≪REV / EXIT / FWD≫

§緑陰の柩§

あとがき

 最初に執筆の話を頂いたのが寒い冬。
 セッション終了後、薄暗い路地を通って帰る中。シンザン記念の結果を気にしはじめていた私に、
「狂気の小説を書いて欲しいんだけど……」
「……は?」
 当時、諸事情により忙しかった私の態度は、かなり険悪だったと記憶しています。

 すでに創造されていたレムリア世界の新参者だった私にとって、「緑陰の柩」は過去の作品と比べて非常に難産でありました。
 創造されてはいましたが、詳細設定は混沌のままだったりして、ただでさえ容量の少ない脳みそが何度もフリーズし、その度に「もう書かねえ! なんで私がこんな事してるんだ!」と、ミーアのごとく行き場のない怒りを抱いたりもしました。
 養女ミーアと共に終わりの見えない旅路を歩み、幾度も崖から飛び下りてやろうと思いましたが、なんとか成長させることが出来ました。誉めて下さいよ、クラリオン様。
 立派な世界のラスボスとして、力強く羽ばたいていって欲しいものです。レムリアのいちプレイヤーとしては、ちょっと困りますが(笑)

 最後に、ミーアと私の成長に力を貸してくれたサークルのメンバー、および執筆の機会を与えてくださり、また、拷問めいた不条理な数々の質問にも懇切丁寧に答えて下さった総帥もよ様に、深謝と共に御礼申し上げます。

真柴 悠

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