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§狂信者たちの宴:最終話§

自由の神の名のもとに

著:林田ジュン イラスト:りょこ
▽ ともに立ち向かう敵 ▽ 終幕の歌声 ▽ 自由の神の名の下に

ともに立ち向かう敵

【ネイビー】 「絶対サーラを引き込める自信があるならスケープドール渡してついて来てもらえばいいじゃん。あと一個残ってるし」
【ウル】 「スケープドールパクって逃げられたりして(笑)」
【ネイビー】 「そうかもしれない。だから、自信があるなら」
【トウキ】 「『仮にエリアに飲ませたとしてもウィルって言うクートラのトップがエリア取り返そうとメカリアに来てるんだぞ。お前はエリアを守り切る自信あるのか?』」
【GM】 「サーラはそこまで知らないし」
【トウキ】 「『お前が知らないだけで今この街に来てるんだよ。どうするつもりだ。戦うしかないだろ』」
【GM】 「『何か知らないけど、私は飲ませたらすぐに村に戻って、あとの事は村の神殿に任せるわ』」
【トウキ】 「『その途中で襲われるぜ』」
【ウル】 「でもそうなってもシルファス神殿に駆け込めばいいじゃん。サーラにはそれが出来る」
【GM】 「うん。サーラなら助けてくれるね」
【トウキ】 「『つーかお前さ、どうせエリア探すアテないんだろ? だったら俺ら信じるしかないじゃん』」
【GM】 「一つ言うけど、そんな言い方されて来る人はいません」
【トウキ】 「やっぱり?(笑) どうしたもんかねぇ、あ、エリアにかけられたギアスのこと話せば……」
【キロロ】 「あ、そっか。そんな情報普通知らないはずやから、言えば信じてくれるかも」
【GM】 「ギアスの事言えば、君らとエリアが接触した可能性は信じるよ」
【ネイビー】 「その上でスケープドールを渡せば」
【GM】 「ついていく……ね」
【ウル】 「来るのはいいんだけど、あの宿にはレイもいるんだよね。あいつまたいらんことしないかなって。エリアとサーラ連れて逃げたりすんなよ、頼むから。レイのレベル高いのが嫌やねんな」
【GM】 「テレポートできるしな」
【ウル】 「それが一番嫌」
【キロロ】 「でもしょーがないよね。他に方法ないし」
【ウル】 「うん。サーラにスケープドール渡して来てもらおう」
【GM】 「それなら渋々来てくれるよ」
【ウル】 「サーラに聞くよ。『リディア、クートラのトップと手を組んだと思う?』」
【GM】 「『それは……でも、あの人はエリアには興味なかったから。復曹が全てだったから、そのために手段を捨てた可能性はゼロじやないと思うわ』」
【ウル】 「『わざと手を組んだフリしてるとかは?』」
【GM】 「さぁ。それはサーラには分からない。ちなみに君らはどうやって宿に戻るの?」
【ウル】 「歩いて」
【トウキ】 「警戒はしてるよ」
【GM】 「警戒ってどの程度?」
【トウキ】 「目に見える鞄囲で」
【ウル】 「俺はサーラを見つめてるから」
【トウキ】 「見張る、じゃなくて見つめるの?」
【キロロ】 「あたしもきょろきょろしてるよ」
【GM】 「だったらサーラを見つめてる人以外の2人は2D振って。シーフないから平目で」
【トウキ】 「何? エンカウント? 8」
【キロロ】 「7だよ」
【GM】 「じゃあ2人が上を見上げるとフライトで低空を飛んでいるリディアが見える」
【ウル】 「でも今夜やで? 見えるか?」
【GM】 「月明かりで」
【ウル】 「でも顔まで分からんのちゃう?」
【GM】 「だけどスーパーマンとか飛んでたら分かるじゃん」
【ネイビー】 「いや、そういう問題じゃないから」
【GM】 「まあ、分かったことで」
【ウル】 「何してるんだ? 偵察?」
【キロロ】 「当然リデイアからもあたしら見えてるって事やんね。ばれた? 立ち止まる……よね?」
【トウキ】 「うん。僕らが立ち止まったらリディアも止まる?」
【GM】 「止まらずに、急に方向変えて飛んで行ったよ」
【キロロ】 「ウィルに知らせに行ったのかな。やばいよ」
【トウキ】 「でも僕らの宿はバレてないから、急いで戻れば安全だよ」
【ウル】 「だけどバレるのも時間の問題でしょ」
【トウキ】 「……決戦になったら、レイとルカとサーラとエリアいたほうがいい?」
【ウル】 「戦ってくれるのはレイとルカくらいだろ。ま、ルカは盾にしかならんけど」
【トウキ】 「サーラは無理かなぁ? リデイアの寝返り知ってこっち来ない?」
【キロロ】 「無理でしょ」
【トウキ】 「でも僕らがいるところウィルは直接攻撃できないよね。エリアいるもん」
【GM】 「ウィルはその事知らんけどね」
【トウキ】 「エリアいますって看板立てとく?(笑)」
【ウル】 「そんな事してもウィルの事だから攻撃してくるかも知れへん」
【キロロ】 「やりそうやしな〜」
【ウル】 「もう、のんびり出来ないよ。すぐにレイの所に戻って作戦会議しよう」
【トウキ】 「戻って、サーラにエリア見せる!」
【GM】 「サーラは仮死状態のエリアを見て『何で起きないの?』って言うけど」
【トウキ】 「『彼女、僕らに殺してもらいに来たんだよ。他の人に殺してもらいに行かないようにスリープをかけたんだよ』」
【GM】 「『薬飲ませたいの。薬を渡して。そしてエリアを起こして』」
【ウル】 「『全部終わってからね。これから何が起こるか分からないから下手に起こさない方がいい』」
【GM】 「『何が起こるの?』」
【トウキ】 「『ウィルが来る。リディアも来るだろうね』」
【ネイビー】 「来たら、エリアをリナに戻そうとしてるサーラはウィルに確実に殺されるよね。弟殺すような奴やもん。これでサーラにも戦う動機はできるよ」
【キロロ】 「じゃあその事をサーラに言ってみればいいのかな? 言ってみる」
【ウル】 「『リナにして無事返そうと思ったら、ウィルを倒さなきゃならないんだよ。リナのために、頼むよ』」
【GM】 「『ウィル……を倒したらエリア返してくれる?』」
【ウル】 「『返すよ』」
【GM】 「『じゃあ、ウィルを倒すまでなら協力してもいいわ。でも、そのあとはもう協力しないわよ』」
【トウキ】 「それでサーラももう僕らの事追って来ないんだろ?」
【GM】 「それはグレムリンズグリンを彼女に渡せば成立しますな」
【ウル】 「渡したくないなぁ。ずっと追いかけてきて欲しい」
【ネイビー】 「狂ってるわ、この人」
【ウル】 「いいだろ〜、別に」
【トウキ】 「ねぇ、サーラ犠牲にして生き延びられない?」
【キロロ】 「どうやって?」
【トウキ】 「サーラとエリア一緒にウィルに見せて、こいつがエリアに薬のませてリナにしようとしてる所見つけました! って言ったら僕らへの怒りが消えてサーラ殺して終わりにしてくんないかな」
【ウル】 「いや、ウィル俺らの顔見た時点で攻撃してくるやろ」
【GM】 「ちなみに実の弟ですら瞬殺されました」
【キロロ】 「そうだよー」
【トウキ】 「じゃあサーラとエリアセットにしてどっかに立たせておいてウィルをおびき出す」
【キロロ】 「来てもサーラ殺されるだけやん」
【トウキ】 「じゃあ一撃で死なないように何かワンクッション置けばいいよね」
【キロロ】 「スケープドール持たせて……」
【ウル】 「スケープドール使うなら別にサーラじやなくて俺らでもいいやん? 誰か一人がスケープドール持って困になって、ウィルが出てきたところをみんなで攻撃すれば、とりあえず1ラウンドはダメージを食らわないよ」
【キロロ】 「あたしら隠れてるの? ばれない?」
【ウル】 「たぶんウィルは頭に血が上って、囮を殺すのに必死になって気付かないっしょ。それかウィルが一番無防備な時を狙って襲い掛かるか? トイレ行ってる時とか(笑)」
【GM】 「トイレ行かんとこ。我慢しよ(笑)」
【ウル】 「膀胱炎で死ぬで」
【ネイビー】 「不戦勝〜(笑)」

終幕の歌声

【ウル】 「話戻すけど、囮は精神抵抗高い奴にしようよ」
【GM】 「一番高いのはレイだけど、レイとルカ、サーラを囮にする場合はまず説得してくださいな」
【トウキ】 「ウィルをおびき出す以上僕たちの誰かじゃないといけないんだろうなぁ」
【ウル】 「レイたちを見てもウィルはぶちキレないもんな」
【トウキ】 「ってことは僕が一番精神抵抗高いな。囮やるよ」
【GM】 「決戦にはレイ、ルカ、サーラ、エリアみんな連れて行くわけ?」
【ウル】 「サーラとレイは行くとして、ルカどうしよ」
【GM】 「本人は、レイが行くなら行くって言ってるよ」
【ウル】 「ふと思ったけどルカが死んだらレイも戦闘不能になるの?」
【トウキ】 「え? この2人つながってるの?」
【GM】 「ないよ!」
【ウル】 「いや、ショックで壊れそうやもん、この人」
【キロロ】 「逆にキレてウィル殺してくれるかもよ」
【ウル】 「それやったらいいなぁ。ル力も行こう」
【GM】 「ネイビー、ヒマやろうからレイかルカ好きな方使っていいよ」
【ネイビー】 「マジで? じゃあレイ使います」
【ウル】 「エリアを連れて行くメリットはないから、薬と一緒にシルファス神殿に預けておこうよ」
【GM】 「じゃあそれはサーラがやって来てくれる」
【ウル】 「でわ……行こうか(笑)」
【トウキ】 「行きますか」
【キロロ】 「ついにこの時が」

【キロロ】 「って言うかどこに行くの?」
【レイ】 「さっきリディアに見つかったあたりでうろついていればいいんちゃうか?」
【トウキ】 「じゃあ僕がスケープドール持ってそのあたりに行くね」
【ウル】 「俺らはそのまわりで隠れてるね。フォースエクスプロージョンの範囲に入らない距離で」
【トウキ】 「待ってます。どきどき」
【GM】 「ならば望みどーりそのうちウィルとリディアの二人が現れます。ウィルは君を見た瞬間に剣を抜いて戦闘体制に入るけど?」
【トウキ】 「聞きたい事があるの。『ネイビーは?』」
【GM】 「『知らんな』」
【トウキ】 「『……シュバルツは?』」
【GM】 「『あの裏切り者は消した。お前らもすぐに同じ所に送ってやる』」
【トウキ】 「あー……、殺したってことね」
【GM】 「『エリアに真実をばらした奴は塵になればいい。消し去ってやる』」
【トウキ】 「『そのエリアも今あんたの手元にいないじゃん』」
【GM】 「『そんなものは貴様らを殺したあとどうとでもするわ! まずは死ね!』」
【トウキ】 「キレちゃってるよ。戦闘回避は無理やね」
【GM】 「そうです。まずは第一ラウンド。トウキにフォースが飛びます」
【トウキ】 「抵抗は失敗」
【GM】 「しかもクリティカル。スケープドール砕け散ったからね。リディアはこのラウンド待機です」
【ウル】 「じゃあ俺たちが出て行って一斉に攻撃しよう」
【レイ】 「その前に俺がウル、キロロにエンチャントウエポンかけるから」
【トウキ】 「ウィルに攻撃」
【GM】 「ウィルはファイター系技能ないからよく当たるよ」
【トウキ】 「うん。当たって10点ダメージ」
【GM】 「でもレベル高いからなかなかダメージ通らんけどね」
【キロロ】 「いやん」
【ウル】 「当たって回って22点!」
【キロロ】 「あたしも当たったけどダメージ行かない〜。強いよ〜」
【トウキ】 「ルカは隠れてたほうがよくない?」
【ウル】 「殺されたらレイが暴走するから前に出そうよ」
【GM】 「そんな設定ないし」
【ウル】 「じゃあ後ろに隠れてウーンズかけてもらおう」
【レイ】 「ダメ。攻撃したら相手の攻撃目標にされるかもしれない。危険だよ。俺はルカに絶対戦わせない」
【トウキ】 「レイが言うならやめよう。でもキュアウーンズはかけてほしいな」
【レイ】 「それくらいなら許そう」
【GM】 「サーラのライトニングは抵抗されました。では第二ラウンド」
【レイ】 「ルカには待機してもらっておいて、俺は達成値2倍拡大のルーンロープ! 18!」
【GM】 「それは、6を出せば成功ですな」
【レイ】 「うそぉ」
【GM】 「成功。ではルカ以外の全員抵抗してください。お待ちかねのフォースエクスプロージョンがリディアを巻き込んで発動します。達成値は20。リディアは失敗」
【トウキ】 「そんなん6ゾロ以外無理やん」
【キロロ】 「無理無理」
【ウル】 「言うまでもなく」
【GM】 「みんな失敗? じゃあ18ダメージね」
【ウル】 「死ぬんちゃうの、誰か」
【キロロ】 「あたし生命点ゼロになったんだけど……」
【トウキ】 「俺もゼロになった」
【レイ】 「マイナス1になった」
【GM】 「じゃあトウキとキロロは1ゾロ以外で生死判定成功、レイは4以上ね」
【キロロ】 「1ゾロじゃなきゃいいのね? って、あーーーっ? 何これ!」
【ウル】 「何で振ってるんだよーーー!」
【キロロ】 「死んじゃったよーーー! 何これーーー!」
【GM】 「あとの2人は生死判定は成功ね。ちなみにサーラも気絶であります」
【ウル】 「これって今残ってるの俺とルカだけ? 全滅確定ちゃうの?」
【トウキ】 「ルカに誰か回復させてもらおうよ」
【キロロ】 「レイでしょ」
【レイ】 「でも俺精神点ほとんど残ってないし」
【ウル】 「じゃあトウキかネイビー……ってネイビーいないんやっけ。あ! このシナリオ、最悪ネイビーだけは生き残る!(笑)」

 ウルの攻撃はウィルに当たるもののダメージは通らず。一方、リディアはレイにかけようとしていたライトニングをキャンセル。ラウンドの最後でルカがトウキの気絶を回復させます。

【GM】 「第三ラウンドです。ルカはウルを回復します……が、そのウルにウィルのフォースが飛ぶから抵抗してちょ。無理なら13ダメージね」
【ウル】 「あぶな! 回復なかったら死んでるところやで」
【トウキ】 「攻撃します。当たって回して14点」
【ウル】 「俺も当たって、15ダメージ」
【GM】 「ちなみにウィルの生命点は残り1ポイントですぜ。リディアはトウキにライトニングね」
【トウキ】 「抵抗成功! ぎりぎり耐えた〜!」
【GM】 「さて、第四ラウンド。ルカの精神点滅ってきたからキュアウーンズはこれが最後やで」
【トウキ】 「サーラかレイか……それか僕らを回復してくれてもいいな」
【GM】 「いや、最後の一発はレイに使うよ」
【トウキ】 「そりゃそっか」
【GM】 「ウィルのフォースはウルに13ダメージね」
【ウル】 「うへー。俺もあと1点!」
【トウキ】 「僕の攻撃は……ダメージが通らない!」
【ウル】 「当たって……11点! 通った!」
【GM】 「じゃあウィルは気絶しました」
【レイ】 「やった!」
【GM】 「リディアが残ってるよ。トウキにエネルギーボルトが飛ぶぜ」
【トウキ】 「ダメだ! また生命点マイナス〜。でも生きてるよ」

自由の神の名の下に

【GM】 「リディアは今ので精神力がなくなったのか、次のラウンドにナイフを抜くね」
【ウル】 「今何か出来る状態なのって俺とレイだけ? ルカは精神点ないし……」
【レイ】 「俺も魔法もう使えないよ」
【トウキ】 「ほんまに死闘って感じやな」
【レイ】 「俺の番やけど、レイ的にリディアは説得したい。キロロの死体と倒れたトウキ指差して、『もう十分だろ? もう俺はたくさんなんだ。争いは見たくない。争って何が得られるんだ!』」
【GM】 「『仇だから。もう私にはそれしかないもの』」
【ウル】 「今更信じないだろうけど、ウィルの依頼でやったことを説明する」
【GM】 「それは信じないね」
【レイ】 「『殺し合いは憎しみしか生まないんだ! 死んだ君の仲間はそんなこと求めてないよ。彼らの分まで冒険をしてあげた方が喜ぶに決まってる』」
【ウル】 「俺ももっかい全部説明する。全部言うのは得意だよ。かくかくしかじかって言うだけやもん(笑)」
【レイ】 「俺も説明する。『見ただろ? ウィルが弟を殺すのを。そして君を魔法に巻き込むのを。君もそんな人間になりたいのか? まだ間に合うから!』」
【ウル】 「レイのセリフ聞いてたらクートラとかザンナールは肩身が狭くなるな(笑)。リディアの反応は?」
【GM】 「心が揺れてる感じ。今のレイの説得よかったしなぁ。効いたよなぁ、これ。じゃあ、信じるよ、全て。『でも最後に、これで最後にするから、一度だけ仇を討たせて』」
【レイ】 「誰?」
【GM】 「ウィル」
【ウル】 「レイはそれはオッケーなん?」
【レイ】 「オッケー」
【GM】 「じゃあリディアはウィルの胸にナイフをつき立ててとどめをさしました。そしてそのまま立ち去ります。『もう、会うことはないわ』」
【レイ】 「『頑張れよ』」
【ウル】 「さて、終わったね。トウキとサーラは俺が応急処置で起こすね」
【キロロ】 「あたし死んじゃってるよ〜」
【ウル】 「ネイビーはどうすんの?
【ネイビー】 「朝になったら帰ってくるから」
【GM】 「サーラはエリア預けた神殿に向かうよ」
【トウキ】 「そのあとは村に帰るの?」
【GM】 「うん。スリープのまま連れ帰って、エリアの親の前で薬飲ませるってさ。『じゃあ、さよなら』」
【ウル】 「帰っちゃうの? ここで嫌がらせして追いかけて来させたいな(笑)」
【トウキ】 「サーラはもう復讐やめたんだから、普通に付き合えばいいじゃん」
【ウル】 「やめたのは本心じゃないもん」
【GM】 「薬を入手する手段としてやめただけやから、憎んでないと言えば嘘になるなぁ」
【ウル】 「……待つよ、いつまでも」

 一同爆笑。

【トウキ】 「君が振り向いてくれるその日まで?(笑)」
【キロロ】 「いっつも恋愛絡めて終わるのはなぜ?」
【トウキ】 「エリアの今後が気になるよね。きっと今度こそ厳格なシルファス司祭として育てられるんやろな」
【ウル】 「ところでキロロ生き返らせたいんだけど、どの神殿ならやってくれるだろう」
【トウキ】 「メカリアのクートラ神殿に頼んでみる? 金払えばやってくれないかな」
【ウル】 「そんな高レベルの奴いるか?」
【GM】 「大都市なので、1D振って奇数が出たらいることでいいや。5」
【トウキ】 「よかった! やってくれる?」
【GM】 「お金払ってね」
【ネイビー】 「ついでにシュバルツも生き返らせてあげたい」
【GM】 「いいよ。金さえ払えば。キロロは1ゾロ以上、シュバルツは8以上で生き返るから。キロロは自分で振ってちょ」
【キロロ】 「また1ゾロ出るんちやうの? 3! ぎりぎり! こわい〜!」
【GM】 「シュバルツも復活したよ」
【トウキ】 「お金はみんなで出し合ってあげるね」
【ネイビー】 「シュバルツが生き返ったの見てから、私は一人で旅に出るよ。弟殺したウィルの行動がショックなので、クートラ信仰も捨てるから。プリースト技能剥奪していいよ」
【キロロ】 「あ。ネイビー行っちゃうんだ。なんか寂しい」
【トウキ】 「シュバルツはどうすんの?」
【GM】 「どうしようか。ネイビーについて行ってもいいかい?」
【ネイビー】 「あ、うん」
【ウル】 「やべぇ。年下の彼氏や(笑)」
【ネイビー】 「ゲット(笑)」
【GM】 「シュバルツもクートラやめるってさ」
【ウル】 「2人とも元気でな。って、みんなクートラやめるの?」
【トウキ】 「ううん、やめない(即答)」
【キロロ】 「ちょっと懲りたけど……やめないよ」
【GM】 「レイとルカは2人で他の街に行くから、ここでお別れね」
【ウル】 「じゃあ俺は破壊と殺戮に徹します」

 一同爆笑。

【トウキ】 「それって落書きと犬の糞撒きのこと?」
【ウル】 「糞はネイビーだもん!」
【ネイビー】 「何のことかな?(笑)」
【トウキ】 「僕は冒険者はやめて、クートラ神殿で実権を握りたいな」
【ウル】 「という事はウィルの後釜を狙う、と?」
【トウキ】 「イエース♪ オレンブルクに戻ってナンバー2のサポートしながら出し抜くチャンスを伺うってのは可能?」
【ネイビー】 「それはナンバー2がウィルの事をどう思ってたかによるよな」
【GM】 「思いっきり嫌ってた(笑)」
【トウキ】 「じゃあオレンブルクに帰れるね」
【ウル】 「ウィルを殺したのもトウキの手柄にしちゃえば?」
【GM】 「じゃあ側近にしてくれる(笑)」
【トウキ】 「よっしゃ−!」
【キロロ】 「あたし、どうしよう? 実家に帰ろうかな……って、実家どこだろ」
【ウル】 「それ以前にクートラを信仰する女子高生なんて帰ってきたら嫌がられそうやん。俺はサーラの後をつけて旅に出よう」
【トウキ】 「ストーカーやん!」
【ウル】 「いいの。キロロも来る? 行くとこないなら」
【キロロ】 「いいの? じゃあついて行く〜」

 そして共に戦った仲間たちは、別々の道を行く。彼らの信じた自由の神。彼らは、心の導くまま自由に吹く風を追ってメカリアを後にした。
 分かれた道は、二度と交わらないかも知れない。道の先に、光は見えないかも知れない。それでも。

 彼らは、進む。信じるもののために……

÷÷ おわり ÷÷
©2005 Jun Hayashida
Illustration ©2005 Ryoko
最後までお読み下さり、ありがとうございました!
2006年1月23日より新連載『遠雷』がスタートします。
よろしくお願いします。
▼ もしよろしければ、ご感想をお聞かせください ▼
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ひと言ありましたら
 
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