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§失翼の魔術師:第10話§

冒険者のプライド

著:林田ジュン 地図:もよ
▽ 1 ▽ 2 ▽ 3

【シュトルム】 「さぁ、フールを見張ろう」
【GM】 「フールたちに動きはないよ」
【ヴェルナー】 「何してるの?」
【GM】 「酒場で2人で喋ってるよ」
【アンリ】 「ラヴァーズとジャッジメントには話しておいたほうがいいかな」
【シュトルム】 「わからんぞ。フールたちの仲間やからなぁ」
【アンリ】 「そうやなぁ」
【シュトルム】 「ところでペテルギウスの死体はどうしたんだ?」
【GM】 「あ、ごめん。あの後シルファス神殿の司祭が引き取りに来たよ」
【アンリ】 「ふーん。Bパーティーのみんなはそれで良かったの?」
【GM】 「だってつれて帰れないでしょ」
【ヴェルナー】 「そっか。ねぇ、この時代の警察って犯人調べたりしないの?」
【アンリ】 「警察なんているの?」
【シュトルム】 「そういうのは冒険者の仕事じゃないか?」
【ヴェルナー】 「やっぱり?」
【GM】 「それに今回は宿のおばちゃんが調べられるのを嫌がってるしね。あんまり大がかりに調べられたら宿の評判が落ちるから」
【アンリ】 「客商売だもんね」
【ヴェルナー】 「殺人事件が起きた宿なんて行きたくないよな」
【シュトルム】 「もちろん口止め料はいただけるんでしょうなぁ(笑)」
【アンリ】 「またやな事言ってる」
【シュトルム】 「ムーンなら言う」
【ヴェルナー】 「絶対言う。じゃあ今のはムーンの発言ということで(笑)」
【GM】 「おばちゃんとしては君たちを含めたこの宿にいる冒険者に犯人を見つけてほしいみたいだよ。当事者だしね。それでも犯人が見つからなかったら口止め料は出すってさ」
【アンリ】 「あたしたちだったら国家機関じゃないからここの評判は落ちないかもね」
【ヴェルナー】 「うん。こっそりやれば」
【シュトルム】 「まぁ犯人はもう分かってるけどな。ところで口止め料っていくらくらい?」
【GM】 「100フィスくらいじゃないの?」
【シュトルム】 「それっぽっちじゃしゃべっちまうなぁ、この口が(笑)」
【アンリ】 「もう!」
【シュトルム】 「それはおいといてマジでどうする?」
【アンリ】 「みんな宿にいるんだよね。じゃあ逆にこっちが外に出たほうがフールたち誘い出せないかな? ベガに協力してもらって」
【シュトルム】 「そうだな。頼んでみようか」
【アンリ】 「『ベガちゃん、いい?』」
【GM(ベガ)】 「『私が囮になるの?』」
【シュトルム】 「『俺達が守るから』」
【GM】 「『でもそれで真犯人捕まえるんでしょ? なら…いいよ』」
【アンリ】 「あたし、上空から見張ってて何かあったら急降下する」
【GM】 「それでベガはどうすればいいんだい?」
【シュトルム】 「なるべく人の来ない狭いところに入っていってほしいな」
【アンリ】 「あたしも飛んでついていくから」
【シュトルム】 「アンリはベガとは別の出口から出てくれ。じゃないと作戦が成立しない」
【アンリ】 「そっか。そうだよね。ベガ1人じゃないと」
【GM】 「そうすると…フールたち二人が動くんだけど」
【ヴェルナー(ムーン)】 「それは私見てるよね? 酒場にいるんだけど」
【GM】 「そうだね。2人は宿の外で小声で何か話をしてるよ」
【アンリ】 「シュトルムは宿にいるんでしょ? じゃあ何話してるか聞こえるんじゃない? ウインドボイスだっけ?」
【シュトルム】 「なるほど。じゃあ…近づかなあかんのかな。ウインドボイスの効果範囲っていくらだっけ? (ルールブックをめくりながら)50センチとか書いてあったらどうしよう(爆笑)」
【ヴェルナー】 「それ全然意味ないやん(笑)」
【シュトルム】 「500メートルまでいけるらしい。それならちょっと離れてかけよう。それでその後でベガたちを追いかける」
【ヴェルナー】 「僕は中で何かあったら困るから酒場にいよう」
【GM】 「ムーンも酒場で、サウスだけがBパーティーの部屋にいるんだね?」
【ヴェルナー】 「それでいいよね」
【シュトルム】 「俺は魔法をかけるぞ。(コロコロ)OK」
【アンリ】 「何話してる?」
【GM】 「まずフールが『ベガが今1人で出かけたわよ』って言うとチャリオットが『2階も今2人だけだと思うぞ』って言う。そしたらまたフールが『君たちがいろいろ嗅ぎ回ってるみたいだからそっちもケリをつけないと』って」
【シュトルム】 「そうか。宿の2人も危ないのか」
【ヴェルナー】 「サウスがいるよ。ああ、でも縛られてるじゃん」
【シュトルム】 「だけどアンタレスたちにも事情説明してるからいざとなったら縄解いてくれるんとちゃう? そうじゃなかったら君とムーンでなんとかしてくれ」
【GM】 「それでチャリオットが、2人くらい俺1人でなんとかなるさ。終わったら合流してハーミットと君たちを片づけよう。ここまで来たらもう隠すことはないって」
【ヴェルナー】 「つまりチャリオットは2階に行くって事?」
【GM】 「うん。フールはベガのほうに行くみたい。今朝はドアの外で誰かが見張ってる気配がしてやめたけど今度こそって」
【シュトルム】 「そうやったんか。よかったぁ」
【GM】 「よかったねぇ。本当はベガも死んでる予定だったのさ」
【ヴェルナー】 「うわー」
【シュトルム】 「俺はアンリたちにフールが向かったことを知らせるよ。(コロコロ)ウインドボイス成功」
【アンリ】 「了解」
【ヴェルナー】 「僕達にも教えて」
【シュトルム】 「建物の中、シルフいないから無理なんだ」
【ヴェルナー】 「あー、そうか。でもチャリオットが戻ってきたことは分かるんだよね」
【GM】 「分かるよ。チャリオットは2階に上がっていくよ」
【ヴェルナー(ムーン)】 「私が尾行するよ。レンジャーあるしこうもりだし」
【シュトルム】 「俺はもうアンリのほうに向かう」
【GM】 「じゃあまずチャリオットのほうから解決するね。チャリオットは例の部屋の前で辺りを気にしてるよ」
【ヴェルナー】 「僕が尾行したら見つかるよなぁ。ムーンは大丈夫そうだけど」
【GM】 「尾行してるんだったらダイス振ってもらおうか」
【ヴェルナー】 「うーん。でも僕そういう技能ないから心配だなあ」
【アンリ】 「それならBパーティーにジュース持ってく振りして、偶然会いましたねとか」
【シュトルム】 「でもそれだとチャリオットは行動起こさないと思うぞ」
【ヴェルナー】 「いいや。尾行尾行。僕も尾行。…恐いなぁ」
【シュトルム】 「6ゾロ出せ! 気合いで行け!(笑)」
【ヴェルナー】 「無理だよー。(コロコロ)8!」
【GM】 「オープンダイスで行くぞ。いいことを教えてやろう。こいつも平目だ! (コロコロ)8!」
【シュトルム】 「一緒や、おそろしー。一世一代の大仕事や(笑)」
【ヴェルナー】 「やめてぇ。見つかったらぎっちょんぎっちょんに殺されそう。やっぱり酒場にいる事にするぅ(笑)」
【GM】 「…いいけどね。ムーン振ってよ」
【ヴェルナー(ムーン)】 「私はレンジャーあるよ。(コロコロ)11」
【GM】 「(コロコロ)そっちは大丈夫」
【ヴェルナー】 「僕は酒場で耳すませて何かあったらすぐ行けるようにしておく」
【GM】 「サウスは部屋の中だね? じゃあいきなりチャリオットが入ってきてまずBパーティーに『ハーミット殺しを成功させていればお前らも死なずにすんだのに』 次にサウスを見て、『お前がBパーティーに殺されてくれていれば俺の手も省けたのに』」
【ヴェルナー】 「ひー」
【シュトルム】 「ドア開けた音はヴェルナーに聞こえる?」
【GM】 「静かに開けてるから無理だと思うよ。アルタイルたちは何が起こったか分かってないね。チャリオットはサウスとその2人に向き直って『心配するな。すぐ楽にしてやる』」
【アンリ(サウス)】 「2人は分かってないか。ムーンはここにいるよな。俺の縄、頼む」
【シュトルム】 「誰かが叫び声をあげればヴェルナーが呼べるぞ」
【アンリ(サウス)】 「俺が叫ぶ。『誰か来てくれ!』」
【GM】 「何や。キャーッて叫んでくれたらおもしろかったのに(笑)」
【シュトルム】 「言うと思ってたのに(笑)」
【ヴェルナー】 「そんなことしたらまたサウスが変な人になる(笑)」
【シュトルム】 「もう十分なってる(笑)」
【GM】 「じゃあ戦闘開始。Bパーティーの2人はまだ状況飲み込めてないからこのラウンド行動なし。チャリオットの敏捷は16」
【アンリ(サウス)】 「縄は解けたことにしていい?」
【GM】 「このラウンドで解いて。ヴェルナーは次のラウンドからね」
【ヴェルナー(ムーン)】 「私、サウスの縄を解く。(コロコロ)うん。1ゾロじゃない、大丈夫」
【アンリ(サウス)】 「よく考えたら俺、武器持ってないじゃん。でも殴ったほうがいいかな」
【シュトルム】 「虚をついてセクハラとか(爆笑)。そうすれば相手もびっくりして動けまい(笑)」
【GM】 「ってゆーか刺し殺されると思うぞ(笑)」
【アンリ(サウス)】 「嫌だ(笑)。普通に殴る。(コロコロ)14」
【GM】 「(コロコロ)当たらない。じゃあこっちはサウスが前に出てきたからサウスに。(コロコロ)17」
【アンリ(サウス)】 「(コロコロ)18! ギリギリセーフ!」
【GM】 「2ラウンド目。でも2人はまだ状況整理できてないよなぁ」
【ヴェルナー】 「急には無理だよな」
【GM】 「だよな。(シュトルムのプレイヤーに)暇だったらムーンやる?」
【ヴェルナー】 「僕も到着だよね」
【シュトルム(ムーン)】 「うわ。ソーサラーLV6って何でも使えるやん。とりあえずエンチャントウエボン。サウスに。(コロコロ)あ。(爆笑)←1ゾロ」
【アンリ(サウス)】 「俺はまた殴りに行くよ。(コロコロ)16」
【GM】 「(コロコロ)20」
【アンリ(サウス)】 「あーん。ちっとも当たらないよ」
【シュトルム】 「ジャンピングブーツでジャンプして脅かせ。相手がびっくりして行動不能だ(爆笑)」

 家の中で使ったら…頭ぶつけると思うんだけどね?

【ヴェルナー】 「僕も行くぞ。(コロコロ)20」
【GM】 「(コロコロ)それは当たった」
【ヴェルナー】 「いえい。ダメージは14」
【GM】 「おっけー。じゃあサウスに行くぞ。(コロコロ)18」
【アンリ(サウス)】 「(コロコロ)よれられない」
【GM】 「じゃあ16ダメージ。…生きてる?」
【アンリ(サウス)】 「……(無言で首を振る)」
【ヴェルナー】 「え?」
【GM】 「5点分殴られてたから痛いよな」

【ヴェルナー】 「あ、さっきのやつか。回復するの忘れてた」
【アンリ(サウス)】 「生命点マイナス1。生死判定は(コロコロ)成功。ふぅ、恐かった。ヴェルナー治してね」
【GM】 「じゃあ3ラウンド目。この2人は…目の前で1人やられたからなぁ」
【ヴェルナー】 「でもサウスだからなぁ」
【GM】 「だけど、君たちの言うことが正しかったのか? とか言い出してるよ」
【ヴェルナー】 「少しずつ心が動いてるって感じかな。でもまだ参戦はしないよね」
【GM】 「そうだね」
【シュトルム(ムーン)】 「私どうしようかな。ルーンロープかけよう。(コロコロ)ひー、14。駄目や」
【GM】 「(コロコロ)もちろん抵抗」
【ヴェルナー】 「僕はサウスを治すね。(コロコロ)11点回復」
【GM】 「こっちが行くよ。ヴェルナー。(コロコロ)19」
【ヴェルナー】 「(コロコロ)16。無理」
【GM】 「13ダメージ。じゃあ4ラウンド目行くよ。あの2人ももう参戦していいよ。適当にやって」
【シュトルム(アルタイル)】 「この人エンチャントのコモンルーンなんか持ってる。サウスに使おう。(コロコロ)成功」
【アンリ(サウス)】 「サンキュー」
【シュトルム(ムーン)】 「私は…この部屋じゃアッシドクラウドの効果範囲に全員入っちゃうな」
【GM】 「入るね」
【シュトルム(ムーン)】 「かまわん! 全員死ね! ってのは冗談でライトニング。(コロコロ)17」
【GM】 「(コロコロ)ごわぁ。失敗〜」
【シュトルム(ムーン)】 「ダメージは24ね」
【GM】 「いってー。でもまだ生きてる」
【アンリ(サウス)】 「行くぞ!(コロコロ)18」
【GM】 「(コロコロ)当たらないよ」
【ヴェルナー】 「僕も。(コロコロ)3が出た。(笑)」
【GM】 「そんなもん当たらん。じゃあアルタイルに。(コロコロ)17」
【シュトルム(アルタイル)】 「絶対無理」
【GM】 「17ダメージ」
【シュトルム(アルタイル)】 「え? こいつ防御力2? あぶなー。ほとんど一撃やん」
【ヴェルナー】 「チャリオット恐いよ」
【シュトルム(アンタレス)】 「恐いから部屋の外に逃げとくわ」
【GM】 「5ラウンド目行くよ」
【シュトルム(アルタイル)】 「こっちも逃げとく」
【GM】 「あ。忘れてた。あのね、ムーンの行動の前に君たちの後ろからチャリオットに向かってヴァルキリージャベリンが飛ぶんだわ」
【ヴェルナー】 「誰?」
【GM】 「ハーミット。『やはり貴様の仕業か。殺してやるぞ!』だとさ。ダメージはこれだけ…と。ちなみにラヴァーズとジャッジメントも駆けつけて呆然としてるよ」
【ヴェルナー】 「ハーミットか。これは心強いね」
【シュトルム(ムーン)】 「こっちはもう1回ライトニング。(コロコロ)ひゃー。4が出た」
【GM】 「(コロコロ)大丈夫。こっちも1ゾロだ(笑)」
【シュトルム(ムーン)】 「ダメージは…聞いて驚け。9♥(笑)」
【GM】 「レベルで消えちゃった」
【アンリ(サウス)】 「(コロコロ)18」
【GM】 「当たったよ」
【アンリ(サウス)】 「でも10点しか行かない」
【GM】 「じゃあ消えたよ」
【ヴェルナー】 「(コロコロ)19。当たった?」
【GM】 「(コロコロ)うわ。14」
【ヴェルナー】 「えっとね13点」
【GM】 「ギリギリで倒れたよ。生死判定は余裕で成功」
【ヴェルナー】 「やったー。最後の一撃は僕だぞ」
【アンリ(サウス)】 「ちゃんと縛っておかないと」
【シュトルム(ムーン)】 「私、ラヴァーズたちに真相を話しておくね」
【GM】 「じゃあベガ達のほうに場面変えるけどいい?」
【アンリ】 「いいよ。あ、フールがこっち来るまでに何ラウンドくらい時間ある? ウインドボイスで聞いてるから用意できると思うの」
【GM】 「でもフールは君たちのすぐ後を付けてきてるんだぜ? ま、1ラウンドあげるよ」
【シュトルム】 「俺はもう到着してることでいいんだよな?」
【GM】 「いいよ」
【アンリ】 「でも1ラウンドで何ができる? シャーマン2人にあたしのレンジャー・シーフで」
【シュトルム】 「合体技」
【アンリ】 「はぁ?」
【シュトルム】 「ベガボンバーという名前にしよう(笑)」
【アンリ】 「そんな変なのじゃなくて他にない? 何か」
【シュトルム】 「ベガが死なないようにヴァルキリーブレッシングかけておくか。守ってやるって言ったし。(コロコロ)うん。かかった」
【GM】 「ありがとうって言ってるよ。他に何もなければ戦闘開始するよ? (ヴェルナーのプレイヤーに)ベガやってくれない? フールの敏捷は15ね」
【シュトルム】 「クラック。成功すればかなり楽になるはず。3倍掛けで(コロコロ)23!」
【GM】 「23? そんなん6ゾロ以外無理やん。(コロコロ)……ごめん。出た(爆笑)」
【シュトルム】 「あーーーーーっ(絶叫)」
【GM】 「すまねぇ(笑)」
【アンリ】 「攻撃したいけど(コロコロ)15じゃ無理かなぁ」
【GM】 「うん」
【アンリ】 「当たったら大きいのに当たらないと意味ないよねぇ」
【ヴェルナー(ベガ)】 「シャーマンLV3って何ができる? ストーンブラストいこうか。(コロコロ)12」
【GM】 「それは抵抗してるよ」
【ヴェルナー(ベガ)】 「あら。でもダメージ15。結構いってるじゃん。レベル3をあなどるな」
【GM】 「じゃあフールだね。みんな抵抗してくれ。ファイアボールだ。ソーサラー技能もあるんだよ。(コロコロ)14以下の人いる?」
【ヴェルナー(ベガ)】 「はーい。でもシュトルムが魔法かけてくれてるから平気(笑)」
【GM】 「でも一応ベガには12点。他の人は(コロコロ)…1ゾロだからいいよ(笑)」
【シュトルム】 「不思議だ! 痛くないぞ(笑)」
【GM】 「では2ラウンド目」
【シュトルム】 「こうもりだしやることがない。とりあえず最後まで順番遅らせる」
【アンリ】 「あたし? (コロコロ)19」
【GM】 「(コロコロ)回避失敗」
【アンリ】 「あのねぇ、18点♥」
【GM】 「マジ? ……駄目じゃん(笑)。生死判定は成功」
【アンリ】 「楽勝」
【ヴェルナー】 「こっちは弱かったね」
【GM】 「弱すぎや」
【アンリ】 「じゃあフールは縄で縛って宿に帰ろう」
【シュトルム】 「ベガが無事でよかったな」
【GM】 「宿に戻ったら真相を聞いたラヴァーズが泣いてるのが目に入る」
【シュトルム】 「ああ! ラヴァーズさん! すぐに駆け寄る」
【GM】 「ジャッジメントが慰めてるよ?」
【シュトルム】 「む。キッてジャッジメントを睨む(笑)」
【アンリ】 「どうしてそうわけの分かんないところで対立すんのよ(笑)」
【GM(ジャッジメント)】 「『どうしたんだい、恐い顔して』」
【シュトルム】 「『べ、べべべべ別に〜(笑)』」
【アンリ】 「Bパーティーのみんなも分かってくれたよね、きっと」
【シュトルム】 「『サウス君にごめんなさいは?(笑)』」
【GM】 「そんなこと聞かずにフールとチャリオットに殴りかかっていったよ。『ペテルギウス返せ!』」
【シュトルム】 「『サウス君にごめんなさいを言え!(笑)』」
【ヴェルナー】 「しかもハーミットにも謝らないと」
【GM(アンタレス)】 「『だってハーミットさんのほうは脅されて仕方なかったのよ。そりゃあ…悪い事したけど。ごめんなさい』」
【アンリ】 「仕方ないよね」
【シュトルム】 「アンリ、フールたちに応急手当てして生命点1点の状態にしてくれ。開きたいことがある」
【アンリ】 「おっけー」
【シュトルム】 「気がついたね? 『聞かせてもらうよ。お前たちはナヴィの組織と何か関係があるのか?』」
【GM(フール)】 「『あるといえばあるわよ。あの人の依額を受けてるんだから。でもそれだけよ』」
【アンリ】 「『それじゃあどうしてそんなに依頼達成にこだわるの?』」
【GM(フール)】 「『冒険者としてのプライドよ。あなたにはないの?』」
【アンリ】 「あってもそこまで悪くないよ」
【ヴェルナー】 「仲間殺してまでやろうとなんか思わない。『それだけのために2人も殺そうとしたの?』」
【GM】 「ハーミットのほうは依頼達成に邪魔だったから。自分でやらなかったのは一応仲間だからためらいがあったのかも知れないね。ペテルギウスのほうは証拠隠滅のため。『サウスの剣を使ったのはあなたたちが疑われて牢にでも入れられればユリアを捜すライバルが減るでしょ?』」
【ヴェルナー】 「そこまでして…そんな…冒険者って恐いね」
【GM】 「一部だけだろうけどね」
【シュトルム】 「『さあ、ここにいらっしゃる皆さん。人命をかのように扱うこの者たちをいかがいたしましょうか(笑)』」
【GM】 「あんた誰? 裁判官のつもり?(笑)」
【シュトルム】 「こうもり。しがないこうもり(笑)」
【ヴェルナー】 「こうもりがそんなこと言うかよ(笑)」
【GM】 「ハーミットはそんな奴ら殺せって言ってるよ」
【シュトルム】 「いいのかな、殺しちゃって」
【アンリ】 「そこまでしなくても衛兵か何かに突き出したらよくない?」
【シュトルム】 「そうだな。それが一番いいな」
【アンリ】 「あ。そういえばBパーティーが言うこと聞かなかったらゼーエンブルクにいる仲間を殺すって言ってたのは何か伝達手段とかあったの?」
【GM(チャリオット)】 「『あれはただの脅しさ。あんなに簡単に引っかかるとは思わなかったがね』」
【アンリ】 「最低」
【シュトルム】 「じゃあゼーエンブルクの人たちはこっちで起こったことは知らないのか?」
【GM】 「リゲルとシリウスは知らないよ。でもジャスティスはフールたちがハーミットを殺すために温泉旅行を利用したことは知ってる。サザンには例の伝説があるから殺してもそのせいにできると思ったらしいね」
【ヴェルナー】 「ラヴァーズさんたちはそんなこと何も知らずに温泉旅行計画したんだ。可哀想だね」
【シュトルム】 「おい、まずいぞ。Aパーティーが戻ったら失敗がばれるじゃないか。Bパーティーは急いで帰ったほうがよくないか?」

【アンリ】 「本当だ」
【シュトルム】 「じゃあ3人に言おう。『君たちは今すぐ帰って仲間と合流してこれからのことを決めるんだ』」
【GM(アルタイル)】 「『うん。でも今から帰るの?』」
【シュトルム】 「『残っていけよ、いきたいなら! 好きなだけ楽しんでいけよ! ペテルギウスは死んだけどな!(逆ギレ)』」
【GM(アンタレス)】 「『楽しめるわけないじゃないッ!(逆ギレ)』」
【アンリ】 「みんなキレてる(笑)」
【ヴェルナー】 「もうどうしようもない状態だぁ(笑)」
【GM】 「でもどうせ明日帰るんだけどね」
【シュトルム】 「でも早く帰らないと」
【GM(ベガ)】 「『分かってるわ。帰って仲間に知らせる』」
【アンリ】 「『気をつけて帰るんだよ』」
【GM】 「というわけでBパーティーは帰ったよ。君らはどうする?」
【シュトルム】 「ここに残ってラヴァーズさんを慰める。『こんなこがあったけど、あのエルフの依頼は続けるつもりなんですか?』」
【GM(ラヴァーズ)】 「『分からない。でもこの依頼を受けなければこんなことにはならなかったのよね…。少し考える時間をちょうだい』」
【シュトルム】 「『じゃあ5分』」

 一同爆笑。

【GM(ラヴァース)】 「『短すぎるわよ!(笑)』」
【アンリ】 「ひどいよ(笑)」
【GM】 「それで結局この日はここに泊まるんだね?」
【ヴェルナー】 「だってあわただしく帰るのもなんかなぁ」
【シュトルム】 「ラヴァーズさんたちはまだいるんだろ?」
【GM】 「いるよ」
【シュトルム】 「じゃあ残るよ」
【GM】 「(それじゃあちょっとサービスをしてあげるか)ほい。今晩の夕飯はおばちゃんが奮発してくれるよ。『大変だったね』」
【ヴェルナー】 「やったあ」
【GM】 「それじゃあもう夜にしていい?」
【シュトルム】 「いいよ」
【GM】 「……あ。ロードもいたんや。忘れてた(笑)」
【ヴェルナー】 「あ。何してたんだろう(笑)」
【GM】 「二日酔い中。でもまだ飲んでる(笑)」
【シュトルム】 「誰かキュアーポイズンしてやれよ(笑)」
【アンリ】 「ほっとこうよ」
【ヴェルナー】 「とことんバカでいいよな」
【アンリ】 「あきれられてる(笑)」
【GM】 「それで深夜ですが。シュトルムさん。2D振って。平目でいいよ」
【シュトルム】 「?(コロコロ)8」
【GM】 「それなら余裕で気がつくけど、君の部屋のドアがノックされた」
【シュトルム】 「誰だ?」
【GM】 「ドアの向こうにはラヴァーズさんが立ってるよ」
【シュトルム】 「ああっ! 喜ぶ(笑)」
【ヴェルナー】 「でもノックを気づかないのってどうなの? 普通気づくよ」
【GM】 「だって寝てるだろ?」
【ヴェルナー】 「ああ、そうか」
【シュトルム】 「『一体どうしたんですか、ラヴァーズさん。こんな時間に』」
【GM】 「『話があるの。いい?』」
【シュトルム】 「『そんな、もちろんですよ』 って喜んでついていく」
【GM】 「じゃあ外に出て言うね。『ごめんね。せっかく来てくれたのにこんなことになっちゃって』」
【シュトルム】 「『ううん。それより君こそ大変だったね』」
【GM】 「『そうね』って言ってまた涙が」
【シュトルム】 「あ〜っ(焦)。何とか慰める」
【GM】 「『ありがとう(爆笑)』」
【シュトルム】 「いい雰囲気になってる。かなりいい雰囲気になってるぞ(笑)」
【アンリ】 「部魔しに行きたいなぁ。あたし、部屋からのぞいてよっと」
【シュトルム】 「『君に涙は似合わない』って言ってバラをもう1本あげる」

 一同爆笑。

【ヴェルナー】 「くっさー(爆笑)」
【GM】 「『優しいのね、シュトルム(爆笑)』」
【シュトルム】 「むっちゃいい雰囲気になってるぅ(笑)」
【ヴェルナー】 「きゃー(笑)」
【アンリ】 「窓からのぞいてこっそり笑ってよう(笑)」
【シュトルム】 「GM! このチャンスを! つかんでもいいですかっ?」
【GM】 「いいよ(笑)」
【シュトルム】 「『ラヴァーズさん聞いてくれ。ナヴィのことは俺達がかたをつける。だから…全てが終わったらつきあってくれないか?』って言う!(笑)」
【GM】 「『……私でよかったら(爆笑)』」
【ヴェルナー】 「言ったーーーー(笑)」
【シュトルム】 「やったーーッ! 俺むっちゃやる気出た。抱きしめていい?(爆笑)」
【アンリ】 「なんか恋愛ものになってきたよ(笑)」
【GM】 「ついでにほっぺにキスをしてあげよう(爆笑)」
【アンリ】 「ひゃー。びっくりびっくり」
【シュトルム】 「もうしあわせー」
【GM】 「じゃあその頃のヴェルナー!」
【ヴェルナー】 「え、僕? 何だろう(笑)」
【GM】 「いいから2D振れ(笑)」
【ヴェルナー】 「(コロコロ)4」
【GM】 「それは気づかずに…」
【ヴェルナー】 「何…?(笑)」
【シュトルム】 「ヴェルナー…!(爆笑)」
【GM】 「では何か嫌な感じがするなーって思って起きたら酔ったロードが君の部屋に入ってきてて君にキスしてる」

 一同爆笑。

【ヴェルナー】 「いやーーーーー!離れろこいつぅ!」
【アンリ】 「報われないなぁ(笑)」
【GM】 「よかったね♥(笑)」
【ヴェルナー】 「よくねー(笑)」
【GM】 「じゃあ次の朝ね。帰ろう」
【シュトルム】 「帰ろう」
【アンリ】 「『ところでハーミットはこれからどうするの?』」
【GM(ハーミット)】 「『わからん。まさか仲間だと思ってた奴に裏切られるとはな。もう誰も信用できないさ』」
【ヴェルナー】 「えっ」
【シュトルム】 「何だか寂しいな」
【GM】 「『俺はしばらく旅に出ようと思う。またいつか帰ってくるさ。その時にゼーエンブルクがあのエルフの手に落ちてたら承知しないぜ』」
【シュトルム】 「あ。押しつけられた(笑)」
【ヴェルナー】 「気紛れな奴」
【アンリ】 「『そんなこと言わずに一緒にやろうよ』」
【GM】 「いらんってさ」
【アンリ】 「えーん」
【GM】 「で、ゼーエンブルクに戻った。まずハーミットが仲間に一言抜けるって言うと、ベガがついていくって言い出す。『ハーミットさんが誰も信じなくなったのは私たちが襲ったせいだから』」
【シュトルム】 「そうか。じゃあベガもいなくなっちゃうのか」
【GM】 「自分のこと受け入れてくれないだろうけどがんばるってさ。アンタレスたちも責任感じてるのか特に止めないよ」
【アンリ】 「リゲルとシリウスはいるの?」
【GM】 「いるよ。ジャスティスもいる。でも彼は君たちが帰ってきたのを見て、あの2人はしくじったのかって吐き捨てて酒場を出ていった」
【シュトルム】 「そうか。それでシリウスとリゲルは話は聞いてるんだな?」
【GM】 「聞いてるけどね」
【アンリ】 「じゃあ」
【GM(リゲル)】 「『でも俺はユリアには怪我させられた恨みがある。だから絶対捕まえてやるんだ』」
【アンリ】 「そんなこと言うの?」
【GM】 「言う。それでジャスティスの後を追って飛び出していった」
【アンリ】 「あ…。ねぇ、シリウスは?」
【GM(シリウス)】 「『実は俺、ユリアに会ったんだ』」
【シュトルム】 「え?」
【GM】 「『俺、ユリアの家を突き止めてジャスティスに言う前に1人で行ってみたんだ。そうしたら部屋の中に1人で立ってたんだ』
【ヴェルナー】 「それで?」
【GM】 「『何か誰かの写真見ながら寂しそうに家族の名前呼んでたよ。リゲルが言ったみたいに狂ってなんかなかった。だから後でリゲルにもうそっとしておいてやろうって言ったけど聞いてくれなかったよ』」
【シュトルム】 「いい奴だな、シリウス」
【アンリ】 「ユリアは特定の状況で狂うみたいだね」
【GM】 「そうかもね。ところでしばらくすると男が1人かなり慌てた感じで宿に駆け込んでくる。盗賊ギルドの伝達係だ」
【シュトルム】 「何だ?」
【GM】 「その人は君たちに手紙を渡す。『これをアンドリューという人からあずかった』」
【シュトルム】 「アンディー!」
【アンリ】 「あたしにお手紙♥だってギルドからでしょ?」
【ヴェルナー(ムーン)】 「いや、それはきっと私のだ(笑)」
【GM】 「ってゆーか全員宛だよ(苦笑)」
【アンリ】 「ちぇ(笑)。何が書いてあるの?」
【GM】 「『君たちが最初に潜入した組織に至急来てくれ。大変なことになった。以上』」
【シュトルム】 「何があったんだ?」
【GM】 「さぁね。とりあえず今回はここまで。経験点は4500。報酬は熱いキスということでいいですか、お2人さん(笑)」
【シュトルム】 「最高だよ(笑)」
【ヴェルナー】 「僕も女の子がよかった(笑)」

÷÷ つづく ÷÷
©2004 Jun Hayashida
Map ©2004 Moyo
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