【シヴァ】 じゃあアイゼンリッターの方に向かうで。
【GM】 了解。アイゼンリッターの方も、ローゼンメイデンほどではないけど広めの空き地を確保してるね。で、そのテントを遠巻きにして、「いつ始まるんかなぁ」とか言ってる野次馬が数人。
【フィーヌ】 今はサーカスブームに沸いてるからな。はよ公開せな、みんな飽きてしまうで(笑)。
【GM】 それで、テントの周りでは作業してる関係者っぽいのが何人かいます。そいつらはみんなローブをまとってますな。
【フィーヌ】 怪しい(笑)。肉体労働系じゃないんや?
【GM】 いや、ガタイはいいよ。でも、ローブ着てるねん。
【フィーヌ】 リットに、「あんたが見に行ったサーカスの人たちもこんなローブ着てた?」って聞いてみよう。
【リット】 「ううん。ピエロとか、お姫様のドレスとかやったで」
【ルーア】 「いつ始まるんですか?」って作業してる人に聞いてみる。
【GM】 「俺に聞かれてもわかんないんだよ。そういうのは団長が決めるからねぇ」
【ルーア】 「団長さんはどこですか?」
【GM】 じゃあ、「あっち」って指差すけど。その指の先には、テントの日陰に入って黒いローブを着てる人がいる。
【フィーヌ】 団長は何してんの?
【GM】 日陰でぼーっとしてる。
【フィーヌ】 ヒマなんや(笑)。
【ルーア】 団長さんのところに行って、「いつ公演始まるんですか?」って聞く。
【GM】 「ああ、もう始めるつもりだったんだが、ローゼンメイデンが今、公開中だろ?」
【ルーア】 「かち合ったらまずいんですか?」
【GM】 「あっちは老舗のサーカス団だからね。我々新参者が同時公演したって、客はみんな向こうに流れてしまうよ。勝ち目がないからね」
【フィーヌ】 ふぅん。「そのローブは何なん? みんなおそろい?」
【GM】 ちなみにローブには黒と白と赤があるよ。黒を着てるのは団長だけやけどね。
「公開前から顔が割れてたら、面白くないだろ? だから着てるんだよ」
【フィーヌ】 怪しい!!(爆笑) 団長ってどんな感じの人?
【GM】 ローブのフードが邪魔で顔はほとんど見えないけど、まだ若そうな感じの男やね。
【リット】 ほとんど見えないの? 俺が子供の身長で下から覗き込んでも?(笑)
【GM】 覗くのかよ。でも、あんまり見えない。まぁ、痩せ型で、それなりに整った顔には思えたけどな。
【ルーア】 整った? へぇ〜、じゃあ、あたし結構興味あるかもしんない♪
【フィーヌ】 お?(笑)
【ルーア】 あたし、この団長さん気になっちゃったから、嬉しそうな声で「じゃあ公開始まったら見に来ますね!」って言う。
【GM】 「ああ、ありがとう。待ってるよ」
【ルーア】 ふふ〜ん♪
【フィーヌ】 「どうしたん、えらくご機嫌な様子やけど」(笑)
【ルーア】 「え? 何でもないよ〜」とか言いながら、鼻歌歌ってマスケット銃振り回します(笑)。
【GM】 怖いわ!!(爆笑)
【ルーア】 アイゼンリッター見たことだし、ローゼンメイデンも見ておいたほうがいいのかな?
【リット】 行くかね?
【ルーア】 「リット、さっきも行ってたでしょ? いいの? 2回目になっちゃうけど」
【リット】 「ええで〜。チケットまだ4枚あるしな」
【フィーヌ】 チケットあるなら私も行くよ。
【シヴァ】 そのチケットって当日券やろ? じゃあ早いとこ見に行ってしまわないと使えなくなるで。
【ルーア】 「じゃあみんなで見に行ってみましょう」
【シヴァ】 「話の種になるかも知れんしな」
【GM】 オッケー。
【リット】 ついたらまた、ギアがおるで(笑)。
【GM】 先に言うなよ(笑)。まぁ、予想通りいてるけどさ。またしても最前列に陣取ってる。
【フィーヌ】 も〜(笑)。そんなに熱中してたら、後ろの私らには気付いてないやろ?
【GM】 前しか見てないから全く気づいてない(笑)。
【ルーア】 コトの姿を探してみる。
【GM】 コトはもういないな。さっきリットが送って帰っちゃったしな。
【ルーア】 そっか。じゃあ、サーカスの出し物に集中します。
【GM】 空中ブランコとかピエロとか、さっきリットが見た内容と一緒です。寸劇が始まってシエラが出てきたらギアが騒ぐところまで一緒(笑)。
【フィーヌ】 変なイベント会場みたいになってる人が一人おる(笑)。
【リット】 名物客になってそうやな(笑)。俺はピエロ見てエキサイトしてるから。
【フィーヌ】 また?(笑)
【シヴァ】 「よかったなぁ」って頭撫でたるわ(笑)。
【ルーア】 で、終わりまで見てるけど何かある?
【GM】 特に出し物に不審なところはなかったよ。けっこうよくできたサーカスって感じ。
【ルーア】 やっぱ有名なだけはあるんだ。
【GM】 うん。名前は知れてるサーカスやからね。
【フィーヌ】 私はサーカスには興味ないからぼーっと見てる。
【シヴァ】 もう見飽きたんやろ? 長生きしてるから若い時に何度も見て(笑)。
【フィーヌ】 そうかもな。
【リット】 ていうか、生きてることにも飽きてたりして(笑)。
【フィーヌ】 結社は飽きて辞めたけどな(笑)。
【シヴァ】 「こんなもので私の刺激中枢は揺さぶられないのよ」とかな(笑)。
【ルーア】 じゃあ、フィーヌさんの刺激中枢を揺さぶろうと思ったら・・・
【シヴァ】 相当のものじゃないとあかんってことやな。
【フィーヌ】 「こんなの、余興に過ぎないわ」(笑)
【ルーア】 ひ〜(笑)。
ところでGM、今って何時くらいですか?
【GM】 リットが一人で見たのが1回目の公演で、そのあとアイゼンリッター行ったりしてたから、今見たのが3回目の公演ってことにします。一日5回あるから。
だから、昼過ぎってことにしよう。
【シヴァ】 とりあえず今見た範囲では怪しいものはなかったな。
【ルーア】 お客さんにはやっぱり若い女の子が多いのかな?
【GM】 特にそういうことはない。全年齢いてる感じやな。家族連れとか、ヒマな老人とかも見に来てるし。まぁ、昼間やから、働いてそうなお父さんとかはいないけど。
【リット】 どうしよう? 終わったら楽屋行くかね?
【フィーヌ】 リットが行くならついて行くけど。自主的に行こうとは思わない(笑)。
【シヴァ】 せっかくやし、行ってみよう。
【フィーヌ】 何か情報あるかも知れないし。
【GM】 行くの? じゃあ、団員達がリットを見て「また来た」って顔をする(笑)。あと、楽屋のドアの前でまたしてもギアがうろついてる。
【フィーヌ】 またいるんや。手招きしてやろう。
【GM】 あ、そしたら大喜びでやって来た(笑)。
【フィーヌ】 来たんや(笑)。
【GM】 中に入る動機ができたからな(笑)。
【ルーア】 団長さんに「サーカスよかったです」って言う。
【GM】 「ありがとう。公演はまだあと一週間あるから、是非また見に来てくださいね」
【ルーア】 「はーい」
【フィーヌ】 ここの団長はもう1つのサーカスのことは知ってんの?
【GM】 アイゼンリッターのこと? 「うちは30年前に立ち上げてからいろんな地方を回っていましたが、そんな名前のサーカス団はこの街に来るまで聞いたことがありませんでしたよ」
【ルーア】 「この街に来る前はどこで興行してらしたんですか?」
【GM】 「ああ、クラン=ベルのほうですよ」
【ルーア】 「あっちは大都市ですよね」
【GM】 「そうですよ。もう、大勢お客さんが来てくれて大変でした」
【ルーア】 ・・・他に何か聞くことあります?
【シヴァ】 僕は別にない。とりあえず団員の顔を覚えておくわ。
【ルーア】 じゃあもう楽屋から出て、周りを見回してみる。
【GM】 見終わった客たちが、ぞろぞろ帰っていくのが見える。では[感知]で振ってみてください。
【ルーア】 17!
【GM】 なら余裕で見つけた。さっきアイゼンリッターで見た赤とか白のローブと同じのを着てる人が数人います。
【ルーア】 え? それは何してるの?
【GM】 観客に混じって外に出てきたっぽいけど。
【ルーア】 偵察かな? こっちがどんな内容の出し物をやってたか見に来てるんだと思う。
【シヴァ】 ルーア、尾行してみたら?
【ルーア】 あたし?! リットも手伝ってよ〜。空飛んで尾行したほうがいいって。
【リット】 別にいいけど。
【GM】 尾行した? ローブの人たちはアイゼンリッターのテントに帰っていくよ。
【ルーア】 それって普通に歩いてますか?
【GM】 うん。
【リット】 四足歩行とかしてない?(爆笑)
【GM】 人間ちゃうやん、それ!(笑)
【ルーア】 ちなみにローゼンメイデンからアイゼンリッターまでの距離ってどのくらいですか?
【GM】 1キロくらい・・・でいいや。
【フィーヌ】 ローブ、何しに来たんやろ? 暇つぶし?
【ルーア】 偵察?
【リット】 じゃあ俺がローブに聞いてみる。アイゼンリッターのテントの前で捕まえて、「向こうに何しに行ってたん?」
【GM】 「ん? ああ、向こうがどんな出し物をしてるか見に行ってたんだよ」
【リット】 「そうか。ピエロ、おもろいよな」
【GM】 「ピエロ・・・は、どうでもいいんやけどな」(笑)
【リット】 「ほら、ピエロ!(サイン入りのシャツを見せる)」(一同爆笑)
【GM】 ほら、じゃねぇ! 知るか!!(爆笑)
【ルーア】 にしても、ローブの人たちは何しに来てたんかなぁ。
【フィーヌ】 たまたま今回だけやったんか、それとも毎回来てるのか・・・やな。
【ルーア】 もう一回行ってみて、その時にもいたら何かあるんだと思う。敵情視察なら一回で済むと思うもん。
【シヴァ】 どうかな? 向こうのファンなのかも知れんで(笑)。
【ルーア】 囮作戦やってみますか?
【フィーヌ】 私は囮になんかならないからね。
【ルーア】 あたし? でもあたしも21歳だし、無理があるかもよ?
【シヴァ】 じゃあコトちゃんで(一同爆笑)。
【GM】 NPCをそんなんに使うな!(笑)
【フィーヌ】 でも、どういう条件で連れて行かれるのかが分からないから囮の作りようがない。目立てば選ばれるなら簡単やねんけどさ。
【ルーア】 そうやな〜・・・。
【フィーヌ】 被害者が出かけた時間って昼やんな?
【GM】 うん。
【フィーヌ】 サーカスの公演も昼だけ?
【GM】 午前中2回と、午後3回。夕方以降はやってないよ。
【フィーヌ】 ローゼンメイデンが構えてる広場って、街の中心? それとも郊外?
【GM】 ローゼンメイデンは中心やね。アイゼンリッターは郊外やけど。
【リット】 どういうふうにさらわれてるかも分からんよな。サーカスに行く途中でさらわれてるのか、犯人もサーカスの中に客として入ってて、そこで目星をつけて帰りにさらうのか・・・。
【ルーア】 あたしは魔法とかの素質がある子が狙われてると思うんだけどな。ユリアちゃんは魔術師学園の生徒だし、残りはアコライト4人でしょ?
【シヴァ】 分かってる範囲ではそうやけど、全部の被害者を調べたわけじゃないからどうとも言えないで。
【ルーア】 ふと思ったんだけど、ローブ着て見に来てたんですよね? アイゼンリッターの人は。
・・・普通、敵情視察って、こっそり行きません?
【リット】 まあ、あんな赤とか白のローブ着てたら目立つよな(笑)。
【ルーア】 でしょ? あんなん着てたらバレバレやん。行くなら素顔で行った方がバレないはず。だから、敵情視察以外の目的じゃないかな〜と思う。アイゼンリッターのテントを見張ってみたい。
・・・でもなぁ、団長さんがちょっと好みのタイプやったから疑いたくないんだよなぁ(笑)。
【フィーヌ】 ローゼンメイデンを見張ってるよりはアイゼンリッターのほうがいいんちゃう? ローゼンメイデン、人多いし。
【ルーア】 だよな〜。アイゼンリッターならまだ観客はいないから、出入りがあるとすれば団員だけやもんなぁ。
【フィーヌ】 張り込みやすい方はこっちやで。怪しいのもこっちやし。
【リット】 じゃあ俺、アイゼンの団長のところに行く。テントのところにおるやろ?
【GM】 さっきと同じで日陰に入ってるけどな。行って何すんの?
【リット】 「なぁなぁ、このサーカス、ライオンおる?」(一同爆笑)。
【シヴァ】 (素で)何がしたいねん!!(笑)
【リット】 いや、聞いてみたかってん(笑)。
【GM】 「いないよ」
【リット】 「象は?」
【GM】 「いません」
【リット】 「女の子は?」
【GM】 「うちにはいないよ」
【リット】 女の子おらんのや。
【ルーア】 っていうかリットは何がしたいんですか〜?!(笑) シヴァさん、何か言ってやって下さいよ。
【シヴァ】 え? 「・・・腕白でもいい、たくましく育って欲しい」(一同爆笑)
【GM】 懐かしいな、何やっけ、それ。ソーセージ?
【ルーア】 ハムです(笑)。
【リット】 大昔のCMやな(笑)。
【ルーア】 じゃあ、アイゼンリッターを張るという方向でいいですかね?
【シヴァ】 いいで〜。僕はその辺を巡回してるから、頼んだ(笑)。
【フィーヌ】 私も何か見てまわりたい。
【ルーア】 じゃあ、あたし一人で見張っておきますね〜。団長に話しかけてるリットを横目で見ながら、木の陰にでも隠れます。
【GM】 ルーアも話しかけたいん?
【ルーア】 そうじゃなくって、団長さんにリットが迷惑かけないか心配で。
【シヴァ】 もうかかってるから大丈夫(爆笑)。
【フィーヌ】 これ以上ないくらいにかかってるから(笑)。
【GM】 じゃあ、ルーアがアイゼンリッターを張ってて、シヴァとフィーヌが街を巡回? で・・・(リットを生暖かく見る)。
【リット】 俺?(笑) 「ライオンおらんらしいで」
【フィーヌ】 「(冷たく)だから何?」(一同爆笑)
【リット】 「象もいないって・・・」
【GM】 そんなこと聞いてません(笑)。
【リット】 はい、分かりました、俺はウサ耳海賊が泊まってる宿に行きます〜(笑)。
【GM】 では別行動やね。リットから行きます。
【リット】 教えてもらった宿に向かうで〜。
【GM】 入ったらウサ耳は酒場にいるよ。昼間から酒を飲んでます。
【リット】 「アイゼンリッターにはライオンおらんらしいで」
【GM】 ・・・・・・は?
【リット】 「あと、女の子がさらわれてるらしい」
【GM】 ・・・それにどう答えればいいんですか、こっちは(笑)。
【リット】 「その事件を解決したら、俺、強くなってる・・・かな?」
【シヴァ】 なんで最後が疑問系やねん(笑)。
【GM】 仕方ないから「なってるかも知れないね」って言う。
【リット】 「じゃあ頑張って解決するわ」って言って宿を出る(一同爆笑)。
【GM】 何がしたかってん?!(笑) このシーンいらんやん(笑)。
【フィーヌ】 実りのあることは何もなかった(笑)。
【リット】 不思議や。
【シヴァ】 キミが言うな!(笑)
【GM】 じゃあシヴァとフィーヌね。街をうろつくんやんな?
【シヴァ】 うん。
【GM】 それではフィーヌさん。見たことがある人に出会います。
【リット】 ギア?
【GM】 ギアじゃない。
【フィーヌ】 よかった(笑)。
【GM】 その人は、魔法結社にいた頃の同僚の女の子で、前回オープニングフェイズで「エイクがかっこいい」とか何とか言ってた女子社員です。
【フィーヌ】 ああ、いたなぁ。「どうしたん?」
【GM】 「あ! お久しぶりですフィーヌさん。実はこの街に支社ができたんですよ。で、私、こっちに飛ばされてきちゃって」
【フィーヌ】 「それってもう活動してんの?」
【GM】 「業務は一週間前から始まってるんですよ〜。フィーヌさんが辞めてすぐに社長が変わって、それでここに支社ができたんです。でもまさかフィーヌさんとここで会うなんて思ってませんでしたよ〜」
【フィーヌ】 社長が変わったんや。「会社はどこ?」
【GM】 支社の場所? 街のメインストリートから裏道に二本入ったような、狭い路地裏にあるらしい。
【リット】 日当たり悪そうやな(笑)。
【GM】 かなりな。「もう、左遷って感じですよ。変な仕事しか来ないし・・・」
【フィーヌ】 もともと変な仕事しかしてなかったやろうけどな。結社やし(笑)。
「・・・・・・みんなに会いに行ってみようかな。ヒマやし」
【GM】 「あ、是非来てくださいよ〜。知ってる人ばっかりですよ」
【フィーヌ】 じゃあ行ってみる。
【シヴァ】 僕もついて行くわ。
【フィーヌ】 その子にシヴァを紹介しながら行くわ。「この人、私のSP」(笑)
【シヴァ】 ええっ?!(笑)
【GM】 女子社員は信じた。「すごいですね〜!」
で、しばらく行くと支社につきます。ちょっと胡散臭そうなビルの一室。中に入ると、フィーヌの顔見知りの社員達が5人ほどいてる。「あれ、出戻りですか?」(笑)
【フィーヌ】 「違うわよ! ちょっと遊びに来ただけ」
【GM】 「そうなんですか。俺たちヒマなんで、ゆっくりして行って下さいよ」
【フィーヌ】 「仕事してないん?」
【GM】 「一応あるんですけどね、どうでもいい仕事ばっかでやる気が出なくて」
【フィーヌ】 まぁ、まだ来て一週間やしな。「サーカス見に行った?」
【GM】 ローゼンメイデンの方にはみんなで見に行ったらしい。手があいた時に。
【ルーア】 仕事中に?
【GM】 いや、昼休みに。昼休み2時間くらいあるねん(笑)。
【フィーヌ】 「もう1つサーカス来てんの知ってる?」
【GM】 「知ってますよ。アイゼンリッターですよね」
【フィーヌ】 「あそこ見に行ったことある?」
【GM】 「ありますよ。まだ準備中ですよね。あっちはちょっと仕事が絡んでるんで、よく行きますよ」
【フィーヌ】 「仕事が・・・って、どういうこと?」
【GM】 「大きな木箱の注文が来て、何故かうちの支社が箱の卸売業者とアイゼンリッターの仲介役をさせられてるんです」
【フィーヌ】 「何を入れるの?」
【GM】 「それは分かんないっすけど、かなりでかいですよ。人間も余裕で入りますよ」
【フィーヌ】 「それって何個くらい持って行った?」
【GM】 「けっこう持って行きましたよ。向こうが必要になったら、『○個持って来て』みたいな感じで連絡入るんです。うちは箱会社じゃないんですけどねぇ・・・」
【フィーヌ】 「支社がしてるのは、箱をアイゼンリッターに運ぶだけ?」
【GM】 「そうですよ。持って行ったあと、何に使われてるかは知りません」
【シヴァ】 「そもそも、何で魔法結社がそんな仲介することになったん?」
【GM】 「俺達が聞きたいくらいっすよ。あ、でも噂なんですけど、アイゼンリッターの団長とうちの新社長、知り合いらしいっす」
【フィーヌ】 新社長が? ここの支部長じゃなくて?
【GM】 うん、社長。ちなみに支部長はキミの後ろでお茶飲んでぼーっとしてるバーコード頭のおっさん(笑)。
【リット】 単身赴任して来たんか?
【GM】 そんな感じ(笑)。フィーヌはもちろん見たことあるよ。
【リット】 昔キミに家族の自慢話をしてたおっさんが、今では・・・
【フィーヌ】 奥さんも出て行き(一同爆笑)。
【GM】 そうなんか(笑)。じゃあ、おまけに子供もグレて(笑)。
【フィーヌ】 あっははは! 話しかけにくいなぁ(爆笑)。
【GM】 じゃあこっちから話しかけてやる(笑)。「やあ、フィーヌさん」
【フィーヌ】 「こんな所で何してんの」
【GM】 「いや、なんか飛ばされちゃってさ・・・」
【フィーヌ】 「ああ〜、もういいから、言わなくて!」(笑)
【GM】 「しかも仕事と言ったら箱の運搬。俺、魔法使えるっちゅうねん・・・」
【フィーヌ】 「え? 箱のためにここに飛ばされて来たん?」
【GM】 「今のところそんな感じ」(笑)
【フィーヌ】 「他の仕事は?」
【GM】 「ないんですわ・・・」(一同爆笑)
【フィーヌ】 オフィス全体がどよ〜んとしてそうやな(笑)。
【GM】 「僕ら、いらん子やったんですかね・・・」
【ルーア】 痛い〜(笑)。
【フィーヌ】 「ところで新社長って私の知ってる人?」
【GM】 「知らないと思いますよ。フィーヌさんが辞めてしばらくして、いきなりやって来たんです。僕らもその時初めて見たし」
【ルーア】 前の社長の息子とかじゃなくて?
【GM】 違うらしいよ。「前の社長は辞任の挨拶もせずに突然いなくなったんです。どうしたんでしょうねぇ?」
【フィーヌ】 そうなんや。何かいろいろありそうやで。
【シヴァ】 結社やし(笑)。
【フィーヌ】 何があってもあんまりおかしくはないねんけどな(笑)。「で、箱は社長命令なわけ?」
【GM】 「そうなんですよ・・・」
【シヴァ】 すげえな(笑)。
【リット】 社長が箱を仲介させてるんか。
【ルーア】 儲かってるんですかね?
【GM】 箱? 知らん(笑)。
【フィーヌ】 「箱って、持って行く時間決まってんの?」
【GM】 それは決まってないらしい。向こうが「持ってきて」って言ったタイミングで。
【リット】 今まで何個くらい運んだか聞いてくれ、フィーヌ。
【フィーヌ】 じゃあ聞いた。
【GM】 「20個くらいっすかねぇ?」
【フィーヌ】 多いな。
【リット】 女の子入れるための箱やろ?
【フィーヌ】 きっとな。20人もさらわれてんの?
【リット】 今分かってるのは6人くらいやんな。
【シヴァ】 分かってる範囲はな。他に身寄りのない子とか、一人で旅をしてる冒険者とかも含まれてるかも知れへん。
【フィーヌ】 「箱持って行った時、相手の顔とか見た?」
【GM】 「ローブ着てるからわかんないんですよ〜」
【フィーヌ】 「名前とかは?」
【GM】 「団長の名前なら知ってますよ。アルバートさん」
【フィーヌ】 アイゼンリッターはほんまにサーカス団なんかな。実は違う集団なんちゃうか?
【ルーア】 ですよね。
【フィーヌ】 じゃあ、「また来るわ〜」って言って支社を出る。
【GM】 「また来てくださいね〜」
【フィーヌ】 ヒマそうやしな(笑)。
【GM】 一方その頃、ルーアさん。隠れて見張ってるんやんな?
【ルーア】 はい。
【GM】 じゃあ、1時間くらいして、どうやらローゼンメイデンが公演時間になったらしく、ローブの人が3人出かけていった。
【ルーア】 マメやな〜。後をつける。
【GM】 おっけー。白いローブが二人と、赤が一人ね。ローゼンメイデンのテントに入っていきました。
【ルーア】 中に入ったのか。ローゼンメイデンのテントの入り口ってひとつ?
【GM】 いや、いっぱいあるよ。
【ルーア】 あたしも中に入った方がいいんだろうか。でももうチケットないよ〜(笑)。
【GM】 入るなら買ってね。
【ルーア】 いくら? あたし、所持金10しかないよ〜。
【GM】 この世界の相場が分からん。2でいいや。立見席な。
【リット】 ギアの隣の席に行けよ(笑)。
【GM】 最前列は20Gじゃ。
【ルーア】 無理!(笑) 立見席でいいや、けっこうまわりが見渡せそうやし。
【GM】 ローブの3人は入ってすぐにばらけて別々のところに座りました。
【ルーア】 ばらけた? じゃあ、サーカスは見ずに、ずっとその3人を見ておく。
【GM】 離れてるから3人同時は無理やで。
【ルーア】 なら一番近い人で。
【GM】 じゃあ[感知]で振って。
【ルーア】 12!
【GM】 だったら、そいつが不自然にきょろきょろしてるな〜って思った。
【ルーア】 サーカスは見ずに?
【GM】 まったく見てないってわけじゃないけど、それよりは観客席を見てる感じ。
【リット】 さらう相手を探してんのかな。
【ルーア】 終わるまで見ておくけど、終わったらローブはどうしますか?
【GM】 (ダイスを振って)キミが見てた奴はそのまま帰ろうとする。
【ルーア】 他の二人は?
【GM】 さあ? 観客に紛れて分からなくなった。
【ルーア】 じゃあ、帰ろうとしてるローブについて行きます。
【GM】 普通にアイゼンリッターのテントに帰っていく。
【ルーア】 他の二人と合流しないん? ちょっと待ってみる。
【GM】 待つの? なら、しばらくしてもう一人のローブの奴が帰ってきた。
【ルーア】 最後の一人は?
【GM】 現れませんな。一般の観客がみんな出て行った後も、そいつだけ出てこない。
【リット】 どこ行ったんやろな。
【シヴァ】 女の子を連れて帰るときは専用の通路がどっかにあるんかも知れん。
【フィーヌ】 地下とかにな。
【ルーア】 とりあえず、アイゼンリッターの前で、最後の人が帰ってくるのを待つ。
【GM】 そうなん? じゃあ、日が暮れてきた(笑)。
【ルーア】 うわ〜い(笑)。仕方がないのでシヴァさんとフィーヌさんと合流します。
【GM】 うい。リットは?
【ルーア】 どこにいるんですか?(笑)
【リット】 さあ?
【GM】 お前が言うな!(笑)
【ルーア】 じゃあ、適当に歩いてたところを発見したと言うことで、強引にリットも合流(笑)。で、見たことを報告する。
【フィーヌ】 私も箱のことを言う。(リットを見て)「何か収穫ありまして?」(笑)
【リット】 「・・・・・・ウサ耳海賊見た!」
【シヴァ】 (優しい顔で)「よかったねぇ」(一同爆笑)
この後、帰ってこないローブが戻ってくるかもしれないと、アイゼンリッターのテントのそばで張り込みをしながら夜を明かす一行。しかし、ローブが帰ってくることはありませんでした。
【ルーア】 どうします? もう夜が終わっちゃう。強引に中に入りたいなぁ。
「差し入れ持って来ました〜」って入るとか。
【リット】 やってみたらええがな。
【ルーア】 誰が持って行くんですか?
【フィーヌ】 言い出した貴女でしょう(笑)。
【シヴァ】 ちょうどええやん、団長、好みやったんやろ?(笑)
【ルーア】 そうやけどさ〜。じゃあ、酒場に行ってお弁当を作ってもらって、お酒も買って持って行く!(超乗り気)
【リット】 行くならもう一人ついていった方が危なくないんちゃう?
【フィーヌ】 私行ってもいいけど?
【ルーア】 お願い〜。
で、テントの前に行って、「団長さんいらっしゃいますか?」
【GM】 なら、団長と、もう一人、団員みたいなのが出てきた。
【ルーア】 相変わらずローブ姿?
【GM】 団長はね。団員のほうは脱いでる。
【ルーア】 脱いだ感じはどう?
【リット】 女装してるとか。
【GM】 なんでじゃ!
【ルーア】 マッチョ?
【GM】 どちらかと言えばマッチョかなぁ? 建築工事とかの現場にいそうな感じ。
【ルーア】 サーカスの人もどちらかと言えば筋肉質やと思うけど、そういうのじゃない、と?
【GM】 うん。何となく違うように思う。
【フィーヌ】 鍛え方が違うんやな。
【GM】 「で、何の用事ですか?」
【ルーア】 あ、忘れてた(笑)。
「サーカス、すごく楽しみにしてるんで、差し入れ持って来ました〜」
【GM】 「ああ、ありがとう。ありがたく頂くよ」
【ルーア】 で、中をちょっと覗こうとしてみる。
【GM】 じゃあ、テントの隙間からちょっと中が見えたことで。えっとね、普通のサーカスにありそうな空中ブランコとかの道具は見当たりません。で、そのかわりに、箱とかがある。
【フィーヌ】 箱、あるんや。ちょっと覗いて、「あの箱、何に使うんですか?」
【GM】 「あ、ああ、あれか。あれは・・・出し物が入ってるんだよ」
【フィーヌ】 嘘くさいな(笑)。
【ルーア】 あたし、団長さんと世間話とかします。
【フィーヌ】 何しに行ったんよ!!(一同爆笑)
【ルーア】 だって好みなんだもん〜(笑)。で、話ができたからルンルンして帰ります。
【フィーヌ】 ・・・・・・あれ?(笑)
本当に何しに行ったんだ、ルーア・・・(笑)。
【フィーヌ】 とりあえず、気になるのは箱やな。中身、何が入ってんのやろ?
【ルーア】 絶対普通の用途じゃないと思う。
【フィーヌ】 さっき見た時、箱に血糊がついてたとかなかった?
【GM】 なかったよ。
【リット】 手がはみ出してるとか(笑)。
【フィーヌ】 髪の毛が出てるとか(笑)。
【GM】 そんな気持ちの悪いことにはなってません(笑)。
【シヴァ】 そんな猟奇的なのは嫌や(笑)。