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§失翼の魔術師:第11話§

惨劇の地下組織

著:林田ジュン イラスト:りょこ 地図:もよ
▽ 1 ▽ 2 ▽ 3

【アンリ】 「アンディーからのお手紙預かったよ」
【ヴェルナー】 「内容はなんだっけ」
【アンリ】 「あのね、最初に忍び込んだ地下組織に来てくれって」
【シュトルム】 「俺、地下組織行く前にラヴァーズさんの所に行って挨拶したい。『行ってくるね』」
【GM(ラヴァーズ)】 「『行ってらっしゃい♥』」
【シュトルム】 「いやっほー(笑)」
【ヴェルナー】 「うっわー。またこいつらは」
【アンリ】 「嫌な感じ(笑)」
【シュトルム】 「ひでぇ」
【ムーン】 「それでこれからどうするの?」
【シュトルム】 「地下組織に行くんだよ」
【アンリ】 「合い言葉はみかんだったよね」
【シュトルム】 「まだそれで通じるのか?」
【ムーン】 「もう私たちが偽者だってばれてるよ」
【シュトルム】 「だって次の日に本物来たもんな。じゃあ、まぁ、行ってみるか。地下組織」
【GM】 「それじゃ何事もなく到着したよ」
【アンリ】 「中の様子、見てみたほうがいいかな」
【ムーン】 「私こうもりだからこっそりと覗けるよ」
【GM】 「ってことは今昼でいいね?」
【ヴェルナー】 「温泉から帰ってきたの、昼だしね」
【ムーン】 「じゃあ覗いてみるね。あ、その前に外には誰もいないよね?」
【GM】 「うん。いないね」
【アンリ】 「部屋の中は?」
【GM】 「見るの? そしたら人が一人倒れてるよ」
【アンリ】 「え?」
【シュトルム】 「男? 女?」
【GM】 「男だよ」
【ムーン】 「それでどうして倒れてるの?」
【GM】 「見たところ血が出てるのがわかる」
【ムーン】 「生きてる?」
【GM】 「ここからじゃ分からない」
【シュトルム】 「入ってみよう」
【アンリ】 「って言うかそれ知ってる人? アンディーじゃないよね?」
【ムーン】 「前にバイトで会った人?」
【GM】 「アンディーじゃないよ。バイトで…会ったことでいいよ」
【ムーン】 「どうしたんだ? って聞く。…サウスが」
【シュトルム】 「なんでサウスやねん(笑)」
【ムーン】 「だって私こうもりだもん」
【GM】 「ならその人は弱々しく言う。『誰だ?』」
【シュトルム】 「生きてるんだ」
【ヴェルナー】 「寝てただけとか言われたらどうしようかと思ってた(笑)」
【GM】 「そいつは君たちに『もうここは駄目だ。早く逃げろ』とか言うよ。もう君らのこと敵だとか味方じゃないなんて認識できなくなってるみたい」
【シュトルム】 「『アンディーはどこにいるんだ?』」
【GM】 「『あの人は地下へ行った。やめろって言ったのに…』」
【ムーン】 「何があったのか聞かなくちゃ」
【アンリ】 「その前にその人もう瀕死状態でしょ? だったらせめて応急処置くらいしてあげたいな」
【ムーン】 「別にこのままでも喋れるからいいんじゃないの?」
【シュトルム】 「情報聞き出すことしか考えてないだろ、あんた(笑)」
【ムーン】 「…じゃあ今のもサウスが言ったこと。冷酷やねん(笑)」
【ヴェルナー】 「なんかサウスいつもとキャラクター違う(笑)」
【ムーン】 「前回いじめられて性格が変わってん(笑)。それで何があったの?」
【GM】 「『ナヴィ様が来てここはもう相手に知られてしまったと言っていきなり魔法を…』」
【シュトルム】 「うわー」
【ムーン】 「相変わらずキレてるなぁ」
【アンリ】 「証拠隠滅か」
【ヴェルナー】 「それでナヴィも地下に行ったの?」
【GM】 「『そうだ。ナヴィ様の後をアンドリューさんが追っていったんだ。あ、ナヴィ様は女の子をつれていたなぁ…』」
【ヴェルナー】 「アンディーは後から来たのか」
【シュトルム】 「女の子って誰だ?」
【アンリ】 「ユリアじゃないよね?」
【ムーン】 「とりあえず行ってみよう。そういえばジャックもここにいるんだっけ?」
【シュトルム】 「そうだよ。ははは(笑)」
【GM】 「ちなみに部屋は前に来たときと同じだよ」
【ムーン】 「OK。じゃあ、bの部屋に行こう」
【GM】 「ここは前回開けなかった部屋だね」
【ムーン】 「うん。開けてみよう」
【シュトルム】 「アンリたのむぞ」
【アンリ】 「ここシーフじゃ開けられなかったから開けなかったんじゃなかったっけ?」
【GM】 「(違うよ。そばに人がいたんだよ)」
【ヴェルナー】 「あー、そうか。僕達ソーサラーいないから無理だったんだ」
【ムーン】 「え? サウスもそうだし私もなんだけど(笑)」
【ヴェルナー】 「あれ? じゃあ何で…」
【ムーン】 「なんで開けなかったのよ(笑)」
【GM】 「だから人がいたんだよ」
【ヴェルナー】 「あ、そっか」
【シュトルム】 「あの時行動が制限されてたからな」
【ムーン】 「じゃあ今ならいいんだね。開けてみよう。魔法の鍵だっけ?(ころころ)ああ、駄目だ!(笑)」
【アンリ】 「1ゾロ(笑)」
【GM】 「(魔法の鍵なんかじゃないのにな…)」
【ムーン(サウス)】 「それなら俺が。(ころころ)12」
【GM】 「開いたよ。中は散らかってるんだけど魔晶石が3つおいてあった」
【アンリ】 「残り精神力は?」
【GM】 「2Dプラス10で振ってみて」
【シュトルム】 「お、いいぞ。9が出た。19だな」
【ムーン】 「って何でそれを自分のキャラシートに書いてんのよ(笑)」
【シュトルム】 「いや、俺欲しいし(笑)」
【アンリ】 「3つだよね? じゃああと2個振らないと」
【シュトルム】 「うん。あとはあげるよ。でもヘボい目出したら承知しないぞ(笑)」
【ムーン】 「(コロコロ)お!」
【ヴェルナー】 「すごい!」
【アンリ】 「6ゾロだ。フルに残ってるね」
【GM】 「もう1個はヴェルナーもらっとけば?」
【ヴェルナー】 「じゃあそうしよう。でもすごい悪い目が出そう(笑)」
【シュトルム】 「悪かったら怒るぞ(笑)」
【ヴェルナー】 「3とか出たりして(コロコロ)…(爆笑)」
【アンリ】 「同じようなもんやん。4(笑)」
【ムーン】 「でも14あったらかなり使えるでしょ」
【シュトルム】 「そうだね。次はCの部屋見てみよう」
【GM】 「そこは食料庫だよ」
【シュトルム】 「ああ、前に誰かが盗み食いしてたところか」
【ムーン】 「誰かいる?」
【GM】 「今は誰もいない」
【ムーン】 「被害は何もないのね」
【GM】 「そうだね」
【シュトルム】 「何か食料持っていきたい。何がある?」
【GM】 「結構なんでもあるよ。ハムとかチーズとかフルーツの干したやつとか」
【シュトルム】 「納豆は?」
【GM】 「ねぇよ(笑)」
【ムーン】 「なんで納豆なのよ」
【アンリ】 「好きなの? GMは嫌いやんな(笑)」
【シュトルム】 「じゃあチーズでいいや」
【GM】 「ところでいつも思うんだけど何でそんなに食料持っていきたがるの?」
【シュトルム】 「いいじゃん(笑)」
【ムーン】 「ねぇ、サラミは?」
【GM】 「好きにしろよ!(笑)」
【アンリ】 「ここはもういいや。次はf行ってみる? dも気になるけどここ確か開かなかったから」
【ムーン】 「それならfでいいよ。入ってみる」
【GM】 「入ったら人が2人倒れてるよ」
【ムーン】 「死んでる?」
【シュトルム】 「普通『生きてる?』って聞かないか?」

【アンリ】 「近くに行って確かめてみるね」
【GM】 「1人は死んでるね。でももう1人は大丈夫」
【アンリ】 「応急処置してあげよう」
【ムーン】 「話を聞きたい」
【GM】 「さっきの人と同じようなことしか言わないよ。『なんでナヴィが突然襲ってきたんだ』って」
【シュトルム】 「やっぱりナヴィか。ねぇ、死んでる奴、何か金目のもの持ってる?(笑)」
【ヴェルナー】 「うっわー…」
【アンリ】 「ひどいこと言うねぇ」
【シュトルム】 「(焦って)嘘だってばぁ。邪悪には走らない。言わない(笑)」
【ヴェルナー】 「……」
【シュトルム】 「何だよその目は(笑)。じゃあ次はgに行ってみる。この部屋なんだっけ?」
【アンリ】 「忘れちゃった。なんだっけ?」
【GM】 「そこ? トイレだよ」
【ヴェルナー】 「じゃあhは? 誰かいる?」
【GM】 「ここにも誰もいない」
【ムーン】 「ナヴィがいた気配とかないの?」
【シュトルム】 「そんなの残ってるのか?(笑)」
【ヴェルナー】 「でもナヴィはどんどん奥に向かってそうだよ」
【ムーン】 「だったらもう地下2階行っちゃおうよ」
【シュトルム】 「そうだな」
【GM】 「地下2階に行く? それならシーフプラス敏捷度で2D振ってみて」
【アンリ】 「(コロコロ)15」
【GM】 「うん。楽勝でわかった。誰かが後ろからこっそり着いてきてるよ」
【ムーン】 「誰なの?」
【シュトルム】 「止まって振り向いたほうがいいかな」
【ヴェルナー】 「でもこっそり着いてきてるんだったら相手は隠れてるんじゃないの?」
【ムーン】 「スリープクラウドかけようか? 相手は私たちが気づいてること分かってないんでしょ?」
【ヴェルナー】 「寝てくれるかなぁ」
【アンリ】 「もし寝てくれなかったら襲ってくるかな」
【ムーン】 「そうかぁ。でも敵か味方か分からないし一応かけてみない? あ、その前にセンスエネミーで調べてみる?」
【シュトルム】 「センスエネミーって何の呪文だったっけ」
【GM】 「シルファスだろ?」
【アンリ】 「じゃあサウスが使えるね」
【ムーン】 「あ、そっか。サウスってシルファスか。でもシルファスの呪文表に載ってないんだけど」
【シュトルム】 「センスエネミーってシルファスじゃないんじゃないか?」
【GM】 「シルファスだよ」
【ムーン(サウス)】 「なら取り敢えずシルファス魔法ってことで感知してみるぞ」
【シュトルム】 「何かすごく適当だぞ(笑)」
【ヴェルナー】 「本当にあるのか?」
【GM】 「…調べてみよう(笑)」
【アンリ】 「そうしなさい(笑)。レベルいくつくらいだっけ?」
【ヴェルナー】 「でもそんなに高くなかったと思うよ」
【GM】 「あれ? センスエネミー、シルファスにないよ(笑)」
【ムーン】 「だからさっきから言ってんじゃん(笑)」
【シュトルム】 「古代語魔法の2レベルだ」
【ヴェルナー】 「だったらサウスにもできるぞ」
【ムーン】 「もちろんサウスにやらせるよ。私精神点残したいから(笑)」
【シュトルム】 「あ、でも効果範囲は視界内って書いてあるぞ」
【ヴェルナー】 「見えてないんだよな」
【GM】 「うん。気配がするだけ。まぁ、後ろにいるのは分かるけどさ」
【ムーン(サウス)】 「もうスリープクラウドかけるぞ(コロコロ)15」
【GM】 「それは抵抗できない」
【アンリ】 「ぐーぐー」
【シュトルム】 「行ってみよう」
【GM】 「行ってみると女の子が一人倒れてるよ」
【アンリ】 「見たことある人?」
【GM】 「あるよ」
【シュトルム】 「ユリア?」
【GM】 「うん」
【シュトルム】 「えーーーっ!」
【ムーン】 「やったー♥ ユリアゲット(笑)」
【シュトルム】 「馬鹿! 吸血しようとか思ってないだろうな(笑)」
【ムーン】 「取り敢えず騒がないようにさるぐつわ噛ませて(笑)」
【ヴェルナー】 「やだー(笑)」
【アンリ】 「そうだよ。そんなことしたら相手の敵意増やすだけだよ」
【ムーン】 「いいじゃん。だってリゲルがやられてたってことは捕まえようとして襲われたってことでしょ?」
【GM】 「それでどうするの? さるぐつわ」
【ムーン】 「え? やっぱり不安になってきた。どうする?(笑)」
【アンリ】 「あのね、くま持ってるんだよ」
【ムーン】 「でもそれだけじゃちょっと心配」
【シュトルム】 「だけどさるぐつわなんて噛ませたら明らかに敵意でとられるぞ。それにもしかしたら今正常な状態かも知れないし」
【アンリ】 「じゃあくまを抱かせて起こそうか」
【ヴェルナー】 「あ、それがいいかも。そうしよう」
【シュトルム】 「うん。起こそう」
【GM】 「はい、起きたよ。別に今すぐ飛びかかってくるとかそういうことはないね」
【アンリ】 「『どうしたの? あたしたちの後をつけたりして』」
【GM】 「『…あなたたちについて行ったらお兄ちゃんが見つかるかも知れないって思ったの…』」
【アンリ】 「あら」
【シュトルム】 「『気の毒だけど君のお兄さんは死んだよ』」

 一同爆笑。

【ヴェルナー】 「死んでないって(笑)」
【GM】 「『嘘! 死んじゃったの? ひどい! 許さないっ!』」
【アンリ】 「キレるキレる!(笑)」
【シュトルム】 「嘘! 嘘だよ! ジョークだってば。場を和ませようと思って(笑)」
【ヴェルナー】 「和まないって。逆効果(笑)」
【ムーン】 「『だけど何で私たちのこと分かったのよ』」
【GM】 「ああ、それはジャックの友達に聞いたらしいよ。一回目に出てきたあいつね」
【ヴェルナー】 「そういえばいたね」
【シュトルム】 「『あと、君は今までどこにいたんだ? 探してたんだぞ』」
【アンリ】 「『うん。あなたのお母さんに頼まれたの』…お母さん死んじゃったこと、今は言わないほうがいいよね」
【GM】 「『どこにいたか…分からない』」
【ヴェルナー】 「忘れちゃったの?」
【シュトルム】 「何も覚えてないのか?」
【GM】 「『この街にいたのは覚えてるけど、いつも記憶がなくなって気がついたら知らないところにいるの…』」
【アンリ】 「テレポートしちゃうんだっけ」
【ムーン】 「じゃあ最初から聞こうよ。魔法学院の人が来たところから」
【GM】 「一番最初から聞くわけね? 『あんまり覚えてないの。信じてついて行ったんだけど、そこから記憶がなくて…』」
【シュトルム】 「そうか。『じゃあリゲルと戦ったことは?』」
【GM】 「『誰?』」
【ムーン】 「名前は知らないでしょ。『この街で誰かと戦ったことは?』」
【GM】 「襲いかかられたことは覚えてるけどその後が分からないってさ」
【アンリ】 「襲ってこられたらプツンってなっちゃうのね」
【ヴェルナー】 「きっとそうだよ」
【シュトルム】 「…ここで、へっへっへ、お嬢ちゃんってやったらキレるんかな」

 一同爆笑。

【アンリ】 「やめろ!」
【ヴェルナー】 「こわい」
【アンリ】 「襲うの意味が違うやん(笑)」
【ムーン】 「みんなで白い目で見よう(笑)」
【シュトルム】 「がーん(爆笑)」
【ヴェルナー】 「僕たち離れて見てるから(笑)」
【アンリ】 「もう(笑)。『ユリアちゃん。こんな奴いるけどあたしたちがあなたのお母さんに頼まれたのは本当だから信じてね』」
【GM】 「『じゃあ本当にあなたたちについて行ったらお兄ちゃんに会えるのね?』」
【ヴェルナー】 「会えるのかなぁ」
【ムーン】 「前に来たときは生きてたよね」
【GM】 「『今は?』」
【シュトルム】 「会えるよ!」
【ヴェルナー】 「会えるよ! ねぇ? うん」

【ムーン】 「…生きてるかどうかは別として」
【シュトルム】 「あー、冷たい一言(笑)」
【GM】 「『え? 今何て言ったの?』」
【シュトルム】 「ムーン!(笑)」
【ヴェルナー】 「何でもない、何でもない!(笑)」
【アンリ】 「爆弾抱えてるみたい(笑)」
【ヴェルナー】 「でも気がついたら知らないところにいたっていってたけどいつ正気に戻ったの?」
【GM】 「よく分からないけどしばらくしたら戻るみたいだね」
【ムーン】 「くまのぬいぐるみは? 見せてあげたら何て言ってる?」
【GM】 「『あ!』って言って…ぬいぐるみの名前…」
【シュトルム】 「ジャンポールってことで(笑)」

 ちなみにサクラ大戦のアイリスの持ってるくまのぬいぐるみの名前です。

【GM】 「じゃあ、ジャンポールだって喜んでる。『でもどうしてここに?』」
【シュトルム】 「盗んだ。うそ(笑)」
【ムーン】 「ああ、もうお前話しかけるな(笑)」
【ヴェルナー】 「(急に甲高い声で)『それはね、君に会いたかったからだよ!』」

 一同爆笑。

【シュトルム】 「腹話術(笑)」
【ヴェルナー】 「こうやってお話ししてたんちゃうん (笑)。本当だったらすごい嫌や(笑)」
【シュトルム】 「ま、それじゃあ一緒に行こうか」
【ムーン】 「放っとけないしね。で、今下におりたとこだよね?」
【アンリ】 「それでやっぱりドア開けながら進むの?」
【シュトルム】 「ねぇ。ユリアと手をつなぎながら行ってもいい?」
【ムーン】 「こうもりなのに?」
【GM】 「え? ラヴァーズは?」
【シュトルム】 「違う! そーゆーんじゃない、そうじゃないんだってば(笑)。ユリアがいつ暴走するか分からないだろ」
【ヴェルナー】 「そういう意味か。またこいつは…って思ったのに(笑)」
【シュトルム】 「俺はいつでもラヴァーズさん一筋だよ(笑)」
【GM】 「でも手つないでたら一番危ないよ」
【シュトルム】 「身を挺して守るんだよ(笑)」
【ムーン】 「……まぁいいや。先に進もう」
【アンリ】 「そだね。mの部屋見てみようよ。確かここ研究室だったはずだし。あ、でもヤバいかな」
【ムーン】 「何で?」
【アンリ】 「いや、ここに入ることでユリアの起爆剤になったりしないかなって」
【シュトルム】 「どうだろうな」
【アンリ】 「ここに入って嫌なこと思い出しちゃうかも知れないよ」
【ムーン】 「でもどういう状況で暴走するのか分からないからなんとも言えない。取り敢えず誰か覗いてみてよ」
【アンリ】 「じゃああたしが覗くね」
【GM】 「覗くんだね? じゃあ人が倒れてるのが目に入るよ」
【アンリ】 「生きてる?」
【GM】 「ちょっともう駄目っぽい」
【シュトルム】 「見覚えある人?」
【GM】 「ない。ってゆーか前ここにいた人の顔って全員覚えてる?」
【ヴェルナー】 「覚えてないよな」
【ムーン】 「ジャックじゃない?」
【GM】 「うん。ジャックではないよ」
【アンリ】 「あ、そうだ。中に入って前見つけたメモもう一回見たい。何か変わってるかも」
【ヴェルナー】 「メモ?」
【シュトルム】 「また忘れてるやろ。教えてやんない(笑)」
【ヴェルナー】 「…あ、思い出したぞ。発狂とか書いてあったあれだろ?」
【シュトルム】 「そうそう」
【ムーン】 「今もあるの?」
【GM】 「あるよ。しかも少し前と違うね」
【アンリ】 「どこが変わったの?」
【GM】 「あのね、16番の未処置が処置中に変わってて28番が増えてる。ちなみに日付は7日前」
【ムーン】 「28って私らがやったあれ?」
【GM】 「いや、あれはさすがにいたずらだって気付くでしょ、こいつら」
【シュトルム】 「もし俺たちが書いたまま信じられてたらやだな(笑)」
【GM】 「まぁ、とにかく28が増えてるよ。あ、28は未処置ね」
【シュトルム】 「16ってのはジャックのことじゃないのか?」
【ムーン】 「私もそう思う」
【GM】 「ジャック? 前に会ったときはナンバーついてなかったよ」
【アンリ】 「じゃあ違うのかな」
【シュトルム】 「あの時は未処置だからナンバーついてなかったんだよ、きっと」
【ムーン】 「…君のお兄ちゃんは処理されちゃったみたいだよ」
【シュトルム】 「言うなー!(笑)」
【ムーン】 「じゃあサウスが言ったこと!(笑)」
【シュトルム】 「殴るぞサウス(笑)」
【アンリ】 「それでこの21番、成功(欠陥あり)がユリアだと思うの」
【シュトルム】 「だな。取り敢えずジャックが捕らえられてた部屋に行ってみよう」
【アンリ】 「でも一応一通り見ない?」
【ムーン】 「じゃあ見たこと(笑)」
【シュトルム】 「はやいって(笑)」
【ムーン】 「だってもう何も探すものないじゃん(笑)」
【シュトルム】 「わからんで。何かあるかも知れへん」
【ヴェルナー】 「nの部屋は?」
【GM】 「ここは失敗に…終わった実験体の人が2人監禁されてたんだよな。前と同じ人がいるけどもう動かない」
【シュトルム】 「死んでるんだ。みんなナヴィに殺されたんだ」
【ムーン】 「どんなふうに死んでる?」
【GM】 「魔法でやられた感じだね」
【アンリ】 「やっぱり片っ端から…」
【ムーン】 「それでその奥の部屋は?」
【GM】 「トイレだよ」
【シュトルム】 「誰か死んでる?」
【GM】 「うん。モップを持った女の子が1人。掃除中だったみたいだね」
【ヴェルナー】 「んー」
【ムーン】 「徹底的」
【シュトルム】 「ナヴィ恐いな。アンディー大丈夫かなぁ」
【ヴェルナー】 「ねぇ。やっぱりこれってナヴィがわざわざ一部屋ずつ開けてさぁ(笑)」
【シュトルム】 「トイレも? あ、行きたかったとか」
【ムーン】 「『清掃中。入らないで』とか書いてあったからキレた(爆笑)」
【シュトルム】 「はよ行かなヤバい! やろ(爆笑)」
【アンリ】 「わけわからん(笑)」
【ヴェルナー】 「嫌すぎ(笑)」
【シュトルム】 「ねぇ。もうジャックの所行こうよ(笑)」
【GM】 「行くの? じゃあ部屋の扉の所に紙がはってあって『すまない』って書いてある。で、その下にアンドリューの名前が」
【ヴェルナー】 「何か嫌な予感がする」
【アンリ】 「死んだ? まさかね」
【ムーン】 「開けてみようよ。みんないいよね?」
【ヴェルナー】 「うん。…うわぁ、何だかドキドキする(笑)」
【アンリ】 「警戒して行こうね」
【シュトルム】 「アンディー、ゾンビになってたりして(笑)」
【ヴェルナー】 「あ、それ嫌だなー」

÷÷ つづく ÷÷
©2004 Jun Hayashida
Illustration ©2004 Ryoko
Map ©2004 Moyo
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お名前
ひと言ありましたら
 
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