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§終わらない歌を君に§

クライマックスフェイズ

著:笹本ユーリ

シーン 01 刀@飛べない天使

【GM】 ではクライマックスフェイズです。レオナの乗ったフーファイターを追いかけてる二人の機体に通信が入ります。
【六】 おおっ? 誰から?
【GM】 相手はレオナ。多分彼女は大和に送ろうとしたんやろうけど、操作を間違えたのか六の機体にも通信の回線を開いてしまった。
気付かず、レオナは話し始めます。「大和くん、もう、会えないかと思ってた」
【大和】 「なんでそんなこと言うんだ」
【GM】 「だって、私は選ばれてしまったから・・・」
【大和】 心の中で、「誰に? 俺に?!」って思って興奮してるから(一同爆笑)。
【六】 口に出して言っちゃえよ!(笑)
【大和】 嫌だよ、おっさんと一緒にすんな!(笑)
【六】 きい!!(笑)
【GM】 「もう一度会えるなんて思ってなかったから・・・顔、見たときはすごく嬉しかった。でも、でも今は、敵同士・・・になっちゃうんだね」
【大和】 「どういうことだよ!」
【GM】 「気付かない? あなたと私は、乗ってる機体が違うじゃない。・・・そういうことなの。ごめんね」
【大和】 じゃあここでレオナの裏切りに気付いたことにします。「お前がそっちにいるなら俺も行きたい。行きたい・・・けど! 俺の名前がそれを許さないんだ!!」(一同爆笑)
【六】 そんなふざけた名前つけるからじゃー!!!(笑)
【大和】 「恨むならプレイヤーを恨んでくれ!!」(爆笑)
【GM】 アホかぁ―――ッ!(爆笑) 
【大和】 で、レオナの反応は?(笑)
【GM】 そんなもん、答えられるか!!(笑)
「・・・私ね、歌を歌いたかったんだ」
【六】 あ、逃げた(笑)。
【GM】 「そしてね、みんなに聞いてもらいたかったんだ。そのためにはみんなに好きになってもらわなきゃならないって思ったの。でも、ヤシマでそれは叶わなかった」
【六】 そういえば合衆国人のハーフやから嫌われてるとか言ってたな。
【GM】 「私のパパは、合衆国のスパイだったの。だから私、ヤシマに居場所はないの。でもね、合衆国の人は違ったわ。私の歌を聴いてくれた。だから・・・行かなきゃ」
【大和】 「そんなこと関係ねえよ!」
【GM】 「あるわ!」
【大和】 どうしよう、もう思いつかないぞ。このままレオナを行かせてしまうしかないのか?
【六】 じゃあ、通信に割り込んで大和を怒鳴りつける。「貴様、その程度の想いだったのか?!」
【大和】 う。「歌だったら、俺がいくらでも聴いてやるよ」
【GM】 「ありがと。大和くんもここに来るって分かってたら・・・もう少し違う未来だったかもしれないね」
【大和】 「まだ遅くないよ」
【GM】 「もう・・・遅いわ」
そして彼女はひとり、コクピットの中で歌いだします。曲は、中学の音楽の時間に習った練習曲。
【大和】 音楽の授業ってことは俺も一緒に習ってたはずだよな。じゃあ、レオナに合わせて一緒に歌いだす。
【六】 「いいか、大和。本当にそいつのことが好きなのなら・・・・・・取り戻して見せろ!!」
【GM】 吹雪も、「大事な人なんですよね? 探してた人が、あの人なんですよね? やっと会えたのに・・・・・・また、離れ離れでもいいんですか?」
【六】 吹雪ちゃん、偉いぞ!
【大和】 わかった。俺が改名して合衆国に寝返ればいいんだな?(一同爆笑)
【GM】 違うわ―――ッ!!(笑)
【六】 お前の機体、撃ち落すぞ?!(笑)
【大和】 嘘です(笑)。というか、レオナは別にヤシマが嫌いなわけじゃないんだよな?
【GM】 嫌いではないよ。居場所がないと思ってるだけで。
【六】 大和はレオナが基地から出る決意をした事件を知らんのやんな。教官に、「所詮ハーフか」みたいに言われたこと。
【大和】 うん、知らない。
【六】 じゃあ、大和に機体だけに通信回線を開いて、そのことを言う。
【大和】 聞いて、ショックを受ける。
【六】 「今はこんな世の中だ。だが、俺達が変えればいいじゃないか」
【大和】 レオナに言う。「俺はお前をハーフだとかそんなふうには見ないよ」
【GM】 「でも、他の人はそうじゃないわ」
【大和】 「そんな奴、俺がやっつけてやるよ。俺がこの国を変えてやる」(一同爆笑)
【GM】 いきなり大きく出たな(笑)。
【六】 急に大和がかっこよく見えた(笑)。
【大和】 「世界中の全てが敵に回ったとしても、俺だけはお前の見方だ」
【GM】 「・・・・・・ほんとに?」
【大和】 「ああ」
【GM】 そこで、フーファイターの動きが止まる。「大和くん・・・・・・!」
【六】 おおー!! やったぜ!!
【GM】 ところが、彼女の歌声に魅かれるかのように夜空に召喚円が広がります。
そして吹雪が叫ぶ。「前方に天使反応!」
【六】 やばい!
【GM】 合衆国がレオナを助けるために天使兵を召喚したのか、そこから2体の天使兵が光臨してきます。
【大和】 「お前たちなんかにレオナは渡さないぞ!」
【六】 俺も、にやりと笑って照準を天使兵に合わせるぞ。
【大和】 嬉しそうやな、六(笑)。 
【GM】 2体の天使兵は別のエンゲージにいます。で、それとキミらの間にレオナがいる。
何か状況分かりやすくするためにフィギュアとか並べたいんやけど、何かない?
【大和】 ないっす(笑)。
【GM】 じゃあ、これでいいや。(置いてあったクッキーを並べだす)
【六】 おいしそうやな、天使兵。食べていい?(笑)
【GM】 倒したらな(笑)。
【六】 ようし、がんばるぞー(笑)。
【大和】 最初にレオナに言うよ。「下がれ、ここは俺達に任せろ」
【GM】 「ありがとう、大和くん」
じゃあ、レオナは後退。
【大和】 これで負けたらかっこ悪いな(笑)。
【GM】 では戦闘ですな。行動順は天使兵1(パワー)、大和、六、天使兵2(ホイシュレッケ)の順です。パワーはレオナをかばった大和に攻撃。11個も成功した。
【六】 すげえな。
【大和】 怖いな。ロゴス5点使って・・・・・・。おおっ、13個成功!!
【GM】 じゃあ回避できたよ。
【大和】 「やったぜ、吹雪!」
【GM】 「すごいです、大和さん!」
【大和】 次は俺の攻撃? パワーを狙って・・・一気に粉砕するために六からのダーザインを昇華します。命中判定は96成功!!
【GM】 何ィ?! こっちは9個成功してるのでダメージに87点のプラスをお願いしますぜ。
【大和】 107点!
【六】 すごいな。俺もパワーを狙おう。ロゴスを命中判定に6つ使います。で、さらにプシナプシナのダーザインを昇華して対天使ミサイル撃ちます!! 54成功!
【GM】 10個成功。当たったよ。
【六】 ダメージは60点。
【GM】 マジ?! 敵、弱すぎたかも。一機撃墜しました(苦笑)。
【六】 やったー!
【GM】 じゃあホイシュレッケの攻撃は六に。
【六】 うわ、2個しか成功してない。
【GM】 それなら当たったぜ。ダメージ22点な。
【六】 けっこう来るなぁ。これ、本気で避けるしかないぞ。軽傷ゲージが全部埋まってしまった。
【GM】 そうなん? じゃあ次から全部の判定に+1の修正でよろしく。
【大和】 いいなぁ、それ。俺もわざと攻撃食らおうかな(笑)。
【GM】 では、2ラウンド目です。
【大和】 なら、残ってるやつに攻撃〜。ロゴス使いまくってやろう。64個成功!
【GM】 こっちは4個しか成功してません(笑)。
【大和】 ダメージ80ね。
【GM】 うわ、一撃かよ(笑)。
【大和】 俺、かっこいいー!(笑)
【六】 「すげえじゃねぇか、坊主」
【大和】 「ざっとこんなもんさ」
で、レオナに通信入れるよ。「こっちに来いよ。俺のところに帰って来い」
【GM】 「でも、他の人は許してくれないわ」
【大和】 「俺が何とかする。何とかなりますよね、軍曹?」
【六】 「ああ、こいつの言う通りだ。大丈夫だから、戻って来い」
【GM】 「・・・・・・本当に? 信じても、いいの?」
【大和】 「うん。軍曹はどうだか知らないけど、俺のことは信じていいよ」
【六】 おい!(笑) 「俺に任せておけば大丈夫だ。・・・・・・たぶん」(笑)
【大和】 「軍曹、大佐が怖いんだったら無理しなくていいですよ?」(笑)
【六】 ちょっと怖いけど、怖くないふりをしておく。「任せろって言ってるだろうが」
【GM】 じゃあ、レオナは二人に「ありがとう」って言って、戻ってきます。では、そんな感じで基地に帰還します。

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©2006 Yu-ri Sasamoto
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