≪REV / EXIT / FWD≫

§輪廻の聖者:第2話§

ジャニオスの悲運

著:龍神裕義 イラスト:林田ジュン 地図:もよ
▽ 牛魔人、現る事 ▽ ジャニオス、惨劇に見舞われる事 ▽ ユーリ、リナ似の女性と出逢う事

牛魔人、現る事

【GM】 ほんなら始めますよ〜。え〜、皆さんはトリン村を襲った怪事件を解決して、セフェリア王国の王都ファノンの戻ろうかというところでしたね。
【ジャニオス】 そうや〜、とっとと戻るで〜。
【GM】 まあ、そう急ぎなさんな。皆さんは、ファノンから来た道を逆に辿って帰るわけですが、トリン村にほど近い宿場街を出てアスリアという町に向かう途中、街道をフラフラと歩いているひとりの男性を目にします。
【エリオ】 なんや、そいつは。知ってる奴か?
【ユーリ】 ルーティンやったりして。
【GM】 いや、ルーティンじゃないよ。鎧を着込んだ戦士姿ではあるけど、その胸に刻まれた紋章は、セフェリア王国のものではなく、至高神シルファスの聖印です。
【ジャニオス】 いわゆる神官戦士やな。
【GM】 その神官は、何事かブツブツと呟きながら、うつろな瞳で歩いてるよ。
【ユーリ】 また、何かに取り憑かれてる奴やったりして。
【GM】 そういう感じはないね。生命の精霊力も普通に働いてますし。ただユーリは、感情を司る精霊にちょっとした乱れを感じるけどね。
【ハニィ】 声をかけてみる。「どうしたんですか?」
【GM】 反応はないね。
【ハニィ】 〈サニティ〉をかけてみる。(ころっ)失敗。
【エリオ】 しゃあないな、騎士がほっとくのも何やし、とりあえずアスリアの町の宿屋にでも連れて行っとこか。
【GM】 わかりました。皆さんが神官戦士を連れてアスリアの町に入ったところで、神官戦士の姿を目にした衛士が、「あれ? レクター司祭じゃないですか」と声をかけてくるよ。どうやら、レクターというその神官戦士は、ここアスリアの町のシルファス神殿の神官戦士長という立場にあるらしいですね。
【ユーリ】 偉いひとやったんか。でも、今は頭いっちゃってるけど。
【エリオ】 とりあえず、シルファス神殿に連れてたったらええねんな。行く。
【GM】 では、衛士の案内でシルファス神殿にやって来ました。下っぱの司祭たちが「レクター様、どうなされたのです?」と驚いています。
【エリオ】 「俺たちが助けてやったのだ」と、胸を張って言おう。
【GM】 そこで拾ってきただけやないか。
【ジャニオス】 連れてきてやった、それだけでも助けたことになる!
【ユーリ】 とりあえず、レクターって奴、おかしなってるから治したってよ。
【GM】 「わかりました。後はこちらで引き受けます」
【ハニィ】 よろしくね〜。
【エリオ】 さらに去り際に「俺はファノンの騎士、エリオ・デ・アンジェリスだ!」と付け加えておこう。
【ジャニオス】 その仲間のジャニオスだ!
【GM】 「はいはい、どーもありがとうございました」
【ハニィ】 これで終わり?
【ユーリ】 また、何かの伏線とちゃうか。
【ジャニオス】 伏線やったら、このことを覚えとかなアカンねんけどな。たぶん後で出てきたときには、みんな忘れてるで。
【GM】 あのな〜。
【エリオ】 ほんじゃ、再び『栄光の騎士亭』に泊まって、翌朝出発する。
【ユーリ】 『栄光の騎士亭』は身に合わんから、うちはまた裏通りの宿屋に行く。
【エリオ】 そこでユーリは亡きリナに酷似した踊り娘を見つけて泣くんやな。
【ユーリ】 泣くかーッ!
【エリオ】 泣けやーっ!
【ユーリ】 じゃあ泣いたるわっ!
【GM】 なんやねん、いったい。では、夜が更けて皆さんは眠りにつきました。ハニィ司祭。
【ハニィ】 はい?
【GM】 あなたはそのとき、夢を見ます。ま、いつも夢は見てるんやろけど、いま見ている夢は、いつもと違った独特の雰囲気があるよ。
【ハニィ】 きっと、神の啓示やな。
【GM】 そう受け取ってもらってかまいません。夢の内容は──。
【エリオ】 ──死んだおばあちゃんがお花畑で手招きしてる。
【GM】 それは死にかけてんねや。そうじゃなくて、『暗闇の中、星のように輝く9つの光がある。そしてそれが、ひとつひとつ順に明滅した後、消滅していく。最終的には全ての光が消え失せ、完全な暗黒となり、ものすごい恐怖感と不安感に襲われ、押し潰されそうになる』という内容の夢。で、ハニィは汗びっしょりになって目を覚ますんやね。
【ジャニオス】 9つの星が表すところは何や。
【ユーリ】 魔神の封印の数とか。それか、9つのクリスタルがあって、それが1個ずつ奪われてるねん。
【エリオ】 よく聞く設定や。
【GM】 それじゃあ、朝になった。皆さんはアスリアを発ち、王都ファノンに向かって街道をどんどん進んで行きます。
【ジャニオス】 もうファノンに着くやろ。
【GM】 いや〜、それがまた、道中にイベントがあるんですな。今度は道の真ン中で襲撃されている一行を目にします。あっ、今ひとりの男が斬り倒されました!
【ジャニオス】 何が何に襲われてるんや〜。
【GM】 司祭の恰好をしたひとりの人間を、7人の人間が囲んで取り押さえようとしている状態です。囲まれている司祭の周りには、さっき倒れたひとも含めて3人の人間が倒れています。
【エリオ】 司祭を取り囲んでるのは山賊か?
【GM】 いえ、そういうならず者みたいな感じではなく、鎧を着込んだ戦士たちです。身のこなしを見てると、きちんとした訓練を受けているようやね。
【ユーリ】 どこかの騎士かな。
【ハニィ】 襲われてる司祭はどこの宗派なん?
【GM】 大地母神ミフォアの聖印が見えるよ。
【ジャニオス】 これは大地母神の司祭を助けろ、ってことやな。
【エリオ】 ほんなら「我はセフェリア王国騎士エリオ・デ・アンジェリス。7対1とは卑怯なり。必要とあらば加勢いたすぞ、司祭どの!」と叫ぶ。
【GM】 なら、司祭は「お願いします」と答える。ちなみにそのひとは男性ね。無骨な感じではなく、華奢で女性と見紛うほどの美形です。
【ジャニオス】 敵の腕前のほどはどれくらいや。エリオなら身のこなしでわかるはず!
【GM】 じゃあ、ひとりがかなり腕の立つ戦士で、ふたりがエリオと互角の腕前、残り4人はエリオより格下だと思われる雑魚やね。腕が立つ戦士をエース、互角の戦士を副官A、B、雑魚を雑魚A、B、C、Dと呼ぶことにしよう。では、行動するなら敏捷度の高い順にね。

 冒険者たちと謎の戦士軍団との戦いがはじまった。戦闘開始でいきなりユーリの〈スネアー〉が決まり、副官Bを含む雑魚四人衆が見事にこけた。さらにジャニオスが司祭を捲き込まないようにかけた〈スリープ・クラウド〉で、雑魚A、B、Cが眠る。
 そして「邪魔をするな!」と怒鳴る敵エースとエリオが一騎討ちをはじめ、その隙にミフォアの司祭は囲みを突破した。

【GM】 じゃあ眠った仲間を蹴り起こしながら、敵エースは「退けー!」と命令を下します。すると、副官Aが「それでは計画が……あの司祭を放っておくのですか!」と反論する。
【ユーリ】 どんな計画なんやろ。
【エリオ】 「どんな計画だ!」と怒鳴る。
【GM】 いや、別にエリオと会話してるんとちゃうから。敵エースは「予定外の敵が現れた。いちど退いて、体勢を建て直す」と副官Aに言うんやね。すると、副官Aの声色が変わるんやわ。「それでは困るのだよ」と。
【ジャニオス】 おっ、何や〜?
【GM】 「ここで計画どおりに動いてもらわねば、我らの思惑がはずれてしまうのだよ」と言いながら、副官Aの身体の皮膚がブチブチと破けて、中から巨大な怪物が現れる。それは直立二足歩行の牛顔の怪物で、毛むくじゃらの身の丈は3メートル、その頭の両側から生えている角は、雄牛の角を逆さにしたようなものです。
【ユーリ】 ミノタウロスの強化版かな。敵のエースに「あれは何?」って聞いてみる。
【GM】 敵エースは「そんなこと、私が知るはずないだろう!」と怒鳴り返す。そして、牛魔神はニヤリと笑いながら、「さあ、その司祭をこのバリドスに寄越すがいい」と言う。
【エリオ】 とりあえず、ミフォアの司祭に「司祭どのは我がブルーシャドウに乗ってください」と言っとこう。
【GM】 司祭はエリオの言葉に従って、ブルーシャドウに跨がります。
【ジャニオス】 牛男の近くに味方はおらんな? じゃあ、敵兵をたくさん巻き込むようにして、〈スリープ・クラウド〉〜。(ころっ)おおッ、自動成功! これは寝たやろ。
【ハニィ】 おお〜、ジャニオスすごい!
【GM】 敵エース、副官B、雑魚Cが寝ました。しかし、牛魔人には効かないんですね〜。
【ジャニオス】 なんでや〜。
【エリオ】 不眠の特殊能力でも持ってるんちゃうか。
【ハニィ】 生意気な牛やな〜。
【GM】 そこにルーティンくん御一行が通りかかり、「苦戦しているようだな、我がライバルよ」と言いつつ、剣を抜いて駆けつけてくるよ。
【エリオ】 ルーティンに「あの牛男は手強いぞ」と警告しよう。「ひょっとしたら、絶対に倒せないイベント進行用ボスかも知れん!」
【GM】 それを聞いたルーティンの部下たちは、恐慌をきたします。しょせん、ルーティンにくっついて甘い汁を吸おうとしてた連中やからね。そして、牛魔人がウニョウニョと呪文を唱えると、そこで大爆発が起こった。哀れ、ルーティンの部下たちは、粉微塵に吹き飛んで死んでしまいました。
【ハニィ】 そいつら、何のために出てきたんや。
【ユーリ】 牛の強さを引き立たさせるためちゃう。やっぱり倒せない敵なんや。
【エリオ】 なら、全員散解して逃げ出そう。
【ジャニオス】 戦略的撤退やな。で、どこで落ち合うん?
【エリオ】 そうやな、アスリアにしよう。アスリアの『栄光の騎士亭』が集合場所な。俺はいちおう、ブルーシャドウと司祭と一緒に逃げるけど。
【GM】 では、皆さんは散り散りになって逃げ出すわけね。そしたらエリオくん、キミの行く手に牛魔人がテレポートして来ました。
【エリオ】 そんな能力まであんのかぃ。
【GM】 牛魔人はミフォアの司祭に襲いかかろうとする。あわやというところで、突然、ミフォアの司祭の全身から眩い光が放たれた!
【ユーリ】 なんじゃあ??

ジャニオス、惨劇に見舞われる事

【GM】 光を浴びた牛魔人は、「モ〜、モ〜」ともがき苦しむ。ただし、エリオやブルーシャドウには、そういった苦痛はまったく感じられないね。むしろ、安らぎを感じます。
【エリオ】 そんなんできるんやったら、最初から光っとかんかぃ!
【ジャニオス】 このクズめがッ。
【GM】 なんや、ボロカスに言いよるなぁ。別にこの司祭の意志でもって、光ってるわけじゃないんやで。本人も驚いてるんやから。
【エリオ】 要するに、さっきの場面でフラグが立ったわけやな。
【ハニィ】 身も蓋もない……。
【GM】 牛魔人は苦しみながら「覚えていやがれ〜」と言い残して、消えてしまいました。同時に、司祭の身体から発せられていた光も消え失せた。
【ユーリ】 あ〜、よかった、よかった。で、その光る司祭の名前は?
【GM】 リーナスさんです。セフェリア王国の王都ファノンに向かう途中だそうです。
【エリオ】 それやったら、一緒にファノンに向かおう。
【ハニィ】 敵の残党はどうすんの?
【エリオ】 敵エース以下、全員を縛り上げてしまえ。ファノンに持って帰って、どこの国から派遣された奴らか厳重に調べてやらんとな。
【GM】 了解。では、ルーティンくんとリーナスさんも含めた皆さんは、無事にファノンの到着しました。ついでに連行された敵兵たちもね。しかしまさか、敵兵全員が捕まるとは思わんかったわ。特に敵エースは重要なキャラとして出したのに。
【ジャニオス】 重要キャラのわりには、名前すら出てこんかったけどな。
【エリオ】 とりあえず、王城に今回の冒険の報告に行くぞ〜。トリン村の事件解決から、牛魔人と光る司祭のことまで、ぜ〜んぶ「かくかくしかじか」と報告する。
【GM】 報告されました。王様じきじきに「よくやった」と褒めてくださいます。
【エリオ】 「お褒めに預かり恐悦至極!」
【ユーリ】 騎士はそれだけでいいから楽やな。うちらには金で褒美が欲しいな。
【GM】 ユーリには盗賊ギルドの純粋な仕事でしたから、報酬として800フィスが与えられます。ハニィはリンツ神殿から、やっぱりお褒めの言葉のみを承ります。え〜、ジャニオスの場合は友情でついて行ったんで、形としては何もありませんな。ま、エリオとの友情が深くなった、ってところかな。
【エリオ】 それなら、ジャニオスをうちの豪華なディナーに招待してやろう。中の下の貴族やけど。
【ジャニオス】 日持ちする料理にしてや〜。余ったら包んでもらうから。
【GM】 というわけで、エリオの家では宴会があると。エリオの父親が「よくやったな」と褒めてくれて、サンチョスも「爺は嬉しゅうございます」と涙してるよ。そして、楽しい時間は過ぎて、宴もお開きとなりました。
【エリオ】 疲れたから、部屋に行って寝る。
【ジャニオス】 僕は家に帰るやろ。
【GM】 しかしジャニオスは、家に帰ってもひとりぼっちなんやな。父はミフォア神殿の偉いさんやし、母は魔術師ギルドで何かの研究に没頭してるから、いっつもこうやねんけど。
【ジャニオス】 なんや、めっちゃ鍵っ子やないか。
【エリオ】 ジャニオスのとこの家族はバラバラやな。
【ユーリ】 なるほど、ジャニオスは家族の絆を取り戻したくて旅に出るんや。
【ハニィ】 旅に出たら、余計に家族の絆は取り戻せんのとちゃうの。
【GM】 普通はそういうのを『家出』というからな。では、夜が明けて翌朝になりました。
【ジャニオス】 起きた! 朝メシを食う! 昨日の宴会の残りを温めて……。
【エリオ】 俺も長〜いテーブルについて、朝食を取ろう。半分以上残すけどな。
【ユーリ】 中の下の貴族のくせに。
【GM】 そんな感じで、各々がそれぞれの朝を迎えました。デ・アンジェリス家には、再びお城からの使者がやって来たよ。エリオにお城へ来るようにとのこと。
【エリオ】 じゃあ、身支度を整えて行く。
【GM】 城に行くと、前回呼び出されたときと同じように、宮廷魔術師の私室に通された。そして、やはり宮廷魔術師と若き国王のふたりが待ってたよ。
【エリオ】 「なんの用や、今度は?」ってことを、丁寧な口調で言う。エリオ的に。
【GM】 はいはい。じゃあ、「今回、来てもらったのは他でもない。昨日、キミはひとりの司祭を助けたな」と国王が言う。
【ユーリ】 頭いっちゃってたほう? 光ったほう?
【GM】 光ったほうの司祭です。名前はリーナスさんね。「リーナス司祭は、ラトリアのミフォア大神殿からの書簡を届けに来られたのだ。そして、その書簡の内容と、キミから報告された牛魔神バリドスの襲撃事件を照らし合わせて考えると、どうやら、各地で不吉な蠢動が起きはじめているようなのだ」
【ジャニオス】 それは大変や。困った。
【エリオ】 そいつはひょっとして、誰か冒険に失敗したんちゃうか。悪い魔術師の野望を阻止できんかったとか。
【GM】 それは置いといて、国王は「そこで、キミに仕事を頼みたい。ラトゥーリの街にある、リンツ大神殿の最高司祭にお会いし、直接、この封書を手渡してほしい」と、ひとつの封書を差し出し、「必ず直接渡すように」とつけ加えます。
【エリオ】 そりゃもう、命令とあらば必ず直接渡しましょう。ところでもう1枚、同じ封筒が欲しいんやけど。
【GM】 それはいいけど、なんで?
【エリオ】 ダミーを作っとくねやん。あと、ビニール袋と釣り糸。
【GM】 は??
【エリオ】 本物は胃袋に入れとくねやん。
【ユーリ】 汚いな〜。
【GM】 あの〜、大切な封書であることは確かやけど、そこまでせんでも……。とりあえず、ダミーは作れましたよ。
【エリオ】 じゃあ、本物の封書はユーリに持ってもらって、俺がダミーを持つことにしよう。
【GM】 ところで、宮廷魔術師の爺さんが「それから、昨日おまえらが捕らえてきた戦士どものことなんじゃがな」と切り出すよ。
【ジャニオス】 逃げたか?
【GM】 じゃなくて、殺されたそうです。あれからさっそく取り調べが始まり、拷問など施して情報を吐かせようとしていたらしい。そして、初日ということで、とりあえずその夜はひとりずつ牢屋に入れて寝かしておいたと。もちろんその際には、厳重な警備も敷いていたよ。ところがどっこい、今朝、敵戦士たちは牢の中で惨殺死体になり果てていたそうです。
【ハニィ】 殺されたのは、その敵戦士たちだけ?
【GM】 そう。警備兵たちはまったく無事で、外部からの侵入にまったく気づかなかったらしい。牢自体も破られたりなどしていなかったそうです。
【ユーリ】 牛魔神ってテレポートしよったからなぁ。
【ジャニオス】 で、生前のそいつらから情報は聞き出せたんか?
【GM】 いちおう、少しばかり話は聞けたそうです。彼ら敵戦士たちは、北のレンベーヌ王国のラーナという街から派遣されてきたそうです。
【エリオ】 ラーナ? ああ、娘狩りが趣味の領主代行が支配してる街やな。
【GM】 『娘狩りが』っていうよりも、美しい娘をはべらすのが趣味の領主代行ね。ま、いま入る情報はそれくらいかな。
【エリオ】 ほんなら行くか、ラトゥーリへ。全員、我が家に集合。
【GM】 サンチョスが集合かけに街中走りまわるんや、きっと。
【ハニィ】 盗賊ギルドやうちの神殿にも来るんやな。じゃあ集合かけられた。
【ジャニオス】 僕は公園でハトたちにエサあげてるから。
【ユーリ】 寂しい〜。
【エリオ】 じゃあ、その背後でジャリって土を踏む足音がして、「こんなところにおられたのですか」って声かけられるんやな。
【GM】 振り向くとそこにサンチョスがいて、「エリオ様がお呼びですよ」って言うんや。
【ジャニオス】 しゃあないな、立ち上がって尻についた土をパッパと払う。
【エリオ】 そんでハトに「また来るから」って囁く。
【ユーリ】 暗ぁ〜!
【ジャニオス】 とりあえず、旅立ちの準備に自分の家に戻る。
【GM】 すると、テーブルの上に親父の手紙が置かれてるんやな。『今日、サンチョスさんが見えられました。また、旅に出なくちゃいけないんですね。気をつけて行ってください。50フィスを添えておきます。何かの足しになれば……』って。
【ジャニオス】 じゃ、ま、そんな感じで。ラトゥーリに行った。
【GM】 行ってへん! 勝手に途中をはしょろうとすんな。
【ハニィ】 ラトゥーリに行くには、まずアスリアの街を目指さなアカンねんな。
【GM】 そうです、アスリアに向かうわけです。が、キミたちがファノンを発とうとしたそのとき、市街中心部方面で爆発音がしました。
【ユーリ】 なんや〜?
【エリオ】 爆発音がしたあたりに急行する。
【ジャニオス】 何があったんや。魔法実験での事故か?
【GM】 ま、行ってみればわかるよ。現場は、大地母神ミフォアを祀る神殿のようで、神殿の一部はすでに崩れかかっております。ヤジ馬たちは騒然とし、キミたちと同じように駆けつけた数人の衛兵たちも、「なんだ、これは!?」とうろたえております。
【エリオ】 衛兵と俺とでは、どっちが格上?
【GM】 とうぜん、キミです。
【エリオ】 じゃあ、「2名、神殿に入って状況を調べろ。残りはヤジ馬の整理。連中を神殿に近づけさせるな」と指示する。テキパキと、それはもう、かっこよく。
【GM】 はいはい。では、衛兵は7人いたんですけど、その内のふたりが神殿に入ります。残りの5人はエリオに言われたとおりに、ヤジ馬の整理に当たります。
 そして、1分もしない内に、ミフォア神殿の中から「うぎゃあ〜!!」という悲鳴がふたつ聞こえて途絶えた。
【ハニィ】 敵がおるんや。
【エリオ】 しゃあないな、残り5人の衛兵とジャニオスたちに「中に敵がいるらしい。全員戦闘準備をしろ」と、自ら剣を抜き放ちながら言う。
【ジャニオス】 突入〜!
【GM】 では、突入しました。このアリステア地方でいちばん大きなミフォア神殿は、ラトリアにあるミフォア大神殿なんですが、ファノンはセフェリア王国の王都だけあって、ここのミフォア神殿も小さなものではありません。
【ジャニオス】 そういえば僕の親父って、ミフォアの神官やったよな。ひょっとしたら、ここにおったかも知れん。もしかしたら、死んだかも!
【エリオ】 大声で探さな。「親父〜!」って。
【GM】 心配せんでもすぐにわかるから。キミたちは柱が立ち並ぶ廊下を走り抜け、神殿のいちばん広い空間、祭壇の間にたどり着きました。
【ハニィ】 そこはどんな状況になってるん?
【GM】 まず、牛魔神バリドスがいる。バリドスの左右には、蝙蝠の顔をした全身黒い毛だらけの見たことのない魔人が2体控え、光る男ことリーナスもいます。そのリーナスをかばうような形でバリドスと対峙しているのが、ジャニオスのパパさんです。
【エリオ】 で、親父は言うんや。「ジャニオスっ、来るんじゃない!」
【GM】 せっかくのGMのセリフを取らんといてんか〜。まあ、パパさんはそう言いますわ。
【ジャニオス】 じゃあ「パパさん!」と叫ぶ〜。
【ハニィ】 自分の父親に『パパさん』って……。
【ユーリ】 で、そこにおるのはそれだけ?
【GM】 え〜、死体はいくつか転がってるよ、さっきの衛兵も含めてね。原型はちょっと留めてないけど。それ以外の者は、どうやらすでに逃げ出してるようで、足手まといになるようなものはここにはないね。
【ハニィ】 バリドスに〈フォース〉! (ころっ)ダメ〜。
【ユーリ】 蝙蝠魔人A、Bに〈コンヒュージョン〉。(ころっ)Aの頭が狂ったよ。
【エリオ】 一気にバリドスのところまで行けるか?
【GM】 ちょっとムリやね。蝙蝠魔人Bが邪魔です。
【エリオ】 じゃあ、しゃあない。蝙蝠魔人Bに攻撃。(ころっ)クリティカルで27点。
【GM】 おお〜、これは痛い。一撃で生命点が半分になった。
【ジャニオス】 でも、まだ死なへんのか。じゃあ、僕の番かな〜。
【GM】 いや、バリドスのほうが先。パパさんが「ジャニオスっ、来るんじゃない!」と叫んだ直後、バリドスの巨大な鎌が、パパさんの首を跳ね飛ばした。
【ハニィ】 うわ〜。

ユーリ、リナ似の女性と出逢う事

【GM】 バリドスは「バカな人間め。わたしの邪魔をするから、こうなるのだ」と笑う。ついでにパパの死体を踏み潰して、光る男リーナスに近づく。
【エリオ】 これはジャニオス、怒らな。バリバリバリって、筋肉の盛り上がりで服を破かな。
【ジャニオス】 じゃあ、胸の7つの傷を光らそか。哀しみを知る男になったし。
【ハニィ】 おいおい。
【ジャニオス】 バリドスに〈ライトニング〉を3発撃つ。(ころっ)ガイ〜ン。ダメダメやな。残り精神点も2点やし。

 この後、蝙蝠魔人Bの反撃をエリオはかわし、第2ラウンドに突入する。エリオの攻撃は蝙蝠魔人Bを死に至らしめることはできず、ハニィやユーリも魔法でバリドスを攻撃するが、やはり効果をあげられない。
 そして牛魔人バリドスの魔手がリーナスに伸ばされた!

【ジャニオス】 どーせ、また光りよるやろ。
【GM】 よくおわかりで。バリドスの手がリーナスに触れた瞬間、リーナスの身体からはまばゆい光が放たれます。すると、バリドスの腕は吹き飛ばされた。
【ユーリ】 腕だけじゃなくて、ぜんぶ吹き飛ばせ〜。
【ハニィ】 もっと早くから光っとけば、ジャニオスのお父さん、死なずにすんだのに。
【GM】 気持ちはわかるけどね。前も言うたように、これはリーナスの意志でそうなってるわけじゃないから。
【ジャニオス】 で、牛魔人はどーすんの?
【GM】 「モ〜、たまらん!」ということで、テレポートで逃げ出しました。蝙蝠魔人たちは残されてます。
【エリオ】 よし、敵残党を駆逐するぞ。

 というわけで、この後、衛兵たちの助力も受けながら6ラウンドかかって敵残党を駆逐した。
 その際、蝙蝠魔人の一撃を受けたジャニオスが、危うく父の後を追いそうになってしまった。

【ジャニオス】 [生死判定]には成功しとうから、虫の息ってとこやな。
【ハニィ】 じゃあ、〈キュアー・ウーンズ〉で治療する。(ころっ)治ったよ。
【ユーリ】 リーナス、おまえも何かしろや!
【ハニィ】 えらいツッコミ入ってるで。
【エリオ】 あいつ、光ってボ〜っと突っ立ってるだけやったもんな。
【ジャニオス】 クソの役にも立たんやっちゃ。
【GM】 いや、リーナスさんは光を放ったときから、意識を失ってるんです。何もそこまで言わんでも……。
【ハニィ】 リーナスさんが可憐な美少女なら、扱いは変わってたと思う。
【ジャニオス】 野郎じゃな〜。
【GM】 あー、そうですかい。で、リーナスさんの光は消え失せ、戦いが終わった神殿には、魔物と人間の死体がいくつも転がっている。
【エリオ】 衛兵に命じて犠牲者を丁寧に埋葬させよう。あと、魔物も腐ると臭いから、適当に処分しておくよーに。
【ハニィ】 えらい差別やな。
【ジャニオス】 とうぜんやろ。
【GM】 腐ると言えば、ジャニオスのパパさんの死体、バリドスの大鎌に切断された箇所から、徐々に腐っていきますよ。
【ジャニオス】 なんやと〜? じゃあ、防腐剤かけとこか。
【ハニィ】 腐っていくってことは、もう蘇生はできんの?
【ユーリ】 神殿長ならできるかも。
【GM】 できないでしょうなぁ。なんせ、ファノンのミフォア神殿の長は、ジャニオスのパパさんやったんやから。ちなみに蘇生の魔法が使えるひとは、この大陸に5人もいないから。
【ハニィ】 じゃあ、ジャニオスのお父さんは生き返らへんってこと?
【ジャニオス】 ということで、僕がこの神殿を受け継ぐねんな。冒険者引退や。
【GM】 別に神殿長は世襲制で決められるわけちゃうよ。それに、ここのミフォア神殿はしばらく閉鎖されるよ。
【ジャニオス】 ちっ。
【エリオ】 とりあえず、王城に報告に行くぞ。
【GM】 では、エリオはお城にやって来ました。エリオの報告を受けて、とりあえずリーナス司祭を王城で預かることになったよ。
【エリオ】 牛魔人は強いからな、まあ、せいぜい死なんように気ィつけてや。じゃ、ミフォア神殿に戻る。
【GM】 なら、ちょうど犠牲者の埋葬が終わったところです。ジャニオスが、パパさんの墓前で跪き、祈りをささげております。
【エリオ】 いまはきっと夕方や。夕陽の中でジャニオスは祈っとんや。俺らは少し離れた場所で、ジャニオスの背中を見守っとんのや。
【ジャニオス】 んじゃ、そんな感じで。
【エリオ】 そんで使い魔の猫が「にゃあ」とジャニオスの足に擦り寄ってきて、ジャニオスはそれを撫でて抱きかかえながら立ち上がるねん。で、「行くか!」とさわやかな笑顔で俺らを振り返るんやな。
【ユーリ】 さっきまで泣いてたのに。
【ハニィ】 青春や。
【GM】 そういうシーンもありまして、皆さんはラトゥーリに行くために、まずはアスリアの街を目指します。
【ジャニオス】 じゃあ、行った。それとも、まだ着かんか?
【GM】 いや、6日後、無事にアスリアの街に着いたよ。もちろん街道を歩いていれば、それまでにいくつか宿場町もあるんやけど、細かい旅は省略ね。
【エリオ】 おなじみの『栄光の騎士亭』へ行くか。
【ユーリ】 また、裏通りの宿屋に行くぞ。
【GM】 いつもどおり、ユーリだけが単独になって、ふた手に分かれるんやね。じゃあ、ユーリが裏通りの宿屋に入ると、ま、そこも1階が酒場になっているわけやけど、その酒場の片隅のテーブルで、暗〜い雲を発散させとる人がおるんですな。
【ユーリ】 離れた席で、酒飲みながらその人を見てみる。
【GM】 ユーリには見覚えがあります。
【ユーリ】 頭いっちゃってた神官か。
【GM】 そうです、アスリアのシルファス神殿の神官戦士長、レクターさんです。
【ユーリ】 面白いから隣のテーブルに座ろっと。
【ジャニオス】 で、何をすんの?
【ユーリ】 座っただけ。そんで神官を見てるねん。
【GM】 そうこうしてると、司祭衣を身にまとった女性が酒場に入ってきた。
【エリオ】 「リナ!?」
【ユーリ】 ちがう〜! リナは死んだ、っちゅうねん。
【GM】 いや、その女性はちょっとリナに似てるね。リナ似の司祭は、レクターの側にやって来きて、何やかんやと世話を焼くんですわ。
【エリオ】 「ほらほら、こんなにこぼして」とか言うわけか?
【ジャニオス】 すると?
【エリオ】 ユーリが嫉妬する。
【ユーリ】 するかぁーッ!
【GM】 レクターは、そんなリナ似の司祭を「ほっといてくれ!」と振り払って、酒場から出ていく。リナ似の司祭は、「あ、お客さん、お代を……」と慌てる店主に代金を渡して、レクターの後を追って出ていきました。
【ハニィ】 何かの伏線やな。
【GM】 で、他に何もすることがないようなので、翌朝になります。
【ジャニオス】 翌朝になった。ラトゥーリへ行く!
【GM】 では、4日後にラトゥーリに着きました。
【エリオ】 なら、リンツ大神殿へ行くぞ。
【GM】 わかりました。え〜、このラトゥーリという町には、ご存じのとおり知識神リンツの大神殿があります。その周りに広がる街は、ほとんどリンツ信者のために築かれたようなもんですわ。街としての規模は大きい部類に入るけどね。
 では、リンツ大神殿に着きました。
【ジャニオス】 ここの偉いさんに会わせてんか〜。手紙持って来たったんや〜。直接渡せと言われとんのや〜。
【GM】 なら、何やかんやと取次ぎがあって、大神殿の長ルーマと面会します。ここの神殿長ということは、アステリア地方のリンツ信者のトップに立つ人物だと考えてください。
【ユーリ】 あ、そんなに偉いひとなんや。
【エリオ】 んじゃ、「これ、やる〜」って封書を渡す。もちろん、エリオ的に恭しく。
【GM】 「確かに受け取りました。遠いところご苦労さまでした。では、今夜はこの神殿にお泊まりください」と言われます。
【ハニィ】 知識神リンツの神殿やろ? じゃあ、あたし礼拝しとこうっと。
【GM】 ああ、ハニィはリンツの信者やったもんな。じゃあ、神殿長ともお話するんやろね。「キミがハニィ・バーベ司祭かい。噂には聞いてるよ」とか。
【ジャニオス】 めっちゃ有名人や。
【ハニィ】 イエ〜イ!
【エリオ】 他にイベントがなければ、翌朝にしてや。ファノンに帰るから。
【GM】 はい、じゃあ、翌朝になりましたよ。
【ハニィ】 帰る前に神殿長に挨拶しとこうかな。「お世話になりました。また、機会があれば伺わせてもらいます」
【GM】 神殿長ルーマは「うむ、そなたに知識神の加護があらんことを」と言うて、それからエリオくんに「すまないが、この親書を陛下に届けてくだされ」と封書を差し出す。
【エリオ】 返書やな。「おう、任せとき」ってことをエリオ的に言うて、受け取る。「あと、これと同じ封筒を……」
【ユーリ】 またか。
【GM】 「フッ、用意してありますとも」
【ジャニオス】 さすがは知識神の大神殿や。
【エリオ】 じゃあ、またユーリに本物の親書を持ってもらって、俺はダミー。
【ジャニオス】 そんなことを言いつつ、ファノンに帰った。
【GM】 だーかーらー、勝手に話を進めるなっつーの! キミらはラトゥーリの街を後にして、帰路につきます。そして、4日後に再びアスリアの街に入ったよ。
【エリオ】 んじゃ、ま、いつもどおりの宿泊形態で1泊する。
【ジャニオス】 たぶん、またリナ似の女が──リナツーが現れるんやろな、きっと。
【GM】 そうですな、ユーリが例の裏宿屋に行くと、そこで先日見た光景が繰り返されとるんですわ。
【ユーリ】 レクターって、いつもその酒場におるんか。今日はちょっと離れた場所に座ろっと。
【GM】 すると、この前のように「うるさい!」とレクターはリナ似を振り払い、酒場から出ていった。そして、リナ似の女性は涙しながら、酒場の主人に食事代を支払うんですな。
【ジャニオス】 ここで声かけな。
【エリオ】 行けっ。慰めに行け!
【ユーリ】 じゃあ、行った。
【GM】 女性に近寄ると、酒場のオヤジが「セレアさんも大変だねぇ」と声をかけているのが聞こえる。「もう、放っといたほうがいいんじゃないのかい」
【ジャニオス】 セレア? リナ似の名前が明かされたな。
【ハニィ】 ユーリ、何て声かけるん?
【ユーリ】 え〜? じゃあ、「キミに涙は似合わない」(笑)。
【GM】 セレアというリナ似の女性は、「ありがとうございます」と頭をさげるよ。
【ジャニオス】 そこで、もうひと声!
【ユーリ】 え?? なんて言えばええん?
【エリオ】 「今夜、ヒマですか。僕とアスリアの夜景を眺めながら──」
【ユーリ】 そんなこと言わへんわっ! ナンパやんけ。
【GM】 セレアさんは頭をあげた後、ユーリの顔を改めて見て、「あなたは確か、レクターを神殿まで連れて来てくださった方のお仲間ですね?」と言うよ。
【ハニィ】 なんでこの人が知ってんの?
【GM】 だって、彼女はそのとき神殿におったんやから。『司祭衣を着ている』って言ったやろ。セレアさんは、至高神シルファスの司祭さまです。
【ユーリ】 じゃあ、セレアの質問に「そうだけど」と答えとく。
【GM】 すると「じつは、お願いがあるんです」と言われますよ。
【エリオ】 おお、『お願い』が来た。胸の前で手を組んで、涙溜めながら、上目遣いのリナ顔でお願いされてるッ!
【ジャニオス】 これはユーリ、ころっといってまうな。
【ユーリ】 いかねーよッ。
【ハニィ】 で、お願いって?
【GM】 「レクターを……レクターを、昔のレクターに戻したいんです!」
【ハニィ】 昔のレクターって、どんなんなん?
【GM】 え〜、レクターさんは、若くしてアスリアのシルファス神殿の神官戦士長になり、名声も人望も高く、やがては神殿を任されるだろうと言われていた人物です。
【ジャニオス】 今じゃ、ダメダメやけどな。
【ユーリ】 いつから頭いっちゃったん?
【GM】 「あなた方に見つけていただいたあの日まで、レクターはある冒険に出かけていました。ですから、ひょっとするとその冒険のときに何かあったのかも知れません。話してくれないので、私には何が原因かわからないのですが……」
【ユーリ】 レクターは何の冒険に行ったん?
【GM】 「それが、詳しい話は私も知りません。でも出かける前に、神殿がどうのとか、聖者セルマがどうとか言っていました」
【ジャニオス】 聖者セルマに[知識]チェーック!
【GM】 あんたはここにおらんでしょうが! で、セレアにお願いされてるユーリはどーすんの?
【ユーリ】 「じゃあ、何とかするよ」と言うとこ。
【GM】 するとセレアさんは、ユーリの腕をとって「どうか、お願いします」。
【ジャニオス】 おっ、手を握られたか。これは心拍数あげとこ。さらに連絡先も聞いとこ。
【GM】 連絡先はもちろん、アスリアのシルファス神殿です。じゃ、セレアさんは恋愛度を1点あげて、笑顔で去っていきました。
【ユーリ】 あげてくなーッ! なんやねん、恋愛度って!?
【エリオ】 それを見送りながら、ユーリは「やっぱり、かわいいなぁ」って──。
【ユーリ】 言わへんわっ!
【GM】 酒場には、リナに似たセレアの残り香がほのかに──。
【ユーリ】 変な描写すんなッ! リナひと筋や、っちゅうねん。
【ハニィ】 おお〜、パチパチパチ。
【ジャニオス】 で、そんなユーリはどーすんねや。
【ユーリ】 今日は疲れたから、寝る。
【GM】 はいはい、お休みなさい。で、翌朝になるんですけども、そこから先は、次回のセッションで、ということで。

÷÷ つづく ÷÷
©2000 Hiroyoshi Ryujin
Illustration ©2000 Jun Hayashida
Map ©2000 Moyo
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