≪REV / EXIT / FWD≫

§遠雷:第9話§

青い屋根の邸宅

著:林田ジュン
▽ 20人分の食事 ▽ ノーザン邸の探索 ▽ 奥の部屋の婦人

20人分の食事

【ヨッヘン】 勝手口開いたけどどうしよう? 一応聞き耳ぐらいしとく?
【リーディス】 聞き耳立てる。(ころっ)15。
【GM】 じゃあ、がちゃがちゃいう音が聞こえる。何か、台所とかでよく立てるような音。
【リーディス】 食器の音かな。
【ヨッヘン】 勝手口やから、台所やな。誰か洗いものしてる人がおるんや。見つかったら騒がれるで、これ。
【セフィーロ】 見つからんかったらええねん。人はすぐ見える?
【GM】 覗いたん?
【ヨッヘン】 ちょっと開けて覗いてみたら?
【リーディス】 こっそり。
【GM】 女の人の後姿が見える。
【ヨッヘン】 1人だけ?
【GM】 見えるのは1人だけ。でも、がちゃがちゃいう音は1つじゃないから、もう1人ぐらいいるかも。
【リーディス】 屋敷やからなぁ。
【GM】 食事の用意とかしてるっぽいね。
【ヨッヘン】 ああ、会合に持って行くんやな。どうしよ。殺すわけにはいかんよな、この人ら。
【セフィーロ】 それはまずいでしょ。一般人かも知れんし。
【ヨッヘン】 〈スリープ・クラウド〉かね?
【リーディス】 またするかね。
【ヨッヘン】 それか、〈デス・クラウド〉か、どっちかしかない。
【GM】 なんでその2択やねん!
【セフィーロ】 一般人やったら、すぐ簡単に寝るやろ。
【ヨッヘン】 うん、リーディス、頑張ってくれたまえ。
【リーディス】 じゃあ、〈スリープ・クラウド〉。お皿洗いの人がいそうなところに、(ころっ)9。
【GM】 (ころっ)うん、とりあえず見えてる範囲の人は寝た。
【リーディス】 うわー、微妙や。
【ヨッヘン】 音はどうなった?
【GM】 とりあえず、やんだよ。
【リーディス】 見てきてよ。
【ヨッヘン】 じゃ、〈インビジビリティ〉で消えるて入ってみる。
【GM】 中には寝てるメイドが3人いる。
【リーディス】 それだけ?
【GM】 うん。
【ヨッヘン】 どうしよう、このメイドも縛っとくか。
【セフィーロ】 そうやね。
【リーディス】 いちおう。
【ヨッヘン】 この人らも隠しとかなヤバイよな。「食事遅いぞ」って言って来るかも知れんからな。……って、隠しとっても来たら困るな。いないもん。
【リーディス】 えー? 『ストライキ』とかって貼っといたらええやん。
【GM】 いやいや。
【ヨッヘン】 食事はどんな感じの作ってたん?
【GM】 スープとかサンドイッチとか、ワインとか。
【リーディス】 軽食系。
【ヨッヘン】 何人分ぐらい?
【GM】 人数はわかんないけど、けっこう作ってるよ。
【ヨッヘン】 1人分だけ、違う盆に乗ってたりとか、そんなんない?
【GM】 いや、そんなんはない。全部同じ。
【セフィーロ】 じゃあ、『セルフサービス』って書いて――。
【ヨッヘン】 メイド達はどこか見つけにくいとこ…また暗がりの溝に持って行くか。
【GM】 4人目……。
【リーディス】 山積みや。そのうち溢れるで。
【ヨッヘン】 メイドやったらリオの場所知ってるかな。脅せば簡単に口割りそうやけど。
【リーディス】 そのメイドは、みんな同じぐらいの歳? ひとりだけ年上とか。
【GM】 いや、みんなおばちゃん。年も似た感じに見えるけど?
【リーディス】 リーダーっぽい感じの人とかいない?
【ヨッヘン】 帽子に線が1本多いとか。
【GM】 ない。服は一緒。
【ヨッヘン】 メイド長はいないのか。
【GM】 屋敷にはいるかも知れんけど、この3人じゃないかもよ。
【ヨッヘン】 じゃ、セージ2の奴がセージ判定。かっ!
【GM】 「42歳と見ました」言ってる。
【リーディス】 役立たず!
【ヨッヘン】 仕方ないから、猿轡かまして1人起こす。「騒ぐな」って脅かして、聞こう。
【GM】 どうぞ。
【リーディス】 起こす。
【GM】 起きた。めっちゃびびってる。
【ヨッヘン】 「騒がないでください」って言う。
【GM】 「えぇ〜?」って顔する。
【ヨッヘン】 あ、俺、姿消したままや。
【GM】 そら、騒ぐわ。怖い。
【ヨッヘン】 じゃ、俺、言わへん。
【セフィーロ】 セフィーロが言うわ。「騒がないでください」って。「危害を加えるつもりはない」
【GM】 もう加えられてる気もするけど。
【セフィーロ】 いやいや。ちゃんとシルファスの聖印を見せてみる。「ここにリオという女性が捕われていると聞いたんで、それを助けに来たんです」って言う。
【ヨッヘン】 「知ってる?」
【GM】 首を横に振る。知らないみたいよ。
【ヨッヘン】 「じゃあ、ここにいてください」って言う。「後で助けに来るから」
【GM】 なんか知らんけど、言う事聞くしかなさそうやからいるよ。
【リーディス】 OK。
【ヨッヘン】 「もし、騒いだり変なことすると、あそこに潜んでる仲間が弓矢を飛ばしてくるので」
【リーディス】 サクっと。
【ヨッヘン】 「だから、ここでじっとしてて。ところで食事はキミらが運んでんの?」
【GM】 食堂までは、この人らが運んでるよ。
【ヨッヘン】 誰か1人分だけ、食堂ではなく個室に運ぶとかは?
【GM】 「1人、お部屋まで運んでる方がいます」
【ヨッヘン】 「どこに?」
【GM】 「2階の隅の部屋にご隠居がいて、足が悪いんですよ。出てこれないので、お食事を運んでます」
【リーディス】 その相手、見たことはあるの?
【GM】 あるある。ノーザン伯爵のお爺ちゃんで、人間。もう90ぐらいの。
【セフィーロ】 よく生きてるな。
【リーディス】 運んでるのはそれだけ?
【GM】 それだけ。
【セフィーロ】 でもメイドなら屋敷内の間取りくらい知ってるやろ。
【GM】 うん、お爺ちゃんの部屋へ行く道筋だけ知ってる。
【ヨッヘン】 「絶対に入ってはいけない」っていう部屋は?
【GM】 それはない。
【セフィーロ】 屋敷の中にはどれぐらい人がいるの?
【GM】 それもあんまり知らない。
【セフィーロ】 他にメイドさんはいる?
【GM】 掃除する人が何人か来るけど、今日は来てないらしい。常にいるメイドは、この3人だけみたい。
【セフィーロ】 「いつもこんなにたくさん料理してんの?」
【GM】 「今日は何かあるみたいですよ。お友達がたくさん来て」
【ヨッヘン】 「どこに運ぶように言われた?」
【GM】 「地下」
【ヨッヘン】 「何人分作ってたん?」
【GM】 「いつも20人ぐらい来るって聞いてるんで20作ってますけど、余る日もありますよ」

ノーザン邸の探索

【ヨッヘン】 食わずに帰る人やな。用事があるとか。
【GM】 それか来てないだけとかね、ただ単に。
【リーディス】 地下への道筋は?
【GM】 じゃあ教えてくれた。「伯爵とお友達がいるのは地下のいちばん奥の部屋です。ドアに装飾があるのですぐに分かります」
「で、あなたたちは誰なんですか?」って聞かれるけど。
【ヨッヘン】 「正義の味方です」って答える。
【GM】 「伯爵が正義じゃないんですか?」
【セフィーロ】 それはない。
【ヨッヘン】 「余計なことは言わないで下さい。弓矢が、ぴゅって飛んできますから」
【GM】 このメイドは絶対キミらが悪やと思ってるやろな。
【セフィーロ】 そんなことはない。「この聖印にかけて」って言う。
【GM】 だったらシルファスの手入れか何かやと思っていよう。
【ヨッヘン】 にしても、推測だけで俺ら動いてるけど、リオはこの屋敷におるんやろか。
【セフィーロ】 捕われて、別の場所にいるかも知れん。
【ヨッヘン】 どうやって調べる?
【セフィーロ】 会合の内容を盗み聞きするとか。
【リーディス】 どんなこと話してるんやろ。ぶどうが何にも覚えてなかったってことは、あんまり重要なことはしゃべってないかも。
【GM】 それか、ぶどうが聞いてないだけ。
【ヨッヘン】 とりあえず、地下を探ってみるか。俺、透明だから見てくるよ。台所に入って食堂に行く。
【GM】 食堂はがら〜んとしてる。
【ヨッヘン】 廊下に出る。
【GM】 廊下には警備の人が1人いるけど、君は透明だから気付かれない。
【ヨッヘン】 警備は廊下のどこにいるのかね?
【GM】 廊下を往復して警備してる。
【リーディス】 動物園の虎みたいにウロウロしてるんや。
【ヨッヘン】 じゃあ、そのまま地下への階段を下りてみる。
【GM】 下りると、奥にあのメイドが言ってた扉がある。あと、部屋が6個あるけど、全部閉まってて中はわかんない。
【ヨッヘン】 全部開けてみようかな。リオがいるかどうか。
【GM】 ん、いいよ。
【ヨッヘン】 右側いちばん奥から開けてみる。
【GM】 鍵がかかってて開かへん。
【ヨッヘン】 じゃ、その向かいの扉を。
【GM】 そこも鍵しまってる。
【ヨッヘン】 じゃあ、真ん中、左側から。
【GM】 そこ? 開くよ。
【ヨッヘン】 開く? ちょっと開けて、中覗く。
【GM】 いらない本とかいっぱいしまってあるけど。
【ヨッヘン】 じゃ、こっち。
【GM】 そこは、開かへん。
【ヨッヘン】 ここ。
【GM】 トイレ。
【ヨッヘン】 出たな! あったあった。
【セフィーロ】 何をそんなに喜んでんの。
【リーディス】 行きたかったんや。
【ヨッヘン】 こっちは?
【GM】 開かへん。
【ヨッヘン】 最後にレンジャーの聞き耳を会合やってる扉の前で試してみよう。 (ころっ)12。
【GM】 普通にざわざわって話し声とかがするけど、何言ってるかまではわからないね。
【ヨッヘン】 じゃ、帰る。見てきた物をありのままに伝えるさ。
【セフィーロ】 ここの隠居の爺さん、何も知らんのかな。
【ヨッヘン】 忘れてた。そんなのもいたんや。爺さん、見に行ってみよか。
【セフィーロ】 見に行ってみようや。
【ヨッヘン】 見に行く。消えてるって便利やな。
【GM】 なぁ。普通に行けたよ。見張りもいないし。
【ヨッヘン】 開けてみる。そっと。
【GM】 鍵かかってないから余裕で開くよ。
【ヨッヘン】 無防備や。
【GM】 爺ちゃんが揺り椅子に座って、暖炉のそばでボ〜っとしてるのが見える。
【ヨッヘン】 生きてんのかなぁ。
【GM】 生きてるよ、いちおう。
【セフィーロ】 話しかけてみたら? 消えたまま。
【ヨッヘン】 「お迎えです。さあ、参りましょう。喜びの野へ!」
【GM】 「なんじゃあ!?」
【ヨッヘン】 この部屋にいるのは爺さんだけ?
【GM】 うん、爺ちゃんが揺り椅子で揺れてるだけ。ああ、あと膝に猫が。その猫も、じゅうぶん歳みたい。ぼて〜っと太って寝てる。
【ヨッヘン】 3階行ってみる、3階。外から見たら塔みたいになってたとこ。
【GM】 3階? 2階には上行きの階段がないから、行けない。
【ヨッヘン】 階段を探す。
【GM】 廊下にはないもん。
【セフィーロ】 どっかの部屋の中から行けるんかもよ。
【ヨッヘン】 うーん。
 俺が階段を探してる間にキミら何かすることあったら、時間を有意義に使ってくれたまえよ。
【リーディス】 そうやね。廊下の見張り、なんとかしたいな。
【セフィーロ】 どうする? 見張りがこっち来て背中向けた瞬間を狙って、いきなりガーンってやったらええねん。
【リーディス】 急所を一撃。
【セフィーロ】 いきなり昏倒させれば。
【ヨッヘン】 靴下に小石をいっぱい詰め込んで――
【GM】 ――ガーン!
【ヨッヘン】 で、靴下にじつは穴開いてるんやろ。
【GM】 ぼろぼろぼろぼろ〜。
【リーディス】 最悪や。
【ヨッヘン】 んで、どうするかね?
【リーディス】 殴って気絶させるか魔法で眠らせるか。どうする?
【ヨッヘン】 ボス戦あること、忘れんといてな。精神点大丈夫か?
【GM】 ラスボス、最高で20人?
【ヨッヘン】 20人斬り。
【GM】 あ、でもぶどうは来てないから、19人や。
【ヨッヘン】 セフィーロ、19人斬りに挑戦。
【セフィーロ】 しません。
【GM】 最大19人。最低1人。
【ヨッヘン】 ぽつん、か。じゃあ、あのザワザワ何やったん?
【GM】 1人で雰囲気出してるねん。
【リーディス】 ラジオ流しとったとかな。
【セフィーロ】 1人でザワザワ言ってんねん。
【ヨッヘン】 寂し。
【リーディス】 そろそろ精神点は貯めに入ろうかな。減りが早いからさ。
【ヨッヘン】 じゃあ、セフィーロに一発何かしてもらおうか、そのファイター4レベルで。
【セフィーロ】 うん。
【ヨッヘン】 錆びた剣でどついてやりなさい。その鈍器のような物で。
【セフィーロ】 じゃ、見張りがこっち向かってきて背中を向けた瞬間ぐらいを見計らって、いきなり背後から襲いかかって、どつき倒す。
【GM】 OK。
【セフィーロ】 後頭部を。
【GM】 マイナス4の修正つくんやんな、こっち。
【セフィーロ】 (ころっ)16。
【GM】 不意打ちは成功。
【セフィーロ】 ダメージは…… (ころっ)12。
【GM】 12? それじゃあ気絶しないな。武器構えて振り返る。「誰だ、おまえは」
【セフィーロ】 ところでここにいるのって俺だけ? リーディスやシリウスも来てるよな?

奥の部屋の婦人

【リーディス】 わたし、いるよ。
【ヨッヘン】 セージの2もついてきてるよ。ピキ〜ンや。
【GM】 「32歳!」って言ってる。警備の年齢見抜いた。あと、シーフのネルもいるよ。
【セフィーロ】 それだけいるなら数の暴力で殴り倒したらいいやん。
【GM】 じゃ、次のラウンド。いちばん早いのはリーディスやな。ちなみに警備兵にターンまわしたら、叫んで仲間呼ぶかもよ。
【リーディス】 当てる。(ころっ)9。
【GM】 当たってない。
【セフィーロ】 (ころっ)えーっと、12や。
【GM】 12は当たった。
【セフィーロ】 (ころっ)うわー、ダメージ1ゾロや!
【GM】 え、じゃあ――「不審者がいるぞ!」って警備兵が叫ぶ。
【ヨッヘン】 その時のお爺ちゃんの様子は?
【GM】 いや、2階には聞こえてないから、そんな音。
【ヨッヘン】 聞こえてへんのか。
【セフィーロ】 叫んで終わり?
【GM】 で、叫んだら1階の隅の部屋が開いて、警備兵2人出てくる。
【リーディス】 20人じゃなかった。
【GM】 地下室まで聞こえてへんのちゃうかな。
 で、あと、玄関横の部屋も開いて、女の人が覗いてる。「なに?」って感じで。
【ヨッヘン】 女の人の髪の毛の色は?
【GM】 普通の銀髪……銀髪じゃないな。白髪?
【ヨッヘン】 白髪。お婆さん?
【GM】 けっこう歳いってそう。
【ヨッヘン】 伯爵夫人かな。
【リーディス】 いい服着てる?
【GM】 伯爵夫人かどうかは知らんけど、いい服は着てる。伯爵はハーフエルフやから、歳がわからへん。
【セフィーロ】 伯爵の母親かもよ。爺さんの娘。それか、爺さんの嫁。
【ヨッヘン】 で、どうすんの? 俺、気づいてないらしいから、キミらこの窮地をうまく切り抜けてくれ。
【セフィーロ】 頑張る。
【リーディス】 警備兵は全部で3人?
【GM】 全部で3人。で、覗いたおばちゃんには、衛兵が「危ないから、部屋に入っててください」
【ヨッヘン】 敬語で言ったんやな?
【GM】 うん。「ここは何とかしますんで。ま、大丈夫ですよ」とか言って。
【ヨッヘン】 なめられてるで、キミら。
【リーディス】 やったー。
【GM】 ヨッヘン暇そうやな。シリウスのデータ渡しとくから使って。
【ヨッヘン】 はいよ。セージとネルは?
【GM】 ネルは一応戦えるけど、セージは何もしないからね。年齢当てる以外は。
 じゃあ、第3ラウンドやで。リーディスから。
【リーディス】 〈エネルギー・ボルト〉をぶつけましょ。いちばん弱ってる奴に。
【GM】 うん、OK。
【リーディス】 (ころっ)10。普通。
【GM】 (ころっ)抵抗した。
【リーディス】 あーあ。(ころっ)ダメージは7。
【セフィーロ】 じゃ、セフィーロやね。「リオ嬢を返してもらおうか」
【GM】 「誰のことだ」
【セフィーロ】 知らんの? 「評議会メンバーのリオ嬢だ」
【GM】 「あー、あの人か。見たことねえなぁ。ていうか、お前死ね」
【セフィーロ】 (ころっ)17。
【GM】 当たった。
【セフィーロ】 (ころっ)普通や。ダメージは13。
【GM】 あ、じゃあ、倒れた。
【セフィーロ】 手加減してるからね。
【GM】 OK。
 じゃ、次こっちがセフィーロをどつきに行くから、回避して。
【セフィーロ】 「来るな!」 (ころっ)11や。
【GM】 11? (ころっ)避けた。
 こっち2人目行くで。セフィーロに。(ころっ)えーっと、15。
【セフィーロ】 (ころっ)当たった。
【GM】 (ころっ)7点いく。
【セフィーロ】 止めた。ガーンて。
【ヨッヘン】 シリウスがファイター1で攻撃するさ。バッソで、(ころっ)10と言って攻撃。
【GM】 (ころっ) 10は当たったよ。
【ヨッヘン】 (ころっ)7と言ってダメージ。
【GM】 それは通らない。
【ヨッヘン】 ネルも行くぜ〜。ショート・ソードか。
【リーディス】 前が賑やかになってきた。
【GM】 (ころっ)あ、6ゾロ出た。頑張って。
【ヨッヘン】 6ゾロ出たら、受動有利やから何してもアカンやん。
【GM】 次のラウンド。
【リーディス】 〈エネルギー・ボルト〉。(ころっ)おー、6ゾロ。
【GM】 (ころっ)うん、抵抗無理。
【リーディス】 (ころっ)えーっと、ダメージは8。
【セフィーロ】 うん。(ころっ)当たって13点。
【GM】 倒れた。こっちのもう一人の攻撃はシリウスに……外れね。
【ヨッヘン】 ほんなら、こっちの反撃やな。シリウスが13と言って殴った。
【GM】 (ころっ)当たった。
【ヨッヘン】 (ころっ)まわった! しかも6ゾロや。17発。
【GM】 あー! 倒れたよ。廊下は静まった。そしてさっきの夫人が覗く。「あら、衛兵が。大変!」とかって言い出す。
【ヨッヘン】 あの夫人を黙らせないと。ダッシュ移動して、ガっと口を押さえて、「私たちは、怪しい者ではありません」
【GM】 怪しいわ!
【リーディス】 怪しいとか言う以前に危険やで、もう。
【ヨッヘン】 ――と、言うのは冗談やけど、マジでどうする?
【リーディス】 婦人がいるのって部屋やんね?
【GM】 うん、部屋からドア半分開けて覗いてる。
【ヨッヘン】 騒がれたら困るんやけど。
【リーディス】 そのおばちゃんは俊敏そう?
【GM】 いや、普通のおばちゃん。頭はよさそうやけど。
【セフィーロ】 頭がいい人やったら、聞く耳持ってるやろ。
【ヨッヘン】 とりあえず、「騒ぐな」って言って、「評議員の末娘リオを知らんか」と聞いてみたら?
【リーディス】 うん。じゃあ、近づいて行って、「騒ぐな」と言ってから聞いてみようか。
【GM】 部屋には入るの?
【リーディス】 その人は黙ってくれる?
【GM】 やり方によるかも。
【リーディス】 そんな強引にはしたくない。
【セフィーロ】 剣をしまう。
【リーディス】 「手荒なマネはしないから、おとなしく聞いて欲しいんですけど」

÷÷ つづく ÷÷
©2007 Jun Hayashida
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