≪REV / EXIT / FWD≫

§慟哭は森の奥で§

ミドルフェイズ01

著:笹本ユーリ

【ルーア】 リットの泊まってる宿屋に行く。リットがまた何か変な事言ってないかな、とか思いながら。
【GM】 すでに言ってて、宿の親父に変な顔されてるけど。
【リット】 「心を鍛えるんだ!」
【シヴァ】 そんなタイミングなんや(笑)。
【ルーア】 「何を言ってるの、リット?」
【リット】 「心をな、鍛えるねん」
【ルーア】 「でも、心を鍛えるってそんなに簡単な事じゃないと思うけどな」
【リット】 「じゃあシヴァに聞く」 って言って、神殿に向かおうとするで〜。
【ルーア】 あたしも一緒に行く。
【シヴァ】 来られた。じゃあ待ち構えとく。「そろそろ来る頃だと思っていたよ」(笑)
【ルーア】 「おはようございます〜」 で、酒場でのリットの姿をシヴァさんに耳打ちする。
「今度はこんな事言ってましたよ」
【シヴァ】 「ほう。それはいい心がけだ。心を鍛えるには、まず体からや」(一同爆笑)
【リット】 そんな事言うからマッチョやと誤解されるんやんけ!(笑)
【シヴァ】 でもその辺のHBエルダナーンよりは強い自信あるけどな(笑)。
【リット】 じゃあ、シヴァと一緒に腕立て伏せしてる。
【GM】 では、そんな神殿に二人の女の人がやってくるのが見える。一人は泣いてるね。
【ルーア】 女の人が泣いてる〜。
【GM】 ちなみに、泣いてないほうの人には見覚えがあるような気もする。フィーヌの結社支部にいた女の子です。本社から左遷されてきた人な。
その人が、泣いてるショートカットの女性を連れて神殿に入ってきます。
【リット】 じゃあそこに行く。心を鍛えるには優しさがどうとか、夢の中で言われたからな。「泣くな」
【GM】 泣くな言われても泣くわ!(笑)
【シヴァ】 事情を聞いてあげよう。「どうしました、お嬢さん?」
【GM】 そしたら、顔を知ってる方が泣いてる方を指して、「彼女、悩みがあるんですよ」って言う。
【リット】 「じゃあ、その悩みを…」
【シヴァ】 「僕でよければ聞いてあげよう」
【リット】 俺の台詞取るなよ!(笑)
【シヴァ】 ここで立ち話もあれやし、どっか開いてる部屋ないの?
【GM】 そういうことならアスカが開いてる応接室を貸してくれたよ。
【リット】 ソファー、ちょっと汚れてるよ。
【シヴァ】 そうなん? じゃあ綺麗にする(笑)。
【リット】 軽く拭いてな。ソファー壊れるから(笑)。
【シヴァ】 どんなんやねん!(笑)
【ルーア】 ところで女の人の名前は?
【GM】 顔見知りのほうの名前がエリカさんで、泣いてる方はイオさんです。
【ルーア】 「それで、悩み事というのは?」
【GM】 イオさんは、魔法結社の前社長の秘書やってん。で、社長が変わった時も、彼女はそのまま引き継いで新社長の秘書になったんですよ。
「でも社長はしばらくしたら知らない女の子を連れてきて、その子を私の代わりに秘書にしちゃったんです。その子はお茶も淹れないし、目が合っても挨拶しないし…人形みたいな女の子なんです。何で私がそんなのに取って代わられなきゃならないんですか…!!」
ってな感じで、秘書をクビになってこの街の支部に左遷されたらしいよ。
【リット】 「まだ左遷でよかったやん。リストラじゃなくて」って慰める(笑)。
【ルーア】 こら―――ッ!!!
【GM】 イオは余計泣き出した(笑)。
【ルーア】 リットを一発殴って黙らせる(笑)。
「挨拶とかしないって話なんですけど、世間話とかもしないんですか?」
【GM】 「はい。社長が話しかけると機械的な返答を返すくらいで、普通の社員が話しかけても無視されます」
【ルーア】 無視?! そんなん、秘書失格やん。
【リット】 とか言いながら俺らにお茶淹れてくれてるんやろ? いつもの癖で(笑)。
【GM】 じゃあ、お茶を淹れながら、「あの子、絶対何かおかしいです! あの子は悪い魔女で、社長はきっと操られてるんですよ!」とか言い出す。
【ルーア】 「ちなみに左遷される時、イオさんは何て言われたんですか?」
【GM】 「君はもう来なくていいから。私には彼女がいる」だそうです。
【ルーア】 うわー!!!(笑) その、新しい秘書の名前は?
【GM】 イオは知らないってさ。
【ルーア】 新社長はどんな人?
【GM】 50代中ごろの、白髪のおっさん。カーティスさんです。
【ルーア】 前の社長と今の社長の関係は? 親子?
【GM】 違う。前の社長が急に姿を消して、新しい社長が来た。知り合いとかそういうのではないらしい。
【ルーア】 前社長、何も言わずに急にいなくなったんですか? 普通こういう時って何か一言ありますよね?
【GM】 まぁ、普通ならあるわな。でも、今回はそういうのは全くなかった、と。で、感極まったイオ曰く、「これ、新社長の家の地図なんです! あの女が魔女じゃないか、見てきてください!!!」(一同爆笑)
【シヴァ】 どうしろと(笑)。
【ルーア】 すごい事言われましたけど。
【リット】 「いいよ」
【ルーア】 ちょっとストップ!(笑)
【リット】 優しさをな…。
【GM】 極端やな、キミは(笑)。
【ルーア】 「シヴァさん、リットに何とか言ってやって下さいよ!」
【シヴァ】 「何とか」
【ルーア】 ひどーい!(笑) あ、イオさんに聞くけど、前社長のお名前は?
【GM】 前社長はミゲルさん。40代のおっさんです。
【ルーア】 若いですね。
【GM】 うん。ミゲルまでは代々世襲制で来ててん、この結社。
【ルーア】 じゃあその流れがカーティス新社長のところで急に途切れたんや。ミゲルさんに家族は?
【GM】 奥さんと子供がいたらしいけど、今は知らない。
【リット】 社長が変わってから誰もミゲルを見てないのか。
【GM】 うん。
【ルーア】 ミゲルさんの家は?
【GM】 それはあるよ。本社のある街のどっかに。あるけど、行っても荒らされてて誰もいなかったらしいよ。
【ルーア】 とりあえず、これは依頼と見ていいのかな?
【GM】 イオはそのつもりで来たけどね。
【ルーア】 「どうします? 受けますか?」
【シヴァ】 「いいんちゃう?」
【ルーア】 じゃあ受けます。
【GM】 その答えを聞いて、イオはやっと泣き止む。
「ありがとうございます! もしあの子が魔女だったら、社長を助け出してください!」
【ルーア】 「ところでイオさんのお住まいは? 連絡用に聞きたいんですけど」
【GM】 「結社支部に住んでますので」(笑)
【ルーア】 はい〜?(笑)
【GM】 一応社員寮があるらしい。
【シヴァ】 「ま、そんな気を落とさずに」
【リット】 ところで、新社長はどこに住んでんの? やっぱ、本社のある街?
【GM】 いや、そこから少し離れた小さな街に住んでる。本社にはギリギリ通勤圏内な場所。この街からの距離は、2日くらい。
【リット】 新秘書も一緒に住んでんの?
【GM】 イオは二人が一緒に帰っていくのを見たらしいよ。
【ルーア】 張りこんでみますか? その家。
【GM】 行くのであれば、馬車はイオとエリカが用意してくれるけどね。
【リット】 馬車乗りたい(笑)。もう俺、馬車に乗り込んでるから。
【ルーア】 「あなた、馬車に乗らなくても飛べるでしょ? その羽根は何のためにあるのよ」
【リット】 「じゃあキミの足は何のためにあるんだ?」
【ルーア】 ぐさっ(笑)。
【リット】 今の俺、ちょっと頭良かった?(笑)
【ルーア】 じゃあ、もう馬車乗っちゃいます?
【GM】 いいの? 乗ったらもうその街まで行ってしまうけど。
【シヴァ】 それは困る。僕は神殿のほうの依頼もあるからな。この状況ではついて行けないよ。
【ルーア】 そっかぁ。「でも、正直あたしも、この街を離れるのは気が引けるな。今、あたしを探してくれてる人がいるみたいなんです」
それにこの件についてもうちょっと探っておきたいし。
……リット一人で行く?
【GM】 なんでそうなるねん(笑)。
【リット】 俺だけ行っても仕方ないやんけ(笑)。
【シヴァ】 2日も距離が開いたら、簡単には助けに行けないからな。
【ルーア】 じゃあ、みんなでこの街でもう少し情報を集めて見ましょう。
【GM】 行くときになったらエリカに言ってな。馬車を手配するから。
【シヴァ】 了解。じゃあ僕は神殿に帰ってジールさんに詳しい話を聞くわ。
【ルーア】 リットはどうする? あたしは街で聞き込みとかしようと思うけど。
【リット】 俺はシヴァのほうに興味を取られたから、神殿に行くで〜。
【GM】 おっけい。じゃあ別行動なので、一旦シーン切ります。

÷÷ ミドルフェイズ02へ ÷÷
©2005 Yu-ri Sasamoto
▼ もしよろしければ、ご感想をお聞かせください ▼
お名前
ひと言ありましたら
 
≪REV / EXIT / FWD≫