≪REV / EXIT / FWD≫

§遠雷:第7話§

戦いを望む者

著:林田ジュン 地図:もよ
▽ 王子処刑か!? ▽ 黒い鷲と白い鯨 ▽ スラムに潜む冒険者

王子処刑か!?

【GM】 どの辺ぶらぶらしてる?
【ヨッヘン】 そうやなー、町の広場の中を、こう――
【GM】 広場? 広場にいてたらさ、お城の兵隊が何人かワラワラって来て、広場の掲示版に紙を貼って帰ってくのが見える。
【セフィーロ】 何が書いてあるん?
【ヨッヘン】 見に行く。
【GM】 「他人の指輪を使って、不法侵入しようとしていた2人が捕まった」って書いてあって――
【リーディス】 「ぷっ」て笑う。
【GM】 「公開処刑は3日後。その内1人が隣の国の王子と名乗ったため」――
【リーディス】 おおー。それは見に行かな。
【GM】 「今からアルファンに真偽のほどを確かめに行くので、真実なら全面戦争に突入か!?」って書かれてる。
【ヨッヘン】 『か!?』て。
【リーディス】 それ、お城のやつやんな? べつにフォーカスとかじゃないよね。何や、ここ。
【セフィーロ】 たぶん新聞屋に勤めとった人が誇張して。「このほうが盛り上がるし」とか言うて。
【GM】 広場にいた人は、みんな「あー、3日後か〜。この広場でやるんや」って。
「戦争か〜」「処刑見な」とか。
【リーディス】 楽しみやな。
【GM】 ギロチンらしいで。
【リーディス】 おお、一発やな。
【GM】 うん、一発、一発。
【セフィーロ】 これは大変や。
【リーディス】 3日後か。
【GM】 3日後の正午。
【リーディス】 間抜けやの〜。
【セフィーロ】 すごい迂闊やな。だから「連れて行け」言ったのにな?
【ヨッヘン】 うん。
【GM】 あ、ちなみに騎士のほうは、もう殺されたらしい。
【ヨッヘン】 ジャック?
【GM】 うん。捕まったときに抵抗したので1人は殺した、って書いてある。


【リーディス】 さて、どうしよう?
【セフィーロ】 まあ、とりあえずレジスタンスに行ってみないと。
【ヨッヘン】 4時になったかな?
【GM】 うん。
【セフィーロ】 その後は、広場は何も動きはなし?
【GM】 動きは特になし。城の警備が厳しくなったっぽいなー、ぐらい。衛兵が1人増えたな〜、ぐらい。
【リーディス】 1人かよ!
【セフィーロ】 びみょ〜。
【GM】 あと、処刑見物の場所取りするお爺さんがいたり、逃げ出す人がいたりな。「この国は戦争になる。ヤバイ」とか。
【リーディス】 えらいことになったなぁ。
【ヨッヘン】 じゃあ、酒場に行こか。
【GM】 もう開いてるよ。何人か客いるけど。
【ヨッヘン】 じゃ、「黒チーズをください」って言う。
【GM】 「黒チーズ?」
【リーディス】 と――
【セフィーロ】 きゅうりの漬物。
【GM】 「少々お待ちください」ってマスターが奥に行って、品物持って来て、「コーヒーもいかがですか?」
【リーディス】 「いただきます」
【セフィーロ】 「お願いします」
【GM】 「じゃあ、こちらへ」って。
【リーディス】 チーズも気になるから、ちょっと食べてみる。
【GM】 食べる? めっちゃまずい。
【リーディス】 泣く?
【GM】 泣くねぇ。
【リーディス】 じゃあ、泣いた。「あああああ〜」って泣いた。
【GM】 きゅうりも漬かり過ぎてて、匂いがもうやばい。
 とりあえずマスターは下に案内してくれるけど。
「この下がレジスタンスの本部になってるんですけど、武器は私に預けて行ってくださいね」って言われる。
【リーディス】 うん、いいよ。
【セフィーロ】 「いいよ。大事になー」
【ヨッヘン】 ノーム入りのダガーだけは、帽子の中に隠しとく。
【GM】 うん、そんなんはべつに見ないから、気にしない。それで、降りて行ったら入口のとこに1人見張りみたいな感じの人がいて、「見慣れない顔ですね」って言われる。
【リーディス】 「見慣れないでしょ」
【セフィーロ】 これから見慣れてください」
【GM】 「は? どなたですか?」
【セフィーロ】 「キミこそ誰ですか?」
【GM】 レジスタンスの人ですけど。
【セフィーロ】 「じゃあ、そのレジスタンスに会いに来た人です」
【GM】 「何の用で来たんですか? 連絡されてないですよね、こちらに。怪しい人は入れられないんですけど」
【セフィーロ】 「怪しくない」って言う。
【GM】 怪しい!
【セフィーロ】 「ちょっと他言無用の話やから、もっと偉い人に会わせて」って。
【GM】 「誰に会うんですか?」
【ヨッヘン】 「シリウスさん」
【GM】 「シリウスさん? そんな偉い人にいきなりはちょっと」
【ヨッヘン】 「なら、ケインさん」
【GM】 「ケインさん? 誰ですか?」
【ヨッヘン】 「ハーフエルフのケインさん」
【GM】 「ハーフエルフはいますけど、リックさんですよ」
【ヨッヘン】 「あと、ナツコさんは?」
【GM】 「メンバーに、今、女性はいませんが」
【ヨッヘン】 偽者か。
【セフィーロ】 「今日、捕まった人たちのことで話が」
【GM】 「ああ、お城で?」
【ヨッヘン】 「あれ、処刑されたら、全面戦争『か!?』やで」
【GM】 「らしいッスよねぇ」
【ヨッヘン】 「あんたら戦争回避する組織だからあれはまずいでしょ」
【GM】 「でも、ああなってしまったものは、もう……。もしかして、あの2人の知り合いですか?」
【ヨッヘン】 「まあね」
【GM】 「なら話は別ですね。ちょっと、とりあえず中に入ってもらえます?」
【リーディス】 入る〜。
【GM】 じゃあ、しゃあないからシリウスさんのとこに通してくれるけど。みんな不審そうに見てるけどね。
【セフィーロ】 それは気にしない。シリウスさんには会えたんやな?
【GM】 うん。
【セフィーロ】 ほな、詳しい事情を説明する。包み隠さず全てを。
【GM】 どっから全部?
【セフィーロ】 護衛の依頼を受けたとこから。ヨヒムさんの話から。
【GM】 「ヨヒムから『もしアルファンが使者を送ってくるなら協力して欲しい』という話があって、『じゃあそういうことが正式に決まったら、連絡して』までは言ったけど、王子が来るとかそんな話は聞いてない」って言われる。
【リーディス】 あれ?
【セフィーロ】 ヨヒムさんいうのは、実在の人?
【GM】 「ああ、従兄弟です」
【セフィーロ】 「アルファンの穴掘りしてんの?」
【GM】 「確かそうだったはず」
【ヨッヘン】 その話はいつしたん?
【GM】 話というか、手紙のやりとりやけど。
【ヨッヘン】 直接、顔は合わせてないんやな?
【GM】 うん。
【リーディス】 連絡が途中で途絶えた。
【セフィーロ】 レジスタンスの邪魔をする人って心当たりある? 
【GM】 「ああ、それはね、好戦派の中でも急進的な左翼がいるからね。彼らが」
【リーディス】 そいつら怪しいね。
【セフィーロ】 「じつはこうこうこういうわけで、あんたらに会うために、王子と護衛の騎士が来てね、評議会に入れると……」
【GM】 「入れるわけないじゃないか! あれは本人じゃないと。何を考えてるんだ」
【セフィーロ】 「そういう人なんや。藁にもすがる思いで来たわけ。まあ、そう責めんといてくれ」
【リーディス】 責めてないけど、笑ってる。

黒い鷲と白い鯨

【GM】 でもここに指輪があったのだけは真実らしい。
【ヨッヘン】 その指輪はどこへ?
【GM】 「盗まれてしまったんだがね」
【セフィーロ】 「――と、まあこういう事態になったわけでやね、どう考えても好戦派が怪しかったりするわけで。ちなみにそこのリーダーが、『ケイン』という名前でハーフエルフやったりとかいうことはない?」
【GM】 「名前は知らないけども、ハーフエルフ。参謀に女がいるのも知ってる」
【ヨッヘン】 ははん。
【リーディス】 まんまや。
【セフィーロ】 「ビンゴ! それ。正解!」
【GM】 「ていうかキミの国は何してるんだ!?」
【リーディス】 ハッピーな国やねん。
【セフィーロ】 「俺らも護衛を頼まれただけやからね、裏取りとかしてないわけよ」
【GM】 「はあ。一回帰ったら、ガチンって言っといたほうがいいと思うけど」
【リーディス】 そうやね。
【セフィーロ】 「でも、戦争が起きてからじゃ、遅い」
【GM】 「そうだなぁ。一回帰ってる時間もないしな」
【セフィーロ】 「戦争が起きたら、キミらも困るでしょ?」
【GM】 「うん、立場的にも」
【セフィーロ】 「ここはまあ、何とかして戦争を回避せんと。」
【GM】 「とりあえず、その王子を助け出すのが先決かな」
【ヨッヘン】 3日しかないからね。
【セフィーロ】 ここで助け出したら、王子に恩が売れるで。
【リーディス】 それは心に秘めときな。
【GM】 「でも王子を助け出したところで、向こうの国が悪いことをしたっていうのには、変わりがないんだよなぁ」
【リーディス】 確かにねぇ。
【GM】 「しかも助け出したりしたら、ますます悪いことになりそうな気がする」
【リーディス】 ホンマや。見なかったことに。
【セフィーロ】 「そこをどうにかするのが、キミらの仕事じゃないのか」
【GM】 「いやいやいやいや」
【リーディス】 なすり合いを始めたで。
【GM】 「とりあえず、真犯人を見つけて『こいつらに騙されました』っていう証拠を持っていけばいいんじゃないだろうか」
【ヨッヘン】 ホンマに?
【セフィーロ】 「それで戦争回避できそう?」
【GM】 あと、指輪やけど、この指輪偽造できないようになってるらしくって、王子が受け取った指輪自体は本物だと思われる。「こっから盗まれたものかはわからないけど、本物なのは確かだ」
【セフィーロ】 「3人ほど欠席しとったらしいから」
【GM】 ちなみにここにあったのは、リオっていう人の指輪。
【セフィーロ】 「なんでそんなん持ってんの?」
【GM】 その人も、一時期ここに所属してた。ノイブルクからこのソロンに抜け出してきて、ついこの間まで活動してた。でも指輪と彼女がさらわれてしまって。
【リーディス】 彼女ごと?
【GM】 彼女ごと。
「だから、その可能性はあるのはそれかも知れない」
【セフィーロ】 「そのリオと女参謀は同一人物じゃないやろね?」
【GM】 リオはオレンジの髪の女の人。女参謀は黒髪やった。あと、リオに戦闘系の技能はない。「とりあえず、こちらが協力してあげられるのはそのぐらいかなぁ。あとは、宿貸してあげとかね。」
【リーディス】 レジスタンスはリオ探してんの?
【GM】 「うん。リオはたぶんその敵対組織に捕まえられてると思うけど、そっから先はまだ洗えてない」
【ヨッヘン】 対抗組織のアジトはどこなん?
【GM】 「知らん」
【セフィーロ】 探れよ。
【リーディス】 「使えねーなー」って。
【セフィーロ】 名前は?
【GM】 黒鷲(くろわし)団』。
【リーディス】 どれくらいの勢力かもわからん?
【GM】 こっちよりでかい。向こうは国の権力者とかも何人かいるから資金面とか充実してる。
【セフィーロ】 それでよく今まで戦争起こさずに済んだね。理由がなかったんやな。
【GM】 たぶんね。
【ヨッヘン】 今頃、万歳三唱してるやろ。
【セフィーロ】 「やっと大義名分ができた」 飛んで火に入る……やな。困ったこっちゃ。
【リーディス】 アルファン、やられたな〜。
【ヨッヘン】 思いつきで変なことするからや。
【セフィーロ】 せっかく、穴掘り頑張ってんのに。
【ヨッヘン】 おとなしく穴掘っとくだけにしとけば、よかったのに。
【リーディス】 私もう愛国心ゼロやから。
【セフィーロ】 俺はアルファンの人間ちゃうし。まあ、乗りかかった船だから協力するけど。
【ヨッヘン】 俺は「レムリア大陸の平和を守るのは自分や」と、思い込んでるから。
【セフィーロ】 頑張れるとこまで頑張る。後は野となれ山となれ。
【リーディス】 アカンやん!
【セフィーロ】 いやいや、結果が出るまでは、できることを頑張る所存です。善処します。
【ヨッヘン】 ところで指輪見て持ち主はわかんの?
【GM】 ああ、なんか魔法みたいな文字が書いてあんねんけど、いちばん最後のとこに持ち主の名前が書いてあって、見分ける人がいる。
【ヨッヘン】 で、簡単に見分けられたんやな。あの王子は。レッグは。
【セフィーロ】 ていうか、今まで来たことない人やから、すぐわかる。
【GM】 そう。でも、結婚とかしたらその相手にも与えられるから一応名前は必要。顔パスだけじゃ、新しい所有者が増えた時に分からないから。
【ヨッヘン】 所有者増えるんや。
【GM】 そ。増える。子供生まれたら増えるし。
【ヨッヘン】 誰が増やしてんの、この指輪?
【GM】 評議会のトップが作らせてる。まず、指輪を与える本人を評議会まで連れてきて、害がないってわかったら、作ってくれる。
【ヨッヘン】 ふーん。
【セフィーロ】 さて、どうしてくれよっか。
【GM】 ちなみに世間一般では、リオをさらったのはレジスタンスだと思われてるらしくって、ノイブルクの偉い貴族はレジスタンスを敵対視してる。
【セフィーロ】 それがじつは黒鷲団がさらった、ってことが――
【GM】 わかれば、ノイブルクの勢力がこっち側に来て形成が逆転するかも。
【ヨッヘン】 スポーツ新聞が大々的に書いてくれるやろから。
【リーディス】 スポーツ記事じゃなくて、あれはお城の掲示板やろ。なんか間違ってる。
【GM】 「リオは生きていた!!?」
【セフィーロ】 「さらったのは黒鷲団」――
【GM】 【セフィーロ】 ――「か!?」
【ヨッヘン】 こっちの組織の名前は何なん?
【GM】 こっち? 『白くじら』
【ヨッヘン】 じゃあ、リオを助けに行こか。この人がいろいろ言うてくれたら、黒鷲団が全部悪いことになるやろ、きっと。で、王子も「善良な王子が騙された」ってことになるやろ、きっと。
【セフィーロ】 黒鷲団でわかるこというたら、それぐらいのもん?
【GM】 それぐらいやね。
【ヨッヘン】 じゃ、またシーフがギルドで大活躍や。
【リーディス】 うん。シーフギルドへ行きます。
【GM】 「また来たね」
【リーディス】 「やっほー。聞きたいことがあってさ」
【GM】 「また、あるの? 今度は何だい」
【ヨッヘン】 黒鷲団のアジト。
【GM】 「アジトか〜。ちょっとそれは、こっちでも把握してない。メンバーの家をアジト代わりに使ってるらしくて、どの家が使われてるかとかは――ま、だいたい全部使われてるんだが」
【リーディス】 持ち回り。「今日はおたくで」とか。
【GM】 「そんな感じ。どの家がメインで使われてるとかは把握してない」
【リーディス】 1箇所でもわかれば。
【GM】 だったら、貴族の家5件。レストラン1件。新興宗教のちっちゃい教会。あと、スラム街の民家の地下。
「把握してるのはこれだけだが、まだ他にもあるかも知れないよ」
【リーディス】 OK、OK。情報料100フィス置いておこう。
【ヨッヘン】 合計で8個ある。1個ずつ潰して行こか。
【GM】 ちなみに貴族の家の場所はわかってないらしいけど、レストラン・教会・スラムの場所はわかってる。
【ヨッヘン】 この3つに絞って張り込むかね。
【リーディス】 どっから行く? レストランは見た目に分かるんかな?
【ヨッヘン】 看板に、黒い鷲の看板が立ってるとか。
【GM】 そんなん立ってない。普通の海鮮料理屋。
【ヨッヘン】 高級レストランっぽい?
【GM】 うん、ちょっと高そう。
【セフィーロ】 お得なセットとかはないん?
【GM】 ディナーセットとかちょっと安そうやけど、普通に食べたほうが安いな、他の店で。
【リーディス】 張り込んでみる?
【ヨッヘン】 ケインかナツコが入って行くとこを目撃できれば、最高なんやけどな。でも……どうやろ。

スラムに潜む冒険者

【リーディス】 あと3日しかない。
【ヨッヘン】 実質2日やね。もう夕方やろ。カウントダウンが始まってるで。
【セフィーロ】 大ピンチ。
【GM】 3日目の昼までは間に合う。
【リーディス】 そんなギリギリか。「そのギロチン、ストーップ!」や。
【GM】 「あー、しまった〜。もう落としちゃったよ〜」って。
【ヨッヘン】 そこで〈フォーリング・コントロール〉や、リーディスが。ふわ〜。
【GM】 でも、ゆっくり首切れてくねん。
【ヨッヘン】 そうなんか?!
【リーディス】 痛ぁ〜。王子もゆっくりになったらイヤやな。「ああ〜」とかって、一緒に。
【ヨッヘン】 最低やな。
【リーディス】 皆さんにゆっくり見ていただけるだけやで。
【ヨッヘン】 スロー再生。
【GM】 スローモーションでお楽しみください。
【セフィーロ】 楽しめへん。
【リーディス】 ショックが2倍って感じやな。

【セフィーロ】 ところで、レジスタンスのほうにはシーフおらへんの?
【GM】 「あー、2人いるよ」
【セフィーロ】 「貸して」
【GM】 1レベルでよければ。
【セフィーロ】 ないよりマシ。ちなみに、このアジト候補さえも白くじら団は知らんかったん?
【GM】 なんか、家をいろいろ使ってたのは知ってる。
【セフィーロ】 レストランや神殿やスラム街の地下とか。
【GM】 「いや、知らんな」
【セフィーロ】 知っとけよ! 「キミらも大概のん気なグループやね」
【GM】 「そうですかねぇ」 南のほうやから、みんなおっとりしてるねん。
【ヨッヘン】 どんな言い訳や。
【リーディス】 戦争始まってもこの調子やで、きっと。
【セフィーロ】 ちょっとこめかみ押さえとくわ。
「とりあえず、シーフ2人借りていい?」
【GM】 「うん、いいよ」
【ヨッヘン】 じゃあ、張り込みしてもらうかね?
【セフィーロ】 ちなみに顔は知ってんの? ケインとナツコ、もしくは向こうの黒鷲団のメンバー。
【GM】 んーっとね、シリウスは「1人知ってる」って。でも、「ハーフエルフや女じゃない」って言われる。普通の隊員の1人を知ってるって。
【セフィーロ】 なんで知っとん?
【GM】 昔、こっちこっちに入ってた人が、寝返って行った。
【ヨッヘン】 じゃあ、この人がシュウさんの連絡を盗んだか何かした――
【GM】 「いや、ヨヒムと連絡を取るよりもっと前に抜けてったから、そいつじゃないよ」
【リーディス】 いちおう、顔を聞いとこう。
【GM】 男の人で、黒いツンツンの髪の人。
【セフィーロ】 似顔絵描いて。
【GM】 描いてくれた。
【セフィーロ】 回りに見せて、「似てる?」って。
【GM】 いや、「シリウス隊長、絵、ヘタですなぁ」とか言われてる。
【ヨッヘン】 威厳が……。
【セフィーロ】 「誰か、うまい人!」言うて。
【GM】 じゃあ、シーフ君が描いてくれるけど。隊長よりかはマシにできた。
【セフィーロ】 「この絵ならわかる?」
【GM】 「あー、隊長より似てますわ」
【リーディス】 その表現も微妙や。『シリウスより』というのは。
【セフィーロ】 「これで本人とわかりそう?」
【GM】 みんなが「いや、ここにほくろがあったはず」とか、いろいろ描き込んで、よく分からなくなってきた。
【リーディス】 アカンやん。落書きもされた、髭とか描いて。
【ヨッヘン】 この人は何してた人なん?
【GM】 その人は大工さん。サムって名前やから。
【セフィーロ】 年の頃は?
【GM】 25〜26。
【セフィーロ】 背丈は?
【GM】 背丈は、まあちょっとでかいかな。
【セフィーロ】 これでまあ、なんとかわかるやろ。
【ヨッヘン】 あ、そうだリーディス。ケインとナツコの似顔絵、描けるかね? 借りたシーフが張り込みするんなら、顔知ってたほうがいいやろ思ってんけど。
【リーディス】 じゃあ似顔絵描くね。(ころっ)おおー、大丈夫や。うまく描けた。シーフ君、覚えてよ。
【ヨッヘン】 で、どこを張り込んでもらお、彼らには。ていうか、俺らがどこを張り込むかやな。当たりそうなとこ。
【リーディス】 どこやろ。全部、怪しい気がする。
【ヨッヘン】 この情報だけじゃな。ダイスで決めよう。(ころっ)おお、スラム街の地下と出た。
【リーディス】 スラム街〜。
【ヨッヘン】 では、シーフA、Bには、それぞれレストランと教会を見張ってもらおう。そしてリーディスは、スラム街の家の前のアパートに入り込むと。
【GM】 民家には住人が出入りしてるけど。
【ヨッヘン】 あ、住んでんのか。
【GM】 うん。いちおう住んでる。
【ヨッヘン】 でも、この人らも黒鷲団に関係ある人なんやな。
【GM】 うん、そこが使われてるのは確かやから、団員なのは確か。家族の誰かがね。
【ヨッヘン】 いざとなったら、全員とっ捕まえて――
【GM】 ――ってこともできる。
【ヨッヘン】 これはまあ、最後の手段ということで。
【GM】 見た感じ、夫婦と子供が1人いるみたい。
【セフィーロ】 ほう。
【ヨッヘン】 このうち2人はたぶん団員ではないんやろけど、いざとなったら巻き添えを食ってもらおう。
【セフィーロ】 じつは子供が団員かも知れん。
【GM】 子供は10歳ぐらい。だから、夫婦もそれなりの歳ね。
【ヨッヘン】 ん。じゃあ、見張っとこうや。
【セフィーロ】 【リーディス】 うん。
【GM】 じゃあ、そのうち電気が消えて、寝たかな? とりあえず電気が消えた後は、出入りはない。動きはなくなった。
【ヨッヘン】 地下らしいから。地下トンネルとかやったら、イヤやな。出入り口はここだけやったら、ええねんけどな。
【リーディス】 う〜ん。地下はすぐわかるとこにある? 地下の入口。
【GM】 えっ、今どこに見てるんやっけ? 外から見てるんやんな?
【ヨッヘン】 外、外。
【GM】 じゃあ、わかんない。
【ヨッヘン】 忍び込む?
【リーディス】 うん。使われてるかどうかは見たいやん。
【ヨッヘン】 じゃあ、忍び込もう。まず、庭に――
【GM】 庭、ないし。通りそのまま家に面してる。
【ヨッヘン】 建物に入らなアカンねんな、中を探ろう思ったら。
【GM】 ってか、扉なんかないからカーテンをふぁ〜って開けたらもう入れるねんけどね。
【ヨッヘン】 ほな、カーテンしゃーって開ける。
【GM】 真っ暗です。とりあえず、キミにはどこで誰が寝てるかぐらいはわかる。
【ヨッヘン】 「サンドマンがあそこに3つぐらいいる」って言う。
 この家の中を探るぞ。
【GM】 でも夜やから真っ暗やで。
【セフィーロ】 聞き耳立ててみたら? 寝息以外に何か音が聞こえるとか。
【GM】 いや、ネズミが走り回る音とか、そんぐらい。
【セフィーロ】 じゃあ、使われてないんかな、今日は。地下を探してみよう。明かりつけたら、寝てる人たち起きてまうかな。
【ヨッヘン】 ぐっすり眠っとったらわからんで。今、何時?
【GM】 えっ、まだ11時とか12時とか。
【ヨッヘン】 ほな、深夜2時まで待つ?
【リーディス】 その時間なら、トイレに起きてきそうや。どうせなら明け方になるまで待つとか。
【ヨッヘン】 朝まで待つ? 朝になったら、家の人出かけるかも知れへん。全員じゃなくても団員の奴が。 待つか?
【セフィーロ】 そやね。

÷÷ つづく ÷÷
©2007 Jun Hayashida
Map ©2007 Moyo
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お名前
ひと言ありましたら
 
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