自分で部屋まで行ってノックする。
【GM】 枕がドアに飛んできた音がする。
【リット】 おるな。「開いてるから入って来いよ」とは言わへんの?
【GM】 言わへん。「寝てるから帰れ」なら言ってもいいけどな。
【ルーア】 とりあえずいることは分かったし、魔術師学園に行ったフィーヌさんと合流しよっかな。あたしも魔術師学園に向かいます。
【GM】 ほーい。ではフィーヌさん。魔術師学園に向かって歩いてるとルーアが走ってきたよ。
【フィーヌ】 「どうしたん?」
【リット】 「追われてるんだ、助けてくれ!!」
【シヴァ】 何によ?(笑)
【ルーア】 違います!(笑)
「とりあえずギアさんのアパートに行って、今在宅なのを確認しました」
【フィーヌ】 「うん」
【ルーア】 「枕をドアにぶつけられまして。で、あたし、ギアさんとは面識ないからさすがに中に入るのは諦めたんですけど。またもう少ししたら行ってみるつもりなんですけどね」
【フィーヌ】 ふうん。魔術師学園ってもう開いてる?
【GM】 開いてるよ。受付のじいさんもちゃんといてる。
【フィーヌ】 「やほー」
【GM】 「あなたは魔術師ですかのう?」
【フィーヌ】 「うん、メイジメイジ〜」
【GM】 じゃあ入れてくれた。
【リット】 差別や(笑)。
【GM】 そんなもんやろ?(笑)
【フィーヌ】 「魔術師学園の学生名簿って見せてもらえる?」
【GM】 「何に使うんですかのう?」
【フィーヌ】 「・・・ちょっとね」
【リット】 「オレオレ詐欺に」(笑)
【GM】 詐欺には貸さねぇ(笑)。
【ルーア】 「親戚の子がこの学校に入学してるって聞いたから顔を見に来た」って言うのは?
【GM】 「ほう。何年生の学生さんじゃ?」
【フィーヌ】 「・・・全員」(笑)
【シヴァ】 どんな大家族や(笑)。
【フィーヌ】 じゃあ適当に一番下の学年から見せてもらおうかな。
【リット】 「ギ」の欄を探すんだ。
【フィーヌ】 うん。見てみる。
【GM】 じゃああっさり見つかった。
【フィーヌ】 ・・・っていうか、一年生なん? ギア?
【GM】 一年生だよ? 年齢はエイクと同じだから27歳のはずやねんけどな。
【フィーヌ】 何があったんや、ギア〜。エイクは早くから入社してたもんな。
【GM】 うん、5〜6年前には結社にいたね。
【リット】 ギア、何してたんや!!(笑) 出席日数が足りてへんのか?
【ルーア】 それか入学したのが遅かったのかもしれませんね。
【GM】 入学年度までは載ってないから分からんな、それは(笑)
【フィーヌ】 とりあえず、ギアはここの正規の学生やと分かったけど・・・。
【ルーア】 エイクさんの名前は載ってないんですか?
【フィーヌ】 それはないんちゃう? 在校生名簿やもん、これ。
【GM】 うん。ぱっと見た感じ、載ってないね。
【フィーヌ】 「卒業生の名簿っていうのはないの?」
【GM】 「ありますじょ? 20年以内のなら保管してる筈ですじゃ」
【フィーヌ】 じゃあ、エイクの入社した年を逆算していって、その年の卒業名簿を借りる。
【GM】 ほい。なら、エイクの名前も見つかった。
【フィーヌ】 こっちはちゃんと卒業できてるな(笑)。
「この学校って授業は毎日あんの?」
【GM】 「ああ・・・あるじゃよ?」
【フィーヌ】 「あるじゃよ???」(笑)
【リット】 日本語おかしくなってるな(笑)。
【フィーヌ】 「それって何時くらいから始まるの? 遅い?」
【GM】 「もう始まってますがのう?」
【フィーヌ】 「何ー!?」
ギア、サボりか?(笑)
【GM】 まぁ、大学みたいな感じやから、来ない学生とかもたまにいてるけどな(笑)。
【シヴァ】 だから卒業できないんじゃないの?(笑)
【フィーヌ】 ギア、まだ寝てたんやんなぁ?
【ルーア】 うん。
【フィーヌ】 昼から来るのかも知れへんけど。とりあえず、ギアが在校生って言うことは分かった。一年生か。
【GM】 一応な。
【リット】 「ピカピカの」一年生じゃないかも知れへんけどな(笑)。
【GM】 教授たちに「あいつ、今年も一年にいるな」とか言われてるかもな(笑)。
【フィーヌ】 あはは(笑)。
【ルーア】 「で、これからどうします? リットたちと合流しますか?」
【フィーヌ】 「まぁ、ここにおっても仕方ないからな」
【ルーア】 というわけで、リットのいる宿屋さんに行く。
【GM】 じゃあここでシーンを切りますね〜。

■■■

【GM】 ではインドラ待ちの二人ね。
【リット】 あ、インドラ待ってる間にシヴァに夢の話をしておくから。
【シヴァ】 了解。ちゃんと聞いたで。
【GM】 なら、夢の話が終わった頃に2階から銀髪のドゥアンの男が下りて来る。シヴァのよく知ってる顔やね。
【フィーヌ】 再会や。
【シヴァ】 「おお!! 久しぶり!!」
【GM】 「久しぶりだな! だが、こんな街で何をしてるんだ?」
【シヴァ】 「いや、暇やったから訪ねてみたんだ。たまたまこの街にキミがいるって分かったからさ」
【GM】 「そうだったのか! 嬉しいんだが、すまない。俺は今忙しくて時間が取れそうにないんだ」
【シヴァ】 「何してんの?」
【GM】 「ちょっと厄介なことに首を突っ込んでしまってね」
【リット】 「水竜?」って聞く。
【GM】 それは・・・聞こえなかったフリをしようかな(笑)。
【シヴァ】 「そんなに厄介なことに巻き込まれてるなら、手を貸そうか?」
【GM】 「いや、これは騙されて首を突っ込んでしまった俺の責任なんだ。だから・・・落とし前は自分でつけたい。勝手だけどな」
【シヴァ】 「そうか。キミがそこまで言うなら仕方がないな」
【リット】 「もしかしてあの花折ったとか?」
【GM】 それを言ったのかね? じゃあインドラは今まで無視してたキミの方を振り返る。
【リット】 「赤い花と青い花があって、青い方を折ると水竜の時間が動き出して悪魔が蘇るねん」
【フィーヌ】 それだけ聞くと新興宗教みたいやな(笑)。
【GM】 「そこまで知っているのか」ってインドラは言います。
【リット】 胸を張るで〜(笑)。
【ルーア】 ちょっと待て〜! 細かいことはあたしがコトちゃんと仲良くなって聞いたの〜! リットが調べたんじゃない〜!(笑)
【リット】 さぁなぁ? ここにルーアはおらんからな(笑)
【ルーア】 ひーん(笑)。
【GM】 いないから仕方ないな(笑)。
で、インドラはリットに言うよ。「少年、それ以上首を突っ込むな。危険だ」
【リット】 「いや、俺はこのキャプテングラッドに貰った槍[コヌモドラグーン]で倒さなきゃならないんだ!」
【GM】 は?! 何て?!(笑)
【リット】 [コヌモドラグーン](笑)
【GM】 そんな変な名前でいいのか、その槍は(笑)。
(※ちなみに銀河鉄道999の星野鉄郎の銃がコスモドラグーンです)
【リット】 うん。これで。
【シヴァ】 あとで後悔しても知らんで(笑)。
【GM】 ほんまや。絶対後悔させてやる(笑)。
【リット】 「ギアかエイクを知ってる?」ってインドラに聞いてみる。二人の特徴も話すで〜。
【GM】 「黒髪の方なら知ってるよ。人探しを依頼されたんだ」
【リット】 「人探し? 花か水竜関係じゃないのか?」
【GM】 インドラはそれには答えません。ただ、「俺が甘かったんだ・・・」とだけ言います。
で、インドラのほうに向き直って、「すべて片付いたら、酒でも一緒に飲まないか?」って言おうか。
【シヴァ】 「わかった。必ず帰って来いよ」
【GM】 「ああ。じゃあ、俺はもう行く。またな」
【リット】 おお、何かいい感じで出て行ったな(笑)。
【フィーヌ】 インドラは騙されたん?
【リット】 それっぽいこと言ってたよな。
【フィーヌ】 騙されて何か買わされたん?(笑)
【リット】 そうそう、「この壷を・・・」って(笑)。
【GM】 ええ?!(笑)

■■■

【GM】 それじゃあ、インドラと別れて少しした頃・・・・・・もう昼前って事にしようか。リットとシヴァが宿の1階にいると、ルーアとフィーヌが入ってきましたよ。
【ルーア】 「リット、何か情報ある〜?」
【リット】 じゃあまず夢の話から始めようか。
【フィーヌ】 こっちも、必要かどうか分からんけどとりあえずギアのことは説明しよう。
「多分今なら家にいると思うで」
【リット】 じゃあ行ってみようよ。あの人多分一枚噛んでるから。インドラが「ギアに頼まれた」って言ってたし。
【シヴァ】 いや、直接ギアだとは言ってなかったけどな。「黒髪の男」って言ってた。
【リット】 でもまずギアやろう、それは。
【ルーア】 あたし、花もう一度見に行こうかな。リットの夢の「アオ」ってのが気になって。
【リット】 俺はギアんち行くけどな。
【GM】 どうすんの? 別行動?
【フィーヌ】 私はギアの方行きたい。
【リット】 はよ行かな、出かけてまうかも知れへんからな。
【シヴァ】 僕もギアのほうについて行こうかな。
【GM】 じゃあルーアは一人で花?
【ルーア】 うん、花。
【シヴァ】 花のほうは危険はなさそうやし、一人でも大丈夫やろ。
【GM】 ではまず花のほう行くわ。ルーアがコトの家に行くと、「どうしたの?」って顔してコトが出迎えます。
【ルーア】 「お花見せてもらいに来たの」
【GM】 「いいけど、何も変わってないと思いますよ?」
【ルーア】 「今日、見たの?」
【GM】 「はい」
【ルーア】 今思ったんだけど、水晶って透明? それともちょっと色がかった感じ?
【GM】 半透明で、赤か青の色が薄く入ってる。
【ルーア】 光ってたりとかはしてない?
【GM】 それはしてないな。よくあるクリスタルに色がついてる感じやね。
【リット】 クリアレッドとクリアブルーってとこやな。
【GM】 そうそう、そんな感じ。
【ルーア】 さすがに両方折ったらまずいのかなぁ・・・?
【GM】 折るの? 武器で力任せにどつけば折れそうやけど。
【ルーア】 いや、やめとく(笑)。
「ごめんね、今日はこれを見に来ただけなんだ。きっと何とかするから、おじいちゃんを大切にしてね」
【GM】 「ありがとう」
【ルーア】 ところでおじいちゃんって、赤と青の花の意味って知ってたっけ?
【GM】 青は知ってたよな。前に言った気がする。
【ルーア】 うん。水竜の時間が動き出すとか言ってたよね。赤は?
【GM】 それは知らないね。
【ルーア】 じゃあギアの家の方に行く。

■■■

【GM】 ギアの家に行った3人に場面を移します。ルーアはもうちょっと待ってな。まだ追いつけない。
【ルーア】 はーい。
【フィーヌ】 ギアの家のドアをノックする〜。
【GM】 もう昼前やしな。起きてるやろう・・・開けてくれるよ。「誰?」
【フィーヌ】 「私のこと、覚えてる?」
【GM】 「・・・・・・あーっ、そういえばこの前お茶したような気がする」(笑)
【フィーヌ】 「そうそう!」
【GM】 「どうしたん?」
【フィーヌ】 「あんたが忘れられなくて・・・」って私のキャラじゃないな、これは(笑)。
【シヴァ】 違うな(笑)。
【GM】 「どうやって俺の家突き止めたん?」みたいな。
【フィーヌ】 「え〜? その辺の人に聞いた」
【ルーア】 「愛がなせる業(はぁと)」じゃないんや(笑)。
【シヴァ】 「勘で」とかは?(笑)
【リット】 俺はもう勝手にギアの家覗き込んでるから(笑)。
【GM】 早いな! 「何しに来たんだ?」って聞かれるけど。
【フィーヌ】 「急に来てごめんね。今日は一人?」
【GM】 「俺? そうだよ」
【フィーヌ】 「あんたのそっくりさん(エイク)を探してるんやけど、まだ見つからないねん。知らん?」
【GM】 「・・・・・・し・・・知らない・・・なぁ?」
【フィーヌ】 なんか口調が怪しいな(笑)。
「まぁ、見つけたら教えてよ」
【GM】 「わ、わかったよ」
【リット】 「水竜知ってる?」って聞く。「水竜探してるねん」
【GM】 じゃあね、だいぶ思案してから「俺は知らないなぁ・・・」って言う。
【フィーヌ】 「俺は、ってことは誰なら知ってるん?」
【GM】 「だ・・・誰なら知ってるんだろうなぁ・・・?」ってかなり困った顔をする。
【フィーヌ】 「エイクなら知ってるんかなぁ?」って横でいらんこと言ってみよ(笑)。
【GM】 ビクっとする(一同爆笑)。
【ルーア】 絶対知ってる〜!!!(笑)
【フィーヌ】 こいつ、実は結構いい人かもよ?(笑)
【ルーア】 嘘をつけない人やねんな(笑)。
【リット】 インドラのことも知っとんかな、この人。知ってそうやけど。
【シヴァ】 聞いてみるわ。「人探してるねん」
【GM】 「そ、そうかい?」
【フィーヌ】 よく考えると迷惑な客やな、私ら(笑)。
【シヴァ】 「銀髪のドゥアンの男やねんけど、この部屋に入って行くのを見かけたって言う人がいてんねんけど・・・知らん?」
【GM】 え〜っとねぇ、だいぶ目を泳がせてから、「み・・・見間違いじゃないのかなぁ?」って言おうか?(笑)
【シヴァ】 「それがそうでもないみたいなんやわ。で、このことを聞くために僕が訪ねてきたわけやねんよ」
【GM】 じゃあギアは観念したような声で、「あの人は一回会っただけだから・・・」とか言い出す(笑)。
【フィーヌ】 こっちがいじめてるみたいや(笑)。
【シヴァ】 「一回会ったんや?」
【GM】 「まぁ・・・ちょっと」
【シヴァ】 「で、その時は何の話やったん?」
【GM】 「いや、あの・・・・・・っていうか、何でそんなこと聞くんだよ?!」(一同爆笑)
【フィーヌ】 キレるキレる(笑)。
【シヴァ】 「だからそいつをさがしてるんやってば」(笑)
【フィーヌ】 キレたら怖いで(笑)。
【GM】 「・・・ちょっと頼みごとをした・・・かな」
【リット】 「何? 花を折れとか?」
【GM】 「そ・・・そんなことは頼んでないよ?!」
【フィーヌ】 ギア、震えたりとかしてない?(笑)
【GM】 震えてはないけど、顔色はよろしくないみたいやね(笑)。
【リット】 絶対花のこと知ってるよな。もっとふっかけるで〜。
「だから、水竜の封印が解ける花ってあるじゃん?」
【GM】 「・・・・・・」
【フィーヌ】 にやにやしながら見とこ(笑)。
【リット】 「あれ、青い方折られて・・・」
【GM】 「ちょっと待ってくれ!!!」
【リット】 「・・・・・・何?」
【GM】 え〜っと・・・。弟なら知ってるかもしれない」って言う。ギアは泣きそうな顔になってますな(笑)。
【フィーヌ】 「それ、エイク?」
【GM】 「・・・ごめん、そう」(一同爆笑)
【ルーア】 やっぱり〜!(笑)
【リット】 やっと観念したな(笑)。
【シヴァ】 「で、エイクはどこ?」
【GM】 「・・・恥ずかしいからあまり言いたくないんだけど、どっかのダンジョンに行ったっきり帰ってこないんだ」
【シヴァ】 「もしかしてインドラに依頼した人探しって・・・」
【GM】 「そう、エイクを探してもらおうと思ったんだよ」
【フィーヌ】 何ー?! ダンジョンから帰ってこない?
【GM】 「(嘘くさく)もう2週間くらいになるかな?」
【フィーヌ】 え?
【リット】 2週間? だいぶ前やな。花が折れたのよりも前?
【フィーヌ】 でもそのあとにもエイクの目撃情報あるんやで? ここの管理人とか、コトとか。
【ルーア】 コトちゃんと管理人さんは嘘ついてないと思いますよ。
【シヴァ】 嘘ついてるのはギアやろ?
【フィーヌ】 「つい最近、あんたの部屋にエイクらしき人物が入って行くのを管理人が目撃してるんやけど」
【GM】 「み・・・見間違いじゃないかな?! お、俺は学校があるんだ!」とか言って逃げようとする(笑)。
【フィーヌ】 それはシヴァに捕まえてもらう。
【シヴァ】 捕まえるで。
【リット】 じゃあ玄関のドア閉めて部屋の中入るで?
【GM】 いいよ。ギアは捕まえられてるから阻止できない。
ルーアもそろそろ着いてもいいよ。何か今、ドア閉められたけど(笑)。
【ルーア】 「あたし、入るよ〜」って言いながら開ける。
【リット】 部屋はどんな感じなん?
【GM】 学生の一人暮らしって感じで、あんまりキレイじゃない。
【ルーア】 本が散乱した部屋?
【GM】 まぁ、本も結構散らかってるね。
【リット】 本を見てみる。何の本?
【GM】 いっぱいあるけど・・・
【ルーア】 机の上の、一番上に置かれてる本は?
【GM】 一番上は、この街の伝承知識系やね。
【ルーア】 やっぱり〜・・・。
【フィーヌ】 それって図書館の本? 図書館のシールとか張られてる?
【GM】 図書館の本じゃないっぽいね。ギアが自力でどっかから調達してきたのかも。
【シヴァ】 読んでみ?
【ルーア】 読んでみる。
【GM】 読んだ? じゃあ赤い花に関する記述が見つかる。「その花は、この街を救う花だ」とか書かれてるね。
【リット】 ほんまに? それはどうやればいいの、具体的に。折ればいいのか?
【GM】 そこまでは書かれてないね。
【リット】 折るんかな? 夢の中の少年が「殺して」って言ったから・・・。
【シヴァ】 少年=赤い花って確証がまだないけどな。
【フィーヌ】 その本、他には何か載ってない?
【GM】 この街の伝承の詳細なら載ってるけど。「600年前・・・」
【リット】 分かった、水竜や!!
【ルーア】 は? 何が?
【GM】 「600年前、この街で[悪魔]と呼ばれている存在のものがやって来た。それの外見は記憶には残っていないので分からない。ただ、そういう強大な力を持つものが現れた。
そしてそれが街を滅ぼそうとした時、この街の守護神であった水竜がその力の全てを持って水晶の中に自分ごと悪魔を封印した。
だが、封印の維持には膨大な力が必要だった。悪魔との戦いで力を使い果たした水竜に、それ以上の魔力は残っていなかった」
【ルーア】 じゃあいつか封印が弱まって悪魔がまた出てくる?
【GM】 うん、その通り。
「そのことを知った賢者クラークは、そうならないために水竜ごと水晶の中の時を止めた。その時クラークがかけた時間停止魔法の解除キーとなったのが、青い花だった」
というわけ。
【リット】 なるほどな。
「・・・で、ギアさん。何で花折ったん?」
【GM】 「お、おおお俺じゃないって?!」
【フィーヌ】 「じゃあ何でこんなこと調べてたん?」
【GM】 「れ・・・レポート?! そう、レポート、課題!!」
【リット】 ほう? じゃあレポートが書かれてるか調べていい?(笑)
【GM】 全く書かれてませんな(笑)。
【ルーア】 「で、肝心の弟さんは何でダンジョンに行ったのかしら?」
【GM】 「お・・・俺に聞くなーっ?!!」だいぶ錯乱して来たで(笑)。
【リット】 「最近目撃されたエイクのそっくりさんは誰なんよ」
【GM】 「だ・・・だからきっと見間違いだよ!! ほら、頼むから弟を探してきてくれよう!!」
【ルーア】 「それは正式な依頼になるのかしら?」
【GM】 「そう、依頼、依頼!!」 ダンジョンの場所も知ってるらしいで。ここから一日くらいの距離にある洞窟。
【ルーア】 あ、ギアに一個質問。「あなた、コトちゃんちの法事に行ってたらしいけど、何の用事だったの?」
【GM】 「じ・・・じいさんの知り合いなんだ?!」
【ルーア】 「嘘! おじいさんもコトちゃんも、あなたのこと知らないって言ってたわよ!!」
【GM】 「じいさん、ボケたんじゃないかなぁ?!」
【リット】 「ボケてねぇ! 俺のじいさんを侮辱するな!!」(笑)
【GM】 お前のじいさんじゃないだろ!!!(笑)
【ルーア】 「で?」
【GM】 「詳しい話はエイクが知ってるから!! だから探してきてくれよ。この洞窟にいるはずなんだ」
【ルーア】 「それは依頼ね? 今あなた、エイクを探してきてくれって言ったわね?」
【GM】 「う、うん??」
【ルーア】 「じゃあ、成功報酬頂きましょうか?」
【GM】 「せ・・・成功したらあげる・・・」
【ルーア】 「前金は?」
【フィーヌ】 がめついなぁ(笑)。
【GM】 「銀行行ってないから手元に金がない」(笑)
【リット】 切ないな(笑)。
【ルーア】 「とりあえずあなた、兄弟心配よね? 探して欲しいわよね?!」
【GM】 「(勢いに飲まれて)う・・・うん」
【ルーア】 「じゃあ依頼なんだからお金くれないと!!」
【GM】 だから今こいつの手元に金ないんやってば。
【ルーア】 「なら一筆書いてよ」
【GM】 ・・・・・・何を?
【ルーア】 「エイク探しをこの人たちに依頼しました、って」
【GM】 ? それくらいならいいけど。
【ルーア】 捺印もね(笑)。
【フィーヌ】 ・・・・・・何でそんなん書かしたん?(笑)
【ルーア】 いや、書かしたら後から「お金払わない」とか言われることもないかなと思って(笑)。
【リット】 じゃあその洞窟とやらに行ってみるか?
【GM】 今、昼過ぎやけど、今から出かける?
【リット】 一日かかる距離なんやっけ? その洞窟までは。
【GM】 まぁ、朝出たら昼過ぎに着くって距離かな?
【リット】 じゃあ今出たら夕方に着くな。「(渋い声で)・・・・・・夕方は奴らの時間だ」(一同爆笑)
【シヴァ】 奴らって誰やねん(笑)。
【リット】 ダンジョンで待ちわびてる奴らよ。
【ルーア】 でもダンジョン入っちゃうと真っ暗だから、昼夜関係ないって説も・・・。どうします?
【フィーヌ】 まぁ、行くだけ行ってみればいいんちゃう?
【ルーア】 ですね。
【リット】 花のほうはもう大丈夫か? 放って行っても。
【シヴァ】 赤い奴を砕いて行くか?
【ルーア】 それはやめてください〜(笑)。どうなるかわからない〜。
【シヴァ】 じゃあ放っておいて洞窟行こうか。
【フィーヌ】 奴らの時間になるけど(笑)。
【リット】 しゃあない、それは(笑)。
【GM】 了解。ではシーン切るよ〜。

■■■

【GM】 ちょっとマスターシーン挟みます。
「あっはっは、あいつらも引っかかったぜ!」
キミらが去ったのを確認して、ギアが歪んだ笑い声を上げる。
【ルーア】 あいつら「も」?
【シヴァ】 インドラちゃうん?(笑)
【ルーア】 ああ!(笑)
【GM】 「あとはエイクがうまくやってくれるだろう・・・! あはははは!!」
【リット】 そんなに笑ってると隣の部屋の奴が「うっさい!」って壁をどつくぞ(笑)。
【GM】 「ああっ、ごめんなさい!!」(笑)
「でも・・・でもこれで力が手に入る! 俺を馬鹿にした奴らに一泡拭かせてやるんだ! 9年間も一年生やってて何が悪いんだーッ!!!」(一同爆笑)
【フィーヌ】 そういう動機なんや(笑)。
【シヴァ】 やっぱり相当留年してたんや(笑)。
【GM】 魔術師学園、入学はエイクと同じやってん。
【リット】 それは馬鹿にした奴らの方が正しいと思うけど、俺は(笑)。せめて二年生くらいにはなっとけよ(笑)。

【GM】 一方その頃、コトの家。無断で家に入ってくる人影。インドラですね。
彼は花の前に立ち、必死で制止しようとするコトを振り払って剣を抜き放つ。
「これが街のためなのだ!!!」
そう叫んで一閃。
地に落ちた赤い花を手に、彼は再びどこかへと姿を消した。

÷÷ つづく ÷÷
©2005 Yu-ri Sasamoto
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