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§狂信者たちの宴:第4話§

加速する邪悪

著:林田ジュン イラスト:りょこ 地図:もよ
▽ 毒入りランチ3人前 ▽ サーラの命が惜しければ ▽ 完遂

毒入りランチ3人前

【GM】 「じゃあ朝にしようか?」
【ウル】 「うん。でも考えてみると、グラスランナー殺したくらいじゃ戦闘有利にならないよな」
【トウキ】 「一応神殿で何があったか聞いてみて、調理場入れそうだったらまた同じようにやろうよ」
【ウル】 「いきなりそこまでは行けないだろ」
【ネイビー】 「昨日、調理場の女は言い訳しなかったのかな」
【キロロ】 「でも言い訳しても……」
【ネイビー】 「知らない奴が来て、新しくバイトに雇われたとか言って……って」
【キロロ】 「絶対信じないよねー(笑)」
【ネイビー】 「だよな。よかった」
【キロロ】 「すごいや、邪悪やな〜」
【ウル】 「もう汚れきってしまったな」
【キロロ】 「朝になったらあの事件、絶対話題になってるはずだよね」
【GM】 「朝になると、村の墓地のところに何人か人が集まってるけどね」
【キロロ】 「葬式? それはグラスランナーの? それともお姉さんの?」
【GM】 「それは分からない」
【ネイビー】 「特に悲しそうにしてる奴って分かる?」
【GM】 「うーん、冒険者が一人来てるんだけど、そいつかな」
【ウル】 「じゃあグラスランナーか。それにしても一人しか来てないなんて、用心深い奴らやな」
【キロロ】 「その冒険者って、あたしらが見たことある人?」
【GM】 「昨日、シュバルツが騒音立てたときに出てきた奴の片方だから、見たことはあるね。エルフだよ」
【ネイビー】 「エルフかぁ」
【トウキ】 「神殿に行ってみようよ。何も知らないフリして、『どうしたんですか』って聞いてみようよ」
【キロロ】 「村の中もその話題で持ちきりとか言うことにはなってないの?」
【GM】 「そういうことはない。ただ、関係者が何人か墓地に集まって、沈痛な面持ちで墓を囲んでるだけやね」
【ウル】 「俺ら、(偽の)シルファス信者やし、神殿に行って聞いてみるか」
【GM】 「うい。入ったら、昨日まで二人いた受付が一人に減ってるよ」
【トウキ】 「あれ? 受付は殺してないよね」
【ウル】 「『もう一人、どこ行ったの?』」
【GM】 「『ちょっと料理人が欠けてね。そっちに回されたよ』」
【ウル】 「『じゃあ、受付が足りなくなったんですか? 俺も神殿のために働きたいな』」
【GM】 「『ありがたいけど、僕の一存じゃ決められないよ』」
【トウキ】 「一応、料理が得意だって言っとけ」
【ウル】 「何か怪しいって。じゃあ、履歴書の得意分野のところに料理って書いて渡そう」
【GM】 「履歴書って(笑)。『まぁ、一応上には伝えておきますけど』」
【ネイビー】 「他に変わったことはない?」
【GM】 「特にないね」
【ウル】 「どうしようか。今ならエルフは墓地だから、中の冒険者は4人だよ」
【キロロ】 「でもエルフだっていつ帰ってくるか分からないし。何か、思ったより騒ぎになってないなぁ」
【GM】 「騒ぎって言っても、神殿側からすれば犯人は分かってるつもりやからね」
【ウル】 「だよなぁ。あの女が犯人だと思ってるんだもんな」
【GM】 「だから、他を疑うことはしてないみたい。ちゃんと警備してると思ってるんだし」
【キロロ】 「結構手薄だったと思うけどな」
【ネイビー】 「特にグラスランナーの頭が(笑)」
【ウル】 「ひどいな(笑)。でもまだ冒険者と正面切って戦えないよな」
【ネイビー】 「まだ勝てないよな」
【ウル】 「ところで調理場の女は今どこにいるんだろう。神殿内に監禁されてるのか殺されたのか」
【キロロ】 「彼女の話は出てないんだよね?」
【GM】 「普通、そういう話は隠すだろ」
【ウル】 「確かに。一般的にはどうするかな。殺す?」
【ネイビー】 「シルファスだから、邪悪だとか言ってその場で斬り捨てるかもな」
【トウキ】 「毒って邪悪だもんな」
【ウル】 「じゃあ毒殺って最低だな」
【GM】 「しかもあの後、彼女の悲鳴が聞こえてきたよな。そういうことです(笑)」
【ウル】 「殺されたのか(笑)」
【キロロ】 「ある意味、シルファスってクートラよりもたちが悪いかも。って思った、今」
【ウル】 「本来のクートラはもっと悪いことしてるやろ」
【ネイビー】 「私は邪悪になりきらないつもりはないぞ。で、これからどうしよう?」
【ウル】 「食事に毒を入れるのは難しいだろ」
【キロロ】 「さっきは簡単だったよ」
【GM】 「さっきのはな(笑)」
【ネイビー】 「びっくりしたもんな(笑)」
【トウキ】 「それか先にエルフから叩く? 今、外にいるんでしょ?」
【ウル】 「みんなで囲んで? でもエルフ以外にも人がいるんだろ?」
【GM】 「いるよ。司祭と、信者っぽい人がいる」
【キロロ】 「司祭って入信のときにいた人?」
【GM】 「そうだよ」
【ウル】 「強いよな、司祭は。司祭を入れてあと6人か……。やっぱり冒険者をもう少し減らさないと」
【トウキ】 「もう一度調理場行く?」
【ネイビー】 「次は君らが行ったほうがいいと思うよ。こんな時だからどうしても手伝いたいとか言ってさ」
【ウル】 「俺?」
【キロロ】 「一応シルファス信者ってことになってるから?」
【ウル】 「でも顔割れてるとやりにくくないかな」
【ネイビー】 「そんなこと言ってると何のために入信したか分からないよ」
【ウル】 「それは聖印が欲しかったからだろ」
【ネイビー】 「コネも出来たし、ちょうどいいと思うんだけど」
【キロロ】 「あたしらが行ったほうがネイビーが行くより自然だよね。でも大聖堂までしか入れないんでしょ?」
【ネイビー】 「普通はね。だから、信者として手伝いたいとか言ってさ」
【キロロ】 「だけどさっきは適当にあしらわれた気がする。調理場も人手不足って感じじゃなかったよね」
【ウル】 「じゃあ信者のフリして無理矢理忍び込むか。今回は一気に片付けないと、俺らだってことがバレるよな。とりあえず行ってみるか」
【キロロ】 「何? ってことは忍び込むの?」
【ウル】 「うん。一階は忍び込んで、地下に行ったら正規に入ってきたフリをする」
【キロロ】 「なるほど」
【GM】 「どうぞ。ちなみにBとCの部屋には誰もいないよ」
【ウル】 「だったらBから入ろう。よいしょ」
【キロロ】 「よいしょ」
【GM】 「じゃあ、地下までは行けたよ」
【キロロ】 「誰か見える?」
【GM】 「今、階段の所やろ? そこからは見えない」
【ウル】 「調理室をノックしてみよう」
【GM】 「返事が返ってくるよ。『誰ですか?』」
【キロロ】 「入ろう。『失礼しまーす』」
【ウル】 「『手伝いに来ました』」
【GM】 「中にいるのは受付の片割れだから、見たことある人だよ」
【ウル】 「『また会ったな。よろしく』」
【GM】 「『あ、ああ、よろしく? って言うか、手伝い?』」
【キロロ】 「『あたしたちも力になりたいんです』」
【ネイビー】 「上の命令で来たって言っちゃえ」
【トウキ】 「ちょうど司祭も今いないことだし」
【キロロ】 「じゃあ言う。『頼まれちゃったんです』」
【ウル】 「『手伝うよ。誰のご飯を作るんだ?』」
【GM】 「今は昼かぁ。『ご飯は、全員分だよ。でも、司祭様とエルフの冒険者は外にいるから、その二人の分は帰ってきてから作るよ』」
【ウル】 「じゃあ今作ってるのはリナと残りの冒険者の分か。全部で5人分?」
【GM】 「そうだね」
【ウル】 「でも毒は3人分しかない。ま、いいか。どうせ一人は部屋の外で見張りしてるだろうから」
【キロロ】 「部屋の中の3人に毒を盛ろう」
【ウル】 「どの料理がリナのかな」
【GM】 「見た目はみんな一緒だぜ。パエリアみたいな感じ」
【ネイビー】 「ご飯の上に旗を立てるとか。リナのに日本の旗」
【キロロ】 「みんなのに立てるけど、リナと部屋の外の冒険者のは日本の旗で、残り3人には違う国の旗を立てておく。で、日本のには毒を入れないの」
【GM】 「で、料理はもう出来たことにしよう」
【ウル】 「こっそり毒を入れる。配膳って俺らができんの?」
【キロロ】 「自分からすすんで行けばいいじゃん」
【ウル】 「そうだね。『持って行ってきます』」
【キロロ】 「ドキドキ」
【GM】 「では、Gの部屋の前に来ると、ソーサラーっぽい女が一人立っています」
【トウキ】 「ソーサラーとシャーマンが生き残っちゃうのか。どうせ外のエルフは精霊使いだろ」
【ウル】 「ソーサラーってセージ技能持ってそうだから、毒、バレるかな? 料理全部調べるかもよ?」

サーラの命が惜しければ

【キロロ】 「そんなことするかな」
【ウル】 「どうだろう。ま、調べられても、アイオケーンは無味無臭らしいから大丈夫か」
【キロロ】 「相手だってそんなに高いレベルじゃないと思うし、大丈夫じゃないかな」
【ウル】 「だな。行こう」
【キロロ】 「行っちゃう? 『ご飯でーす』」
【GM】 「ソーサラーは、『私の分は後で食べるから、中に置いておいてね』って言う」
【ウル】 「よし! ドアを開けて、『皆さんご飯です。席についてください』」
【キロロ】 「机とかあるの?」
【GM】 「あるよ。ソファーまである」
【キロロ】 「リナもいるんだよね?」
【GM】 「いるよ」
【キロロ】 「じゃあ、リナには毒のないやつ」

【ウル】 「他の3人には毒入りのやつを渡して去る」
【キロロ】 「『後でお皿取りに来まーす』」
【ウル】 「……逃げるぞ!」
【ネイビー】 「早く戻れ!」
【キロロ】 「逃げるぞ逃げるぞ。あ、でもソーサラーの前では平然と」
【ウル】 「角を曲がったらダッシュ(笑)」
【GM】 「それで、しばらくしたらリナの悲鳴が上がる。『3人が倒れた!』って。ちなみに、ウルとキロロの顔はリナとソーサラーにはバレたからね」
【トウキ】 「残るはエルフとソーサラーと司祭だね」
【ウル】 「毒って便利やな(笑)」
【ネイビー】 「便利なのは便利やけどさ」
【トウキ】 「だから邪悪なんだって(笑)」
【ウル】 「今回も調理人が疑われたりしないかな」
【トウキ】 「今回は無理だろう。前と違って目撃者が生き残ってるから」
【ウル】 「しかもその後俺ら逃げたもんな。バレバレや」
【ネイビー】 「ご苦労さん。これで君らの手も血塗れだね」
【キロロ】 「あー、何か複雑やわ」
【GM】 「シュバルツが、『俺もやりたかったなぁ』って言ってる」
【ネイビー】 「後で存分に暴れさせてあげるわよ」
【ウル】 「お前ヤベェ(笑)」
【ネイビー】 「もうここまで来たらサーラ使えないかな」
【トウキ】 「それにもう神殿の中には入らないほうがいいと思う」
【キロロ】 「今度こそ捕まるよね」
【トウキ】 「さぁ、サーラの家に行こう」
【GM】 「じゃあ着いた。サーラ、いるよ」
【ウル】 「何て言って連れ出す?」
【トウキ】 「『昨日のこともあって、リナ様が滅入っちゃって大変なんです』って言う」
【GM】 「『昨日のことって?』って聞くけど?」
【キロロ】 「あ、普通の村人は知らないんだ」
【ネイビー】 「『本当はオフレコなんですけど』って」
【トウキ】 「そうか、それを俺たちが知ってたら信用するよな」
【GM】 「まぁ、説得しだいでは信用するな」

【トウキ】 「『極秘なんですけど、リナ様の親友のあなたにだけ話すんです』」
【GM】 「それは……行くかなぁ。親父に、『ちょっと出かけてくる』って言うよ」
【ネイビー】 「彼氏の家に外泊するって言え(笑)」
【トウキ】 「絶対家から出さないぞ、親父(笑)」
【ウル】 「その台詞、キロロが言いそう(笑)」
【GM】 「サーラはちゃんと、リナに呼ばれたから神殿に行くって言うよ」
【ウル】 「おっけー。サーラは強くないよね?」
【GM】 「見た感じでは普通の村娘やね。で、同じ頃、シルファス神殿から受付が飛び出して、エルフと司祭を呼びに行った」

【ウル】 「早く逃げよう(笑)」
【ネイビー】 「とりあえず村の外れまで行こう」
【トウキ】 「村外れって森の中?」
【ウル】 「そんな所にリナ呼び出したって、絶対一人じゃ来ないだろうね」
【ネイビー】 「それでサーラをどうしよう? 気絶させるか、嘘をつき通して利用するか」
【GM】 「サーラは、君らが神殿ではなく森に向かうから不安そうにしてるよ」
【ネイビー】 「らしいけど、どうする?」
【ウル】 「最後まで利用したいから、嘘でも信じさせといたほうがいいな」
【ネイビー】 「だよね」
【ウル】 「『ここで待っていてくれたら、俺たちがリナを呼んでくるから』」
【GM】 「『リナが来るの? 私が行くんじゃなくて?』」
【ネイビー】 「『今はシルファス神殿の警備がきつくなってて、関係者でも近付けなくなってるの』」
【GM】 「『そうなの? でもどうして森なの? 村の中でも、私の家でいいじゃない』」
【ウル】 「『犯人がまだ村にいるからな。森だと狙われにくいかと思って』」
【GM】 「『私、ここで待ってるの? 一人で?』」
【ネイビー】 「それはさすがに嫌か。じゃあ付き添ってあげよう。私がいようか? それともシュバルツ置いておく?」
【ウル】 「シュバルツは何するか分からないから、ヤバイって」
【トウキ】 「それで、リナはどうやって連れ出す?」
【ウル】 「リナはどうせ一人では来ないだろ。今、ちょうど受付が外にいるんだから、ウインドボイスでそいつに脅迫状を」
【ネイビー】 「何て言うの? サーラを誘拐した?」
【ウル】 「500万フィス持って来い(笑)」
【GM】 「ないって(笑)」
【ウル】 「でもその方が依頼の報酬で3000もらうよりずっといいやん(笑)」
【ネイビー】 「いいよな」
【キロロ】 「え〜?」
【GM】 「つーか、身代金要求するなら神殿じゃなくてサーラの家にやれよ」
【ウル】 「だってサーラの家貧乏やん」
【トウキ】 「神殿のほうがお金ありそう」
【ネイビー】 「それで何て言う?」
【ウル】 「それらしいことなら何でもいいやん。サーラは預かった、とか」
【トウキ】 「それで身代金を持ってくる人をリナに指定すればいいんだよ。弱そうだからって理由をつけて。そうしたら、向こうはこっちの第一目的はリナじゃなくて金だと思うかも」
【ウル】 「毒殺犯とは別の奴だと思うかもな。確かにそうしたらやりやすいな。リナじゃなくてお金を要求するか」
【トウキ】 「うん。持ってくる人をリナに指定して、リナじゃなかったらサーラの命はないぞ、と」
【ネイビー】 「じゃあ身代金は3000くらいにしておく?」
【ウル】 「何でそんなに安いんだよ」
【トウキ】 「あんまり安いと不自然だし、逆に高すぎても来ないかも。1万5000くらいは?」
【ネイビー】 「半端だから1万にしよう」
【ウル】 「俺ら5人だから、一人2000やな」
【ネイビー】 「じゃあ受付にウインドボイス。『リナの親友のサーラを預かった。彼女の命が惜しければ、リナに1万フィス持たせて……』場所は? 何か分かりやすい場所ないかな」
【キロロ】 「公園とかは?」
【ネイビー】 「そういう場所はやりにくそうだよ」
【ウル】 「とりあえず逃げ道確保できる所がいい」
【ネイビー】 「じゃあ森にするか? 森ならどこでも逃げられるだろ」
【キロロ】 「それに隠れやすそうだし」
【ネイビー】 「『……リナに1万フィス持たせて森まで来い。なお、言うことを聞かなかった場合は……クククッ』と言って切る」
【キロロ】 「ネイビーめっちゃ悪役ハマってるわ(笑)」
【GM】 「ところで、森と言っても広いんだけど、どこを指定したのさ」
【トウキ】 「何か少し開けた場所とかないの?」
【GM】 「あると思うよ」
【トウキ】 「じゃあそこ」
【ウル】 「リナ来るかな」
【GM】 「そりゃ来るよなぁ。サーラ、親友やもんなぁ」
【ネイビー】 「一人で?」
【GM】 「それは分からんよ」
【ウル】 「リナ以外の人は隠れてついて来てるかも知れない」
【トウキ】 「冒険者二人がついて来ることはあっても、この場合司祭は来ないだろ」
【ウル】 「本当に一人で来たか調べられない?」
【GM】 「ちょっと待ってよ。今どういう状態なんだ? サーラはどうなってんの? リナはもう来てもいいんだな?」
【ネイビー】 「やっぱりサーラは邪魔かな。気絶させとく?」
【ウル】 「うん。どうやって?」
【ネイビー】 「殴る。蹴る」
【キロロ】 「ひどい」
【GM】 「じゃあ、そういうことでサーラは気絶、と。で、君らは森の中でどういうふうにリナを待ってるわけ?」
【ウル】 「あのさ、サーラは別の場所に隠しておいたほうがいいかもよ。彼女だけ奪い返されて逃げられたら意味がないから。わざわざサーラを目印にする必要はないだろう」
【トウキ】 「じゃあ少し離れた木の陰にでも隠しておこう」
【ウル】 「そして俺らは、指定した場所を囲むような形で隠れていよう」
【GM】 「でも、誰か一人くらいはいるんだろ?」
【ネイビー】 「どこに? サーラのとこ?」
【GM】 「いや、現金受け渡しの指定場所に」

完遂

【ネイビー】 「いない」
【トウキ】 「周りを囲んで隠れてるから。誰も姿は現さずに」
【GM】 「了解。では、しばらくするとリナがやって来るね」
【ウル】 「金持ってる?」
【GM】 「何か持ってるのは分かるけど、それが金かどうかは分からない」
【ウル】 「まぁ、それはおまけだ。どっちでもいい。『金を見せてみろ』」
【ネイビー】 「『金は本物だろうな?』」
【GM】 「隠れて言うのね? リナは、辺りを気にしながら、何も言わずに持って来た物をその場に置く」
【ウル】 「本物の金かどうか分かる?」
【トウキ】 「って言うか、冒険者がついて来てるかは調べないのか?」
【ウル】 「あ、忘れてた(笑)」
【トウキ】 「俺らが隠れてるのはそのためだろ(笑)」
【キロロ】 「レンジャーの人が木に登ってみたら分かるんじゃない?」
【ウル】 「その前に足音を聞いてみよう。リナ以外に音を立ててる奴いない?」
【GM】 「物音ね。音もするけど、姿も見えてる奴がいるんだよな。リナの後ろに、猫が一匹。とりあえず、見える範囲ではね」
【キロロ】 「猫?」
【ウル】 「使い魔か?」
【ネイビー】 「ってことはソーサラーは3レベル以上やな」
【トウキ】 「猫を通して見てるんだよな。じゃあ、猫を殺そう」
【ウル】 「ウーンズかけよう。全員が使えるし」
【ネイビー】 「距離は届くかな」
【ウル】 「みんなでやってみれば誰か届くって」
【GM】 「そんなことせんでも、みんなばらけて隠れてるんだろ? だから誰か一人は猫の近くにいるやろ。ダイスで決めるよ。(コロコロ)じゃあ、トウキね」
【ウル】 「ただの野良猫だったりして(笑)」
【トウキ】 「この状況なら100%使い魔だよ。ウーンズ行くね。(コロコロ)15」
【GM】 「抵抗失敗」
【トウキ】 「じゃ、ダメージ9点。死んだ?」
【GM】 「うん」
【ネイビー】 「さぁ、リナを捕まえよう」
【ウル】 「誰が捕まえに行く?」
【トウキ】 「みんなで行くんじゃないの?」
【ウル】 「リナに強力な魔法がかかってるとかはないよな?」
【ネイビー】 「大丈夫やろ。行こう」
【GM】 「行ったの? リナは、大勢出てきたからびびってる」
【ウル】 「犯人は一人だと思ってたのかな」
【トウキ】 「『金は持ってきたんだろうな』」
【GM】 「リナは頷くよ」
【ウル】 「じゃあもう気絶させてしまえ」
【GM】 「リナ、抵抗して暴れるけど……」
【ウル】 「って言うか、俺ら5人で回り囲んで、死なない程度にタコ殴りするから(笑)」
【トウキ】 「抵抗なんて出来ないよ(笑)」
【GM】 「だよなぁ(笑)」
【ネイビー】 「私はその間にお金が本物か見てみよう」
【GM】 「本物だけど、半額の5000しか入ってない」
【ネイビー】 「5000も入ってた!(嬉)」
【キロロ】 「やったぁ」
【ネイビー】 「もう私の目的、これで終わったから(笑)」
【ウル】 「サーラには1万も払う価値が無いってことか?」
【キロロ】 「単にお金が無かっただけかもよ」
【トウキ】 「リナはもう気絶した?」
【GM】 「したことでいいよ。でも、後ろの茂みからエルフがインビジビリティを解いて姿を現すけどね」
【ウル】 「やっぱりね。絶対いると思ってたんだ。もう戦っちゃう?」
【トウキ】 「それしかないって。エルフだけならたいしたことはない」
【ウル】 「本当にエルフだけかな。ソーサラーも生き残ってたじゃん」
【ネイビー】 「だからそいつは猫だけ寄越したんじゃないの?」
【ウル】 「あ、そっか。それでリナの親父の姿も無い、と」
【ネイビー】 「じゃあ私から行くね」
【ウル】 「でも相手のレベルが分からないのって結構イヤだね」
【ネイビー】 「うん。寒いギャグ言ったら石化してくれへんかな(笑)」
【キロロ】 「するか(笑)」
【ネイビー】 「だけどまぁヴァルキリージャベリンの使えるレベルではないだろう。ウーンズ行くよ。(コロコロ)へぼいなぁ、10」
【GM】 「抵抗したからダメージはこれだけ……と。次はこっちね。ネイビー、抵抗して」
【ネイビー】 「(コロコロ)お、11が出た。達成値は20だよ」
【GM】 「は? ああ、君、ダークエルフで精神抵抗プラス4か。くっそう。じゃあ、コンフュージョンなので何もないよ」
【ウル】 「次は俺か。剣で攻撃。(コロコロ)12」
【GM】 「それは避けた」
【ネイビー】 「やるなぁ」
【トウキ】 「俺はウーンズね。(コロコロ)15」
【GM】 「それは抵抗できない」
【トウキ】 「(コロコロ)わぁ、クリティカルした。18ダメージ♪」
【キロロ】 「すごい!」
【ウル】 「生きてる?」
【GM】 「そんなもん、エルフが生き残れるかよ(笑)」
【ネイビー】 「よっしゃ!」
【ウル】 「結構楽勝だったな」
【トウキ】 「それまでが大変だったけどね。毒殺した相手がよかったのかも」
【ウル】 「確かにファイター相手に戦闘になってたら、死人出てたかもな」
【ネイビー】 「じゃあ5000フィスとリナつれて逃げよう」
【トウキ】 「サーラも連れて行く?」
【キロロ】 「サーラ? サーラはいらないんじゃないの? もう身代金もらったし、依頼されてるのはリナだけだし」
【ネイビー】 「サーラをつれて帰っても私らにはメリットは無い。むしろ一人増えて逃げにくくなるだけだと思うよ」
【トウキ】 「じゃあ放って逃げよう」
【ウル】 「うん。オレンブルクのクートラ神殿に戻ろう」
【GM】 「うい。戻ったら、ウィルが待ってて、一人3000フィスの報酬をくれたよ」
【ウル】 「ってことはさっきの5000と合わせて、一人4000フィスの収入か」
【トウキ】 「ウィルに聞いていい? 『リナは何に使うの?』」
【GM】 「知りたい? ならウィルが説明しよう。あのね、実はこの人、彼女がいるんだけど」
【トウキ】 「やるじゃん」
【GM】 「その彼女の名前はエリアって言って、盗賊団のメンバーだったんだけど、ちょっと戦闘中に死んじゃったらしくてさ。ウィルは彼女にリザレクションをかけたんだけど……」
【キロロ】 「え? じゃあウィルって9レベル?」
【GM】 「そんなもん。でも、リザレクションかけるときに1ゾロ振って失敗して、仕方ないから今度はリコールスピリットをかけようと思ったんだけど、その呪文には生贄がいるねんよ」
【トウキ】 「確か、その生贄の体に蘇るんだよね」
【GM】 「うん。でも、そうやって蘇らせると、エリアの姿は今までの彼女じゃなくなってしまう。それが嫌だったんだよ。ところが、彼女にはたまたま一卵性双生児で外見そっくりの妹がいた、と」
【キロロ】 「それがリナ?」
【トウキ】 「妹がシルファスでお姉ちゃんは悪の盗賊団か」
【ウル】 「すごい家族(笑)」
【GM】 「だから、リナの体にエリアの魂を蘇らせれば、姿も声も今までどおりじゃないか。イエーイ! ってとこですな」
【ネイビー】 「(爆笑)」
【ウル】 「すごい思考回路やな(笑)」
【ネイビー】 「自己中。さすがクートラ(笑)」
【GM】 「当然エリアには、リナの体を使ったなんて言わないつもりらしいけどね」
【ウル】 「リザレクションが成功したことにするのか。でもエリア、いつか気付くって」
【キロロ】 「背中に、無かったはずのほくろがある! とか」
【ネイビー】 「そういえばこのほくろ、リナを虐待した時に見たわ! って(笑)」
【GM】 「で、経験点は1500ね」
【ネイビー】 「しかしあれやね。向こうが強いと頭使うなぁ」
【キロロ】 「うん。こんなに考えたの久しぶり(笑)」
【ウル】 「だってそうしないと俺ら死ぬしな」
【GM】 「死んだらウィルが何とかしてくれるかもよ」
【ウル】 「いや、リザレクション失敗されそうだから、いい(笑)」
【トウキ】 「目が覚めたら、違う人の体になってそうだ(笑)」
【ネイビー】 「今のうちから自分のそっくりさんを探しておくか(笑)」

÷÷ つづく ÷÷
©2005 Jun Hayashida
Illustration ©2005 Ryoko
Map ©2005 Moyo
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